Secret DarkMonster

sasara

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Secret DarkMonster 3

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みさきさんの車は、みさきさんの匂いがした。歌詞が切なく、声が少し低い私も知っている、女性歌手のCDが流れていて、みさきさん、時折口ずさみながら私の隣に座っていた。

だけど、私の心は、窓の外にあった。恋人同士になったは、いいけど、お互いのことをよく知らない私達は探りあって気を遣いあって話す。
好きとか、そういうものがない、恋人同士に
意味はあるのだろうか。、まず、なんで、みさきさんはあの時、恋人同士になることを了承したのだろう。
その答えが出るほどみさきさんを知らないと
いうことなのだろう。たった、2時間、ご飯に行っただけで、たくさんの表情を言葉を見せて、聞かせてくれるきっと、真っ直ぐな人なんだろう。
ふと、横を見ると、みさきさんは、目を閉じて
眠っているようだった。

大きな、笑うとくしゃっとなる目が閉じていると、
まつ毛が長いことがよく分かる。

あー。、きれい。とっても、綺麗。

心の中で出していた声が口に出ていた。その事に気がついて、運転に集中しようと前に目線をうつそうとした時。その時みさきさんは、目を開けた。
だけど、私も、みさきさんも、何も言うことはなかった。

そうして15分もかからないうちに目的地に到着したのでみさきさんを起こすことにした。

みさきさん、着きましたよ!
起きてください?

体を揺らしながら声をかけるとみさきさんは、長くて重そうなまつ毛を揺らしながら目を開いた。

みさきさん、ね。
ここどこ?

私には最初の一言の意味がわからなかった。でも二言目は意味がわかったので答えることにした。

ここじゃなかったですっけ?お家。

その言葉にみさきさんは、また拗ねた。それは、本当に想像通りの拗ねた顔だった。
怒ったように頬をふくらませ、ムスッと唇が前に出て。こうなることは想像していたが、想像通りすぎて、少し笑ってしまいそうになるのを堪えながら、明日の、仕事が朝早いことを伝えてみる。すると、さっきまで、前に出ていた唇が引っ込んで、横に広がった。顔全体に視線を戻すと、嬉しそうに、少し悪い顔で笑っている。

じゃあさぁ……。

私は自宅に帰宅していて、お風呂に入っている。シャワーを出して頭を洗いながら、みさきさんの家の前で話していたことを思い出していた。あの時の、拗ねた顔から笑顔に変わった時、私はみさきさんの顔を見ていなかった。唇をみていた。薄い唇。少し大きい口。
目を離せなかった。キスをしたかったのだろうか。理由がわからなかった。でも、考えてもわからないので、勢いよく頭を洗い流し、早々に浴室から出た。

長かったねー。

そう声を返すのは、みさきさんだ。
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