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夢の中でならかまわない
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眞仲佑梨さんが深い深い意識の底から覚めた時に思ったことは、
「ああ、これは夢の中で、夢の中だからこんなありえないことも、ごく当たり前のように起こっているんだな」
というとても冷静なものだった。
確かに、普段の佑梨さんの言動を思えば、こういう反応をすることはおかしいことではない。勤務中であれ、ボーイフレンドとのデート中であれ、どんなトラブルが起ころうと動じることなく、淡々と、飄々と片付けていく女性である。当人はそれなりに動揺しているとは言うものの、「起こったことについてぐだぐだ言う時間がもったいないから」と自分とは無関係の同僚のミスですら、日常のルーティーンを処理するような涼しい顔で片付けていく。なので、もともと肝の据わった人であることは間違いない。
しかし、この時ばかりは佑梨さんの落ち着きぶりは尋常ではなかった。たとえ、それが夢の中という状況であってもだ。
今佑梨さんがいるのは、大きな大きなベッドの上だった。それも、おとぎ話のお姫様が眠っているような、天蓋付きの豪華なものだ。
現実の佑梨さんが使っているものとは、随分と大違いである。佑梨さんのものは、リーズナブルな価格が売りの大型家具店のシングルサイズの組み立てベッドである。ついでに言うと、マットレスもそこで買った安物である。
そして、そんな姫君なシチュエーションの中、佑梨さんの格好といえば何と全裸である。
いや、これでは正しくない。正確ではないのだが、何も身につけていない方がよほど健全であると思われるような格好をしていたのである。
確かに、当の佑梨さんも、
「何か股が擦れてムズムズする」
と不快感を抱いていたが、実際はそんな軽いものではなく、本来は隠されるべき股間にはごく細い赤い縄が通っているだけだった。股間だけではない。縄は体中を這い回っていた。両の乳房は囲うように八の字にくくられ、両腕と両足はベッドの枠から延ばされた縄で縛られ、大の字のような格好にされている。つまり、大事な場所が丸見えという状態だった。
そして、何よりも普通でないのが、そんな体勢の佑梨さんを四、五人の、これまた全裸の男たちがぐるりと取り囲んでいるのだ。もちろん、こんな状況であるから、下を向いている逸物は一つとしてない。揃いも揃って、はち切れんばかりに勃起している魔羅ばかりである。男たちからは、今すぐ佑梨さんのアソコめがけて逸物をぶち込みたくてウズウズしている、というのが伝わって来る。
しかし、男たちの欲望を遂げるのを制している存在がいた。
ベッドの周りとは別にもう一人、これまた全裸の男が佑梨さんの足の間にいた。
「若さま、まだでございますか」
脇にいた男の一人が、足の間の男に向かって急かす。
若さまと呼ばれた男は、ふふと口元に優しい笑みを浮かべて、声の主に言う。
「まあ、焦ってはいけないよ。この娘をようやく私たちのものにするのだから、急いで事を済ますのは興ざめというものだ。私たちが望んでいたように、この娘にも私たちを求めるようにしてあげなくてはね」
このやり取りを聞きながら佑梨さんは、
「へえ、私のことを知ってて、かつ私を手に入れたいって思ってくれてたんだ。夢みたいだけど、ってそりゃ確かに夢なんだけどさ、そう思ってもらえるなんて嬉しいなあ」
などと暢気なことを考えていた。
腹が据わっているのも程度問題である。
だいたい、勃起した男たちに囲まれているのだから、この先の展開はただ一つしかない。
ごく普通の女性でこの状況であれば、不安に駆られるとか抵抗するとか考えるのが一般的だが、佑梨さんは夢の中だと割り切っているので、別に怖いとも心配だとも思わなかった。
むしろ本音を言うなら、こういう極限状態のようなものを求めていたところがあった。
何ごとに対しても淡泊な反応をしてしまう佑梨さんは、人から誤解されることも少なくなかった。
佑梨さん自身はもの凄く心を動かされて感動しているのに、感情が表に出にくいせいで冷たい印象を与えてしまうらしい。
