2 / 4
友人逹
しおりを挟む
永山さんと飲んでから5日が過ぎた。仕事は苦痛だか、どうにか出勤している。そして、社長の携帯から着信だ。僕は社長から呼び出された。13時に、社長室に来るようにとの事だった。きっと例の話だろう。緊張する。僕は昼食を取らないで、現場から会社に向かう。
12時45分。間に合った。僕は小走りで社長室へ向かうが、少し時間があったので喫煙所で一服する。
12時57分。僕は社長室の前にいる。
ドアの前で大きく深呼吸をした。まだ緊張している。さらに大きく深呼吸。さらに、もう一回。ダメだ!僕は両手で思いっきり両頬を叩いた。
「バチン!」12時58分
僕は緊張するコブシの力を抜き、丁寧にノックした。 「トン・トン・トン・トン」
あれ!今、4回ノックしたよな!これって、トイレを急かす時じゃね?あれ?目上の人の時は2回だっけ?3回だっけ?
ってか、ノックの回数常識って、あったっけ!?
額と脇から汗がにじむ。だが、遅刻は出来ない。
12時58分15秒。
じんわりと吹き出る汗を拭って、ゆっくりとドアを開けた。社長は昼食の真っ最中だった。「マジかよ!」13時に呼んどいてマジかよ!僕は心の中でつぶやいた。
宗詩「すみません。タイミング悪かったみたいで。 」
社長「気にするな。それより、頬っぺた真っ赤だぞ。大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」
宗詩「いえ。全然大丈夫です。」
僕は、ドアのすぐ前に立ち社長の言葉を待つ。・・・が、社長は食べかけのコンビニ弁当を食べ始めた。「うそだろ!」何も言えなく、ただ立っている僕にとっては、拷問である。会社を辞めると言った僕への復習か? 当て付けか?
脇の汗が流れ続け、沈黙の時間が続く。
13時4分。ようやく社長の食事が終わった。僕を待たせた社長は 笑顔で話し出した。人を待たせておいて、爽やかな笑顔でだ。
社長「立花君、聞いていると思うが、君には明日より事業展開部の飲食部門で働いてもらう。いいかね?」
宗詩「はい!頑張ります。」
それから、長々と色んな説明があった。
話は40分ほど続いた。もちろん、説教じみた話もあった。
オープンは約3ヶ月後。
居酒屋を出店。僕は、経営管理補助を任される。すでに、経営管理者に調理師、調理補助が二人、ホール担当が決まっていて、すでにオープンに向けて動きだしていると言う事だった。明日から駅前の仮事務所に出勤しなければならない。明日からと言うのは、急な話だが、出勤時間が11時なのは嬉しい。頑張らないと!気合いが入るが、不安も広がる。
その日の夕方、友達の康太から電話があった。康太からの電話は二週間ぶりだろうか。康太からの連絡は、大概、金貸してくれ!か、飲みにいこう!だ。今回は飲みの誘いだった。いつものメンバーで集まるみたいだ。いつもながら急な集合だ。時間は19時。
部所移動のため、久々に残業も無かった。と言うより、帰らされたような感じだ。いつもなら、20時・21時の残業は当たり前だ。 やっと、解放された!と思うと嬉しいやら、楽しいやら、気分はハイテンションだ。
僕は急いでアパートに帰り身支度を整えた。こんな気分で飲みに行くのは久々だ。僕は約束の時間より30分も早く着いた。 ここに来るのも、2ヶ月ぶりくらいだろうか。老夫婦の経営する小さな居酒屋「銀次郎」だ。とにかく安くて、そこそこ美味い。僕達がよく集合する場所だ。
僕はビールを注文し、一人で飲み始める。これは僕ら流だ。来た奴から、勝手に飲んでいく。僕がビールを飲み終わる頃、真咲がやって来た。
大前 真咲「まさき」 23歳
身長 178 体重 68 の色男だ。とにかくモテる。趣味は車だが、車が変わるたび女も変わる。 仕事は真面目だが、女ぐせが非常に悪い。職業 自動車整備士。
真咲「宗詩!生きてたか?仕事で頭おかしくなったって聞いたぞ。早く辞めちまえよ!」
宗詩「そうなんだよ。頭おかしくなってさぁ、色々あって、部所移動だよ。」
「おい!何の話だ?頭おかしい部長がどうした?。」
流星の到着だ。
伊東 流星 「りゅうせい」 23歳
身長 168 体重 78 の中肉中背のマヨラーだ。消費者金融に、そこそこの借金があり、康太と二人で数々の伝説を産んで来た。 職業 トラック運転手。
真咲「ちょっと、痩せたんじゃない!」 真咲がいつものようにからかう。
流星「体重は減るのに、借金がへらなくてさぁ!」 流星もふざけて返す。
毎回、こんな感じでスタートする。僕は仕事の近況を二人に話した。
流星「じゃ、今度からただ酒のめるんだ。」
宗詩「そりゃ無理だよ。 金払えよ!」
