37 / 137
31~40
望まぬ弟との再会
しおりを挟む
「ようこそ、招待状はお持ちですか?」
「ああ、これを」
「確認いたします。お待ちくださいませ」
厳つい黒服の男が僕から招待状を受け取り、値踏みするような冷たい視線をこちらに投げかける。
まるで品物を吟味するような目。人間を人間として見ていない、そんな視線。胸の奥がざらつき、気分の悪さが喉までせり上がってくる。
「結構です。廊下の一番奥にある受付にこちらの札をお見せ下さい」
差し出されたのは黒い金属札。冷たい感触が手のひらに張り付く。これが闇オークションの通行証であり、個室を示す番号でもあるらしい。
金属の質感すら禍々しく感じられる。
エリスと目を合わせ、小さく頷き合う。互いに言葉は不要だ。ここから先は一歩でも油断すれば命取りになる。
「おや、そちらの少女はどなたですか?」
受付を抜けようとした時、黒服がルミナスに目を止めた。
嫌な汗が背筋を伝う。彼女は元々この場所で商品として扱われていた少女だ。覚えている者がいても不思議はない。
「この子は使用人です」
「……なるほど。どうぞお通りください」
何とかやり過ごす。ルミナスは髪の色を変え、印象をぼかす腕輪を装着している。それでも心臓が大きく脈打つのを止められない。
もし顔を知られたら。もし誰かに声を掛けられたら。そう考えるだけで足がすくみそうになる。
「ではこちらを。身につけて地下の特別室へどうぞ」
次の受付で手渡されたのは白い仮面。目元だけを覆う、舞踏会で使うような軽い造りのものだ。
男は仮面のみ、女はさらに羽根扇子で口元も隠す――それがここの暗黙のルール。互いの素性に触れてはならない。
だからこそ、大貴族であれ大商人であれ、法の守護者でさえ、罪人の顔を隠してここに集まることができる。
ここは、国そのものが孕む闇の化身だ。
「行こう、エリス」
「はい、旦那さま」
エリスは僕の差し出した腕にそっと触れ、寄り添う。仮面越しでも彼女の視線は優しく、けれど緊張で少し強ばっていた。
廊下を進んだその時――。
「……ッ」
「旦那さま?」
「声を出すな。静かに……目の前の集団に決して目を合わせないで」
「……承知しました」
視界に入った一団。豪奢な衣服に身を包み、護衛を従えた人影。
すれ違いざま、思わず息が詰まった。
見覚えのある歩き方。見覚えのある金髪。
何より、あの小馬鹿にした歪んだ視線――。
心臓が冷水に沈められたように冷え、同時に熱い怒りが血管を焼いた。
……マハル。
仮面を付けていようが、絶対に間違えない。あれは僕の腹違いの弟。僕を陥れ、殺そうとした男。
「マハル……。まさか闇オークションに参加していたなんて」
思わず声に出すと、喉が震えた。
あの夜の光景――。罠に填められ、剣を向けられ、必死に逃げ惑った記憶。血と裏切りの臭いが蘇り、胃の奥が捻じれる。
「マハル・タブリンス……僕の腹違いの弟だ。こんな場所で再会するなんて……」
「あれが……セージ様を罠に填めて暗殺しようとした男。どうりで気配が荒んでいました」
エリスが低く呟く。彼女の手が震えている。僕の怒りと恐怖を察しているのだろう。
「……嫌な予感がする。奴はまた、何かを仕掛けてくる」
「気を引き締めましょう。リンカさんを救うまで、油断はできません」
個室へ辿り着き、ようやく肺に空気を吸い込むことができた。だが胸のざわめきは収まらない。
マハルがここにいる――それだけで心が乱される。まだ僕は、あいつの影に囚われているのか。
◇◇◇
『それではこれより、特別オークションを開催いたします。お集まりの皆様、魅力的な品々をどうぞご堪能くださいませ』
場内に響く声。ざわめきと金の匂いが渦巻く。
ここにいる者たちは全員、金と権力で人を買い物に変える者たち。笑みの裏には醜悪な欲望しかない。
「……始まりましたわ。セージ様、とにかく今はリンカさんを最優先に」
「ああ。リンカ……必ず取り戻す」
◇◇◇
【sideリンカ】
どれほどの時間が過ぎたのか。
暗闇に閉じ込められた意識は、霧の中で朽ちていくようにぼやけている。
首に巻かれた隷属の首輪が、生きる気力そのものを吸い上げていく。抵抗する意思を奪い、言葉を紡ぐ気力すら削いでいく。
(……死にたい……いや、もう生きている意味なんて……)
そんな絶望が胸を満たしたその時、命じられるままに着替えさせられた。煌びやかなドレス。笑えないほど皮肉だ。商品を飾るための衣装に過ぎないのだから。
大きな姿見が並ぶ部屋。十代半ばほどの少女たちが、同じように椅子に座らされている。みな虚ろな瞳をして。
