1 / 27
第一話 灰色の朝①
しおりを挟む
朝、目覚ましのアラームがけたたましく鳴り響くよりも早く、吉倉圭吾は意識の浮上を感じた。
瞼の裏に残る浅い眠りの残滓を振り払うように、ゆっくりと目を開ける。
視界いっぱいに広がるのは、慣れ親しんだ寝室の白い天井。
その白さは、まるで彼の内心の空虚さを正確にトレースしたかのように、どこまでも均一で、何の感情も映し出してはいなかった。
しん、と静まり返った部屋の中で、壁掛け時計の秒針が刻むカチ、カチ、という乾いた音だけが、聴覚を鈍く刺激する。
その音は止まることを許されない時間の行進を、冷徹に告げているかのようだった。
時計は午前5時30分を指している。
スマホにセットしたアラームが鳴動するまで、あと30分。
その中途半端な時間が、圭吾にとっては最も長く、重苦しいものに感じられた。
起き上がるべきか、それとももう少し微睡むべきか。
しかし、どちらを選んだところで、これから始まる一日の重圧から逃れられるわけではない。
窓の外は、夜の闇がまだ完全に明けきらない、曖昧な薄明かりに包まれていた。
厚手の遮光カーテンのわずかな隙間から覗く空は、まるで色褪せた水彩画のように、鈍い鉛色をしていた。
低く垂れ込めた灰色の雲が、空全体を覆い尽くし、大地を押し潰さんばかりの威圧感を放っている。
まるで、この街そのものが巨大なコンクリートの牢獄であるかのように。
圭吾はベッドの上で身じろぎもせず、ただ白い天井を見上げ続けた。
心の奥底から、今日一日を乗り切るためのわずかな気力が湧き上がってくるのをひたすらに待っていた。
しかし、その期待が満たされることは、もう何日も、いや、正確には何ヶ月も前からなかった。
体は鉛のように重く、思考は霧がかかったように鈍い。
「今日こそ、定時で帰ろう……」
ほとんど無意識のうちに、乾いた唇からその言葉が漏れた。
毎朝、儀式のように繰り返される独り言。
それはもはや切実な願いではなく、効力を失った古い呪文のようなものだった。
自分自身を欺き、ほんの一瞬だけ、目の前の厳しい現実から意識を逸らすための空虚な儀式。
口にすることで得られるわずかな安堵感も、すぐに脱力感と自己嫌悪に取って代わられる。
その呪文がとうの昔に彼の心を軽くする力を失っていることを圭吾自身が誰よりも痛感していた。
やがて、諦めたように深く息を吐き出すと、圭吾はようやく重たい上半身を起こした。
軋むような関節の音とともに、ベッドの縁にゆっくりと腰を下ろす。
素足に触れるダークブラウンのフローリングは、ひんやりと冷たく、その冷感が足裏から這い上がり、まるで心の芯まで凍らせるような不快な感覚を呼び覚ました。
ここは都心のマンションの一室。
リビングの窓からは、昼夜を問わず摩天楼のパノラマが広がるはずだった。
夜になれば、無数のビルの灯りが宝石のようにきらめき、都会の華やかさを演出する。
だが、夜明け前のこの時間、その壮大な景色もまた、命のない灰色の濃淡に沈んでいる。
まるで、眠りから覚めることを頑なに拒む、巨大な生き物の寝息だけが聞こえてくるようだ。
圭吾自身もまた、その巨大な生き物の一部であるかのように、動き出すことをためらっていた。
吉倉圭吾、40歳。
彼の年収は1500万円。
数字だけを見れば、疑いなく世間が羨む「勝ち組」のカテゴリーに属するだろう。
身にまとうスーツはイタリア製の生地で仕立てたオーダーメイド。
腕には派手過ぎないロレックスのデイトジャスト。
足元は、磨き上げられたジョン・ロブの革靴。
ウォークインクローゼットには、彼の社会的成功を雄弁に物語るアイテムが、まるでショーケースのように整然と並べられている。
ネクタイは数十本に及び、そのどれもが一流ブランドのものだ。
だが、それら物質的な豊かさが、いつの頃からか、彼の肩にずっしりと重くのしかかるようになった。
かつては渇望し、手に入れることで自尊心を満たしてきたはずのものが、今ではまるで自由を奪う枷のように感じられる。
