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しおりを挟むこの国にはたくさんのお伽噺があるのです、
今日はその中でも1つとっておきのお話をしてあげましょう。
100年前の王女様のお話でございます。
王女様は大変麗しく愛されてお育ちになられました。
この国には、王族は1年間隣の国に留学なさります。
そこで巡り会ったのはその国の麗しくも凛々しい王子様。
2人はたちまち恋に落ちるのです。
しかし、王子様には見目麗しいが、心が醜い婚約者がおりました。王女様はそんな婚約者に虐められ、心細い日々を暮らしておりました。
王子様はそんな王女様の姿を見て、なんて心が綺麗で芯の強い人なのだろうと感動し、より2人の愛は深まっていきました。
いよいよ、婚約者の存在が邪魔になったお2人はその国の国王と王妃に相談して、婚約破棄出来るように計画立てました。
そして、ついに婚約者との婚約破棄が実現したのです。
しかし、婚約者は発狂し、王女に毒を飲ませようとします。
そこは素敵な王子様。
そんな婚約者から王女を庇い、婚約者を窮地に追い込みます。
その結果、婚約者はその毒を飲んで死に、思いあった2人はその後幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。
ってお伽噺、
実は本当にあったお話なのですが、本当に幸せに暮らしたのでしょうか?
お伽噺はハッピーエンドが当たり前?
それはひとつの視点からしか見れてないのでは無いでしょうか?
婚約者の立場から考えてみてくださいな?
大好きな王子様から裏切られて、素直におめでとうございますなど言えませんでしょう???
では、王子様は本当に王女様が好きだったのでしょうか?
ハッピーエンドは本当にハッピーエンドなのでしょうか?
ここにいる人だけに教えましょう。
このお伽噺の本当の話を………
応援ありがとうございます!
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