もちろん、家族や古くからの友人などは、佑梨さんのことをそういう人だと理解しているから笑って受け入れてくれている。だが、佑梨さんとしては、そういう殻を突き破って、自分を変えていきたいという思いもあった。
そんな願望と、この状況に関連があるとは到底思えないのだが、佑梨さんの思考では、今自分が置かれたシチュエーションはチャンスと映ったらしい。いつもの冷静沈着な彼女からは考えられない論理の飛躍だが、それもこれも夢だからである。
「それでは、おまえ。心の準備はいいかい?」
若さまが佑梨さんの顔を覗き込んでこう言う。
何を意味しているかは、言葉にしなくても分かった。
佑梨さんは、「はい、存じております」と小さな声で言い、頷いた。自分でも知らないうちに言葉遣いが変わっている。何もかもが妙な感じだが、夢なので何もおかしく感じない。
若さまの顔が、佑梨さんの足の間に隠れた。一瞬、毛と縄が突っ張る感覚が下半身に走り、体が強ばる。しかし、次の瞬間には全神経が弛緩した。
若さまの舌が、小刻みに秘所を刺激する。蛇がちろちろと舌を遊ばせているような淫らな動きは、佑梨さんの理性を次第に蕩かしていった。
「あっん、あっ、ひゃん、あんっ……そんな、いやらしいの……いや、や、やっ……」
かろうじて残っている理性が、快感に堕ちることに抗う。
だが、若さまの舌はますます唾液にまみれ、ぬるぬるした感触と舌の動きが佑梨さんの自我の鎧を剥いでいく。
「やんっ、あっ、あんっ、はぁ……ん……クリ、舌先でコリコリしてぇ……」
佑梨さんの懇願に、若さまは優しく応える。
「こうか? 実をぐりぐりされるのがいいのかな?」
ツンツンと突かれ、摘まみ回されながら、若さまは縄でまわりの肉ひだもぴらぴらと弄くり回して遊んでいた。これらが蹂躙されるごとに、蜜口からは愛液が溢れ、滴り落ちてくる。
「おお、おまえの汁はなんとも美味であるな。どんな酒にも引けを取らぬ甘露であるぞ」
そんな風に快楽の彼岸を行きつ戻りつしていると、佑梨さんの耳に、獣のうなり声にも似た低い声が地鳴りのように響いてきた。
何だろうと思って目を上げると、周りにいた男たちが一心不乱に逸物を扱いていた。中には、片手でこっそり佑梨さんの乳房を揉みしだきながら扱く男もいた。
やがて、若さまは、
「そろそろ良かろう」
とつぶやき、体を起こす。
「私のコレも、もう抑えが効かないからな」
彼の逸物は、周囲の男たちよりも太く長く、天を突くようにそそり立っていた。
その傑物を見て佑梨さんは、一瞬も待てないというようにこう言った。「はやく、挿れてくださぁい……」
その言葉を待っていたかのように、彼は「さあ、お望みの魔羅であるぞ」と言うなり、一度に佑梨さんのまんこを貫いた。
若さまが魔羅を出し入れするたびに、佑梨さんのおまんこは嬉しそうに彼の肉棒をパクパクと咥え込んだ。
「あんっ、あん、はぁんっ、やん、やん……こんな美味しいちんぽ……初めて食べるぅ……」
「そうか? 私の魔羅もお前の窪にぴったり嵌まって愉快そうだ」
二人の交わりの熱に呼応するように、周りの男たちの熱情も高まっていく。彼らの先端からは、たら……たら……と白濁した汁が滲み出てきている。
部屋中に、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……というリズミカルな音と荒々しい息づかいが充満していく。粘ついた淫らな匂いが鼻をつく。
そして、その時は来た。
「ああんっ、あん、あん、あんあんあんっ、イク、イクイクイク……イクゥ……!」
佑梨さんに合わせるように、若さまも、また他の男たちも絶頂した。若さまは佑梨さんの中に注ぎ、男たちは佑梨さんの体に思う存分汁をぶちまけた。
快感の中で体を震わせながら、佑梨さんはこう思った。
夢から醒めたくないな。こんな幸せ、現実にはないもの。
佑梨さんの胸は、満ち足りた思いでいっぱいだった。
純粋な性欲がこんなに気持ちがいいことだとは知らなかった。それも、この男たちは自分こそを求めてくれている。こんなの、夢であっても決して味わえない。なんという幸せ。
そんなことを考えていると、若さまは言った。
「なぜ、帰れると思ったのだ? お前はもう、ここで私たちとこれをして生きていくのだぞ?」
「ああ、これは夢の中で、夢の中だからこんなありえないことも、ごく当たり前のように起こっているんだな」
というとても冷静なものだった。
確かに、普段の佑梨さんの言動を思えば、こういう反応をすることはおかしいことではない。勤務中であれ、ボーイフレンドとのデート中であれ、どんなトラブルが起ころうと動じることなく、淡々と、飄々と片付けていく女性である。当人はそれなりに動揺しているとは言うものの、「起こったことについてぐだぐだ言う時間がもったいないから」と自分とは無関係の同僚のミスですら、日常のルーティーンを処理するような涼しい顔で片付けていく。なので、もともと肝の据わった人であることは間違いない。
しかし、この時ばかりは佑梨さんの落ち着きぶりは尋常ではなかった。たとえ、それが夢の中という状況であってもだ。
今佑梨さんがいるのは、大きな大きなベッドの上だった。それも、おとぎ話のお姫様が眠っているような、天蓋付きの豪華なものだ。
現実の佑梨さんが使っているものとは、随分と大違いである。佑梨さんのものは、リーズナブルな価格が売りの大型家具店のシングルサイズの組み立てベッドである。ついでに言うと、マットレスもそこで買った安物である。
そして、そんな姫君なシチュエーションの中、佑梨さんの格好といえば何と全裸である。
いや、これでは正しくない。正確ではないのだが、何も身につけていない方がよほど健全であると思われるような格好をしていたのである。
確かに、当の佑梨さんも、
「何か股が擦れてムズムズする」
と不快感を抱いていたが、実際はそんな軽いものではなく、本来は隠されるべき股間にはごく細い赤い縄が通っているだけだった。股間だけではない。縄は体中を這い回っていた。両の乳房は囲うように八の字にくくられ、両腕と両足はベッドの枠から延ばされた縄で縛られ、大の字のような格好にされている。つまり、大事な場所が丸見えという状態だった。
そして、何よりも普通でないのが、そんな体勢の佑梨さんを四、五人の、これまた全裸の男たちがぐるりと取り囲んでいるのだ。もちろん、こんな状況であるから、下を向いている逸物は一つとしてない。揃いも揃って、はち切れんばかりに勃起している魔羅ばかりである。男たちからは、今すぐ佑梨さんのアソコめがけて逸物をぶち込みたくてウズウズしている、というのが伝わって来る。
しかし、男たちの欲望を遂げるのを制している存在がいた。
ベッドの周りとは別にもう一人、これまた全裸の男が佑梨さんの足の間にいた。
「若さま、まだでございますか」
脇にいた男の一人が、足の間の男に向かって急かす。
若さまと呼ばれた男は、ふふと口元に優しい笑みを浮かべて、声の主に言う。
「まあ、焦ってはいけないよ。この娘をようやく私たちのものにするのだから、急いで事を済ますのは興ざめというものだ。私たちが望んでいたように、この娘にも私たちを求めるようにしてあげなくてはね」
このやり取りを聞きながら佑梨さんは、
「へえ、私のことを知ってて、かつ私を手に入れたいって思ってくれてたんだ。夢みたいだけど、ってそりゃ確かに夢なんだけどさ、そう思ってもらえるなんて嬉しいなあ」
などと暢気なことを考えていた。
腹が据わっているのも程度問題である。
だいたい、勃起した男たちに囲まれているのだから、この先の展開はただ一つしかない。
ごく普通の女性でこの状況であれば、不安に駆られるとか抵抗するとか考えるのが一般的だが、佑梨さんは夢の中だと割り切っているので、別に怖いとも心配だとも思わなかった。
むしろ本音を言うなら、こういう極限状態のようなものを求めていたところがあった。
何ごとに対しても淡泊な反応をしてしまう佑梨さんは、人から誤解されることも少なくなかった。
佑梨さん自身はもの凄く心を動かされて感動しているのに、感情が表に出にくいせいで冷たい印象を与えてしまうらしい。
もちろん、家族や古くからの友人などは、佑梨さんのことをそういう人だと理解しているから笑って受け入れてくれている。だが、佑梨さんとしては、そういう殻を突き破って、自分を変えていきたいという思いもあった。
