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第2章 現実と仮想現実
第96話 一緒に
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(私……、アキ様と一緒に行けるのでしょうか……?)
少し寂しそうな顔をしながら、そう……シルフが問いかけてくる。
そうだ、シルフは……、シルフは参加できるのだろうか……。
プレイヤーにしか見えない告知の文章。
つまり……、このイベントは――。
「お、アキちゃん! こんなとこで何してんの?」
頭の中に何か閃きかけた瞬間、僕の後ろから聞いたことのある声が届いた。
男性で……、こんな風に僕を呼ぶのは……。
「あーきーちゃんっ? 聞こえてない?」
「いえ、聞こえてます。ジンさん、お久しぶりです」
声のした方へ振り返りつつ、目の前に立っていた男性に頭を下げる。
「おー、久しぶり! 元気してた?」
右手で頭を掻きつつ、ジンさんは快活に笑う。
僕より背が高くて引き締まった身体に、真っ赤に燃えるような短髪。
言動はちょっと荒いけど感情が分かりやすいジンさんは、落ち着いたアルさんとは正反対だ。
でも、不思議と嫌な気分にならないから不思議なんだよね。
「はい! ジンさんは……、あれ? 今、一人ですか?」
「あー、一応リアと一緒なんだが……。あいつなんか、寄りたいとこがあるとか言って、いきなり店に入っていきやがってよ」
「あぁ、なるほど……」
つまり、二人でデートしてたってことでいいのかな……?
そもそも、ジンさんとリアさんが付き合ってるかどうかは知らないけど……。
「そんでまぁ、ぶらぶらしてたらアキちゃんが見えたからな。アキちゃんこそこんなとこで何してんの?」
「あぁ、その私は……イベントの告知をまだ見てなかったので」
「あー、なるほどね。それでここの見に来たんだ。まだ全然情報出てないよな?」
「そうなんですよね……。でも、アイテム制限の数とか知れたので良かったです」
知らなかったら直前で悩んで、変なモノ持って行ってたかもだし……。
20種かー……、どうしようかなぁ……。
「あ!」
「ひゃ!?」
また少し考え込んでた僕の目の前で、ジンさんが急に大声を出した。
その声の大きさに驚いて、変な声が出ちゃった……。
恥ずかしいなぁ、もう……。
「そーそー、そのイベント! アキちゃんさ、参加するよな?」
「え、えぇまぁ……。そのつもりですけど……」
「じゃあさ、俺らと一緒にやろう。俺らのパーティーって4人なの知ってるよな?」
「あ、はい……、知ってますけど……」
ジンさんのパーティーは、アルさん、ジンさん、リアさん、ティキさんの4人で組んでるパーティーだ。
パーティー自体は5人が上限だから、あと1人分余裕があって……以前、茶毛狼のときはそこに僕が加わる形で、組んでたよね?
「あ、でも他に一緒にやりたいやついるか? もしいたらそっちでパーティーを組んで、同盟ってのもいいぞ」
「あー、なるほど……。いたかなぁ……」
ジンさんの言葉に、メニューからフレンドリストを開いてみれば……。
アルさんにトーマ君と、カナエさん……あとキャロさん……あれ、これで全員……?
そういえば、オリオンさんとは繋いでないんだっけ……。
「んー……、わかんないですけど、数人誘ってみたい人がいます」
「お、なら同盟って方がいいかもな!」
「でも、僕なんかでいいんですか?」
正直、僕は戦うにはまだまだ力不足だし、アルさん達のパーティーなら僕を誘うよりも、知り合いにもっとすごい人がいそうなんだけど……。
そんな気持ちを込めて聞いた僕に、ジンさんは何を言われたのかわからないみたいな顔をして、首を傾げる。
「ん? なんで?」
「え? だって……僕、あんまりお役に立てないですし……」
「ん……? 何の話だ?」
「え? イベントの話ですよね?」
話しながら二人して、頭にハテナが浮かんでる気がする……。
えっと……、イベントの話……だよね?
