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97話「俺にとってかけがえのないものモノが増えたのは確かだな」
しおりを挟むみんなが起きてきた後、ネーヴェさんやフリドールの人たちと別れを告げて魔導列車へと乗り込み、数時間後には王都へと到着した。
相変わらずでたらめな速さだな。普通なら何か月もかかるんだけど。
まぁみんなが海中を楽しめたみたいだから何でも良いか。
王都に着いてからはすぐに乗合馬車に乗り換えて、今現在はガタゴト揺られているところだ。
幸いなことに俺達以外に乗客もいなかったので、広々と座席を使わせてもらえる。
のだが。
「なぁ、席は他にも空いてるんだけど」
「移動は拒否します!」
「私もここが良いです」
「ボクもライの近くが良いからね!」
「私はいつでもライの傍にいるからね? 何かあったら私を頼ってほしいな」
とまぁ、こんな具合で。
広い社内の中で一か所にまとまっていたりする。
なおサウレは今日も俺の膝の上だ。
何となくいつもより幸せそうに見えるのは……まぁ、うん。改めて思い出すと照れるし、今は止めておこう。
「ところでライさん! ちょっと聞いておきたいんですけど!」
「ん? なんだ?」
「私たちの事は何て説明するんですか!?」
「は?」
また意味の分からない事を言い出したな。
何、って言われても。
「いや、そのまま説明するけど……あれ?」
待て。言われてみれば確かに、何て説明したら良いんだろうか。
ただの仲間なんて仲ではないし、俺はみんなを愛している。
しかし、だから言ってしっかりと婚約している訳でもない。
近い将来にみんなと結婚するんだろうなと思ってるし、みんなも思ってくれてるみたいだけど。
……関係性を聞かれると確かに、なんて答えたら良いんだろうか。
「そこでですね! お困りのライさんにこんなものをご用意しました!」
「……何だコレ」
「見ての通り、指輪です!」
それは見たら分かる。
アルの手の平には魔法銀製の五つの指輪。
デザインは全て一緒で、古代語で俺の名前が彫られているようだ。
でも、いまこれを見せられた意味が分からない。
「昨日聞いた話ですけど! 異世界では婚約者に指輪を送る習慣があるみたいです!」
「あー。何からそんな話を聞いたことがあるな」
確かカノンさんから聞いたんだったか。一度はめたら二度と外れない呪いの指輪をアレイさんに着けさせる方法を聞かれた時に一緒に聞いた気がする。
それはさておき。つまりはこれを使って、今この場で婚約してしまおうって事か。
「でもいつの間に用意したんだ?」
「昨日カエデさんに作ってもらいました!」
「マジか」
行動力とコミュ力が凄いな。
しかしまぁ、何だ。ここまでお膳立てしてもらって断る理由なんてないけど。
「えーと。なんて言うか、みんなそれでいいのか?」
こういうのって改まった場所でやるべきなんじゃないかとみんなの顔を見渡すが、全員そろって首を縦に振っていた。
うーん。俺が拘りすぎているだけなんだろうか。
「アル、ありがとう。じゃあ順番に渡して行くか」
アルから指輪を受け取り、改めて装飾を眺める。
シンプルなデザインだけど品が良く、しかし派手でも無い。
さすがカエデさん。良いセンスをしてるな。
それに俺の名前が刻まれてるってことは、何に使うかも分かってて作ってくれたんだろう。
ちょっと自分に不甲斐なさを感じるけど、ここは素直に好意に甘えてしまおう。
まずは、と顔を上げ、アルに向き直る。
いつものようにニコニコと元気な笑顔を浮かべていて、何となく最初に会った時のことを思い出した。
「お前と出会ったのは砂の都エッセルだったな。こんな巨乳サイコパスを好きになるなんて想像もしてなかったけど」
「私にとっては命の恩人でした! 今は最愛の人ですけどね!」
「デカい声で何てこと言ってんだお前」
やめろ、恥ずかしいだろうが。離れてるとは言え御者さんもいるんだぞ。
いやまぁ、嬉しいけどさ。
「ともかく。これからもずっと俺の傍にいてほしい」
「はい! アルテミス・オリオーンはこの身の全てを賭して、貴方の敵を惨たらしく屠ります!」
「何の誓いだよそれ」
アルらしい宣言に思わず苦笑しながら、彼女の右手の薬指に指輪をはめる。
その指輪を嬉しそうにかざしながら、アルはニッコリと笑って一歩引いた。
順番的に次はサウレだな、と思うと同時。
膝からひょいと降りて俺に向き直って来た。
「サウレと出会ったのは砂漠だったな。あの時は本気で驚いたわ」
実際に初めて出会ったのは砂漠ではなく洞窟だったらしいけど、俺としては砂漠で行き倒れていた印象の方が強い。
しかしまぁ、最初から今に至るまで狂信的なところは変わってないな。
「……ライは私の運命の人。この人生が終わるまで、貴方とずっと一緒にいたい」
「そうだな。俺も同じ気持ちだよ」
サウレに指輪をはめてやると、何故か王に忠誠を誓った騎士のように片膝を着いて頭を下げられた。
うーん、こういう所は変わらないのな。ブレない奴め
