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22、三男とマリと優しい家族
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「そうだ!他にお客さんもいないし、今のうちに旦那を紹介するわね」
「ありがとうございます」
確かにレオンさんのことはナンシーさんから名前を聞いただけで、挨拶はしていない。
朝食が美味しかったですってことも伝えたいしな。
そういえば、この世界でパンを作るのってどうすればいいんだろう。
小麦粉はあるから材料は大丈夫なんだけど、発酵とかって料理スキルでできるのか?
あ、イースト菌って存在するのかな?
レオンさんが来たら聞いてみたいな。
そんなことを考えながら待っていると、厨房からナンシーさんとアシル君、そして何故か大きな手で顔を隠したレオンさんが現れた。
「お待たせ。さっきも言ったけど、私はナンシー、こっちが旦那のレオンで、この子が息子のアシルよ」
「カスミです。こっちがパートナーのマリ。よろしくお願いします」
その間も、レオンさんは顔を隠し続けてる。
なにかあるのだろうか。
「ほら、あんたも挨拶しなさい」
「…だが」
「いいから、いつまでもお客さんに挨拶しないのはダメでしょう?」
「…………んぬ」
「変な声だしてもダメ。ほーら」
レオンさんとナンシーさんだと、ナンシーさんが強いんだな。
母は強しってこういうことを言うのか?
なんか違う気がする。
うちは男所帯だから、母さんがいたらきっと誰も母さんには逆らえなくなるんだろうな。
そんなことを考えて、少しだけ寂しい気持ちになった。
目の前の光景が眩しくて、つい肩にいるマリに頬をすり寄せる。
マリはそんな俺に気づいてかどうかは分からないけど、小さい手で頬を撫でてくれた。
ありがとう、マリ。
そんな気持ちを込めてマリを撫でると、今度はマリから擦り寄ってきてくれた。
「……………」
「あらまぁ…」
「カスミお兄さんとマリ、仲良し?」
そんな俺たちをレオンさんとナンシーさん、アシル君がじーっと見ているのに気づいた。
ついマリとの交流に夢中になってしまった。
レオンさんと挨拶するはずだったのに、申し訳ないな。
「すみません。つい…あ、アシル君。俺とマリはすっごく仲良しなんだよ」
「あら、いいのよ。良いものを見せてもらったわ」
「カスミお兄さんとマリ、可愛い、です」
「…………」
良いもの?可愛い?
ナンシーさんの言っていることはいまいち分からないけど、アシル君の言っていることは分かる。
マリは可愛い。
カスミさんと、ってところに引っ掛かりを感じるが、気にしないことにしよう。
現実逃避ではない。断じて違う。
そしてレオンさんは手で顔を覆ったままブンブンと無言で頷いていた。
どっちの言葉に同意したのか。
うん。気にしない気にしない。
「ほら、いいかげん手を離して。この子達なら大丈夫でしょう?」
「……………ああ」
俺がひたすら考えないようにしていたら、レオンさんが一歩前に出てきた。
そしてゆっくりと顔から手を離して、俺たちと向き合う。
レオンさんの顔は男前といっていいだろう。
強くなりたい男が憧れるような顔つきだったが、一点だけ異なっていた。
その顔には、額から鼻筋を通って頬に向かうような、大きな傷跡が目立つように存在していた。
「………こわい、か?」
男前な顔を歪めて、すこし悲しそうにレオンさんが言う。
俺としては何が怖いのか分からないが、とりあえず否定しなきゃと思った。
「いいえ、怖くないですよ?むしろ、何が怖いんですか?」
「きゅーぴ?」
マリも怖くはないらしい。
正直父さんの方が強面だし、顔的な意味では父さんのほうが怖い。
傷跡は目立つけど、この人はそれをずっと隠してた。
気にしてるってのもあるだろうけど、怖いかどうかを聞いてきたってことは俺たちのことも考えてくれていたのだろう。
それに、あのパンはとても優しい味がした。
料理は人の心を映すものだと、俺は思ってる。
レオンさんは、とびきり優しい人だ。
「…そうか」
「ほらね。この子達なら大丈夫でしょう?」
「………ああ」
誰かに怖がられた経験があるのだろうか。
レオンさんの躊躇うような態度は、それを感じさせた。
「レオンさんが作ってくださった朝食、とっても美味しかったです。それに、パンがすごく優しい味がしました。それを作ったレオンさんは、優しい人です。そんな人を、怖がるわけがない」
「きゅきゅぴ!」
そう言うと、レオンさんは初めて微笑んでくれた。
ナンシーさんもうんうんと頷いてるし、アシル君も笑顔だ。
「この人のいい所にすぐ気づくなんて、見る目あるわ!そうよ!優しい人なの!」
「お父さん、いつも優しいよ」
「………やめてくれ」
暖かい光景だ。
ナンシーさんとアシル君が褒めて、レオンさんはすごく恥ずかしそうにしてまた手で顔を覆った。