洗面所の大きな鏡の前に立ち、寸分の狂いもなくネクタイのノットを締めながら、圭吾はガラスに映る自分の顔を無表情に見つめた。
40代。
まだまだ現役の年齢だが、目の下には消えることのない薄黒いクマが慢性的に刻まれている。
額にはここ数年で急に深くなった細かい皺が、彼の疲労を隠すことなく物語っている。
彫りの深い、整った顔立ちは、大学時代には友人たちから「モデルみたいだ」「俳優になれる」などと冗談めかして褒めそやされたものだった。
しかし、今の彼の表情からは、かつての快活さや輝きは失われていた。
どこか生気のない、まるで精巧に作られた蝋人形のような印象を受ける。
誰かが、彼の内面から色彩という色彩を根こそぎ奪い去ってしまったかのようだ。
瞳の奥には、深い倦怠と、どこか諦観にも似た光が淀んでいる。
一通りの身支度を終え、重い革のブリーフケースを手に、圭吾は自室を出た。
静寂に包まれた長い廊下を抜け、エレベーターホールへと向かう。
チーン、という軽い電子音と共に到着したエレベーターに乗り込み、1階へのボタンを押す。
下降する箱の中で感じるわずかな浮遊感が、彼の不安定な精神状態と奇妙にシンクロする。
1階のエントランスロビーでは、 コンシェルジュが、洗練された笑顔と共に丁寧に挨拶を送る。
圭吾は、億劫そうに軽く会釈を返すだけで、足早にその場を通り過ぎた。
彼らに向けられる丁寧すぎるほどの対応も、今の圭吾にとっては、見えない壁を意識させるだけだった。
自動ドアが滑るように開き、外へ一歩踏み出すと、湿り気を帯びた生温かい空気が、彼の頬をねっとりと撫でた。
空を見上げると、厚い雲は依然として空を覆い、今にも泣き出しそうな気配を漂わせている。
雨が降るかもしれない。
折り畳み傘を玄関に置いてきたことに気づいたが、わざわざ部屋まで取りに戻る気力は、もはや彼には無かった。
濡れるなら濡れればいい。
そんな投げやりな気持ちが、心を支配していた。
瞼の裏に残る浅い眠りの残滓を振り払うように、ゆっくりと目を開ける。
視界いっぱいに広がるのは、慣れ親しんだ寝室の白い天井。
その白さは、まるで彼の内心の空虚さを正確にトレースしたかのように、どこまでも均一で、何の感情も映し出してはいなかった。
しん、と静まり返った部屋の中で、壁掛け時計の秒針が刻むカチ、カチ、という乾いた音だけが、聴覚を鈍く刺激する。
その音は止まることを許されない時間の行進を、冷徹に告げているかのようだった。
時計は午前5時30分を指している。
スマホにセットしたアラームが鳴動するまで、あと30分。
その中途半端な時間が、圭吾にとっては最も長く、重苦しいものに感じられた。
起き上がるべきか、それとももう少し微睡むべきか。
しかし、どちらを選んだところで、これから始まる一日の重圧から逃れられるわけではない。
窓の外は、夜の闇がまだ完全に明けきらない、曖昧な薄明かりに包まれていた。
厚手の遮光カーテンのわずかな隙間から覗く空は、まるで色褪せた水彩画のように、鈍い鉛色をしていた。
低く垂れ込めた灰色の雲が、空全体を覆い尽くし、大地を押し潰さんばかりの威圧感を放っている。
まるで、この街そのものが巨大なコンクリートの牢獄であるかのように。
圭吾はベッドの上で身じろぎもせず、ただ白い天井を見上げ続けた。
心の奥底から、今日一日を乗り切るためのわずかな気力が湧き上がってくるのをひたすらに待っていた。
しかし、その期待が満たされることは、もう何日も、いや、正確には何ヶ月も前からなかった。
体は鉛のように重く、思考は霧がかかったように鈍い。
「今日こそ、定時で帰ろう……」
ほとんど無意識のうちに、乾いた唇からその言葉が漏れた。
毎朝、儀式のように繰り返される独り言。
それはもはや切実な願いではなく、効力を失った古い呪文のようなものだった。
自分自身を欺き、ほんの一瞬だけ、目の前の厳しい現実から意識を逸らすための空虚な儀式。
