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1~10
ゴブリン討伐
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「グギギ……」
段々と気配の数が増えてきた。
戦いが始まる予感と共に、気持ちが昂ぶってきたぞ。
――――
魔素ストック 352495→352207
カウンターダメージ 5/100 【ためる】で/500まで上昇可能
☆基本攻撃力 100/100 【ためる】で/500まで上昇可能
☆魔力値 100/100 【ためる】で/500まで上昇可能
☆治癒力 100/100 【ためる】で/500まで上昇可能
――――
戦いを意識した瞬間に数字が劇的に変化し、更に新しい表示が増えた。
戦っている最中に細かく見ている余裕があるとは思えないし、とにかくまずは全力で戦おう。
相手は恐らく魔の森に住むグリーンゴブリン。
大体がグループで行動し、攻撃役、斥候役、補助役なんかで役割分担をしながら獲物を確実に仕留めようとするズル賢い生き物だ。
最下位種のブルーに比べるとグリーンは若干知能が高く体も大きい。人間相手にも恐れず襲い掛かってくる凶暴な魔物だ。
故郷の領地付近でもブルーゴブリンの巣穴が発見されると早めに駆除することが推奨される。
数ヶ月も放置するとあっという間に増えてしまい、手が付けられなくなるからだ。
一体一体は以前の僕でも余裕で倒せる雑魚だけど、集団となれば話は別。
僕自身、集団戦の経験はそれほど多くない。
訓練はしてきたけど、実戦は数えるほどだ。
しかも相手は上位種のグリーンだ。レッドやブラックほどではないにしても、油断していい相手では決してない。
「よーし……」
僕は河原に落ちている大きめの石を拾い、敵がいるであろう方向に向かって思い切り投げつけた。
「そーれっと! っと、おおお⁉」
「グギャアアアアアアア⁉⁉⁉」
まずは牽制して敵を誘いだそうと投げつけた石がもの凄い勢いで飛んで行く。
――――
魔素ストック 352207
☆投擲 0/100 【ためる】で/500まで上昇可能
――――
突然新しい項目が増えた。瞬時に次の石を拾い、「さあ投げつけるぞ」と意識を込める。
すると0だった投擲が100/100に変化し、魔素ストックが僅かに減った。
やっぱりそうだ。ストックした魔素を込めることで攻撃力を高めることができる。
「グギャギャギャギャ!!」
石を投げつけた方向から複数のゴブリンが走ってくる。
怒りに満ちたその形相は仲間を殺されて興奮しているのだろうか。
「もう一回っ、それっ!」
ドッパァアアン!!
「うえっ、す、凄いッ」
100/100の力で投げつけた石は魔力弾のようにもの凄い速度で飛んで行き、ゴブリンの胴体から頭にかけてを丸ごと吹き飛ばした。
「次はッ、【ためる】」
――――
魔素ストック 352207→351907
☆投擲 0/200→200/200
――――
向かってくるゴブリン達と距離をとりながら再び石を投擲する。
「ギョッ……」
ボンッ!!!
「うえ、グロいッ」
先ほどより速度も威力も高い投擲はグリーンゴブリンの体を粉々に爆散させる。
血と肉があたりにビチャビチャと飛び散っていき、数秒遅れて魔素の光になって霧散した。
「こりゃゴブリン相手だと威力が高すぎるな」
【ためる】に意識を向ける分だけ隙ができるし、使い方をもう少し考えないと。
だけど慣れていけば魔素ストックからの振り分けは一瞬で済む。
やはり魔素ストックは多めに保持しておくのが正解みたいだ。
レベルアップに使う分とのバランスを考えながら使わないとな。
「お次はっ」
そろそろ投擲で戦うのはキツい距離感だ。ショートソードを握り直し、向かってくるゴブリンにすれ違いざまの切り払いを見舞う。
「ガッ……ゴッ」
肉を斬り裂く感触を感じる事もなく、まるでスポンジケーキにナイフを通すように簡単に刃が通り抜けてしまった。
あまりに簡単に通り抜けてしまっておもわずたたらを踏む。
「っ、っとと。凄い威力だ」
半年くらい前にブルーゴブリンの巣穴で戦闘訓練をした時はもっと苦労した。
魔物の肉体を斬り裂く感覚と、ホネに引っ掛かって倒しきれなかった感触も覚えている。
「ギャウウウウッ」
「うわっとっ」
後ろからせまっていたゴブリンの棍棒をギリギリで回避する。
反撃で剣を振るうものの、素早い動きで避けられてしまった。
――――
☆攻撃回数 200/200 【ためる】で/500までストック可能(100につき攻撃回数1回)
――――
「な、なんだっ⁉」
空振りした攻撃が新しいスキルを取得したらしい。攻撃回数ってどういうことなんだろう。
なんてじっくり考えているヒマはない。
空振りした腕を引き戻し、目の前のゴブリンを攻撃した。
ズバッ! ――――ズバッ!