今度は赤くなった顔を隠すためなんだろうけど、手からはみ出た耳の赤らみは隠せなかった。
「ふふ、ナンシーさんもアシル君も、レオンさんが大好きなんですね」
「もちろんよ!」
「うん!」
「…………俺も…」
「はい。レオンさんも、お二人が大好きなんですね」
「…ああ。もちろんだ」
なんていい家族なんだろう。
きっと、理想の家庭ってこんな感じなんだろうな。
『木漏れ日』が包み込むような優しさを感じさせるのは、この家族の宿屋だからなのだろう。
料理だけじゃない。家も人を表すものだ。
この家族じゃなかったら、この宿屋に俺は惹かれなかったんだろうな。
そんなことを考えながら、俺はレオンさんの言葉に嬉しそうにしているナンシーさんとアシル君を見る。
それに気づいたナンシーさんは、気恥しそうに笑った。
「さて、もう大丈夫でしょ?ほら、挨拶」
「…ああ」
気を取り直したナンシーさんがレオンさんの背をぽんと叩いて促した。
レオンさんはそれを受けて、照れを隠すために顔を覆ってた手を外した。
「…………レオンだ。この宿屋で厨房を任されてる。……よろしく頼む」
「はい。よろしくお願いします」
「きゅい!」
レオンさんは優しく微笑みながら言ってくれて、俺とマリも嬉しくなった。
傷跡なんて気にならないくらい、優しい微笑みだった。
「レオンさんの朝食、本当にとっても美味しかったです!特にパンがふかふかで、マリと一緒に幸せな気持ちになりました」
「ぴゅ!」
「……そうか」
「はい!」
あのパンの味を思い出して幸せな気持ちになり、にこにこと笑ってしまう。
レオンさんはそんな俺とマリを見て嬉しそうに頷いてくれた。
せっかくだし、パンの作り方を聞いてもいいかな。
レシピを探すにしてもどこから見ればいいのか分からないし、聞くだけ聞いてみよう。
「あの、レオンさん」
「……?」
「えっと、パンってどうやって作るか、教えてもらえたりしませんか?俺も料理はするんですけど、パン作りに必要な技術が分からなくて」
この世界でスキルって言葉が一般的なのか分からなかったので、技術と言い換えて聞いてみた。
レオンさんは俺の話を黙って聞いたあと、ふむと頷いて少しだけ考えたあと、ナンシーさんの方を見た。
ナンシーさんはそんなレオンさんに頷いて、それを見たレオンさんも頷きを返した。
このやり取りだけでも仲のいい夫婦であることが分かるな。
「……ただでは教えることが出来ない」
「…そうですよね」
「…でも…この店の手伝いをしてくれたら、教えてもいい」
「本当ですか!ぜひお願いします!」
さっき考えた予定を後回しにしてもいいから、手伝いをすることに是を返す。
マリもお手伝い、という言葉に興奮してるし、聞かなくてもやってみたいということが伝わる。
「何をすればいいんですか?」
「……掃除、と、料理の手伝いをしてくれ」
「分かりました!」
「見たところ冒険者さんみたいだから、1日だけでいいわよ。掃除の分は給料を払って、料理の分はレシピ、でどう?」
レオンさんの説明に、ナンシーさんが追加で説明をしてくれた。
「もちろんです!むしろお金を頂かなくても、俺としてはレシピだけで十分なくらいなのに」
「流石にそれはこっちとしては申し訳ないわよ。いいから受け取りなさいな」
「…じゃあ、ありがたく」
「それでいいのよ」
俺の答えに満足気に頷いたナンシーさんは、アシル君に仕事を教えてあげるように言った。
これもアシル君の成長のためなのだろう。
俺としてはアシル君が先輩なわけだし、ちゃんと聞かないとな。
「よろしくお願いします。アシル君」
「うん…あ、はい。よろしく、お願いします」
「ふふ…今の俺はアシル君の後輩だから、敬語じゃなくてもいいよ」
「こうはい?」
「えっと…アシル君に教えてもらう人ってこと」
「…そっか、うん。分かった」
ちらりとナンシーさんを見たけど特に何も言われなかったので、敬語じゃなくても大丈夫なのだろう。
多分、見たいのはアシル君がちゃんと説明出来るかってところなんだろうな。
「……昼前と、夕方に料理をする。…掃除が終わったら厨房に来てくれ」
「はい!よろしくお願いします」
「……ああ」
俺は朝食だけのコースだったけど、昼食と夕食もだすんだな。
まあその辺はその時間の時に聞いてみよう。
そんなことを考えながら、俺は予定外のこの事態を楽しんでいた。
こうして、俺がこの世界で過ごす本日最後の一日は、『木漏れ日』での手伝いとして過ごすことが決まったのである。
「ありがとうございます」
確かにレオンさんのことはナンシーさんから名前を聞いただけで、挨拶はしていない。
朝食が美味しかったですってことも伝えたいしな。
そういえば、この世界でパンを作るのってどうすればいいんだろう。
小麦粉はあるから材料は大丈夫なんだけど、発酵とかって料理スキルでできるのか?
