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200年ぶりに帰ってきました
絡まれるようです
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「「「・・・・・・」」」
「・・・こいつを見てくれ、どう思う?」
「すごく・・・強そうです」
「やったね、目立つこと間違いなしだよ」
「うれしくねえぇぇ・・・」
「強いと、妬まれる、いじめが、起きる・・・うっあたまが・・・」
「とりあえずお前ら、落ち着け」
竜馬と翔太は頭を抱えた。
約一名トラウマ的なものが発生してるがまあ大丈夫でしょ。
しかしこの二人がここまでとは。
流石に思わなかったな。
このステータスだと帝国としては逃したくないだろうなあ。
「つーか、何で竜馬はそんなに目立ちたくないんだ?翔太は分かるが」
「いやだってさあ、テンプレでは大体、お姫様は一番強い人を好きになる訳じゃん?」
「全てがそうとはいえないが、小説ではよくあることだな」
「後強い奴に気に入られようとクラスメートも媚び売ってくるじゃん」
「九藤さんはクラスメートのことなんだと思ってるんですか」
「そして女よってくる=俺死ぬ」
「どうしてそうなった」
「お前ら、俺が女嫌いなこと忘れてるだろ・・・」
「「あっ」」
そういやそうだった。
この竜馬が見た目と反して女嫌いだったわ。
いかにも好きそうな見た目と性格なのに。
つーかそんなにいやだったらさ
「翔太の偽装スキルでステータス隠せばいいんじゃ」
「はっそうか!晶お前天才だな!」
「竜馬が馬鹿なだけだと思うけど」
「いやいや、翔太も言ってなかったから思いついてないと思うぞ!」
「いやいう機会なかっただけですけど」
「ちきしょうおまえらはばかだ!」
まあそんなこんなでステータスを偽装しました。
ちなみにこの会話は小声でやってたので、他の奴らには聞こえなかったようです。
シュールだよな、これ。
===================
「ま、まあ別に戦えなくても生きていけるから安心しろよ!」
「そうですよ!いざとなったら僕たちが守りますから!」
「いや別に落ち込んでないよ。むしろ地球ではできなかったことができるんだから生産職でも嬉しいよ」
「晶ってさえ変なところでポジティブだよな」
「でっでも、もしいじめられたら・・・」
ただいま絶賛二人に慰められ中です。
そんなに落ち込んでないけど。
今は王様にこれからそこで暮らすであろう部屋に向かっています。
俺達の部屋は一緒なので二人と城内の廊下を歩いてます。
さっきの言葉に翔太は納得できてないようだった。自分が元々いじめられたからか、竜馬よりも心配しているようだった。
優しいな。でも大丈夫だ。
「心配するな。俺がそれくらいでへこたれるようなもんじゃねえよ」
「そうだぞ翔太。晶はやられたことは10倍にしてやり返す男だぞ。下手したらこいつが一番怖い」
「竜馬は後でぶん殴る。後10倍じゃねえ、100倍だ。俺は徹底的にやり返すんだよ」
「こええよ!」
こんな茶番を繰り広げていたら、向こうからクラス一性根が腐ってると思う、岩本智史が取り巻きを連れてやってきた。
岩本が来たことに気づいた翔太は俺の後ろへと身を隠した。
岩本は教師とかからは聞き分けのよいいい生徒と評価されていて、女子からはスポーツ得意なイケメンと思われているが、俺や竜馬はこいつのことが心底気にくわない。
自分より弱い奴だと奴は認識したら高圧的な態度をとるし、暴力やいじめもしてくる。
おまけに岩本はみんなの前では優等生としてかよってるから岩本のことを訴えても勘違いだろうと取り合ってくれないから止められない。
主に気の弱い奴やオタクみたいな奴がいじめの標的にされ、翔太もいじめられていた。
俺や竜馬のことを敵視してるっぽいがあんまり気にしてない。
岩本の野郎(ゴミクズ)はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべていた。きめえ。
「よお、気分はどうだ?まさかお前だけくず職業だってな。俺より弱くて残念だねえ、千野クン?」
