異世界召喚・あふたー〜魔王を倒した元勇者パーティーの一員だった青年は、残酷で優しい世界で二度目の旅をする。仲間はチートだが俺は一般人だ。

くろひつじ

文字の大きさ
21 / 56

21話:テディベアと処刑場

しおりを挟む

◆視点変更:遠野司◆

 俺は、警察官の父と武術師範の祖父が自慢だった。
 幼少の頃から、遠野流古武術を習い、その力の使い方を学んだ。
 弱い者の為に、正義の為に力を振るいなさいと育てられた。
 自身も父と同じく警察官になれるよう勉学に励み、己を鍛え、高校に上がる頃には祖父から免許皆伝を貰った。

 弱き者の為に、正義の為に。
 それだけを心に、努力を重ねた。
 いつか警察官となる為に。
 父や祖父のような、正義の味方となる為に。

 そして、その努力は無駄にな異世界に召喚されたった。

 最初は訳が分からなかった。
 俺は小説やゲームなどをあまりやった事が無くて、自称女神の言っていることの半分くらい理解出来なかった。

 周りの説明のお陰で何とか理解した瞬間、ふざけるな、といきどおった。
 あの時は、今まで頑張ってきた事が否定された気になった。
 しかし怒りをあらわにしたところで、何も変わらなかった。

 幸か不幸か、幼馴染みの隼人と詠歌も同時に召喚されていて、心細い思いだけはせずに済んだ。
 ただ、どうしたら良いか分からなくなった。


 同時に召喚された人達と一緒に異世界を旅して回った。
 この世界は、戦争が行われており、死が溢れかえっていて、弱い者が泣き叫ぶ地獄だった。

 俺はもしかしたら、嬉しかったのかもしれない。
 守るべき者がいる。力を振るう理由がある。
 正義の味方として、人を助けることができるから。
 そんな、子ども地味た事を考えていたのかもしれない。

 ただ周りに言われるがままに、人外の力を行使した。
 魔族、魔物、時には森の民や人間にさえ。
 それが正しい事だと信じて疑わなかった。

 そんなある時、森の中で。
 弱い筈の、守るべき対象であるはずの弱い人間に、殺されかけた。
 毒を盛られ、罠を仕掛けられ、入念な準備と殺意を持って。
 彼ら曰く、人外の力を自分達に向けられるのが怖かったらしい。
 そんな事、絶対しないのにと思ったけど。
 今までの自分の行いを振り返って、そう思われても仕方がないのかも知れないと思った。

 女神から加護を受けていた俺に毒は効かず、罠も何もかも、特に問題なく退けた。
 そんな俺を見て、彼らは言った。
「化け物」と。


 俺は、分からなくなってしまった。
 正義とは何なのか。
 弱者とは、誰なのか。
 守るべきものは何処に居るのか。

 俺は仲間に聞いてみることにした。
 九人しかいない仲間たちに、俺の迷いを打ち明けた。
 どうしたらいいのか、その答えを知りたくて。

 ある人は言った。

「正義など、人それぞれですよ。私にとっての正義と司君にとっての正義は違うと思います」

 ある人は言った。

「正義? アタシにはよく分からないかな。ただ敵を斬るだけだよ」

 ある人は言った。

「正義ですか。少なくとも、僕ではありませんね」


 そして、ある人は言った。

「それが分かるまで、俺を見ててくれ。
 それで、間違っていると思ったら、お前が俺を止めてくれ」


 それは、光輝いて見えた。
 父や祖父のように強くはない。
 殴りあえばきっと自分の方が強いだろう。
 それどころか仲間内で一番身体能力が低いように思うし、戦う技術も無い。
 守るべき弱者の一人だと、ずっと思い込んでいた。

 それでも。
 あの人はどんな時でも自分達の前にいた。
 決して退かず、常に前を向いている。
 どんな敵が相手でも意思を貫く心の強さ。
 ただそれだけが、それだけで、これほど眩しいのかと。
 俺はそう思った。


 遠野司最強は、葛城亜礼最弱に憧れた。


 それから俺は、旅のなかで。
 たくさんの物を見た。
 たくさんの者と話した。
 たくさんの夢を聞いた。
 たくさんの願いを、託された。

 変わっていくものと、
 変わらないものを見た。


 やがて、旅が終わり。
 俺はみんなから『勇者』と呼ばれるようになった。
 最も素晴らしい英雄だと。
 誰よりも強い希望の光だと。
 そう言われていた。

 それでも俺は、あの時見た輝きを見失わなかった。
 だからこそ、道を踏み外さずに済んだんだと思う。

 ただ一つの道標だったそれは、ただ一つの目標となった。


 葛城亜礼あの人のように、強く在りたい。


 本当に勇気がある人間は自分ではない。
 魔王を倒したのだって、自分ではないというのに。

 あの人は誇らない、あの人は語らない。
 ただ物陰に隠れて、こちらを見てで幸せそうに小さく笑うだけだ。
 誰かに担ぎあげられるのは柄じゃないと言いながら。
 そして、自分を省みることも無く、よくやったなと、褒めてくれる。
 あの人は、そういう人だった。


 それでも俺達だけは知っている。
 本当の強さとは何なのかを。
 本当の誇り高さとは何なのかを。
 そして、本当の『勇者』が誰なのかを。

 いまでも。そして多分、これからも。
 俺はこの道を歩んでいきたい。
 あの日憧れたもの。
 先の見えない闇の中で、ただ一つの輝く光。

 あの英雄の背中を、ずっと見続けていたい。
 いつか、俺も胸を張って英雄
 建造物が破壊される音。
 それが闘技場から東の方角から聞こえてきた。
 そっちの方角にあるのは、街門と……魔法学校か。
 今はどちらも人気ひとけが少ないと思われるが、どちらかと言えば、不味いのは魔法学校だろう。
 街門には騎士団員が詰めている。彼らなら突然の事態でも対処してくれるはずだ。
 ならばここは。

「蓮樹、魔法学校!」
「いってきまーすっ!!」

 俺の一言に応え、即座に反応して飛び出して行った。
 さて。面倒だが、俺も行かなきゃならんだろうなあ。


 蓮樹に遅れて現場に向かう途中、デカいクマが魔術学校の校舎を殴り付けているのが見えた。
 ………クマ、だよなあ、あれ。

 体長二十メートルはあろうかという巨大なテディベアくまのぬいぐるみが、もこもこ動いている光景に頭痛がする。

「……なんだあれ。魔導人形ゴーレムか?」

 魔力を原動力として動く人形、ゴーレム。
 通常、岩や金属で作られるが、魔力の籠った核さえあれば水や火など不定形なものからでも生み出す事が出来る。
 さすがに、この大きさのテディベア・ゴーレムなんて初めて見たが。

 と言うか、布と綿で出来てる癖に、どうやって校舎を壊したんだコイツ。

 試しに近寄って落ちていた瓦礫を投げつけてみる。
 ガンッと硬い音がして瓦礫が弾かれた。
 ……えぇ。なんだこれ。

「アレイさん、あのクマさんやっばい!! たぶんコア魔法銀ミスリルが使われてるねっ!!」
「まじか、頭いてぇな。とりあえず時間稼いでくれ」
「りょうかーいっ!! ほいさっさ!!」

 ガンッ ガンッ

 鈍い轟音が響く。おお、すげえ。なんだアレ。
 何かでけぇクマが短い手足を上げたり下げたりしてるんだが。
 ……よく見えないが、クマが振り下ろした腕や足を、レンジュが下から殴り付けて妨害してるのか?
 滅茶苦茶すぎるだろ、あいつ。

 まあ、さておき。
 少し離れた場所に、避難もせず、ただ祈るようにクマを見つめる少女が一人。
 黒いローブに銀の学章。魔法学校の生徒か。

「おい、避難しないのか?」
「あっ、あれ、私のなんです‼ いきなり大きくなって勝手に動いてて!!」
「勝手に?」
「私の魔法じゃどうしようもないし、あぁ、どうしたら……」
「ふむ……とりあえずあれ、壊してもいいか?」
「お願いします!!」