「イベントと、アキちゃんがダメってのは……なんか関係ある?」
「え?」
「だってさ、俺はこないだ一緒に狩りに行けて楽しかったぞ? その後のメシも楽しかったし美味かった」
「は、はい」
僕より大きな体を大きく動かしながら、思い出し笑いも混ぜながら、ジンさんは僕へと言葉を飛ばす。
その子供みたいな姿に、少し驚きながら何とか返事をした僕へ、ジンさんはさらに近づいて口を開いた。
「だからさ、アキちゃん! 一緒にイベントやろうぜ!」
僕の目をまっすぐ見て、右手を差し出すようなポーズで、彼はそう言った。
少し寂しそうな顔をしながら、そう……シルフが問いかけてくる。
そうだ、シルフは……、シルフは参加できるのだろうか……。
プレイヤーにしか見えない告知の文章。
つまり……、このイベントは――。
「お、アキちゃん! こんなとこで何してんの?」
頭の中に何か閃きかけた瞬間、僕の後ろから聞いたことのある声が届いた。
男性で……、こんな風に僕を呼ぶのは……。
「あーきーちゃんっ? 聞こえてない?」
「いえ、聞こえてます。ジンさん、お久しぶりです」
声のした方へ振り返りつつ、目の前に立っていた男性に頭を下げる。
「おー、久しぶり! 元気してた?」
右手で頭を掻きつつ、ジンさんは快活に笑う。
僕より背が高くて引き締まった身体に、真っ赤に燃えるような短髪。
言動はちょっと荒いけど感情が分かりやすいジンさんは、落ち着いたアルさんとは正反対だ。
でも、不思議と嫌な気分にならないから不思議なんだよね。
「はい! ジンさんは……、あれ? 今、一人ですか?」
「あー、一応リアと一緒なんだが……。あいつなんか、寄りたいとこがあるとか言って、いきなり店に入っていきやがってよ」
「あぁ、なるほど……」
つまり、二人でデートしてたってことでいいのかな……?
そもそも、ジンさんとリアさんが付き合ってるかどうかは知らないけど……。
「そんでまぁ、ぶらぶらしてたらアキちゃんが見えたからな。アキちゃんこそこんなとこで何してんの?」
「あぁ、その私は……イベントの告知をまだ見てなかったので」
「あー、なるほどね。それでここの見に来たんだ。まだ全然情報出てないよな?」
「そうなんですよね……。でも、アイテム制限の数とか知れたので良かったです」
知らなかったら直前で悩んで、変なモノ持って行ってたかもだし……。
20種かー……、どうしようかなぁ……。
「あ!」
「ひゃ!?」
また少し考え込んでた僕の目の前で、ジンさんが急に大声を出した。
その声の大きさに驚いて、変な声が出ちゃった……。
恥ずかしいなぁ、もう……。
「そーそー、そのイベント! アキちゃんさ、参加するよな?」
「え、えぇまぁ……。そのつもりですけど……」
「じゃあさ、俺らと一緒にやろう。俺らのパーティーって4人なの知ってるよな?」
「あ、はい……、知ってますけど……」
ジンさんのパーティーは、アルさん、ジンさん、リアさん、ティキさんの4人で組んでるパーティーだ。
パーティー自体は5人が上限だから、あと1人分余裕があって……以前、茶毛狼のときはそこに僕が加わる形で、組んでたよね?
「あ、でも他に一緒にやりたいやついるか? もしいたらそっちでパーティーを組んで、同盟ってのもいいぞ」
「あー、なるほど……。いたかなぁ……」
ジンさんの言葉に、メニューからフレンドリストを開いてみれば……。
アルさんにトーマ君と、カナエさん……あとキャロさん……あれ、これで全員……?
そういえば、オリオンさんとは繋いでないんだっけ……。
「んー……、わかんないですけど、数人誘ってみたい人がいます」
「お、なら同盟って方がいいかもな!」
「でも、僕なんかでいいんですか?」
正直、僕は戦うにはまだまだ力不足だし、アルさん達のパーティーなら僕を誘うよりも、知り合いにもっとすごい人がいそうなんだけど……。
そんな気持ちを込めて聞いた僕に、ジンさんは何を言われたのかわからないみたいな顔をして、首を傾げる。
「ん? なんで?」
「え? だって……僕、あんまりお役に立てないですし……」
「ん……? 何の話だ?」
「え? イベントの話ですよね?」
話しながら二人して、頭にハテナが浮かんでる気がする……。
えっと……、イベントの話……だよね?
「イベントと、アキちゃんがダメってのは……なんか関係ある?」
「え?」
「だってさ、俺はこないだ一緒に狩りに行けて楽しかったぞ? その後のメシも楽しかったし美味かった」
「は、はい」
僕より大きな体を大きく動かしながら、思い出し笑いも混ぜながら、ジンさんは僕へと言葉を飛ばす。
その子供みたいな姿に、少し驚きながら何とか返事をした僕へ、ジンさんはさらに近づいて口を開いた。
「だからさ、アキちゃん! 一緒にイベントやろうぜ!」
僕の目をまっすぐ見て、右手を差し出すようなポーズで、彼はそう言った。
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