愛を知りたくて

輪道響輝

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プロローグ

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 あの時ほど後悔したことは無い。
 もっと愛せたら、もっと知ることができたなら、もっともっと彼を見ていれば。そう考え続けていた。
 でも君はもう帰って来ない。一人で孤独を抱えて、僕からの扱いに耐えて、誰にも打ち明けられずに、ひとりぼっちで死んでいった。失ってから大切だと気がついた僕は大馬鹿者だ。

 あの日、君は家を出て行った。最後に作ったタルトタタンと手紙を遺して、少しの荷物を持って忽然と姿を消した。

 そして次に見た時には、とても同じ人とは思えない程に変わり果てていた。
 雪のように白く、すべすべとしていて触り心地の良かった肌は、黒く焦げてボロボロに。アメジストのような青紫色をして、サラサラでキラキラと輝いていた髪は、チリチリに。何よりも、花のように美しいその顔は、焼け爛れ、見るも無惨な姿をしていた。

もう、君には会えない。いくら後悔したって帰ってこない。あぁもう一度会えるなら、謝りたい。
そして、今度こそーーー
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