絶勝の金狼、蒼天を穿つ

ルセ

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第1章 動乱へと赴く世界とココから始まる物語

第8話

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― 狐の獣人が居た

「改めて『桜花おうか龍燈りゅうとう』 【銀孤】の二つ名を持つプレイヤー異世界人
コレがオレの正体だ、ちょいと、匿まって♪というか居候させて♪」

・・・んだか・・・この瞬間、特大の爆弾を抱えた気がする・・・
そんなアタシは

「・・・はぁ~~~~~~っ・・・あ~ぁ・・・」
盛大にため息をついた、しかも、本人の前で

「え?ちょ、テメェ・・・」

デキ姉ェが切れてるが気にしない

「・・・今の、聞いてたろ?ディナ・・・
そう問うとアタシ達を囲っている半円状のドームの天辺から足が生えてきた後

「よっ、とぉ・・・」
そう言いつつ宙返りしつつ着地する赤毛の少女 ― ディナ

「・・・いっちゃん、聞かれてるじゃん」
「『リアン』、今のアタシは『ルシール・ルネ・リアン』
今生ではそう名乗ってるの」

「む・・・すまん」
「で、だ・・・アタシがさっきこの円形状のドームを使ったり、
物音を消した時に使ったのは魔『法』ではなく魔『術』だから」

「ゴメン、魔術と魔法ってどう違うの?」
「・・・まずは大前提から

魔法や魔術を使うには体内の「魔力」エネルギーの消費が必要
で、だ

魔法は『己の力のみ』で発動ができるモノの事

例えるなら・・・ダムだな・・・
ダムは水を蓄えて放水すると発電できるだろ?

それと似ていてダムに溜まる水は『魔力』だとすると
ダムから放水された水は『消費された魔力』

そうして放水されたエネルギーによって生み出された電気こそが『魔法』つう現象」

「・・・つまり体内で蓄えた魔力を
火炎、水流、電撃等の一定の形にして放つ事が魔法つう事か?」

「そう言う事、で魔「術」は『魔力をもう一つ力に渡して発動する現象』の事

んで、例えるなら・・・車、だな
車は「ガソリン」と言う名の「エネルギー」を得る事で前に進める」

「・・・つまり、魔力を渡す側であるオレ達は「ガソリンスタンド」で
魔力を受け取った側は「車」で『受け取ったエネルギーをもとに動く』

つまりそいう事か・・・なんとなく分かったような・・・
『燃料をやるから魔法を発動してね』って事か?」

「まぁ、追々理解するだろ
で、魔法と魔術の共通点は『等価交換』、コレが絶対条件
コレができなきゃド素人以下だな」

「なる程・・・な」

取り敢えずここまで飛ばしてきたが何とか理解してもらえたようだ

「・・・だむ?・・・がそりんすたんど?・・・くるま?・・・?」
約一名ディナを覗いては・・・


「で、ディナに聞かれた理由は、なんだと思う?」
「・・・さっきシーちゃんが
『物音を消した時に使ったのは魔『法』ではなく魔『術』だから』って
言ってたから・・・」

「ちょっと待って!!!!・・・シーちゃん・・・?///」
ナニソレ・・・滅茶苦茶ハズカシイ・・・・

「うわぁ~ご主人・・・・・・顔が真っ赤ですよ~?」
「おまっ、今・・・」

今のディナの「ご主人」の一言でデキ姉ェが確信した様子

「・・・なる程ね、で?ナーちゃんは何者なの?」
「さぁ?私は一体何者なんでしょう?

私が知りたいくらいですよ?でもザックリとしてなら分かるんですよ・・・
でも知る事は許されないみたいで・・・

こんな言葉、知ってます?
『怪物と戦う者は、
その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』」

「つまりナーちゃんは自分自身が・・・怪物だと?」

・・・ディナ?
まさか・・・お前・・・

「だってそうですよ・・・
目が覚めたらこの街の果ての掃き溜めに転がっていて・・・
酷い空腹感に襲われて食べても、喰べテも、たベてモ、タベテモ・・・

ミタサレナクッテ・・・アァ・・・ァ?・・・アはッ♪」

ッ?!不味い!!
アタシ達を覆う半円状のドームの黒色に深紅が混ざり出したッ?!

「ディナ・・・ッ!!!!」

そう言いながらディナを手加減しながら平手打ちすると「バチンッ」と
音を立て少しよろめくディナ

そして、発動してた術式は全て解除され術は四散した

「・・・あぇ?」
「とりあえず、今夜だ、今夜まで耐えろ、良いな?」

「・・・はい、休んでいますね・・・」

そういい歩き出す彼女の足取りは何処かぎこちねぇ・・・
アタシは見てられず

「ディナ」
と声をかけて抱き寄せた後、片膝立ちし太ももにディナを座らせ
腰の上をももの裏を持つと

「・・・ご主人・・・様・・・すみません・・・。」
コイツがアタシに「様」付けする時は心底「すまない」と思ってる証だ

「とにかく、休め」
「・・・はい」

そうディナと会話を交わすと首に抱きついてくるのを
確認し回りながら持ち上げる

「・・・きゃっ」

「・・・軽すぎる・・・テメェ・・・アタシの知らねぇ所で無茶したな?」
「あはは~・・・すみません・・・」

あ、屋上の扉と家の扉
「チラッ」とデキ姉ェを見ると紋十郎へと姿を変えたデキ姉ェが居て

「手伝うぜ?」
と言い扉を開けてくれた

そのまま、階段を降りて行き住居に辿り着いた後、ディナの部屋に入る
アタシは左足を折り、片膝でベッドに足をかけてディナを降ろす

後は飲み水を手の届く範囲に置いて置き、「夜には起こす」と伝え
部屋を出ると、紋十郎から姿を変えたデキ姉ェ事、「桜花 龍燈」が居た

桜花 龍燈とか名乗っていたがアタシにとって
「デキ姉ェ」は「デキ姉ェ」だ

そんなデキ姉ェは早くもリビングのソファでくつろいでた
「居候させて♪」って言いだしたって事は・・・

きっと・・・アタシが困った事があったら・・・そう言う事だろ・・・
ただ、まぁ、色々と、その・・・気恥ずかしいから・・・

何も言わずにキッチンに赴き、酒瓶が数本程、横置きで数本入るかどうかという
狭い床下の冷蔵室から一本の酒瓶を取り出し、食器棚から二つの盃を取り出し

「もう二度と叶える事の出来ない」と思っていた約束果たした交わした
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