真咲「大丈夫!バレないって!」
そんなくだらない話をダラダラと話していた。
それにしても康太が遅い、もう19時30分だ。
だが、康太の遅刻には誰も触れない。いつもの事だ。そうしていると、流星に康太からLINEが入る。
流星「いまパチンコで勝ってるから、遅れるってさ!」
流星 「自分から誘っといてパチンコかよ!」
みんなで大笑いだ。康太らしい。
そして、みんなニヤリとする。今日は康太のおごりだな。
そして三人でまた乾杯だ。そしていつもの事たが、僕達は、思い出話で盛り上がる。
僕らは皆、小学校からの付き合いだ。もちろん皆、同級生だ。
小学4年の時の話だが、皆で近くの公園に釣りに行った。もちろん、魚釣りをしてはいけない公園だ。でも、小学生の僕らにとって、すぐ近くに巨大な色鯉がいるのに釣らないのは拷問に等しい。
僕らは池に架かる橋の下で釣りをした。ここなら人に見つからないだろうと思い。そして釣りは大量だ!鯉がデカすぎて、釣れるたびに釣糸を切って、キャッチ&リリースだ。
その時は本当に楽しかった。しかし翌日、誰かが学校に通報したらしく、皆で酷く怒らたれた。橋の下と言っても、あれだけ騒げば誰でも気付くだろう。これでもか!ってくらい怒られた。今となっては、いい思い出だ。
僕らは皆で集まるたびに、思い出話で盛り上がる。
21時が過ぎた頃、康太が到着した。
康太は着くなりテーブルに両手をついて真面目な顔をして言った。
康太「遅れてすまん!みんなを飲みに誘ったはいいが、軍資金が少なくてさぁ 。パチンコ行ったらさ、千円で、13万5千円の大勝ちだぜ!今夜は派手にいくぜぇ!」康太は両腕を天に広げている。まさに勝利のポーズだ。
吉村 康太「こうた」 23歳
身長160 体重 65 とにかく いい加減な男だ。趣味は風俗にギャンブル。多数の消費者金融に借金がある。成りは小さいが態度はデカい。不思議な悪運を持つ男だ。そして、なぜか憎めない。
「マジか!すげーな!」皆で康太を褒め称える。康太は席に座ると、僕のビールを一気に飲み干した。
今日のビールは格別だ!と、言わんばかりの顔だ。と思ったら次は流星の焼酎を、これまた一気に飲み干した。
真咲「おい!大丈夫かぁ?嬉しい気持ちは分かるけど、落ち着いて飲めよ。」
康太「バカ!時間ねーんだよ。次行くぞ!次!」
宗詩「次って、何?意味わかんないし。康太まだ来たばかりじゃん。」
康太「だっははっははっ!今日、俺が、集合かけた理由が次の店にあるんだよ!お前達と行きたいんだよ!絶対最高だぜ!」
流星「康太がそこまで言うって事は、風俗?ニュー・プレイか?」
康太「ノン・ノン・ノン。行けばわかる!世間の奴らは否定するかも!だけどさぁ!人としての原点だな!あれは !俺を信じろ!どうせ俺のおごりだし、とにかく、行くぞ!」
僕らは会計を済ませ店を出た。勿論、康太のおごりだ。僕達はタクシーで飲み屋街に向かった。タクシーは小さなビルの前で 止まった。タクシー代は割勘だった。
康太「このビルの3階だ。その名も、クラブお花畑!」
「やばくね!」皆の口が揃った。
康太以外は皆、顔が拒否している。そりゃ、 そうだ、名前が怪しすぎる。 若干、酔いの引くレベルの店名だ。勝手なイメージだが僕はオバサンクラブを想像してしまった。
流星と真咲はどんな想像をしているのか、気になる。
宗詩「ねぇ、どんな店 想像してる。」
流星「秘密の麻薬クラブ。」
真咲「ニュー・ハーフ。がっつり おじさんの。」
宗詩「俺、オバサン クラブ」
康太「ブー!全部ハズレ!時間もったいねぇーから!行くぞ!」
僕らはエレベーターに乗り、3階へ向かう。小さなエレベーターだ。そして少し汚い。皆、無言だ。
3階に着いた。エレベーターの扉が開くと同時に「ドン・ドン・ズン・ドン・」
重低音が響く。中から聞いたことの無い曲が漏れている。そして目の前には、ピンクに白文字でお花畑の看板。
宗詩 「怪しくね!やべーよ。この看板 超 手作りじゃん!」僕は恐怖からか、早口で言った。どう見ても素人手作りの看板だ。
康太「いっくよー!」
康太がゆっくりと 扉を開ける。
12時45分。間に合った。僕は小走りで社長室へ向かうが、少し時間があったので喫煙所で一服する。
12時57分。僕は社長室の前にいる。
ドアの前で大きく深呼吸をした。まだ緊張している。さらに大きく深呼吸。さらに、もう一回。ダメだ!僕は両手で思いっきり両頬を叩いた。
「バチン!」12時58分
僕は緊張するコブシの力を抜き、丁寧にノックした。 「トン・トン・トン・トン」
あれ!今、4回ノックしたよな!これって、トイレを急かす時じゃね?あれ?目上の人の時は2回だっけ?3回だっけ?