(こんなに……たくさん。売られていく女の子たちが……)
「おいお前、化粧をしておけ」
「……畏まりました」
前に来たのは桃色の髪を二つに結った少女。華やかな見た目だが、手は荒れ果て、水仕事でひび割れていた。
彼女もまた首輪を付けられている。
「あ、な、た……は……」
必死に声を絞り出す。
「私は……ミレイユと申します。雇い主の不興を買い……ここに……」
「ミ、レイユ……?」
その名前に、胸が強く揺れた。どこかで聞いた。いや、知っている。
セージ君――そう、あの人の大切な誰か。
「もしかし……て……セージ君……の……?」
「えっ⁉」
その一言に、周囲の三人の少女が一斉に立ち上がった。尋常ではない反応。彼女たちもまた、セージに繋がる存在なのか――。
しかし、オークション開始の鐘が鳴った瞬間、首輪の呪縛が意識を再び闇に沈めていく。
かろうじて掴みかけた希望の糸が、無慈悲に断ち切られていった。
◇◇◇
【sideミレイユ】
私達は孤児院の出身。
拾う者もなく、道端で飢えて死んでいくしかなかったはずの存在。
けれど――あの方は違った。
◇◇◇
「ミレイユ、そんなに無理しなくてもいい。君の笑顔の方が、僕は嬉しいんだ」
雑務で失敗して泣いていた時、そう言って微笑んでくれたのはセージ様。
その優しさが、今も胸の奥で灯り続けている。
「シャミー、皿を洗ってくれてありがとう。君のおかげで助かったよ」
「えへへっ、セージ様に褒められちゃった!」
小さな頭を撫でてくれた時の喜びを、シャミーは今も忘れていない。
「レイシス、疲れてるんじゃないか? 君はいつも頑張りすぎる」
「……セージ様……」
誰も気づいてくれない心の重さを、気づいてくれたのもあの方だけだった。
「アーリア、君は冷静で頼もしいな。僕も見習いたいよ」
「……っ、ふん。そんな大したことじゃ、ありませんわ……」
照れ隠しに冷たく返したけれど、心の奥は誇らしさでいっぱいだった。
◇◇◇
だからこそ――。
あの日、異母弟のマハルが吐き捨てた言葉は、私達の心を深く切り裂いた。
「セージは死んだぞ。俺が殺してやった。哀れな犬の末路だ」
「う、嘘……」
「そんなの嘘だもんッ!」
「信じない! セージ様が死ぬはずないっ!」
「そんなの、絶対……!」
それでもマハルは愉悦に歪んだ笑みを浮かべる。
「ははははっ! いい顔だ! ならもっと絶望をくれてやる!」
下衆な言葉。耳を疑いたくなるような屈辱を与えられようとしていた。
「全員、服を脱げ」
マハルの命令に、私達は凍りついた。
兵士達がにやつきながら迫ってくる。
――だが。
「嫌っ! 裸を見せるのは、セージ様だけだもん!」
シャミーが割れんばかりの咆哮を上げる。
私も全く同じ気持だった。レイシス、アーリアも同じ気持でシャミーに続く。
「私も……! セージ様以外なんて、絶対に嫌!」
「同感ね。私のご主人は、あの方だけ」
レイシスも、アーリアも全く同じ気持ち。
私は精一杯目の前にいる下衆な男を睨み付けて叫ぶ。
「私もです……! マハル様、私達は舌を噛んで死にます! セージ様だけがご主人様です!」
「ククッ……愚かだな。なら地獄で誓っていろ! お前らは奴隷にして売り飛ばしてやる! セージの誇りも、忠誠も、全部俺が踏みにじってやる! ははははっ! はーーーはははっ! お前の大切にしていたメイド共が穢れていくのを地獄で眺めるがいいっ! ザマァみろッ! ザマァみろ無能めっ!」
首に填められた隷属の首輪が焼けるように熱を放ち、抵抗の術を奪っていく。
それでも――。
「セージ様……」
「私達は……必ず……」
「この忠誠を……」
「裏切らない……!」
最後まで互いの手を取り合い、涙を拭い合いながら、声を重ねた。
――誇りは奪えない。
マハルがどれほど外道でも、私達の心は一つ。
私達はセージ様のメイド。誇り高き忠誠の証人なのだから……。
「ああ、これを」
「確認いたします。お待ちくださいませ」
厳つい黒服の男が僕から招待状を受け取り、値踏みするような冷たい視線をこちらに投げかける。
まるで品物を吟味するような目。人間を人間として見ていない、そんな視線。胸の奥がざらつき、気分の悪さが喉までせり上がってくる。
「結構です。廊下の一番奥にある受付にこちらの札をお見せ下さい」
差し出されたのは黒い金属札。冷たい感触が手のひらに張り付く。これが闇オークションの通行証であり、個室を示す番号でもあるらしい。
金属の質感すら禍々しく感じられる。
エリスと目を合わせ、小さく頷き合う。互いに言葉は不要だ。ここから先は一歩でも油断すれば命取りになる。