「えっ?」
目の前のゴブリンは一撃で体を真っ二つにできた。すると一拍おいてすぐ後ろに迫っていたもう一体のゴブリンの体が両断され、思わず変な声が出た。
「こ、攻撃回数ってそういうことかっ!」
空振りした攻撃を【ためて】、魔素ストックを消費して次の攻撃に乗せて【放った】んだ。
「す、すげぇ……よーしっ!」
勢いに乗った僕は残ったゴブリン達を残らず駆逐することにした。
新たに出現した攻撃回数に【ためる】を意識しながら敵の攻撃を躱す。
攻撃が空振りすると増えた攻撃回数だが、既に出現した後なら意識を向けるだけで増やせるみたいだ。
「【ためる】【ためる】【ためる】【ためる】っ!」
連続でためるを使用し、威力を蓄積させていく。
「せいっ!」
戦いというコンマ一秒を争う世界ではその一瞬すら気を抜いていい時間ではない。
だから慎重に相手との距離を保ちながら限界までためて、500/500まで上昇した攻撃を一気に放った。
「ぐぎゃっ」
「ぎょええっ」
「ぐっ……」
「ぎゃっ」
「ぐぱぁあっ」
「す、すごいっ! 凄い凄い凄いッ!! こいつは凄いぞっ!」
1回剣を振るだけで一気に5体のゴブリンを屠ってしまった。
しかも位置も方向もバラバラなのに、しっかりと相手に有効な位置に調整された攻撃をしてくれる。
僕が放ったのは上段からの斬り落としだ。しかし見えない攻撃で斬り裂いたゴブリンは『斬り上げ』『薙ぎ払い』など、様々な角度から攻撃している。
凄いっ。これなら集団戦でも一層有利に戦える。
それどころか見えない攻撃が常にできるというのはとんでもないアドバンテージだ。
ザクッ!
「うぐっ」
調子に乗って前に気をとられ過ぎていた。森の奥の方から飛んできた矢に気が付いて慌てて身を逸らすものの、避けきれずに肩に攻撃を受けてしまう。
――――
カウンターダメージ 100/100 反撃技発動可能
――――
これはっ。
そうか。☆マークがついてない項目が気になっていたけど、カウンターダメージは受けた攻撃を【ためて】おけるんだ。
だからデビルグリズリーの攻撃で大ダメージを受けた時に技が発動したんだな。多分無意識に【ためる】を発動して攻撃力の倍率を上げていたんだろう。
地面を転がりながら石を拾い、矢の飛んできた方向に向かって投げつけてみる。
――――
カウンターダメージ 100/100(必中クリティカル発動)
――――
『ぐぎゃあああ』
「あ、当たった」
真っ直ぐ飛んでいった石が途中で『グンッ』と曲がった。木の上で葉っぱに隠れていたゴブリンに当たり、魔素の光が蒸発していくのが見えた。
すごいっ、本当にすごいぞこのギフトッ。
試しにもう一度石を拾って別のゴブリンに投げつけてみるが、そっちには当たらなかった。
こちらからは見えてない位置から攻撃したのに、カウンターは当たった所をみると必中というのは事実らしい。
「よぉーしっ! 絶対生き残ってやるっ!」
勢いに乗ってスキルを駆使し、次々襲い掛かってくるグリーンゴブリン達を残らず全滅させていった。
段々と気配の数が増えてきた。
戦いが始まる予感と共に、気持ちが昂ぶってきたぞ。
――――
魔素ストック 352495→352207
カウンターダメージ 5/100 【ためる】で/500まで上昇可能
☆基本攻撃力 100/100 【ためる】で/500まで上昇可能
☆魔力値 100/100 【ためる】で/500まで上昇可能
☆治癒力 100/100 【ためる】で/500まで上昇可能
――――
戦いを意識した瞬間に数字が劇的に変化し、更に新しい表示が増えた。
戦っている最中に細かく見ている余裕があるとは思えないし、とにかくまずは全力で戦おう。
相手は恐らく魔の森に住むグリーンゴブリン。