ってか、ノックの回数常識って、あったっけ!?
額と脇から汗がにじむ。だが、遅刻は出来ない。
12時58分15秒。
じんわりと吹き出る汗を拭って、ゆっくりとドアを開けた。社長は昼食の真っ最中だった。「マジかよ!」13時に呼んどいてマジかよ!僕は心の中でつぶやいた。
宗詩「すみません。タイミング悪かったみたいで。 」
社長「気にするな。それより、頬っぺた真っ赤だぞ。大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」
宗詩「いえ。全然大丈夫です。」
僕は、ドアのすぐ前に立ち社長の言葉を待つ。・・・が、社長は食べかけのコンビニ弁当を食べ始めた。「うそだろ!」何も言えなく、ただ立っている僕にとっては、拷問である。会社を辞めると言った僕への復習か? 当て付けか?
脇の汗が流れ続け、沈黙の時間が続く。
13時4分。ようやく社長の食事が終わった。僕を待たせた社長は 笑顔で話し出した。人を待たせておいて、爽やかな笑顔でだ。
社長「立花君、聞いていると思うが、君には明日より事業展開部の飲食部門で働いてもらう。いいかね?」
宗詩「はい!頑張ります。」
それから、長々と色んな説明があった。
話は40分ほど続いた。もちろん、説教じみた話もあった。
オープンは約3ヶ月後。
居酒屋を出店。僕は、経営管理補助を任される。すでに、経営管理者に調理師、調理補助が二人、ホール担当が決まっていて、すでにオープンに向けて動きだしていると言う事だった。明日から駅前の仮事務所に出勤しなければならない。明日からと言うのは、急な話だが、出勤時間が11時なのは嬉しい。頑張らないと!気合いが入るが、不安も広がる。
その日の夕方、友達の康太から電話があった。康太からの電話は二週間ぶりだろうか。康太からの連絡は、大概、金貸してくれ!か、飲みにいこう!だ。今回は飲みの誘いだった。いつものメンバーで集まるみたいだ。いつもながら急な集合だ。時間は19時。
部所移動のため、久々に残業も無かった。と言うより、帰らされたような感じだ。いつもなら、20時・21時の残業は当たり前だ。 やっと、解放された!と思うと嬉しいやら、楽しいやら、気分はハイテンションだ。
僕は急いでアパートに帰り身支度を整えた。こんな気分で飲みに行くのは久々だ。僕は約束の時間より30分も早く着いた。 ここに来るのも、2ヶ月ぶりくらいだろうか。老夫婦の経営する小さな居酒屋「銀次郎」だ。とにかく安くて、そこそこ美味い。僕達がよく集合する場所だ。
僕はビールを注文し、一人で飲み始める。これは僕ら流だ。来た奴から、勝手に飲んでいく。僕がビールを飲み終わる頃、真咲がやって来た。
大前 真咲「まさき」 23歳
身長 178 体重 68 の色男だ。とにかくモテる。趣味は車だが、車が変わるたび女も変わる。 仕事は真面目だが、女ぐせが非常に悪い。職業 自動車整備士。
真咲「宗詩!生きてたか?仕事で頭おかしくなったって聞いたぞ。早く辞めちまえよ!」
宗詩「そうなんだよ。頭おかしくなってさぁ、色々あって、部所移動だよ。」
「おい!何の話だ?頭おかしい部長がどうした?。」
流星の到着だ。
伊東 流星 「りゅうせい」 23歳
身長 168 体重 78 の中肉中背のマヨラーだ。消費者金融に、そこそこの借金があり、康太と二人で数々の伝説を産んで来た。 職業 トラック運転手。
真咲「ちょっと、痩せたんじゃない!」 真咲がいつものようにからかう。
流星「体重は減るのに、借金がへらなくてさぁ!」 流星もふざけて返す。
毎回、こんな感じでスタートする。僕は仕事の近況を二人に話した。
流星「じゃ、今度からただ酒のめるんだ。」
宗詩「そりゃ無理だよ。 金払えよ!」
真咲「大丈夫!バレないって!」
そんなくだらない話をダラダラと話していた。
それにしても康太が遅い、もう19時30分だ。
だが、康太の遅刻には誰も触れない。いつもの事だ。そうしていると、流星に康太からLINEが入る。