あ、イースト菌って存在するのかな?
レオンさんが来たら聞いてみたいな。
そんなことを考えながら待っていると、厨房からナンシーさんとアシル君、そして何故か大きな手で顔を隠したレオンさんが現れた。
「お待たせ。さっきも言ったけど、私はナンシー、こっちが旦那のレオンで、この子が息子のアシルよ」
「カスミです。こっちがパートナーのマリ。よろしくお願いします」
その間も、レオンさんは顔を隠し続けてる。
なにかあるのだろうか。
「ほら、あんたも挨拶しなさい」
「…だが」
「いいから、いつまでもお客さんに挨拶しないのはダメでしょう?」
「…………んぬ」
「変な声だしてもダメ。ほーら」
レオンさんとナンシーさんだと、ナンシーさんが強いんだな。
母は強しってこういうことを言うのか?
なんか違う気がする。
うちは男所帯だから、母さんがいたらきっと誰も母さんには逆らえなくなるんだろうな。
そんなことを考えて、少しだけ寂しい気持ちになった。
目の前の光景が眩しくて、つい肩にいるマリに頬をすり寄せる。
マリはそんな俺に気づいてかどうかは分からないけど、小さい手で頬を撫でてくれた。
ありがとう、マリ。
そんな気持ちを込めてマリを撫でると、今度はマリから擦り寄ってきてくれた。
「……………」
「あらまぁ…」
「カスミお兄さんとマリ、仲良し?」
そんな俺たちをレオンさんとナンシーさん、アシル君がじーっと見ているのに気づいた。
ついマリとの交流に夢中になってしまった。
レオンさんと挨拶するはずだったのに、申し訳ないな。
「すみません。つい…あ、アシル君。俺とマリはすっごく仲良しなんだよ」
「あら、いいのよ。良いものを見せてもらったわ」
「カスミお兄さんとマリ、可愛い、です」
「…………」
良いもの?可愛い?
ナンシーさんの言っていることはいまいち分からないけど、アシル君の言っていることは分かる。
マリは可愛い。
カスミさんと、ってところに引っ掛かりを感じるが、気にしないことにしよう。
現実逃避ではない。断じて違う。
そしてレオンさんは手で顔を覆ったままブンブンと無言で頷いていた。
どっちの言葉に同意したのか。
うん。気にしない気にしない。
「ほら、いいかげん手を離して。この子達なら大丈夫でしょう?」
「……………ああ」
俺がひたすら考えないようにしていたら、レオンさんが一歩前に出てきた。
そしてゆっくりと顔から手を離して、俺たちと向き合う。
レオンさんの顔は男前といっていいだろう。
強くなりたい男が憧れるような顔つきだったが、一点だけ異なっていた。
その顔には、額から鼻筋を通って頬に向かうような、大きな傷跡が目立つように存在していた。
「………こわい、か?」
男前な顔を歪めて、すこし悲しそうにレオンさんが言う。
俺としては何が怖いのか分からないが、とりあえず否定しなきゃと思った。
「いいえ、怖くないですよ?むしろ、何が怖いんですか?」
「きゅーぴ?」
マリも怖くはないらしい。
正直父さんの方が強面だし、顔的な意味では父さんのほうが怖い。
傷跡は目立つけど、この人はそれをずっと隠してた。
気にしてるってのもあるだろうけど、怖いかどうかを聞いてきたってことは俺たちのことも考えてくれていたのだろう。
それに、あのパンはとても優しい味がした。
料理は人の心を映すものだと、俺は思ってる。
レオンさんは、とびきり優しい人だ。
「…そうか」
「ほらね。この子達なら大丈夫でしょう?」
「………ああ」
誰かに怖がられた経験があるのだろうか。
レオンさんの躊躇うような態度は、それを感じさせた。
「レオンさんが作ってくださった朝食、とっても美味しかったです。それに、パンがすごく優しい味がしました。それを作ったレオンさんは、優しい人です。そんな人を、怖がるわけがない」
「きゅきゅぴ!」
そう言うと、レオンさんは初めて微笑んでくれた。
ナンシーさんもうんうんと頷いてるし、アシル君も笑顔だ。
「この人のいい所にすぐ気づくなんて、見る目あるわ!そうよ!優しい人なの!」
「お父さん、いつも優しいよ」
「………やめてくれ」
暖かい光景だ。
ナンシーさんとアシル君が褒めて、レオンさんはすごく恥ずかしそうにしてまた手で顔を覆った。
今度は赤くなった顔を隠すためなんだろうけど、手からはみ出た耳の赤らみは隠せなかった。
「ふふ、ナンシーさんもアシル君も、レオンさんが大好きなんですね」
「もちろんよ!」
