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後日談:陽だまりと水たまり
後編
明日馬のマンションに着いたのは、午後七時半を少し過ぎた頃だった。
互いに交換した合鍵を使い、エントランスを抜けてエレベーターに乗り込む。
彼の部屋の前。
鍵を持っているとはいえ、家主が在宅中の部屋へ無断で入るのは、どうにも気が引けた。
瞳子は、小さく息を整えると、インターホンを鳴らした。ほどなくしてドアが開かれ、部屋着姿の明日馬が顔を出す。
「おかえり。勝手に入ってくれていいのに」
「た、ただいま。……やっぱりちょっと、抵抗があって」
「遠慮しなくていいからね」
「ありがとう。……でも、明日馬くんだって、わたしの家に勝手に上がったりしないでしょ?」
「……まあ、気持ちはわかるよ」
玄関へ足を踏み入れると、バターの香ばしい匂いがふわりと鼻をくすぐった。とたんに空腹に見舞われる。
「瞳子さん、きのこ好きだって言ってたから、きのこのバター醤油パスタ作ってみた」
「えっ!」
両の眼を燦然と輝かせながら、瞳子は明日馬を見上げた。全身からあますことなく喜びが溢れている。
そんな瞳子の反応につい良からぬ衝動が胸をよぎるも、どうにか理性でそれを抑え込み、明日馬は料理をあたため直すためキッチンへと向かった。
「ネイル、綺麗だね」
「あ、ありがとう。絢子が、ずっと前からわたしのために考えてくれてたみたいで」
「その水色、瞳子さんによく似合ってる」
瞳子ほどではないが、明日馬もけっして口数が多いほうではない。
しかし、彼はことあるごとに、こんなふうに瞳子にとって嬉しい言葉をくれる。静かで、まっすぐで、どこまでも優しい人——。そんな彼に、またひとつ惹かれていく。
ダイニングテーブルに向かい合い、用意してくれた夕食を前に座る。瞳子と付き合う前はあまり自炊をしなかったという彼も、今ではすっかり料理男子だ。
両手を合わせて、ぱくりとひとくち。
「!」
バターのまろやかな甘みが舌の上でとろけ、そのすぐあとを醤油の風味が追いかけてくる。
じゅわっと広がるきのこの旨味。疲れた身体にすっと染み入る、優しい味だ。
「美味しい……!」
「ほんとに? よかった。瞳子さんの料理には敵わないけど」
「ううん、そんなことない。すっごく美味しいよ」
湯気の向こう側で、笑みが重なる。他愛のないこの時間が、なによりも愛おしい。
この日も、ふたりだけの夜は、穏やかに更けていった。
深夜。
ベッドシーツに身を沈めた瞳子が、くすりと笑った。これに気づいた明日馬が、きょとんと首を傾ぐ。
「どうかした?」
「ううん。なんだか、不思議だなって。……こんなふうに誰かと過ごせるようになるなんて、夢にも思わなかったから」
そう言うと、瞳子は明日馬の胸に頬を寄せた。爽やかなボディソープと、彼自身の甘い香りが、鼻孔をくすぐる。
「今日、絢子に話したの。明日馬くんのこと」
「……なんて?」
「わたしなんかよりずっとしっかりしてる大学生の子って。九歳差だって言ったら、すごい顔してた」
楽しそうに妹との会話を思い返す瞳子に対し、明日馬が不安そうに口を開く。
「反対、されなかった……?」
「全然。むしろ、応援してくれた。……絢子がね、こんなふうに言ってくれたの。『その子が、瞳子の殻を破ってくれたんだね』って」
その言葉を改めて口にしたとたん、瞳子の胸奥に、じわりとあたたかさが広がった。
「わたし、ずっと自分が嫌いだった。周りの目ばかり気にして、言いたいこと我慢して……それって、自分で自分のことを、信じてなかったからなんだよね」
年の差のことも、世間体のことも……すべては「自分は愛される価値がないのではないか」という、瞳子自身の恐怖が生み出した壁だった。
——でも。
「明日馬くんのおかげで変われたの。わたしがわたしでいることを、認めてくれたから」
瞳子は、彼の逞しい右腕に刻まれた鷹の翼のタトゥーに、そっと唇を押し当てた。
その肌の熱を、全身で感じ取る。
「明日馬くん」
「ん?」
「わたし、もう迷わないよ。……あなたを愛するわたしを信じる」
「……——っ」
決意を湛えた瞳子の眼差しに、明日馬は何も言わず、ただその細い身体を強く抱き締めた。
灼けつくような口づけ。激情を帯びた彼の吐息が、呼吸を通して瞳子の肺腑へと流れ込む。これに理性を溶かされた瞳子は、彼のTシャツの裾に手を這わせると、勢いよく引き上げた。