流星「いまパチンコで勝ってるから、遅れるってさ!」
流星 「自分から誘っといてパチンコかよ!」
みんなで大笑いだ。康太らしい。
そして、みんなニヤリとする。今日は康太のおごりだな。
そして三人でまた乾杯だ。そしていつもの事たが、僕達は、思い出話で盛り上がる。
僕らは皆、小学校からの付き合いだ。もちろん皆、同級生だ。
小学4年の時の話だが、皆で近くの公園に釣りに行った。もちろん、魚釣りをしてはいけない公園だ。でも、小学生の僕らにとって、すぐ近くに巨大な色鯉がいるのに釣らないのは拷問に等しい。
僕らは池に架かる橋の下で釣りをした。ここなら人に見つからないだろうと思い。そして釣りは大量だ!鯉がデカすぎて、釣れるたびに釣糸を切って、キャッチ&リリースだ。
その時は本当に楽しかった。しかし翌日、誰かが学校に通報したらしく、皆で酷く怒らたれた。橋の下と言っても、あれだけ騒げば誰でも気付くだろう。これでもか!ってくらい怒られた。今となっては、いい思い出だ。
僕らは皆で集まるたびに、思い出話で盛り上がる。
21時が過ぎた頃、康太が到着した。
康太は着くなりテーブルに両手をついて真面目な顔をして言った。
康太「遅れてすまん!みんなを飲みに誘ったはいいが、軍資金が少なくてさぁ 。パチンコ行ったらさ、千円で、13万5千円の大勝ちだぜ!今夜は派手にいくぜぇ!」康太は両腕を天に広げている。まさに勝利のポーズだ。
吉村 康太「こうた」 23歳
身長160 体重 65 とにかく いい加減な男だ。趣味は風俗にギャンブル。多数の消費者金融に借金がある。成りは小さいが態度はデカい。不思議な悪運を持つ男だ。そして、なぜか憎めない。
「マジか!すげーな!」皆で康太を褒め称える。康太は席に座ると、僕のビールを一気に飲み干した。
今日のビールは格別だ!と、言わんばかりの顔だ。と思ったら次は流星の焼酎を、これまた一気に飲み干した。
真咲「おい!大丈夫かぁ?嬉しい気持ちは分かるけど、落ち着いて飲めよ。」
康太「バカ!時間ねーんだよ。次行くぞ!次!」
宗詩「次って、何?意味わかんないし。康太まだ来たばかりじゃん。」
康太「だっははっははっ!今日、俺が、集合かけた理由が次の店にあるんだよ!お前達と行きたいんだよ!絶対最高だぜ!」
流星「康太がそこまで言うって事は、風俗?ニュー・プレイか?」
康太「ノン・ノン・ノン。行けばわかる!世間の奴らは否定するかも!だけどさぁ!人としての原点だな!あれは !俺を信じろ!どうせ俺のおごりだし、とにかく、行くぞ!」
僕らは会計を済ませ店を出た。勿論、康太のおごりだ。僕達はタクシーで飲み屋街に向かった。タクシーは小さなビルの前で 止まった。タクシー代は割勘だった。
康太「このビルの3階だ。その名も、クラブお花畑!」
「やばくね!」皆の口が揃った。
康太以外は皆、顔が拒否している。そりゃ、 そうだ、名前が怪しすぎる。 若干、酔いの引くレベルの店名だ。勝手なイメージだが僕はオバサンクラブを想像してしまった。
流星と真咲はどんな想像をしているのか、気になる。
宗詩「ねぇ、どんな店 想像してる。」
流星「秘密の麻薬クラブ。」
真咲「ニュー・ハーフ。がっつり おじさんの。」
宗詩「俺、オバサン クラブ」
康太「ブー!全部ハズレ!時間もったいねぇーから!行くぞ!」
僕らはエレベーターに乗り、3階へ向かう。小さなエレベーターだ。そして少し汚い。皆、無言だ。
3階に着いた。エレベーターの扉が開くと同時に「ドン・ドン・ズン・ドン・」
重低音が響く。中から聞いたことの無い曲が漏れている。そして目の前には、ピンクに白文字でお花畑の看板。
宗詩 「怪しくね!やべーよ。この看板 超 手作りじゃん!」僕は恐怖からか、早口で言った。どう見ても素人手作りの看板だ。
康太「いっくよー!」
康太がゆっくりと 扉を開ける。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる