愛について歌うきみと

輪道響輝

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第一章はじまりのうた

最悪の結末

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 それは突然の事だった、なぜこうなったのか、それは。






 僕のせいだ









 ◆◆◆

 今日もいつもどうりの日々が送れるはずだった。あれは学園が終わり、馬車にのり、しばらくたったすこし街から離れたあたりのこと。
 周囲に居たはずの護衛が急に姿を消し、馬車が止まった。何事かと思っていると次に見えたのは大量の竜。
 竜属性の魔法により生み出されたそれはとても強力で為す術なくやられた。
 義父上が護衛を連れて来たのを見ても戦いは終わらず。護衛のうち2人ほど重症を負った。



 そしてライは
















 死んだ












 まともに魔法が使えない僕を守って

「ライ!らい!」

 どれだけ呼んでも返事はかえってこない

 抱きしめた体はどんどん冷たくなり、心音も弱くなる。

 魔法が発動しているのか魔力が抜けていくが、そんなものはどうでもいい。ライが、ライが、死ぬなんて、そんな………こと………どう…………し………………て?

 義父上の魔法でかなりの重傷を負った竜属性の魔導士は逃げていったらしく、義父上が治癒魔法をかける。しかしそれでも体は冷たくなる一方だ。

 さっきまで一緒に笑って、話してたのに。元気だったのに。

 これが、罰なの?
 僕が生まれたから?僕が生きてるから?僕がぼくがぼ……………く…………が………………


 ◆◇◆


「ここ………は?」

 目を開けたのは知らない場所、近くには義父上と義母上、それからヘルブラム殿下?
 体を起こそうとしても動かない。それどころか目もぼやけてる。
 ここはどこなんだろう。

「大丈夫だったか?!」

「は………………い……………………」
 口も上手く動かない。それに喉が渇いた。

 あれ?ライは?
 どこ?
 まだ目がぼやけて周りがしっかり見えないがライが、居ない。
 ライはどこにいるんだろう。
 眠いな。

 ◇◆◇(sideブライト)

 周りの護衛が消えた、ということはこれから俺は死ぬのか。
 時魔法で見た通りだな。

 だけど少しでも変えてやる。
 リドルは奪わせない。

 やはり相手は竜属性の物。攻撃が余りできない音属性と時属性だが妨害位はできるよね。

 妨害をしまくるがあまりにも強すぎる。相手が悪い。無数の竜の足止めくらいしか出来なくてどんどん傷が増える。そして、ついに父上が来た。
 良かった未来は変えられた。
 本来ならここでリドルは連れ去られ、俺はここで息絶える。
 俺はもう助からないがリドルだけでも助かるのなら問題は無い。 

 でもやっぱり、死ぬのは怖いな。これからどうなるんだろう。
 ふと思うとそれに応えるように魔法が発動する。

 見えたのは笑顔で誰かの手を取るリドル。その姿は今よりもっと成長した姿、そして神様のようなそんな姿。翼が生えて、人間のその上であるような姿。胸元にあるのは、

 確か、この世界にかつて降臨した神の遺品だったかな。
 でもなんでそれをリドルが?もしかしてリドルの属性ってーーーーーー

 ◇◆◇

 ブライト・ルナ・アビスガードは死んだ。間違いなく死んだ。しかし結末を変えた。本来ならリドルは連れ去られ、そこで今までよりさらに酷い目にあっていた。それは最終的にリドルやアビスガード家にとどまらず国全体を揺るがすことになる。
 それを回避して見せたのだ。

 ブライトは自分が死ぬのを知っていた。しかし決して周りには言わなかった。特にリドルには絶対に。言ったのは父親であるクリフトだけである。
 それから対策を重ねたがやはり死を回避することはできなかった。

 ブライトが死んだ時、リドルは辺り一面を光で覆った。癒しの光だ。かつてブライトを起こしたあの光が満ち、致命傷を負ったものですら次の瞬間すぐに戦えたほどにいやしたのだ。たった一人を除いて。

 ブライトは既に死んでいた。彼に甦らせるほどの力はなかったのだ。

 そしてブライトの訃報は瞬く間に広まった。
 それは国王であるフリーナの耳にもしっかり届き、聞いたフリーナは激昂し早急に会議を開いた。

 会議と行っても殆どフリーナの怒りと、クリフトの悲しみ、トランプの呆れがほどんどを支配し、他のものはどんどん決定していく政策に口出しもできなかった。
 なぜなら口を出そうものなら怒りの矛先が全て自分に来ることは分かっていたので何も言わないようにしていた。

 しかし政策自体は無茶苦茶なものではなく割とまともであった。それは彼女の女王としての覚悟と努力の現れだった。

 それからリドルは王家に匿われることになった。そこが一番安全だというフリーナの判断だ。クリフトも事の重大さを感じ取っており、渋々了承した。

 クリフトはしっかりとリドルを実の息子としてみていた。とても愛していたのだ。だからこそ、フリーナに任せたのかもしれない。とは言ってもやはり寂しいらしく新しく用意されたリドルの部屋にずっといる。息子を亡くした事がとても辛いのだろう。
 予め話されていたのに何も出来ずに息子が死んでしまった。それが悔しくて悔しくて、まだ目を開けないリドルの手をしっかりと握り、一人、涙を流した。
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