 破壊許可はもらったが。さて。
 勝手に大きくなって動いている、となると、時間指定で起動する魔法のたぐいだと思われるが…
 あれは確か、魔族しか使用できなかった気がする。
 王都に魔法の罠を掛けた品を持ち入らせる理由が分からない。
 ……まぁともあれ。ひとまずは安全確保が優先か。

「蓮樹! コア残して解体バラせるか!?」
「あ、いいのっ!? おっけーっ!!」

 ガンッ! ギャリンッ! ドガガガガガガガガガガッ! 

 うっわ、こわ。
 クマさんが見えない何かに外側から削られていく。
 瓦礫程度では傷も入らない程の硬度を持っていても、蓮樹の一撃を受けて無傷とは行かないようだ。
 刃を潰した鋼鉄製の模造刀を振るって尚、魔法銀が生み出す障壁ごとすり潰している。

 ……俺、こうなってた可能性があったのか。
 割と本気で怖いんだが。

 ガガガガガガッ! 

「おーしーまいっ!!」

 シャンッ、と鈴の鳴るような音。落ちてくる拳大の塊。

 おお……ミスリルの魔法障壁ごと、クマ型魔法人形のコア以外を削り取りやがった。
 もはや訳が分からないんだが。
 さすが、最強の名はだてじゃないな。

「にゃあああああっ!! すっきりしたああああっ!!」

 刀を肩に担いでご満悦の蓮樹。
 相変わらず、敵には容赦ないな、こいつ。

「お疲れさん。コアは回収したし、戻るか」
「もうちょい遊びたかったけどねっ!!」
「いや、勘弁してくれ。俺は帰るぞ」

 詠歌にコアを見せる必要があるし、何より見てるだけで疲れた。
 早く帰ってゆっくりしたい。

「あ、そだねっ!! アレイさんは決勝戦もあるからねっ!!」

 ……あ。忘れてた。



 という訳で、闘技場処刑場に戻ってきた次第である。
 尚、回収したクマさんコアは蓮樹に渡してある。

 開始戦の前で構える司。
 無表情ながら、何処と無くワクワクしているように見える。
 アレだ、散歩の前の大型犬みたいな。
 実際はそんな可愛らしいものでは無いが。

 怖気付きながら開始戦まで進み、とりあえず構える。
 帰りたい。逃げたい。今すぐここから立ち去りたい。
 いや、無理だって。本気でどうしようも無いからこいつ。
 俺みたいな一般人が立ち会っていい相手じゃないから。

「…亜礼さん。行くよ」
「よし待て早まるな、俺が死ぬ」

 割と真面目に懇願してみる。

 意表を突く隙のあった蓮樹とは違い、司は対策の取りようがない。
 ただ純粋に基礎能力が高すぎるだけだからな、この勇者。
 例えるならレベル上限が百のゲームでレベル千まで上げた、みたいなバグり方をしている。

『決勝戦、はじめ!!』

 こちらの事情などお構い無しに、審判の無慈悲な声が聞こえてきた。
 くそ。せめて、死なないようにだけ心掛けるしか。

「ちくしょう来やがれぐふぁっ!?」


 認識すらできない速度でぶっ飛ばされ、意識を刈り取られた。

 あとで聞いたところ、ガードの上からの右ストレートだったらしい。
 真面目に、トラックに撥ねられた異世界転生しそうような衝撃だった。
だと、言えるようになる為に。
 誰よりも強いあの人に追いつく為に。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎ ギルドで働くおっとり回復役リィナは、 自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。 ……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!? 「転ばないで」 「可愛いって言うのは僕の役目」 「固定回復役だから。僕の」 優しいのに過保護。 仲間のはずなのに距離が近い。 しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。 鈍感で頑張り屋なリィナと、 策を捨てるほど恋に負けていくカイの、 コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕! 「遅いままでいい――置いていかないから。」

「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
 作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。  課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」  強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!  やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!  本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!  何卒御覧下さいませ!!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...