「生憎さまお前のおかげで空気が汚れて気分が悪いな。それに戦いに弱い職業だって勝手に決めつけんなよ。生産職にしかできないこともあるんだよ。それすらもわかんないのか」
「はっ、弱いくせに誰にそんな口聞いてんのか分かんのか。今の俺なら簡単にお前を潰せるぞ」
「暴力でしか人を屈服させることができない奴の力なんてたかがしれてるわ。悔しかったら俺を従わせてみろ。地球の頃にはできなかったらしいがな」
「あ”あ”っ?上等だやってやらあ!」
「おいこら待て!岩本お前は晶に絡むな。晶は岩本を煽るな。ここでやっても迷惑だろやめろ!」
※城内の廊下です
「お前が口出しすんなくそ雑魚があ!弱いくせに俺に逆らうのか!」
「誰がお前なんかに従うか!」
「はあ?ただの剣士のお前に〔狂戦士〕である俺に勝てるわけねえだろ!なあみんな!」
岩本(ナメクジ)が取り巻きに同意を求めた。取り巻き達は「そうだな!」「むしろ俺たちでもかてるんじゃね」と随分なめ腐ったことをいいやがった。
しかしこれはムカつく。
寛大な心を持つ俺でもちょっといらっときた。
それに早く部屋で休みたいからちょっただけ威圧するか。
「おい千野、さっきからなに黙ってるんだ。もしかして俺に怖じ気づいひっ!」
なんだ情けねえな。ちょっと威圧しただけなのに。
スキルも使ってねえのにこれくらいでビビるなんてお前が弱いっていう資格ないよ。
それなら今悲鳴をあげずに立っている竜馬と翔太の方が強いわ。
「もう帰れ。疲れているんだ」
岩本(虫)は「おっおぼえてろよ!」と悪役のテンプレみたいなセリフを言ってから逃げた。
取り巻きも呆然とした後我に返り奴の後を追いかけた。
「さて、俺たちも行こうか」
振り返ったら竜馬と翔太も呆然としてた。
「・・・なあ今の、晶がやったのか」
「俺は何もやってないよ。あいつが勝手に座り込んだんだよ」
「さっきの言葉、千野さんがやったみたいに聞こえましたが」
「さっきのはその場のノリ。早く終わらせたかったし」
「・・・そうか?」
竜馬は疑わしそうに見つめていたが俺はあえて無視して与えられたら個室へと向かっていった。
「・・・こいつを見てくれ、どう思う?」
「すごく・・・強そうです」
「やったね、目立つこと間違いなしだよ」
「うれしくねえぇぇ・・・」
「強いと、妬まれる、いじめが、起きる・・・うっあたまが・・・」
「とりあえずお前ら、落ち着け」
竜馬と翔太は頭を抱えた。
約一名トラウマ的なものが発生してるがまあ大丈夫でしょ。
しかしこの二人がここまでとは。
流石に思わなかったな。
このステータスだと帝国としては逃したくないだろうなあ。
「つーか、何で竜馬はそんなに目立ちたくないんだ?翔太は分かるが」
「いやだってさあ、テンプレでは大体、お姫様は一番強い人を好きになる訳じゃん?」
「全てがそうとはいえないが、小説ではよくあることだな」
「後強い奴に気に入られようとクラスメートも媚び売ってくるじゃん」
「九藤さんはクラスメートのことなんだと思ってるんですか」
「そして女よってくる=俺死ぬ」
「どうしてそうなった」
「お前ら、俺が女嫌いなこと忘れてるだろ・・・」
「「あっ」」
そういやそうだった。
この竜馬が見た目と反して女嫌いだったわ。
いかにも好きそうな見た目と性格なのに。
つーかそんなにいやだったらさ
「翔太の偽装スキルでステータス隠せばいいんじゃ」
「はっそうか!晶お前天才だな!」
「竜馬が馬鹿なだけだと思うけど」
「いやいや、翔太も言ってなかったから思いついてないと思うぞ!」
「いやいう機会なかっただけですけど」
「ちきしょうおまえらはばかだ!」
まあそんなこんなでステータスを偽装しました。
ちなみにこの会話は小声でやってたので、他の奴らには聞こえなかったようです。
シュールだよな、これ。
===================
「ま、まあ別に戦えなくても生きていけるから安心しろよ!」
「そうですよ!いざとなったら僕たちが守りますから!」
「いや別に落ち込んでないよ。むしろ地球ではできなかったことができるんだから生産職でも嬉しいよ」