「うん!」
「…………俺も…」
「はい。レオンさんも、お二人が大好きなんですね」
「…ああ。もちろんだ」
なんていい家族なんだろう。
きっと、理想の家庭ってこんな感じなんだろうな。
『木漏れ日』が包み込むような優しさを感じさせるのは、この家族の宿屋だからなのだろう。
料理だけじゃない。家も人を表すものだ。
この家族じゃなかったら、この宿屋に俺は惹かれなかったんだろうな。
そんなことを考えながら、俺はレオンさんの言葉に嬉しそうにしているナンシーさんとアシル君を見る。
それに気づいたナンシーさんは、気恥しそうに笑った。
「さて、もう大丈夫でしょ?ほら、挨拶」
「…ああ」
気を取り直したナンシーさんがレオンさんの背をぽんと叩いて促した。
レオンさんはそれを受けて、照れを隠すために顔を覆ってた手を外した。
「…………レオンだ。この宿屋で厨房を任されてる。……よろしく頼む」
「はい。よろしくお願いします」
「きゅい!」
レオンさんは優しく微笑みながら言ってくれて、俺とマリも嬉しくなった。
傷跡なんて気にならないくらい、優しい微笑みだった。
「レオンさんの朝食、本当にとっても美味しかったです!特にパンがふかふかで、マリと一緒に幸せな気持ちになりました」
「ぴゅ!」
「……そうか」
「はい!」
あのパンの味を思い出して幸せな気持ちになり、にこにこと笑ってしまう。
レオンさんはそんな俺とマリを見て嬉しそうに頷いてくれた。
せっかくだし、パンの作り方を聞いてもいいかな。
レシピを探すにしてもどこから見ればいいのか分からないし、聞くだけ聞いてみよう。
「あの、レオンさん」
「……?」
「えっと、パンってどうやって作るか、教えてもらえたりしませんか?俺も料理はするんですけど、パン作りに必要な技術が分からなくて」
この世界でスキルって言葉が一般的なのか分からなかったので、技術と言い換えて聞いてみた。
レオンさんは俺の話を黙って聞いたあと、ふむと頷いて少しだけ考えたあと、ナンシーさんの方を見た。
ナンシーさんはそんなレオンさんに頷いて、それを見たレオンさんも頷きを返した。
このやり取りだけでも仲のいい夫婦であることが分かるな。
「……ただでは教えることが出来ない」
「…そうですよね」
「…でも…この店の手伝いをしてくれたら、教えてもいい」
「本当ですか!ぜひお願いします!」
さっき考えた予定を後回しにしてもいいから、手伝いをすることに是を返す。
マリもお手伝い、という言葉に興奮してるし、聞かなくてもやってみたいということが伝わる。
「何をすればいいんですか?」
「……掃除、と、料理の手伝いをしてくれ」
「分かりました!」
「見たところ冒険者さんみたいだから、1日だけでいいわよ。掃除の分は給料を払って、料理の分はレシピ、でどう?」
レオンさんの説明に、ナンシーさんが追加で説明をしてくれた。
「もちろんです!むしろお金を頂かなくても、俺としてはレシピだけで十分なくらいなのに」
「流石にそれはこっちとしては申し訳ないわよ。いいから受け取りなさいな」
「…じゃあ、ありがたく」
「それでいいのよ」
俺の答えに満足気に頷いたナンシーさんは、アシル君に仕事を教えてあげるように言った。
これもアシル君の成長のためなのだろう。
俺としてはアシル君が先輩なわけだし、ちゃんと聞かないとな。
「よろしくお願いします。アシル君」
「うん…あ、はい。よろしく、お願いします」
「ふふ…今の俺はアシル君の後輩だから、敬語じゃなくてもいいよ」
「こうはい?」
「えっと…アシル君に教えてもらう人ってこと」
「…そっか、うん。分かった」
ちらりとナンシーさんを見たけど特に何も言われなかったので、敬語じゃなくても大丈夫なのだろう。
多分、見たいのはアシル君がちゃんと説明出来るかってところなんだろうな。
「……昼前と、夕方に料理をする。…掃除が終わったら厨房に来てくれ」
「はい!よろしくお願いします」
「……ああ」
俺は朝食だけのコースだったけど、昼食と夕食もだすんだな。
まあその辺はその時間の時に聞いてみよう。
そんなことを考えながら、俺は予定外のこの事態を楽しんでいた。
こうして、俺がこの世界で過ごす本日最後の一日は、『木漏れ日』での手伝いとして過ごすことが決まったのである。
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