口にすることで得られるわずかな安堵感も、すぐに脱力感と自己嫌悪に取って代わられる。
その呪文がとうの昔に彼の心を軽くする力を失っていることを圭吾自身が誰よりも痛感していた。
やがて、諦めたように深く息を吐き出すと、圭吾はようやく重たい上半身を起こした。
軋むような関節の音とともに、ベッドの縁にゆっくりと腰を下ろす。
素足に触れるダークブラウンのフローリングは、ひんやりと冷たく、その冷感が足裏から這い上がり、まるで心の芯まで凍らせるような不快な感覚を呼び覚ました。
ここは都心のマンションの一室。
リビングの窓からは、昼夜を問わず摩天楼のパノラマが広がるはずだった。
夜になれば、無数のビルの灯りが宝石のようにきらめき、都会の華やかさを演出する。
だが、夜明け前のこの時間、その壮大な景色もまた、命のない灰色の濃淡に沈んでいる。
まるで、眠りから覚めることを頑なに拒む、巨大な生き物の寝息だけが聞こえてくるようだ。
圭吾自身もまた、その巨大な生き物の一部であるかのように、動き出すことをためらっていた。
吉倉圭吾、40歳。
彼の年収は1500万円。
数字だけを見れば、疑いなく世間が羨む「勝ち組」のカテゴリーに属するだろう。
身にまとうスーツはイタリア製の生地で仕立てたオーダーメイド。
腕には派手過ぎないロレックスのデイトジャスト。
足元は、磨き上げられたジョン・ロブの革靴。
ウォークインクローゼットには、彼の社会的成功を雄弁に物語るアイテムが、まるでショーケースのように整然と並べられている。
ネクタイは数十本に及び、そのどれもが一流ブランドのものだ。
だが、それら物質的な豊かさが、いつの頃からか、彼の肩にずっしりと重くのしかかるようになった。
かつては渇望し、手に入れることで自尊心を満たしてきたはずのものが、今ではまるで自由を奪う枷のように感じられる。
洗面所の大きな鏡の前に立ち、寸分の狂いもなくネクタイのノットを締めながら、圭吾はガラスに映る自分の顔を無表情に見つめた。
40代。
まだまだ現役の年齢だが、目の下には消えることのない薄黒いクマが慢性的に刻まれている。
額にはここ数年で急に深くなった細かい皺が、彼の疲労を隠すことなく物語っている。
彫りの深い、整った顔立ちは、大学時代には友人たちから「モデルみたいだ」「俳優になれる」などと冗談めかして褒めそやされたものだった。
しかし、今の彼の表情からは、かつての快活さや輝きは失われていた。
どこか生気のない、まるで精巧に作られた蝋人形のような印象を受ける。
誰かが、彼の内面から色彩という色彩を根こそぎ奪い去ってしまったかのようだ。
瞳の奥には、深い倦怠と、どこか諦観にも似た光が淀んでいる。
一通りの身支度を終え、重い革のブリーフケースを手に、圭吾は自室を出た。
静寂に包まれた長い廊下を抜け、エレベーターホールへと向かう。
チーン、という軽い電子音と共に到着したエレベーターに乗り込み、1階へのボタンを押す。
下降する箱の中で感じるわずかな浮遊感が、彼の不安定な精神状態と奇妙にシンクロする。
1階のエントランスロビーでは、 コンシェルジュが、洗練された笑顔と共に丁寧に挨拶を送る。
圭吾は、億劫そうに軽く会釈を返すだけで、足早にその場を通り過ぎた。
彼らに向けられる丁寧すぎるほどの対応も、今の圭吾にとっては、見えない壁を意識させるだけだった。
自動ドアが滑るように開き、外へ一歩踏み出すと、湿り気を帯びた生温かい空気が、彼の頬をねっとりと撫でた。
空を見上げると、厚い雲は依然として空を覆い、今にも泣き出しそうな気配を漂わせている。
雨が降るかもしれない。
折り畳み傘を玄関に置いてきたことに気づいたが、わざわざ部屋まで取りに戻る気力は、もはや彼には無かった。
濡れるなら濡れればいい。
そんな投げやりな気持ちが、心を支配していた。
43
あなたにおすすめの小説
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる