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「安心しろ。お前が満足するまで、ちゃんと付き合ってやるから」
「んんっ」
ずっと、ずっと触れたいと思っていた唇へ、想いの丈をぶつけるようにかぶりつく。
と同時にひくつく穴に再び己のものを嵌め、先程判明したサディの良い所を突いた。
「んふっ……ユージェ……っ、もう、ムリっ!」
「ムリ? こんなに、身体は求めてるのにか?」
「身体じゃなくて、心がっ……も、限界っ」
「でもやめたら、また欲しがるんだろ?」
図星だったのか、サディが言葉を詰まらせ俯いた。
真っ赤な顔をして、言葉通り恥ずかしさが伝わってくる。
一度達し理性が戻ったのか、今度は口元を抑え声を押し殺している姿は逆に扇情的だ。それに煽られ、ピストンを早めつつ手を外し、サディの唇を再び吸った。
いっぱいいっぱいになり無意識からか背中に回された手は、爪が背中に刺さり血が流れていたが、そんな事は些細な事だった。
「サディ」
「あっ、ああぁぁ!」
二度目となるそれは一度目よりも盛大で、より気持ち良さそうだった。
善がる姿が恥ずかしいのか視線を逸らしつつも頬を赤らめ、けれども本能に忠実となり、首に手を回される。
「もっとか?」
「……ああ」
未だ、萎える気配はないらしい。
限界だと言っていた心は、臨界点を超え大胆になったのか。
手を広げられたので顔を近づけると、今度はサディからキスを仕掛けてきた。
サディの熱い口の中へ舌を入れ、互いに絡ませるとそれだけで心がぽかぽかと温かくなり、サディの蕩けた瞳に自然と笑みが零れた。
普段からは感じられる事のない妖艶さは、一体どこから来ているのか。
そんな事を思いながらも、ユージェはサディの理性がなくなるまでサディを攻め続けた。
「んんっ」
ずっと、ずっと触れたいと思っていた唇へ、想いの丈をぶつけるようにかぶりつく。
と同時にひくつく穴に再び己のものを嵌め、先程判明したサディの良い所を突いた。
「んふっ……ユージェ……っ、もう、ムリっ!」
「ムリ? こんなに、身体は求めてるのにか?」
「身体じゃなくて、心がっ……も、限界っ」
「でもやめたら、また欲しがるんだろ?」
図星だったのか、サディが言葉を詰まらせ俯いた。
真っ赤な顔をして、言葉通り恥ずかしさが伝わってくる。
一度達し理性が戻ったのか、今度は口元を抑え声を押し殺している姿は逆に扇情的だ。それに煽られ、ピストンを早めつつ手を外し、サディの唇を再び吸った。
いっぱいいっぱいになり無意識からか背中に回された手は、爪が背中に刺さり血が流れていたが、そんな事は些細な事だった。
「サディ」
「あっ、ああぁぁ!」
二度目となるそれは一度目よりも盛大で、より気持ち良さそうだった。
善がる姿が恥ずかしいのか視線を逸らしつつも頬を赤らめ、けれども本能に忠実となり、首に手を回される。
「もっとか?」
「……ああ」
未だ、萎える気配はないらしい。
限界だと言っていた心は、臨界点を超え大胆になったのか。
手を広げられたので顔を近づけると、今度はサディからキスを仕掛けてきた。
サディの熱い口の中へ舌を入れ、互いに絡ませるとそれだけで心がぽかぽかと温かくなり、サディの蕩けた瞳に自然と笑みが零れた。
普段からは感じられる事のない妖艶さは、一体どこから来ているのか。
そんな事を思いながらも、ユージェはサディの理性がなくなるまでサディを攻め続けた。
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