ぐりむ・りーぱー〜剣と魔法のファンタジー世界で一流冒険者パーティーを脱退した俺はスローライフを目指す。最強?無双?そんなものに興味無いです〜

くろひつじ

文字の大きさ
1 / 101

1話「いや、勘弁してください、マジで」

しおりを挟む
 喧騒けんそうに溢れかえる古びた冒険者ギルド。
 そこに併設へいせつされた酒場で、俺たち――冒険者パーティー『龍の牙』は祝杯を上げていた。

 俺が飲んでいるのは安いエール麦酒だけど、これくらいがちょうど良い。
 高い酒なんか俺には合わないからな。
 それに、仲間のみんなも俺に合わせてエールを飲んでくれてるし。いい奴らだわー、マジで。
 良い奴ら、なんだけどなぁ。あぁ、エールが染みて胃がキリキリ痛む。

「いやしかし、今日もみんなありがとうな!」

 パーティーのリーダー、カイトがジョッキをテーブルに叩きつけながら笑う。
 短い金髪に青い眼。大柄で筋肉質、自分の身長程もある巨大な盾を使う一流の前衛職タンクだ。
 こいつが防げない攻撃なんてこの世に存在しないと思うし、実際今日も強靭なミノタウロスの戦斧の一撃を見事に受けきって見せた時なんか、ビックリしすぎて腰抜かすかと思ったわ。
 正義感が強くて誰にでも優しい、正に漢って奴だ。

「今日も大変でしたね……改めて、お疲れ様でした」

 優しい物言いで皆をねぎらっているのが、パーティーの回復職ヒーラーであるルミィ。
 長い白銀の髪に、銀色の瞳が特徴的な美少女。
 視野が広くて献身的な彼女は回復魔法だけじゃなく、常に味方に強化魔法をかけ続け、パーティーを徹底的にサポートくれてる凄い子だ。
 彼女のおかげでこのパーティーの負傷率は異常な程低い訳で。
 怪我をしても秒で回復してくれるもんなぁ。いやぁ、マジでよく見てるわ。

「ぷはぁっ! みんなが居てくれるおかげで私は好き勝手暴れられるんだ! ほんと助かるよ!」

 豪快にエールを飲み干して、満面の笑みで見た目最年少のミルハが叫んだ。相変わらず元気なことで。
 彼女はこのパーティーの攻撃職アタッカー
 猫系の亜人で、赤い髪に赤い眼、頭に生えた猫耳と尻尾が特徴的な奴だけども、凄まじい速度と威力を誇る両手剣で敵を薙ぎ払い、離れた相手にも攻撃魔法を浴びせるという、火力で言えば世界でも正に最高峰の冒険者。いやぁ、人は見た目に寄らないね。
 何せ単独でレッドドラゴンの尻尾を一刀両断できる、超実力派だし。


「あー……うん。みんな疲れ様さんですよっと」

 で、俺。名前はセイ。役割は罠師トラッパーしてます。
 茶髪に茶色い眼、体型は標準。顔もそれなり。片目が隠れる程伸ばした前髪が特徴っちゃ特徴かね。
 なお現在、ストレスで胃潰瘍デバフ中。いや、それでもエールは飲むけども。

 俺の仕事はパーティーの荷物を運んだり、魔物の剥ぎ取りや素材を剥ぎ取ったりと、言わば雑用ってやつだ。
 ロクに武器も使えねぇし、魔法も最弱の身体強化のみ。仕方ないから罠を設置したり石を投げたりしてみんなをサポートする程度。いたって普通なただの凡人ぼんじん、ここに極まれりってな。
 それがなんでこんな一流パーティーにいるかと言うと、なんか酒場で一人酒してたらカイトと気があって、そこで誘われたのが始まりで。
 それから今までずっと、俺たちは一緒に旅をしてきたって訳だ。
 未踏の迷宮ダンジョンを探索し、強大な魔物を倒し、攫われた村人を助けに行き。
 そしていつの間にか『龍の牙』は、世界でも有数の超一流パーティーになっていた次第である。
 はは、すげぇだろ。俺の仲間たち。


 だけど、俺はもう限界なんだ。
 ずっと堪えてきたけど、流石にもう無理。ストレスマッハで俺の胃がマジでヤバい。
 てな訳で、今日こそははっきり言ってやろうと思う。

「なぁみんな。ちょっと良いか?」
「お、珍しいな。どうした!」
「セイさん、何かありましたか?」
「なんか食いたいモンでもあるのか!?」

 胸に手を当てて、我ながら珍しくキリッとした表情で、堂々と言ってやった。


「俺さ、このパーティーを抜けようと思う」


 ――静寂。喝采に湧いていたギルド内から、音が消えた。

 え、なんだこれ。ちよっと過剰反応すぎないか?


