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case0: 裏切り /Side-B #3
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「ちょ・・・っ!アケミちゃん……!?」
「いやいや!だってさー、普通のおっさんが『自分、心は女なんで。』とか言って、女子トイレに入って来んのフツーに無理じゃない?」
「それは、そうだけど・・・」
(あー...そういや最近、そんな事案あったな…。ホント…いい迷惑だよ。)
「女として扱ってほしいんなら、心の性がどうこうとか言う前に、まず見た目を何とかしろって感じだよねー。」
「……んー?そーゆー理屈だったら、ユイちゃんは別に女子トイレ使っても良くない?
元々中性的な感じだったし、今みたいに女子の制服着てたら女子にしか見えないしさー。」
「・・・?うん、そうだけど?
アタシも今のユイだったら、全然使っても良いと思うよ。」
(そういえばアケミ...アタシに対して名指しで駄目だとは言ってなかったな…。)
「……あー。そっか!そうだよねー!!あははは...」
「ハハハ…。でもまあ、アケミの言いたいことも分かるっていうかー。
ほら!よく言うじゃん?カレー味の『アレ』と『アレ』味のカレーの、究極の二択みたいなヤツ。それだったら、ウチもカレー味の『アレ』の方選ぶかなー。」
(その例え…遠回しにアタシのこと、『アレ』だって言ってない?)
「ちょっと!やだ~、もぉ!!食事中にそんな話しないでよー。」
「ホントだよ~。でもその点、ユイだったらカレー味のカレーだから何の問題も無いよねー。」
「ちょっ・・・ww。カレー味のカレー...って、ソレただのカレーじゃん!!
アケミ、まじウケるんだけど~~!!」
「あっはっはっ!」
「あははは!」
「キャハハハ!」
「アハハッ…。」
――少し…ピリついた空気が、ようやく収まった。
「えーっ...とさ、ちなみに…体育の着替えとかはどうするの?」
今のうちとでも言わんばかりに、純粋な疑問がとんでくる。
「着替えの時は、他の空いてる教室を使っていいって事になってるよ。」
「まあ、流石にそうだよねー。
……いや!わたし達は全然大丈夫なんだけどね...やっぱり一緒に着替えるとなると、どうしても気にしちゃう子もいるだろうしね…。」
「まあねー...ウチらはよくても他がねー。」
(キミ達…とりあえず全肯定しとけばOK、みたいに思ってない?)
「…うん、大丈夫。その辺はアタシも分かってるから…。」
「…へー、二人は気にならないんだ。アタシは普通に嫌だけどなー。」
「ちょ・・・っ!アケミ……!?」
「えーっと...それは、見た目が女の子でも無理なのかな…?」
「まぁ、着替えは流石にキビシイかなー。
・・・ん?ああ、ユイ以外の話だよ。」
「だ・・・だよねー!あははは...」
「ハハハ…。」
「何ならユイとは昔、一緒に着替えたこともあるしねー。ほら!夏場になると、よく庭先でプールしてたじゃん。覚えてるよね!!」
「・・・そうだったね。」
「こんだけ一緒に居るんだし、正直言って――ユイが男だろうが女だろうが、アタシにはあんまり関係ないんだよねー。
だから…アタシには、変な気なんて遣わずに、もっと早く言ってくれて良かったのにさー。」
「うん...ごめん…。」
「いやいや!そんなマジトーンで謝んなくていいって!!アタシが悪者みたいじゃ~ん。
・・・え~...つまり、アタシが言いたかったのは…ユイはもっと、自分の好きなように生きていいんだよってこと!!」
「うん…。ありがとね…アケミ。」
(・・・・・・。)
表向きには、アタシが女生徒として通学することを認めてくれているアケミだけど、実際のところ――彼女がどう思っているのかは分からない…。
少なくとも...アタシの知る限りでは、そう簡単に受け入れられる事じゃない ということだけは確かだ…。
「いやいや!だってさー、普通のおっさんが『自分、心は女なんで。』とか言って、女子トイレに入って来んのフツーに無理じゃない?」
「それは、そうだけど・・・」
(あー...そういや最近、そんな事案あったな…。ホント…いい迷惑だよ。)
「女として扱ってほしいんなら、心の性がどうこうとか言う前に、まず見た目を何とかしろって感じだよねー。」
「……んー?そーゆー理屈だったら、ユイちゃんは別に女子トイレ使っても良くない?
元々中性的な感じだったし、今みたいに女子の制服着てたら女子にしか見えないしさー。」
「・・・?うん、そうだけど?
アタシも今のユイだったら、全然使っても良いと思うよ。」
(そういえばアケミ...アタシに対して名指しで駄目だとは言ってなかったな…。)
「……あー。そっか!そうだよねー!!あははは...」
「ハハハ…。でもまあ、アケミの言いたいことも分かるっていうかー。
ほら!よく言うじゃん?カレー味の『アレ』と『アレ』味のカレーの、究極の二択みたいなヤツ。それだったら、ウチもカレー味の『アレ』の方選ぶかなー。」
(その例え…遠回しにアタシのこと、『アレ』だって言ってない?)
「ちょっと!やだ~、もぉ!!食事中にそんな話しないでよー。」
「ホントだよ~。でもその点、ユイだったらカレー味のカレーだから何の問題も無いよねー。」
「ちょっ・・・ww。カレー味のカレー...って、ソレただのカレーじゃん!!
アケミ、まじウケるんだけど~~!!」
「あっはっはっ!」
「あははは!」
「キャハハハ!」
「アハハッ…。」
――少し…ピリついた空気が、ようやく収まった。
「えーっ...とさ、ちなみに…体育の着替えとかはどうするの?」
今のうちとでも言わんばかりに、純粋な疑問がとんでくる。
「着替えの時は、他の空いてる教室を使っていいって事になってるよ。」
「まあ、流石にそうだよねー。
……いや!わたし達は全然大丈夫なんだけどね...やっぱり一緒に着替えるとなると、どうしても気にしちゃう子もいるだろうしね…。」
「まあねー...ウチらはよくても他がねー。」
(キミ達…とりあえず全肯定しとけばOK、みたいに思ってない?)
「…うん、大丈夫。その辺はアタシも分かってるから…。」
「…へー、二人は気にならないんだ。アタシは普通に嫌だけどなー。」
「ちょ・・・っ!アケミ……!?」
「えーっと...それは、見た目が女の子でも無理なのかな…?」
「まぁ、着替えは流石にキビシイかなー。
・・・ん?ああ、ユイ以外の話だよ。」
「だ・・・だよねー!あははは...」
「ハハハ…。」
「何ならユイとは昔、一緒に着替えたこともあるしねー。ほら!夏場になると、よく庭先でプールしてたじゃん。覚えてるよね!!」
「・・・そうだったね。」
「こんだけ一緒に居るんだし、正直言って――ユイが男だろうが女だろうが、アタシにはあんまり関係ないんだよねー。
だから…アタシには、変な気なんて遣わずに、もっと早く言ってくれて良かったのにさー。」
「うん...ごめん…。」
「いやいや!そんなマジトーンで謝んなくていいって!!アタシが悪者みたいじゃ~ん。
・・・え~...つまり、アタシが言いたかったのは…ユイはもっと、自分の好きなように生きていいんだよってこと!!」
「うん…。ありがとね…アケミ。」
(・・・・・・。)
表向きには、アタシが女生徒として通学することを認めてくれているアケミだけど、実際のところ――彼女がどう思っているのかは分からない…。
少なくとも...アタシの知る限りでは、そう簡単に受け入れられる事じゃない ということだけは確かだ…。
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