「晶ってさえ変なところでポジティブだよな」
「でっでも、もしいじめられたら・・・」
ただいま絶賛二人に慰められ中です。
そんなに落ち込んでないけど。
今は王様にこれからそこで暮らすであろう部屋に向かっています。
俺達の部屋は一緒なので二人と城内の廊下を歩いてます。
さっきの言葉に翔太は納得できてないようだった。自分が元々いじめられたからか、竜馬よりも心配しているようだった。
優しいな。でも大丈夫だ。
「心配するな。俺がそれくらいでへこたれるようなもんじゃねえよ」
「そうだぞ翔太。晶はやられたことは10倍にしてやり返す男だぞ。下手したらこいつが一番怖い」
「竜馬は後でぶん殴る。後10倍じゃねえ、100倍だ。俺は徹底的にやり返すんだよ」
「こええよ!」
こんな茶番を繰り広げていたら、向こうからクラス一性根が腐ってると思う、岩本智史が取り巻きを連れてやってきた。
岩本が来たことに気づいた翔太は俺の後ろへと身を隠した。
岩本は教師とかからは聞き分けのよいいい生徒と評価されていて、女子からはスポーツ得意なイケメンと思われているが、俺や竜馬はこいつのことが心底気にくわない。
自分より弱い奴だと奴は認識したら高圧的な態度をとるし、暴力やいじめもしてくる。
おまけに岩本はみんなの前では優等生としてかよってるから岩本のことを訴えても勘違いだろうと取り合ってくれないから止められない。
主に気の弱い奴やオタクみたいな奴がいじめの標的にされ、翔太もいじめられていた。
俺や竜馬のことを敵視してるっぽいがあんまり気にしてない。
岩本の野郎(ゴミクズ)はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべていた。きめえ。
「よお、気分はどうだ?まさかお前だけくず職業だってな。俺より弱くて残念だねえ、千野クン?」
「生憎さまお前のおかげで空気が汚れて気分が悪いな。それに戦いに弱い職業だって勝手に決めつけんなよ。生産職にしかできないこともあるんだよ。それすらもわかんないのか」
「はっ、弱いくせに誰にそんな口聞いてんのか分かんのか。今の俺なら簡単にお前を潰せるぞ」
「暴力でしか人を屈服させることができない奴の力なんてたかがしれてるわ。悔しかったら俺を従わせてみろ。地球の頃にはできなかったらしいがな」
「あ”あ”っ?上等だやってやらあ!」
「おいこら待て!岩本お前は晶に絡むな。晶は岩本を煽るな。ここでやっても迷惑だろやめろ!」
※城内の廊下です
「お前が口出しすんなくそ雑魚があ!弱いくせに俺に逆らうのか!」
「誰がお前なんかに従うか!」
「はあ?ただの剣士のお前に〔狂戦士〕である俺に勝てるわけねえだろ!なあみんな!」
岩本(ナメクジ)が取り巻きに同意を求めた。取り巻き達は「そうだな!」「むしろ俺たちでもかてるんじゃね」と随分なめ腐ったことをいいやがった。
しかしこれはムカつく。
寛大な心を持つ俺でもちょっといらっときた。
それに早く部屋で休みたいからちょっただけ威圧するか。
「おい千野、さっきからなに黙ってるんだ。もしかして俺に怖じ気づいひっ!」
なんだ情けねえな。ちょっと威圧しただけなのに。
スキルも使ってねえのにこれくらいでビビるなんてお前が弱いっていう資格ないよ。
それなら今悲鳴をあげずに立っている竜馬と翔太の方が強いわ。
「もう帰れ。疲れているんだ」
岩本(虫)は「おっおぼえてろよ!」と悪役のテンプレみたいなセリフを言ってから逃げた。
取り巻きも呆然とした後我に返り奴の後を追いかけた。
「さて、俺たちも行こうか」
振り返ったら竜馬と翔太も呆然としてた。
「・・・なあ今の、晶がやったのか」
「俺は何もやってないよ。あいつが勝手に座り込んだんだよ」
「さっきの言葉、千野さんがやったみたいに聞こえましたが」
「さっきのはその場のノリ。早く終わらせたかったし」
「・・・そうか?」
竜馬は疑わしそうに見つめていたが俺はあえて無視して与えられたら個室へと向かっていった。
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