大体がグループで行動し、攻撃役、斥候役、補助役なんかで役割分担をしながら獲物を確実に仕留めようとするズル賢い生き物だ。
最下位種のブルーに比べるとグリーンは若干知能が高く体も大きい。人間相手にも恐れず襲い掛かってくる凶暴な魔物だ。
故郷の領地付近でもブルーゴブリンの巣穴が発見されると早めに駆除することが推奨される。
数ヶ月も放置するとあっという間に増えてしまい、手が付けられなくなるからだ。
一体一体は以前の僕でも余裕で倒せる雑魚だけど、集団となれば話は別。
僕自身、集団戦の経験はそれほど多くない。
訓練はしてきたけど、実戦は数えるほどだ。
しかも相手は上位種のグリーンだ。レッドやブラックほどではないにしても、油断していい相手では決してない。
「よーし……」
僕は河原に落ちている大きめの石を拾い、敵がいるであろう方向に向かって思い切り投げつけた。
「そーれっと! っと、おおお⁉」
「グギャアアアアアアア⁉⁉⁉」
まずは牽制して敵を誘いだそうと投げつけた石がもの凄い勢いで飛んで行く。
――――
魔素ストック 352207
☆投擲 0/100 【ためる】で/500まで上昇可能
――――
突然新しい項目が増えた。瞬時に次の石を拾い、「さあ投げつけるぞ」と意識を込める。
すると0だった投擲が100/100に変化し、魔素ストックが僅かに減った。
やっぱりそうだ。ストックした魔素を込めることで攻撃力を高めることができる。
「グギャギャギャギャ!!」
石を投げつけた方向から複数のゴブリンが走ってくる。
怒りに満ちたその形相は仲間を殺されて興奮しているのだろうか。
「もう一回っ、それっ!」
ドッパァアアン!!
「うえっ、す、凄いッ」
100/100の力で投げつけた石は魔力弾のようにもの凄い速度で飛んで行き、ゴブリンの胴体から頭にかけてを丸ごと吹き飛ばした。
「次はッ、【ためる】」
――――
魔素ストック 352207→351907
☆投擲 0/200→200/200
――――
向かってくるゴブリン達と距離をとりながら再び石を投擲する。
「ギョッ……」
ボンッ!!!
「うえ、グロいッ」
先ほどより速度も威力も高い投擲はグリーンゴブリンの体を粉々に爆散させる。
血と肉があたりにビチャビチャと飛び散っていき、数秒遅れて魔素の光になって霧散した。
「こりゃゴブリン相手だと威力が高すぎるな」
【ためる】に意識を向ける分だけ隙ができるし、使い方をもう少し考えないと。
だけど慣れていけば魔素ストックからの振り分けは一瞬で済む。
やはり魔素ストックは多めに保持しておくのが正解みたいだ。
レベルアップに使う分とのバランスを考えながら使わないとな。
「お次はっ」
そろそろ投擲で戦うのはキツい距離感だ。ショートソードを握り直し、向かってくるゴブリンにすれ違いざまの切り払いを見舞う。
「ガッ……ゴッ」
肉を斬り裂く感触を感じる事もなく、まるでスポンジケーキにナイフを通すように簡単に刃が通り抜けてしまった。
あまりに簡単に通り抜けてしまっておもわずたたらを踏む。
「っ、っとと。凄い威力だ」
半年くらい前にブルーゴブリンの巣穴で戦闘訓練をした時はもっと苦労した。
魔物の肉体を斬り裂く感覚と、ホネに引っ掛かって倒しきれなかった感触も覚えている。
「ギャウウウウッ」
「うわっとっ」
後ろからせまっていたゴブリンの棍棒をギリギリで回避する。
反撃で剣を振るうものの、素早い動きで避けられてしまった。
――――
☆攻撃回数 200/200 【ためる】で/500までストック可能(100につき攻撃回数1回)
――――
「な、なんだっ⁉」
空振りした攻撃が新しいスキルを取得したらしい。攻撃回数ってどういうことなんだろう。
なんてじっくり考えているヒマはない。
空振りした腕を引き戻し、目の前のゴブリンを攻撃した。
ズバッ! ――――ズバッ!