そんな願望と、この状況に関連があるとは到底思えないのだが、佑梨さんの思考では、今自分が置かれたシチュエーションはチャンスと映ったらしい。いつもの冷静沈着な彼女からは考えられない論理の飛躍だが、それもこれも夢だからである。
「それでは、おまえ。心の準備はいいかい?」
若さまが佑梨さんの顔を覗き込んでこう言う。
何を意味しているかは、言葉にしなくても分かった。
佑梨さんは、「はい、存じております」と小さな声で言い、頷いた。自分でも知らないうちに言葉遣いが変わっている。何もかもが妙な感じだが、夢なので何もおかしく感じない。
若さまの顔が、佑梨さんの足の間に隠れた。一瞬、毛と縄が突っ張る感覚が下半身に走り、体が強ばる。しかし、次の瞬間には全神経が弛緩した。
若さまの舌が、小刻みに秘所を刺激する。蛇がちろちろと舌を遊ばせているような淫らな動きは、佑梨さんの理性を次第に蕩かしていった。
「あっん、あっ、ひゃん、あんっ……そんな、いやらしいの……いや、や、やっ……」
かろうじて残っている理性が、快感に堕ちることに抗う。
だが、若さまの舌はますます唾液にまみれ、ぬるぬるした感触と舌の動きが佑梨さんの自我の鎧を剥いでいく。
「やんっ、あっ、あんっ、はぁ……ん……クリ、舌先でコリコリしてぇ……」
佑梨さんの懇願に、若さまは優しく応える。
「こうか? 実をぐりぐりされるのがいいのかな?」
ツンツンと突かれ、摘まみ回されながら、若さまは縄でまわりの肉ひだもぴらぴらと弄くり回して遊んでいた。これらが蹂躙されるごとに、蜜口からは愛液が溢れ、滴り落ちてくる。
「おお、おまえの汁はなんとも美味であるな。どんな酒にも引けを取らぬ甘露であるぞ」
そんな風に快楽の彼岸を行きつ戻りつしていると、佑梨さんの耳に、獣のうなり声にも似た低い声が地鳴りのように響いてきた。
何だろうと思って目を上げると、周りにいた男たちが一心不乱に逸物を扱いていた。中には、片手でこっそり佑梨さんの乳房を揉みしだきながら扱く男もいた。
やがて、若さまは、
「そろそろ良かろう」
とつぶやき、体を起こす。
「私のコレも、もう抑えが効かないからな」
彼の逸物は、周囲の男たちよりも太く長く、天を突くようにそそり立っていた。
その傑物を見て佑梨さんは、一瞬も待てないというようにこう言った。「はやく、挿れてくださぁい……」
その言葉を待っていたかのように、彼は「さあ、お望みの魔羅であるぞ」と言うなり、一度に佑梨さんのまんこを貫いた。
若さまが魔羅を出し入れするたびに、佑梨さんのおまんこは嬉しそうに彼の肉棒をパクパクと咥え込んだ。
「あんっ、あん、はぁんっ、やん、やん……こんな美味しいちんぽ……初めて食べるぅ……」
「そうか? 私の魔羅もお前の窪にぴったり嵌まって愉快そうだ」
二人の交わりの熱に呼応するように、周りの男たちの熱情も高まっていく。彼らの先端からは、たら……たら……と白濁した汁が滲み出てきている。
部屋中に、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……というリズミカルな音と荒々しい息づかいが充満していく。粘ついた淫らな匂いが鼻をつく。
そして、その時は来た。
「ああんっ、あん、あん、あんあんあんっ、イク、イクイクイク……イクゥ……!」
佑梨さんに合わせるように、若さまも、また他の男たちも絶頂した。若さまは佑梨さんの中に注ぎ、男たちは佑梨さんの体に思う存分汁をぶちまけた。
快感の中で体を震わせながら、佑梨さんはこう思った。
夢から醒めたくないな。こんな幸せ、現実にはないもの。
佑梨さんの胸は、満ち足りた思いでいっぱいだった。
純粋な性欲がこんなに気持ちがいいことだとは知らなかった。それも、この男たちは自分こそを求めてくれている。こんなの、夢であっても決して味わえない。なんという幸せ。
そんなことを考えていると、若さまは言った。
「なぜ、帰れると思ったのだ? お前はもう、ここで私たちとこれをして生きていくのだぞ?」
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