「おや、そちらの少女はどなたですか?」
受付を抜けようとした時、黒服がルミナスに目を止めた。
嫌な汗が背筋を伝う。彼女は元々この場所で商品として扱われていた少女だ。覚えている者がいても不思議はない。
「この子は使用人です」
「……なるほど。どうぞお通りください」
何とかやり過ごす。ルミナスは髪の色を変え、印象をぼかす腕輪を装着している。それでも心臓が大きく脈打つのを止められない。
もし顔を知られたら。もし誰かに声を掛けられたら。そう考えるだけで足がすくみそうになる。
「ではこちらを。身につけて地下の特別室へどうぞ」
次の受付で手渡されたのは白い仮面。目元だけを覆う、舞踏会で使うような軽い造りのものだ。
男は仮面のみ、女はさらに羽根扇子で口元も隠す――それがここの暗黙のルール。互いの素性に触れてはならない。
だからこそ、大貴族であれ大商人であれ、法の守護者でさえ、罪人の顔を隠してここに集まることができる。
ここは、国そのものが孕む闇の化身だ。
「行こう、エリス」
「はい、旦那さま」
エリスは僕の差し出した腕にそっと触れ、寄り添う。仮面越しでも彼女の視線は優しく、けれど緊張で少し強ばっていた。
廊下を進んだその時――。
「……ッ」
「旦那さま?」
「声を出すな。静かに……目の前の集団に決して目を合わせないで」
「……承知しました」
視界に入った一団。豪奢な衣服に身を包み、護衛を従えた人影。
すれ違いざま、思わず息が詰まった。
見覚えのある歩き方。見覚えのある金髪。
何より、あの小馬鹿にした歪んだ視線――。
心臓が冷水に沈められたように冷え、同時に熱い怒りが血管を焼いた。
……マハル。
仮面を付けていようが、絶対に間違えない。あれは僕の腹違いの弟。僕を陥れ、殺そうとした男。
「マハル……。まさか闇オークションに参加していたなんて」
思わず声に出すと、喉が震えた。
あの夜の光景――。罠に填められ、剣を向けられ、必死に逃げ惑った記憶。血と裏切りの臭いが蘇り、胃の奥が捻じれる。
「マハル・タブリンス……僕の腹違いの弟だ。こんな場所で再会するなんて……」
「あれが……セージ様を罠に填めて暗殺しようとした男。どうりで気配が荒んでいました」
エリスが低く呟く。彼女の手が震えている。僕の怒りと恐怖を察しているのだろう。
「……嫌な予感がする。奴はまた、何かを仕掛けてくる」
「気を引き締めましょう。リンカさんを救うまで、油断はできません」
個室へ辿り着き、ようやく肺に空気を吸い込むことができた。だが胸のざわめきは収まらない。
マハルがここにいる――それだけで心が乱される。まだ僕は、あいつの影に囚われているのか。
◇◇◇
『それではこれより、特別オークションを開催いたします。お集まりの皆様、魅力的な品々をどうぞご堪能くださいませ』
場内に響く声。ざわめきと金の匂いが渦巻く。
ここにいる者たちは全員、金と権力で人を買い物に変える者たち。笑みの裏には醜悪な欲望しかない。
「……始まりましたわ。セージ様、とにかく今はリンカさんを最優先に」
「ああ。リンカ……必ず取り戻す」
◇◇◇
【sideリンカ】
どれほどの時間が過ぎたのか。
暗闇に閉じ込められた意識は、霧の中で朽ちていくようにぼやけている。
首に巻かれた隷属の首輪が、生きる気力そのものを吸い上げていく。抵抗する意思を奪い、言葉を紡ぐ気力すら削いでいく。
(……死にたい……いや、もう生きている意味なんて……)
そんな絶望が胸を満たしたその時、命じられるままに着替えさせられた。煌びやかなドレス。笑えないほど皮肉だ。商品を飾るための衣装に過ぎないのだから。
大きな姿見が並ぶ部屋。十代半ばほどの少女たちが、同じように椅子に座らされている。みな虚ろな瞳をして。
(こんなに……たくさん。売られていく女の子たちが……)
「おいお前、化粧をしておけ」
「……畏まりました」
前に来たのは桃色の髪を二つに結った少女。華やかな見た目だが、手は荒れ果て、水仕事でひび割れていた。
彼女もまた首輪を付けられている。
「あ、な、た……は……」
必死に声を絞り出す。
「私は……ミレイユと申します。雇い主の不興を買い……ここに……」
「ミ、レイユ……?」
その名前に、胸が強く揺れた。どこかで聞いた。いや、知っている。
セージ君――そう、あの人の大切な誰か。
「もしかし……て……セージ君……の……?」
「えっ⁉」
その一言に、周囲の三人の少女が一斉に立ち上がった。尋常ではない反応。彼女たちもまた、セージに繋がる存在なのか――。