「えっ?」
目の前のゴブリンは一撃で体を真っ二つにできた。すると一拍おいてすぐ後ろに迫っていたもう一体のゴブリンの体が両断され、思わず変な声が出た。
「こ、攻撃回数ってそういうことかっ!」
空振りした攻撃を【ためて】、魔素ストックを消費して次の攻撃に乗せて【放った】んだ。
「す、すげぇ……よーしっ!」
勢いに乗った僕は残ったゴブリン達を残らず駆逐することにした。
新たに出現した攻撃回数に【ためる】を意識しながら敵の攻撃を躱す。
攻撃が空振りすると増えた攻撃回数だが、既に出現した後なら意識を向けるだけで増やせるみたいだ。
「【ためる】【ためる】【ためる】【ためる】っ!」
連続でためるを使用し、威力を蓄積させていく。
「せいっ!」
戦いというコンマ一秒を争う世界ではその一瞬すら気を抜いていい時間ではない。
だから慎重に相手との距離を保ちながら限界までためて、500/500まで上昇した攻撃を一気に放った。
「ぐぎゃっ」
「ぎょええっ」
「ぐっ……」
「ぎゃっ」
「ぐぱぁあっ」
「す、すごいっ! 凄い凄い凄いッ!! こいつは凄いぞっ!」
1回剣を振るだけで一気に5体のゴブリンを屠ってしまった。
しかも位置も方向もバラバラなのに、しっかりと相手に有効な位置に調整された攻撃をしてくれる。
僕が放ったのは上段からの斬り落としだ。しかし見えない攻撃で斬り裂いたゴブリンは『斬り上げ』『薙ぎ払い』など、様々な角度から攻撃している。
凄いっ。これなら集団戦でも一層有利に戦える。
それどころか見えない攻撃が常にできるというのはとんでもないアドバンテージだ。
ザクッ!
「うぐっ」
調子に乗って前に気をとられ過ぎていた。森の奥の方から飛んできた矢に気が付いて慌てて身を逸らすものの、避けきれずに肩に攻撃を受けてしまう。
――――
カウンターダメージ 100/100 反撃技発動可能
――――
これはっ。
そうか。☆マークがついてない項目が気になっていたけど、カウンターダメージは受けた攻撃を【ためて】おけるんだ。
だからデビルグリズリーの攻撃で大ダメージを受けた時に技が発動したんだな。多分無意識に【ためる】を発動して攻撃力の倍率を上げていたんだろう。
地面を転がりながら石を拾い、矢の飛んできた方向に向かって投げつけてみる。
――――
カウンターダメージ 100/100(必中クリティカル発動)
――――
『ぐぎゃあああ』
「あ、当たった」
真っ直ぐ飛んでいった石が途中で『グンッ』と曲がった。木の上で葉っぱに隠れていたゴブリンに当たり、魔素の光が蒸発していくのが見えた。
すごいっ、本当にすごいぞこのギフトッ。
試しにもう一度石を拾って別のゴブリンに投げつけてみるが、そっちには当たらなかった。
こちらからは見えてない位置から攻撃したのに、カウンターは当たった所をみると必中というのは事実らしい。
「よぉーしっ! 絶対生き残ってやるっ!」
勢いに乗ってスキルを駆使し、次々襲い掛かってくるグリーンゴブリン達を残らず全滅させていった。
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