絶勝の金狼、蒼天を穿つ

ルセ

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第1章 動乱へと赴く世界とココから始まる物語

第6話

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城壁の上で広場での盛り上がりを見つつコチラも行動を開始する

城から持って来たあのクローゼットに入っていた
軽鎧の調子を確かめ、太刀を腰で帯刀し近くにいた見張りに声をかける

近くにいた見張りには
『アタシが「開門」と叫ぶまで門を開けるな』と伝え
『街の警備体制について』を聞けば

『厳重警戒態勢で破壊行為・抜刀行為等の行為を行う暴漢は
現行犯により、その場で刑を下す』
と、頼もしい返事が返ってきた

んじゃま・・・行きますか・・・
高さ50メートルに横幅10メートルの城壁の縁に立ち着地地点で見降ろす

眼下には数百人程度のプレイヤーが軽装備と得物を装備し、
門が開くのを少々五月蠅く待っている

(高さ50mってパリの凱旋門位だったなぁ・・・)
なんて思いつつ暴風魔法の用意をしつつ3秒後に
魔法の発動をセットし足をかけ

飛び降り、姿勢を制御する


目と鼻の先に地上が迫り


暴風魔法が発動し体がほんの少し浮き上がり
無事に着地する

そのお陰で周囲の土や砂塵を巻き上げプレイヤー達は
姿勢を低くし耐えている





暫くし、せき込む音や衣服に付いたモノを払う音が聞こえざわめきだす
そして、一人がコチラを指を指すのにつられ大量の視線が突き刺さる

「ようこそ、【ルナ帝国】へ

アタシは【金狼】の『Lienリアン』 『LucilleルシールRenルネLienリアン

テメーらがバカじゃねぇ限り歓迎するぜ?異世界人共
この【「月の夢」が転がる街】は、な・・・」

アタシの一言で更にざわめき、煩くなり出す
一々騒ぐんじゃねぇよ・・・ガキ以下か?

内容は二つ名の事、【「月の夢」が転がる街】の事・・・色々だ

ともかく
「いいか、よく聞け、この城門の開閉の権利はアタシが握ってる
テメェら・・・この意味分かるよな?」

そう言うと次第に静かになり出す
それを見計らい

「『郷に入っては郷に従え』この意味分かるよな?
この国の法律ルールを説明する

基本的にテメーらが居た世界となんら変わりねぇ、ただし!!
まず窃盗、殺人、暴行、破壊行為などの重罪はその場で首が飛ぶぞ?」

まただ・・・一々煩い・・・ッ!!

「『黙れ』ッ!!」
覇気を込めて怒鳴ると数人が倒れた様子だが気にしねぇ

「黙ってアタシの話を聞け、次で最後だッ!」

そう言うともはや制圧に近くなってしまった・・・
だが、この方がやりやすそうだな

「この街は基本的に『実力至上主義』だ
好機チャンスが転がっていて、その好機チャンスを生かす実力があれば誰でも這い上がれる街】だ
一攫千金を夢見る商人に、名声に飢えた狩人、
自らのアイディアが買われる事を望む職人

他者が好敵手で刺激しあい、切磋琢磨し、活気で溢れる街だ

そんな街で楽して甘い汁を吸う奴は手痛い目に合うのが暗黙の了解
それが嫌なら立ち去れ、キャンプ道具と食料品に水を用意する」

見渡すが誰も挙手したり立ち去る素振りも見せない

「・・・よし
ならば、歓迎するぞ?未来の猛者たち

【ドラゴンスレイヤー】【豪商】【発明王】に【勇者】
【騎士団長】や【自警団のボス】【メイド長】

この街に無いモノはねぇ・・・!
テメェの手で勝ち取りな・・・ッ!開門!!!!!!」

そう叫ぶと門がゆっくりと開いて行くと同時に
歓声が上がる

「・・・それと、腕に覚えがある奴がいたら相手してやるよ?」

歓声に紛れ掻き消されたかと思ったが8人が残った
「この場に残ったったつう事は・・・そう言う事だな?」

のこった6人を正面から対面し見渡す
5人は正直言って雑魚ばかりだな、1人は未知数、と言った所・・・

得物はツヴァイハンダーにクレイモアやバスターソード
大型の得物持った者達が3人

確かに屋外で何も遮る物が無い中での重武器は強い
だが・・・「扱えるなら」の話

此処に来るまでに得物を引きずってきた為、恐らく筋力不足

ハルベルトに槍を持つ者長柄武器使い達は腰が入ってない為
恐らく見様見真似の初心者

で、残りの一人は太刀だが・・・
この人は出来る、自然体で居ながら既に臨戦態勢で・・・

何故だ・・・?
何処か・・・懐かしい気がする・・・?

だが、太刀があってない
体の重心と太刀の重心があってない・・・

襲われたら応戦する程度か?
・・・まぁ、いい

ハルベルト使いと槍使いが前衛で横に並び
後衛に重武器の3人が並ぶ

太刀使いは・・・傍観か


「・・・では、行くぞ?」
そう呟き一度の加速でトップスピードまで加速し
槍使いを蹴りで吹き飛ばす

それを見たハルベルト使いが応戦してくるが、
正直相手にならない

柄での刺突を予想したが
上段へ振りかぶってからの振り下ろしを行おうといった所だが
バランスを崩し倒れた為、足を蹴り、骨折させ無力化する

ハルベルト使いが叫び声をあげ喚く様子を見た4人は戦意を喪失したのか
武器を手放し降参した様子

・・・ッ?!
咄嗟に飛び退くと綺麗な太刀筋が頬を掠めて行く

上段から下段、下段から中段
とても綺麗だ・・・そして、この太刀筋・・・知っている・・・!!

上段で刃を天に向け刃を太陽光に反射させ間合いを測らせない様にしている

あの構え・・・
素人がすると隙だらけだが、防御と攻撃の両刀の構えで隙が無い
だから・・・アタシは・・・いつも・・・こうしてた・・・


腰を落とし、左手で鞘を握り、親指で少し刀身を出し
右手でつかを握り――

「行くよ・・・・・・」
「何・・・ッ?!」
そう呟く声は野郎のモノで知ってる声では無かった
でも・・・ッ!!

「『天上天下龍牙殺刀流てんじょうてんかりゅうがさっとうりゅう』 【居合の構え】達龍・・・ッ!!」

――口癖と共に居合を放つと太刀使いの太刀が異音をたてながら折れていた

「・・・。」
「・・・その太刀筋と解決策・・・そして、決定打はあだ名、
そのあだ名でオレを呼ぶのは・・・龍華・・・テメェだな・・・」

「・・・うん、そうだよ・・・」
「・・・説明してもらうぞ?」

「いいよ、場所を変えよ?」
「ああ、いいぜ、その前に・・・」

アタシは無言で歯を食いしばり目を瞑ると
思いっ切り殴られた・・・

思わず姿勢を崩し、倒れ受け身を取り、体を起こすと
そのまま抱き締められた

「・・・オメェはオレに心配しかかけれねぇのかよ・・・」
「・・・ゴメン」

それがリアル現実で従姉だった「デキ姉」こと、
プレイヤーネーム『酒仙しゅせん  紋十郎もんじゅうろう』との出会いであり再会でもあった
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