「はぁっ!? セイ、お前何を言ってるんだ!?」
「そうですよ! 私の知らないところで何かトラブルでもあったんですか!?」
「いやいや! セイが居ないと困るからっ!!」

 三人がテーブルに身を乗り出して叫ぶ。
 いや、でもなぁ。

「前々から思ってたんだけどさー。俺って必要なくねぇか?」

 最強の前衛職タンクであるカイト、最強の回復職ヒーラーであるルミィ、最強の攻撃職アタッカーであるミルハ。
 ぶっちゃけ、この三人だけで良くねぇですかと。

 荷物なんて何でも収納出来るアイテムボックスに入れときゃいいし、剥ぎ取りや素材回収も魔物そのままアイテムボックス突っ込んでギルドで解体すりゃいいし。
 このメンツで俺が必要な場面とか、まぁあるはずも無いでしょうと。

 そして何より。

「それに、魔物と戦うとか俺には向いてないと思うんだよね」

 俺の言葉に、三人とも呆れ果てた顔をした。
 何を今更ってかい? うん、まあ、俺もそう思うけどさ。

 常に命がけの仕事なんて、ビビりな俺にはやっぱり向いてないと思う。
 皆が良くしてくれるからずっと頑張って来たけど、もういい加減胃が限界なんだって。
 怖くて仕方ねぇし、どっかの田舎とかでのんびり暮らしてる方が俺には似合ってると思う。
 今日も軽く死にかけたしなぁ。あ、胃がキリキリする。

 とにかく、自分の頼んだエールの代金をテーブルに置き、立ち上がる。

「もー嫌だ、もー戦いたくない。俺は痛いのも怖いのもゴメンだ! じゃ、そーゆーことで、よろしく!」

 それだけを言い残して、俺は酒場を後にした。
 心残りが無いわけでもない。けど、俺はまだ死にたくねぇし。
 このまま冒険者続けてたら胃が溶けて無くなるっての。
 それに、明らかにこのパーティーに居るには身分不相応だしなー、俺さん。
 むしろよく今まで生き残ったなと自分でも不思議に思うくらいだし。
 さてさて。とっとと荷物をまとめますかね。



 宿屋に戻り、取り出し至るはアイテムボックス。
 持ち主の魔力量によって内容量が変わる代物なんだけど、ダンジョンで手に入れた俺のアイテムボックスはかなり容量は大きいらしく、数人分の旅荷物くらいまでなら余裕で持ち運べるって代物だ。
 いやぁマジ便利だよなー、これ。作ったやつは神か何かかな?

 さーてさて。俺は特に装備も持ってないし、食料品や水も詰め込んだ。
 準備は万端だ。さて、行きますかねー。

 宿の自室のドアを開けて外に出ようとした時、外に人の気配を感じた。おっと、こいつは……
 ゆっくりドアを引き開けると、そこには見慣れた美少女の顔。
 ルミィだ。少し呼吸が乱れてるって事は、走って来たのか。
 ……その割には来るの遅かった気がするけど。はてさて?

「セイ! ねぇ、待って! 話をさせて欲しいの!」
「あーうん、分かったから落ち着け。ちゃんと話を聞くからさ」

 ……ふむ。まぁこうなってしまっては仕方ない。
 一旦部屋に戻り、ルミィを椅子に座らせて、事前に煮出して置いた麦茶を差し出した。
 それを一気に飲んで呼吸を整えると、ルミィは俺の手を握りしめ、涙目で見つめて来る。

「セイ……どうしても、行っちゃうの……?」
「あー、うん、そのつもりだよ。ぶっちゃけマジで怖いし。俺に冒険者は向いてないんだって」
「そんな! でも! 私たちはいつだってセイに助けられて来たわ!」
「そんな事は無いだろ。誰でも出来ることをやってただけだしな」

 前もって考えていた言い訳をしてみる。
 いやまぁ、ルミィは止めに来るかなーって思ってたよ。
 こいつ、マジで良い奴だもんな。きっと俺が遠慮してるとか、何か事情があるとか、そっち方面に取っちゃっうんだろうなーと。
 でもね、違うんだって。
 俺、マジ、冒険者向いてねーから。
 あと胃がね。悲鳴を上げてるんだよね、キリキリと。

 だってさー。自分よりデカい魔物とか、火を吹く魔物とか、鉄製の剣を弾く魔物とか。
 そんなんいっぱいいるんだよ? 無理無理。俺みたいな凡人が何とか出来る世界じゃないんだって。ほんと、ストレスで死んじゃう。

「……考え直してくれないかな?」
「ごめん、ちょっと無理だね。色々優しくしてくれたのに、ごめんなー」

 ポロリと、涙が彼女の頬を伝う。
 ルミィは文句の付けようの無いほどの美少女だ。
 雪のような白銀の長髪に、同じ色の眼。整った顔立ちをしているし、スタイルも抜群に良い。
 その上性格も穏やかで優しい来た。正に女神的な存在だ。

 そんな子を泣かせてしまった事には申し訳無さを感じてしまう。
 けどまぁ、考えを変えるつもりは無いんだけどさ。
 俺はもう決めたんだ。後戻りをする気にはなれない。
 胃がね。かなり限界なんですよ、はい。

「そっか……じゃあ一つだけ、お願い、聞いてくれない?」
「んー……まぁ俺に出来ることなら」

 ルミィはそっと俺の胸に両手を当て、涙目の上目使いで、小さくささいた。


「私、セイの赤ちゃんがほしい」


 ……やばい。どうも胃だけじゃなくて耳までイカれてるらしい。
 今なんか有り得ない言葉が聞こえた気がするんですが。

「……は? ごめん、聞き間違えたっぽいから、もっかい頼むわ」
「セイの子どもを産みたいの!」

 よーし、待とうか。どうやら聞き間違えじゃないらしい。

 いや、てか何をとち狂ってんだ、お前。
 て言うかてっきりカイトとデキてるんだと思い込んでたんだけど。
 その上で俺なんかにも優しくしてくれる良い奴って思ってた訳で。
 はてさて。こりゃどうしたもんかね。

 困惑する俺の両手を握りしめ、ルミィが続けて言う。

「本当ならね。セイの傍にいたい。ずっと、ずうっと、傍にいたい」

 優しく、指を絡ませ……て?

「セイの手になりたい。セイの足になりたい。セイの目になりたい。セイの耳になりたい。セイの全てを私がにないたい!」

 ちょい待ち、手が抜けねぇんですが。
 てかルミィの眼から光が消えてねぇか?

「あぁ、セイ、愛してるわ。誰よりも、何よりも! セイの四肢を切り落として眼を抉って耳を削いで、その全てを私が担ってあげたい……! 貴方の全てが欲しいの……!」

 いや、ちょ、力つよっ……あ、こいつ、自分に強化魔法かけてやがる!

「でもその前に、ね? 動ける内に、セイの赤ちゃん、ほしいな。私達の愛の結晶をちょうだい?」

 怖い怖い怖い! いや、マジで魔物よりこえぇんだけど!?
 なんでいきなりヤンデレスイッチ入ってんのお前!?
 てか色々と無理がありすぎんだろこの展開は!!

「うふふ……さぁ、私に任せて。大丈夫、私も初めてだけど、上手くヤるから!」

 うおおお!? マジか、押し倒される!

 ベッドに倒れ込んだ俺に馬乗りになって、自分の頬に手を当てて、ルミィが微笑む。
 上気した顔。いつもの女神みたいな微笑みが、今ばかりは恐怖の化身に見える。

 あーもー……


「セイ、愛しいセイ! あはは、は……あれ? 何か、体が……」


 力を失って崩れ落ちたルミィの下から這い出る。
 いやー。誰かが引き止めに来た時の事を考えて、念の為に麦茶に痺れ薬入れといて良かったわー。
 トラッパーとして基本的な仕込みだけど、やっぱ基本は大事だな、うん。
 さってと。ちゃっちゃと逃げるとしますかね。

「待って、セイ、待って! 貴方が何処に行っても、必ず見つけ出してあげるからね!」

 完全に光の消えた眼で俺を見つめながら叫ぶルミィを部屋に残して、俺は早急に宿を後にした。

 いや、勘弁してください、マジで。  
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」  悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!? 「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」  やかましぃやぁ。  ※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

処理中です...