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Secret DarkMonster 4
しおりを挟むあの後悪い顔でみさきさんは、
君の家に私が行く、そして、朝、君が仕事に行った後に私は家事をして君の帰りを待つ。とっても良案だと思わない?
なんてことを言い出して。結局負けたわけだ。
私は、みさきさんにお風呂入るよう促し、冷蔵庫から缶チューハイを取り出した。
私はあまり家では呑まないのだが、なんだか今日は、
とてつもなくお酒に頼りたい気分だった。テレビをつけると、昨日寝る前に見ていたDVDの続きが流れ出した。違う世界に住むふたりが、恋に落ちるが、違う世界の人間は愛する人が住む世界にいれば、存在しては行けない物質として、燃えてしまう。そーいった、ありがちな恋愛もののDVDだ。
その続きを見ながら、お酒を飲み干した。
みさきさんは、お風呂が長いタイプの人なのだろう。全く上がってくる気配がない。そんなことを考えていると、だんだん、頭の中が、黒く染まり、闇のモンスターが出てこようとしてくる。それを抑えていると、意識までも、黒く染まり、私は意識を手放した。
夢をみた。これは、この前バスに乗った時の風景だ。私は、あの時のように、同じように、目の前の女性に触れたくなった、前は頭の中で考えていただけなのに、今回は手が勝手に伸びて、女性の綺麗に切りそろえられた髪の毛を撫でる。柔らかく細い髪。そのまま、私は後ろから抱きしめた。女性はびっくりしたように肩を震わせたが、私の手に手を添えて、そして、
大丈夫。、だいじょうぶだよ。もう君は知ってるはず。人を大切にすること、そして、……。
突然に夢が終わり暗闇が目の前を支配した。
ねぇ、大丈夫?
その声で現実に戻ったことを知り、私は普通に大丈夫ですよと、少し笑って答えた。20分くらい眠っていたらしい。みさきさんはお風呂から上がるとソファで眠っていた私を気遣い電気を消してくれたのだが、
私がうなされていたので声をかけたと説明してくれた。2人でベッドに移動し、布団を出そうかとみさきさんに訊ねると、少し拗ねた顔で、ベッドに入り込んだので、私もみさきさんの隣に入れてもらうことにした。
なんの、夢見てたの?泣いてたよ?怖かった?
みさきさんは、かなり心配してくれていたので覚えていないと答えた。それから、しばらく無言になった。
エアコンの稼働音、外から聞こえる車の音がやけに大きく聞こえ、肩まで布団をかけると、今度は違う音が大きく聞こえた。心音だ。どちらのかは、わからない。少し早い心音は私の中の闇のモンスターを簡単に押さえつけ、私に落ち着きを与えた。私はもっと大きな心音が聞きたくなって、みさきさんの、胸に耳をあてた。一瞬驚いた顔をしたような気がしたが、何も言わず、受け入れてくれた。ドクン、ドクン、。少し早いのはやっぱりみさきさんの、心音だった。それを伝えようと、顔を上に向けると、思ったよりも近かったせいで、私達は顔を近づけたまま、しばらく固まった。
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