そんなサウレの苦笑いを返し、次はジュレに向き直る。
彼女は穏やかに微笑みながらも、期待に瞳を濡らしていた。
「ジュレとは港町エッガーで知り合ったんだよな。あの時はどこの貴族様かと思ったわ」
何せ屋台で白金貨だもんな。おっちゃんの困った顔や周りの視線が未だに忘れられない。
着ていた服も豪華だったし、どこの貴族だろうと思ったな。
「お恥ずかしい話です。あの時助けてもらったこと、今でも感謝しています」
「戦闘面ではいつも頼りにしてるけど、生活面では俺を頼ってくれ。但し、人前では性癖を隠してくれよ?」
「うふふ。私は困ったライさんの顔を見る為なら何でもしますよ?」
「黙れど変態。いいからさっさと手を出せ」
「はぁんっ! ありがとうございます!」
身もだえするジュレに指輪をはめてやると、明らかに発情した顔で熱い視線を送って来た。
とりあえずスルーしとくか。構ってたら話が進まないし。
後でちゃんとフォローはしておこう。
「次はボクだね!」
「あぁ。ていうか、よく考えたら出会いの時点からまともだったのはクレアだけだな」
「あーうん。うちのメンバーは個性的だからねー……」
「見えないところでも気を使ってくれてるのは知ってるよ。いつもありがとう」
戦闘だけじゃなくて、日常でも暴走する面々をそれとなくフォローしてくれてるんだよな。
そのさり気ない気遣いにどれだけ救われたことか。
色々と計算高くて抜け目がない奴だけど、同時に仲間想いなところも知っている。
さすがうちの常識人枠だ。
「これからも俺を支えてくれ。頼りにしてるからな」
手を取って指輪をはめる。照れくさそうに、でも嬉しそうに指輪をさする姿は美少女にしか見えない。
うーん。クレアの性別って結局どっちなんだろうな。
今となっては割とどうでもいい気もしてるけど、まぁいつか確かめる日も来るだろう
それまで楽しみにしておくか。
「ふふん! いつでも頼ってくれていいからね!」
「あぁ。よろしく頼むよ、相棒」
右手を上げ、ハイタッチ。薬指の指輪がキラリと光り、何となく嬉しくなった。
さて、と。いよいよラスボスとの戦いだ。
チラと目をやると、両手を胸の前に組んで祈りをささげるようなポーズをとっているルミィの姿。
相変わらず清楚可憐な佇まいだが、その眼は若干濁ってきている。
あ、やべ。これスイッチ入りかけてるわ。
「えーと。あれだな、この中で一番付き合いが長いのはルミィだよな。昔からいつも助けられてばかりだった」
「私はセイ……いいえ、ライの為に生きているから当然だよ。これまでも、これからも。私の心も身体も魂も全部貴方の為にあるの。いつだって私を頼っていいんだからね」
「お前はもう少し手を抜いてくれ。未だにビビってるからな、俺」
「子ウサギみたいに怯えているライも愛おしいわ。どんな貴方でも私は愛しているの。何番目でもいい。貴方が居ればそれでいい。世界なんてどうでもいい。ライさえ居てくれるなら私は魔王でも殺してあげるからね」
やめろ。お前が魔王とかいうな。黒い魔力光が見える気がして怖いだろ。
スイッチが完全に入る前に終わらせた方がよさそうだな。
「俺はお前を受け入れようと思ってるけど、手加減はしてくれよ?」
「これでも半分も伝えられてないんだけど……頑張るね」
衝撃の事実に冷や汗をかきながらルミィに指輪をはめると、そのまま俺の手をそっと掴んで額を当ててきた。
相変わらず力強いなこいつ。掴まれた手がびくともしないんだけど。
「これで私は貴方のものね。うふ、ふふふふふ」
「お、おう。まぁそうなる、のか?」
俯いて怪しく笑うルミィにおびえながら、ふとあることに気が付いた。
「なぁ、俺はどうしたらいいんだ? 指輪を五個着けるのか?」
それはさすがに日常生活に支障が出ると思うんだけど。
そんな状態だと戦闘も出来ないし。
「そこは抜かりないです! こんな感じにしてみました!」
「ん? チェーンか?」
「はい! 全員分の指輪を首から下げるんです!」
なるほど。オウかと同じ感じか。
これはこれでジャラジャラしそうではあるけど、指につけるよりは良いかもしれない。
「どうせまだ増えると思うので、追加しやすい形にしてみました!」
「……やばい、何とも言えない」
増えないとは思うけど、それを言ったらそもそも誰かを好きになるなんて思ってもいなかったし。
人生ってなにがあるか分からないからなぁ。
「とにかくありがとな。大事にするよ」
「はい! 大事にしてください!」
五つの指輪が提げられたチェーンを首に巻く。
何とも言えない心地だけど、決して悪くはない。
これからも共に。そんな願いが込められたチェーンにそれなりの重さを感じて。
それが何だか嬉しくて、つい笑ってしまった。
これもまた幸せの形の一つなんだろう。
他の人がどうなのかなんて俺には分からないけど、それでも
俺にとってかけがえのないものモノが増えたのは確かだな。
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