Secret DarkMonster

sasara

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Secret DarkMonster 6

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みさきさんの作ってくれたご飯は、メインがオムライス、エビとアボカドのサラダ、ブロッコリーのコンソメスープだった。ご飯の硬さも味付けも私の好みで、驚くほど美味しくて。サラダが大皿に乗っていてそれをつつき合う、そんな小さなことが私の胸に矢を刺すように幸せに感じた。私は個々に盛り付けられる食事を美味しいと思えない。私の好みを生活をみさきさんは、守って、大切にして、私のことを考えて食事を作る彼女が想像つくから、苦しかった。

食事を終えた時、みさきさんは、口を開いた。

話ってなーに??

みさきさんの手はぎゅっと組まれていて、緊張していることが分かった。だから私はできるだけ優しい声で話しをすることを決めた。

私にはなぜ、みさきさんが私のことを触れたいと私に触れて欲しいというのかわかりません。
私はみさきさんのことを何も知りません。再会して、まだ数日ですし、その前も特に仲が良かったわけではありませんでした。みさきさんも、きっと私のことを何も知らない。それでも、みさきさんは私に笑顔を向けてくれる、それが嬉しいと思いました。とても。あの日、あの瞬間、手を掴んでいたのが私ではなかったら、他の人だったらみさきさんは、その手を振りほどいていましたか?私はみさきさんに、触れることはできません。私の*普通 に、あなたを巻き込みたくない。
だから、もう会うのはやめましょう。

できるだけ、傷つけないように
私はみさきさんの目を見て話した。

みさきさんは、時折、怒ったような悲しそうに、
私の話を聞いてくれた。

帰るね。
そう言ってみさきさんは、立ち上がり玄関に向かった。私も後を追う。すると、前にいたみさきさんがくるっと回って私を抱きしめた。

ねぇ、約束、思い出したら、おしえて。
あと、1年だよ。

そう、私耳元で囁いて、私の言葉が出る前にみさきさんは、私の部屋のドアをしめて帰って言ってしまった。

約束……あと1年。
私にはなにがなんだか思い出せず、
とりあえずその日はお風呂に入ってねむることにした。

その夜また、夢を見た。
湖が目の前に広がっていて、霧が濃くて
でも、私は愛おしさで胸をいっぱいにしていた。
手を繋いでいる相手の顔が見えない。でも私は
愛おしさでいっぱいなのに、泣いていた。

目が覚めると涙が出ていて、隣に居た人のことを
私は覚えているのに、思い出せない。
一体誰なんだろう。
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