しかし、オークション開始の鐘が鳴った瞬間、首輪の呪縛が意識を再び闇に沈めていく。
かろうじて掴みかけた希望の糸が、無慈悲に断ち切られていった。
◇◇◇
【sideミレイユ】
私達は孤児院の出身。
拾う者もなく、道端で飢えて死んでいくしかなかったはずの存在。
けれど――あの方は違った。
◇◇◇
「ミレイユ、そんなに無理しなくてもいい。君の笑顔の方が、僕は嬉しいんだ」
雑務で失敗して泣いていた時、そう言って微笑んでくれたのはセージ様。
その優しさが、今も胸の奥で灯り続けている。
「シャミー、皿を洗ってくれてありがとう。君のおかげで助かったよ」
「えへへっ、セージ様に褒められちゃった!」
小さな頭を撫でてくれた時の喜びを、シャミーは今も忘れていない。
「レイシス、疲れてるんじゃないか? 君はいつも頑張りすぎる」
「……セージ様……」
誰も気づいてくれない心の重さを、気づいてくれたのもあの方だけだった。
「アーリア、君は冷静で頼もしいな。僕も見習いたいよ」
「……っ、ふん。そんな大したことじゃ、ありませんわ……」
照れ隠しに冷たく返したけれど、心の奥は誇らしさでいっぱいだった。
◇◇◇
だからこそ――。
あの日、異母弟のマハルが吐き捨てた言葉は、私達の心を深く切り裂いた。
「セージは死んだぞ。俺が殺してやった。哀れな犬の末路だ」
「う、嘘……」
「そんなの嘘だもんッ!」
「信じない! セージ様が死ぬはずないっ!」
「そんなの、絶対……!」
それでもマハルは愉悦に歪んだ笑みを浮かべる。
「ははははっ! いい顔だ! ならもっと絶望をくれてやる!」
下衆な言葉。耳を疑いたくなるような屈辱を与えられようとしていた。
「全員、服を脱げ」
マハルの命令に、私達は凍りついた。
兵士達がにやつきながら迫ってくる。
――だが。
「嫌っ! 裸を見せるのは、セージ様だけだもん!」
シャミーが割れんばかりの咆哮を上げる。
私も全く同じ気持だった。レイシス、アーリアも同じ気持でシャミーに続く。
「私も……! セージ様以外なんて、絶対に嫌!」
「同感ね。私のご主人は、あの方だけ」
レイシスも、アーリアも全く同じ気持ち。
私は精一杯目の前にいる下衆な男を睨み付けて叫ぶ。
「私もです……! マハル様、私達は舌を噛んで死にます! セージ様だけがご主人様です!」
「ククッ……愚かだな。なら地獄で誓っていろ! お前らは奴隷にして売り飛ばしてやる! セージの誇りも、忠誠も、全部俺が踏みにじってやる! ははははっ! はーーーはははっ! お前の大切にしていたメイド共が穢れていくのを地獄で眺めるがいいっ! ザマァみろッ! ザマァみろ無能めっ!」
首に填められた隷属の首輪が焼けるように熱を放ち、抵抗の術を奪っていく。
それでも――。
「セージ様……」
「私達は……必ず……」
「この忠誠を……」
「裏切らない……!」
最後まで互いの手を取り合い、涙を拭い合いながら、声を重ねた。
――誇りは奪えない。
マハルがどれほど外道でも、私達の心は一つ。
私達はセージ様のメイド。誇り高き忠誠の証人なのだから……。
6
あなたにおすすめの小説
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
社畜だった俺、最弱のダンジョンマスターに転生したので、冒険者を癒やす喫茶店ダンジョンを経営します
☆ほしい
ファンタジー
過労死した俺が目を覚ますと、そこは異世界のダンジョンコアの前だった。
どうやら俺は、ダンジョンマスターとして転生したらしい。
だが、与えられた俺のダンジョンは最低ランクのF級。魔力を生み出す力は弱く、生み出せる魔物もスライムやゴブリンといった最弱クラスばかり。これでは、冒険者を呼び込んで魔力を得るなんて夢のまた夢だ。
絶望する俺だったが、ダンジョンの創造機能を使えば、内装を自由にデザインできることに気づく。
「……そうだ、喫茶店を開こう」
前世で叶えられなかった夢。俺は戦闘を放棄し、ダンジョンの入り口に木造の喫茶店『やすらぎの隠れ家』を作り上げた。メニューは、前世の知識を活かしたコーヒーと手作りケーキだけ。
ところが、そのコーヒーには異常なまでの疲労回復効果が、ケーキには一時的な能力向上効果が付与されていることが判明。噂を聞きつけた訳ありの冒険者たちが、俺のダンジョンに癒やしを求めて集い始めるのだった。
科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜
難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」
高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。
だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや——
「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」
「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」
剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める!
魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」
魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」
神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」
次々と編み出される新技術に、世界は驚愕!
やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め——
「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」
最強の頭脳戦が今、幕を開ける——!
これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語!
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
最弱弓術士、全距離支配で最強へ
Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」
剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。
若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。
リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。
風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。
弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。
そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。
「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」
孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。
しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。
最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~
あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。
彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。
剣も魔法も得意ではない主人公は、
最強のメイドたちに守られながら生きている。
だが彼自身は、
「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。
自分にできることは何か。
この世界で、どう生きていくべきか。
最強の力を持つ者たちと、
何者でもない一人の青年。
その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。
本作は、
圧倒的な安心感のある日常パートと、
必要なときには本格的に描かれる戦い、
そして「守られる側の成長」を軸にした
完結済み長編ファンタジーです。
シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。
異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる