55 / 57
Extra case ~聖女さまの告解室~ #5
しおりを挟む
「それでは…始める前に一度、深呼吸をしましょうか。」
「深呼吸・・・? 一体何のために…?」
「想像力を膨らませるためです。イメージの力を使うには、リラックスが必要不可欠ですから。」
「なるほど…。」
「さあ…ワタシの声に集中して……。ワタシの声に合わせて…ゆっっくりと…呼吸をしてください…。
吸って………吐いて―――。
吸って………吐いて―――。」
解る人には解る――催眠的なアレを模倣し、男をトランス状態へと導いてゆく。
「スゥ~~...はーー...。
スゥ~~...はーー...。」
「そうです…。その調子です…。」
「…しかし、こうして改めて聞いてみると……聖女さまってイイ声してますね。なんだか凄く落ち着きます――。」
「ハハッ、ありがとうございます…。こう見えてワタシ...声だけは昔からよく褒められるんですよ。」
・・・そう。おデブならでは(諸説あり)の、深みのあってよく響くこの声は――百人いれば百人が認めるブスであるワタシの、先天的かつ身体的な、唯一とも言えるアドバンテージである。
男に目隠しをさせたのは、外見というディスアドバンテージを無くすためだけではない…。視覚情報を遮断することで、他の感覚――ここでは主に、聴覚に意識を集中しやすくするためでもあり、まさしく一石二鳥の戦術なのだ。
「それでは...深呼吸を続けましょうか。
そうですね……。では...今度は息を吐くのに合わせて、ワタシの指示する通りに力を抜いていきましょう…。」
「指示・・・?ですか?」
「ええ。・・・とは言っても、何も難しいことはありません。
お客さんは何も考えず……ただボーーっと、ワタシの声を聞き流してるだけで大丈夫ですよ。
…何はともあれ、やってみれば分かりますとも…。」
「はい…、分かりました。」
「それでは・・・
吸って………吐いて―――
右手から…力が抜けていく……。
吸って………吐いて―――
左手から…力が抜けていく……。」
漸進的筋弛緩法を用いてリラックスを促してゆく。
本来は心理学や行動療法といった、高尚な分野で知られるリラクゼーション方法だが...ワタシのような上級変態にとって馴染み深いものでもある。
元々ソレ系の音声作品は好きでよく聞いていて、同じ趣味を持つ常連にリクエストされて試しにやってみたところ……非常に好評を頂いた。
そこで初めて――、コレは掃女としての武器になる...と気付いたのだ。
丁度、当時のワタシは伸び悩んでおり…【床上手】【NG行為一切なし】に次ぐ、第三の矢を探していた。
他の風俗業界や援交,P活などと比べると...掃女界隈では外見的要素はそこまで重要視されない、、と言われている。だが、結局のところ…その傾向は上に行けば行くほど薄れていく。これまで幾度となく、ワタシの前に立ちはだかってきた壁であり...例に漏れずワタシも、その壁にぶち当たっていた。
そんな折...ようやく見つけた、一筋の光明であった…。
それからというもの...趣味と勉強を兼ねて、女性向け男性向け問わず――幅広いジャンルの作品を、狂ったように聞くようになった。自分なりに考察や研究を重ねたり、ボイトレなども本格的に行うようになった。そして、その努力は実を結び……今やこうして、実践投入できるレベルにまで仕上がったのだ。
否・・・それどころか...ワタシの元へ足繁く通う熱狂的なリピーターは、ほぼ全員漏れなく、この"生ASMR"の虜になった者達と言っても過言ではない…。
そう――、これこそが……ルッキズムの壁を打ち破り、ワタシのようなブスを掃女界のトップたらしめた三本の矢。。。その三本目にして、最強の…究極秘奥義__【性練なる醜女の啓示(ア・テンプテーション・オブ・セイレーン)】――である。
・・・・・・・・・。
ツッコミは受け付けていないので悪しからず。。。
「スゥ~~...はーーー......。
スゥ~~...はーーー......。」
男の両腕はダラりと垂れ、しっかりと肩まで力が抜けているのが分かる。
そっち方面の知識が無いにも関わらず、潮吹きが出来た時点でそうだとは思っていたが……やはりこの男、筋が良い。
「そう・・・お上手ですよ。
…それでは、このまま続けていきましょう…。」
右足・左足・腰・背中・首周り・・・と、顔の筋肉に至るまで、ゆっくりと…じっくりと緩めていく。誘導が頭頂部に達する頃には、完全に力が抜けきって、(ドコとは言わないが)あらゆる部分がフニャフニャになっていた。
暗示というのは、掛ける側の技量も勿論のこと…受ける側の意識も重要となっている。この男も…何となく「自分ひねくれものですよ」感を出しているが…きっと根は素直で、案外ピュアな奴なのだろう――。
「深呼吸・・・? 一体何のために…?」
「想像力を膨らませるためです。イメージの力を使うには、リラックスが必要不可欠ですから。」
「なるほど…。」
「さあ…ワタシの声に集中して……。ワタシの声に合わせて…ゆっっくりと…呼吸をしてください…。
吸って………吐いて―――。
吸って………吐いて―――。」
解る人には解る――催眠的なアレを模倣し、男をトランス状態へと導いてゆく。
「スゥ~~...はーー...。
スゥ~~...はーー...。」
「そうです…。その調子です…。」
「…しかし、こうして改めて聞いてみると……聖女さまってイイ声してますね。なんだか凄く落ち着きます――。」
「ハハッ、ありがとうございます…。こう見えてワタシ...声だけは昔からよく褒められるんですよ。」
・・・そう。おデブならでは(諸説あり)の、深みのあってよく響くこの声は――百人いれば百人が認めるブスであるワタシの、先天的かつ身体的な、唯一とも言えるアドバンテージである。
男に目隠しをさせたのは、外見というディスアドバンテージを無くすためだけではない…。視覚情報を遮断することで、他の感覚――ここでは主に、聴覚に意識を集中しやすくするためでもあり、まさしく一石二鳥の戦術なのだ。
「それでは...深呼吸を続けましょうか。
そうですね……。では...今度は息を吐くのに合わせて、ワタシの指示する通りに力を抜いていきましょう…。」
「指示・・・?ですか?」
「ええ。・・・とは言っても、何も難しいことはありません。
お客さんは何も考えず……ただボーーっと、ワタシの声を聞き流してるだけで大丈夫ですよ。
…何はともあれ、やってみれば分かりますとも…。」
「はい…、分かりました。」
「それでは・・・
吸って………吐いて―――
右手から…力が抜けていく……。
吸って………吐いて―――
左手から…力が抜けていく……。」
漸進的筋弛緩法を用いてリラックスを促してゆく。
本来は心理学や行動療法といった、高尚な分野で知られるリラクゼーション方法だが...ワタシのような上級変態にとって馴染み深いものでもある。
元々ソレ系の音声作品は好きでよく聞いていて、同じ趣味を持つ常連にリクエストされて試しにやってみたところ……非常に好評を頂いた。
そこで初めて――、コレは掃女としての武器になる...と気付いたのだ。
丁度、当時のワタシは伸び悩んでおり…【床上手】【NG行為一切なし】に次ぐ、第三の矢を探していた。
他の風俗業界や援交,P活などと比べると...掃女界隈では外見的要素はそこまで重要視されない、、と言われている。だが、結局のところ…その傾向は上に行けば行くほど薄れていく。これまで幾度となく、ワタシの前に立ちはだかってきた壁であり...例に漏れずワタシも、その壁にぶち当たっていた。
そんな折...ようやく見つけた、一筋の光明であった…。
それからというもの...趣味と勉強を兼ねて、女性向け男性向け問わず――幅広いジャンルの作品を、狂ったように聞くようになった。自分なりに考察や研究を重ねたり、ボイトレなども本格的に行うようになった。そして、その努力は実を結び……今やこうして、実践投入できるレベルにまで仕上がったのだ。
否・・・それどころか...ワタシの元へ足繁く通う熱狂的なリピーターは、ほぼ全員漏れなく、この"生ASMR"の虜になった者達と言っても過言ではない…。
そう――、これこそが……ルッキズムの壁を打ち破り、ワタシのようなブスを掃女界のトップたらしめた三本の矢。。。その三本目にして、最強の…究極秘奥義__【性練なる醜女の啓示(ア・テンプテーション・オブ・セイレーン)】――である。
・・・・・・・・・。
ツッコミは受け付けていないので悪しからず。。。
「スゥ~~...はーーー......。
スゥ~~...はーーー......。」
男の両腕はダラりと垂れ、しっかりと肩まで力が抜けているのが分かる。
そっち方面の知識が無いにも関わらず、潮吹きが出来た時点でそうだとは思っていたが……やはりこの男、筋が良い。
「そう・・・お上手ですよ。
…それでは、このまま続けていきましょう…。」
右足・左足・腰・背中・首周り・・・と、顔の筋肉に至るまで、ゆっくりと…じっくりと緩めていく。誘導が頭頂部に達する頃には、完全に力が抜けきって、(ドコとは言わないが)あらゆる部分がフニャフニャになっていた。
暗示というのは、掛ける側の技量も勿論のこと…受ける側の意識も重要となっている。この男も…何となく「自分ひねくれものですよ」感を出しているが…きっと根は素直で、案外ピュアな奴なのだろう――。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる