生まれた時から、運命の君へ

ミルクルミ

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恋人のような兄弟①

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――ピピピピピ。

 朝の六時半、設定された時刻通りに鳴った目覚まし時計の音にビクリともせず、すやすやと男の子が幼子のように眠っている。
 そんなけたたましく耳障りな音が鳴り響く室内へ、ガチャリと男が入ってきた。
 彼は男の子が眠るベッドにそっと近づき、目覚まし時計を止める。
 そして愛おしそうに男の子の方へ目を向けた男は、ゆっくりと男の子に顔を寄せた。

「朝ですよ、悠衣。起きてください」

 と同時に、その柔らかそうなほっぺに口付ける。

「うっん……」

 瞼を揺らすが、中々起きる気配がない男の子。
 何度か体を揺すり呼びかけるが起きない男の子に、男は「仕方ないですね」と笑みを深め、ベッドに片足を乗せ、その唇に自身の口を寄せた。

「起きない、悠衣が悪いんですからね」

 そして思い切り、唇を触れ合わせる。
 半開きだった口へ舌を押し入れ、力ない男の子の舌へ無理やり自身の舌を絡ませた。

「ふっ、ん……は、ぁ……」

 朝にもかかわらずくちゅくちゅと卑猥な音が室内には響き、男の子の息も上がっていく。
 微かに漏れ出る男の子の声に一層笑みを深めた男は、男の子の舌を思い切り吸った。

「ひゃっ」

 そして男の子が、やっと目を開ける。

「はぁ、はぁ、……柊、兄?」
「はい。おはようございます、悠衣」

 唇を離し、そっと男は男の子の髪を撫でた。
 ボウッと焦点の合っていなかった瞳が徐々にしっかりしていき、「おはよう」と男の子、もとい悠衣が微かに笑みを浮かべながら男・柊に向かって手を伸ばした。
 腰に手を回し、抱き起す。
 膝に悠衣を乗せた柊は、頭の後ろに手を回し、悠衣と焦点を合わせる。
 それを見て何をして欲しいか悟った悠衣は、そっと唇を重ね合わせた。
 それはさっきまでの激しいキスとは違い、触れるだけのもの。
 けれど甘くて、心をほわほわさせるもの。
 何度か角度を変えて互いの唇を味わった二人は、そっと唇を離す。

「朝食、食べますか?」
「うん」

 そして、階下へ手をつないで降りていった。






「悠衣、さっき唇を合わせた時に気づいたのですが……」
「うん」
「匂い、強くなっています。そろそろかもしれないので、十分気を付けて。いつでも僕がいるというわけでは、ないのですから」
「分かった」

 眉根を寄せ朝食を運んでくる柊に、コクリと悠衣は頷く。
 それを見て、柊は悠衣の横に来て顎に手を乗せ無理やり視線を合わせた。

「本当に、分かっているのですか? 貴方はいつもボーっとしているので、僕も気が気じゃないんですよ?」
「大丈夫だよ、柊兄。僕がしっかりしていなくても、周りがしっかりしてるから」
「そうですが……」

 首筋に顔を近づけた柊は、ペロリと舌を出す。
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