寸分の隙間もないほどに、肌を密着させる。触れ合う箇所から伝わる熱が、瞳子の行動をより大胆なものへと変貌させた。
剥き出しになったふたつの身体が、夜の空気に晒される。
皮膚がこすれ合う。甘く湿った摩擦音が鼓膜を刺激する。
狂おしいほどの愛おしさに、瞳子は彼の背中に腕を回し、その精悍な体躯を自分のほうへと引き寄せた。
そしてまた、口づけ。
「ぅ、ん……っ、あ」
頬を、首筋を、胸の尖端を——彼の濡れた唇が這うたびに、洩れ出る嬌声。全身がびくんと弾け、腰が勝手に浮き上がる。
それから、彼は瞳子の下へ潜り込むと、熟れたその舌先で、愛の渇きを容赦なく満たしはじめた。
「あぁ……っ!」
骨の髄まで彼に委ねる。彼の愛撫は瞳子のすべてを燃やし尽くし、快楽の激流へといざなった。
愛してる。
もう、何も怖くない——。
「瞳子さん……」
明日馬の声音は、今や純粋な歓喜と情欲にざらついていた。瞳子の太腿に硬くなったペニスを押し当て、潤んだ瞳子を見下ろす。
瞳子は、乱れた呼吸のままゆっくりと肯くと、そのまま彼の腰に脚を絡ませた。
「ん……、は、ぁ……っ」
粘ついた熱い塊が、とろけた膣内へと挿し込まれる。快感とも痛みともつかないその衝撃に、瞳子の理性は完全に砕け散った。
滴る汗と蜜が混ざり合う。明日馬が深く腰を沈めるたびに、瞳子の全身に電流が駆け巡った。
快感だけを求めるように、艶かしく身を捩る。それに応えんと、明日馬は瞳子の腰を抱え上げ、己の劣情をさらに奥へと叩きつけた。
湿気た衝突音が、室内に反響する。
「あすまく……好き……っ、もっと、んっ、もっと——!」
空気を引っ掻くような、愛と悦楽の切ない悲鳴。それを聞いた明日馬の動きは、一瞬、張り詰めたように止まり——荒々しく、貪欲に、最後の抽送を繰り出した。
ベッドを軋ませながら、瞳子の内壁を乱暴に掻き回す。
そうして。
「俺も……っ、愛してる……!」
どつん、と。
極限まで膨張した彼のものが、子宮めがけて猛然と突き立てられた。
刹那。
「ああぁぁぁ……っ!!」
瞳子は激しく痙攣し、そのしなやかな身体をのけ反らせた。どくどくと吐き出される彼の精を一滴も逃すまいと、蜜洞がすさまじい勢いで収縮する。
荒く濁ったふたつの呼吸音だけが、静謐な部屋を満たしていた。
やがて。
果てた身体を折り重ねたふたりは見つめ合い、どちらからともなくキスをした。
汗ばんだ指をそっと絡ませ、笑みを交わす。
これから先の未来は、きっと。
隣にあるぬくもりと同じだけ、やさしく、あたたかい。
<END>
互いに交換した合鍵を使い、エントランスを抜けてエレベーターに乗り込む。
彼の部屋の前。
鍵を持っているとはいえ、家主が在宅中の部屋へ無断で入るのは、どうにも気が引けた。
瞳子は、小さく息を整えると、インターホンを鳴らした。ほどなくしてドアが開かれ、部屋着姿の明日馬が顔を出す。
「おかえり。勝手に入ってくれていいのに」
「た、ただいま。……やっぱりちょっと、抵抗があって」
「遠慮しなくていいからね」
「ありがとう。……でも、明日馬くんだって、わたしの家に勝手に上がったりしないでしょ?」
「……まあ、気持ちはわかるよ」
玄関へ足を踏み入れると、バターの香ばしい匂いがふわりと鼻をくすぐった。とたんに空腹に見舞われる。
「瞳子さん、きのこ好きだって言ってたから、きのこのバター醤油パスタ作ってみた」
「えっ!」
両の眼を燦然と輝かせながら、瞳子は明日馬を見上げた。全身からあますことなく喜びが溢れている。
そんな瞳子の反応につい良からぬ衝動が胸をよぎるも、どうにか理性でそれを抑え込み、明日馬は料理をあたため直すためキッチンへと向かった。
「ネイル、綺麗だね」
「あ、ありがとう。絢子が、ずっと前からわたしのために考えてくれてたみたいで」
「その水色、瞳子さんによく似合ってる」
瞳子ほどではないが、明日馬もけっして口数が多いほうではない。
しかし、彼はことあるごとに、こんなふうに瞳子にとって嬉しい言葉をくれる。静かで、まっすぐで、どこまでも優しい人——。そんな彼に、またひとつ惹かれていく。
ダイニングテーブルに向かい合い、用意してくれた夕食を前に座る。瞳子と付き合う前はあまり自炊をしなかったという彼も、今ではすっかり料理男子だ。
両手を合わせて、ぱくりとひとくち。
「!」
バターのまろやかな甘みが舌の上でとろけ、そのすぐあとを醤油の風味が追いかけてくる。
じゅわっと広がるきのこの旨味。疲れた身体にすっと染み入る、優しい味だ。
「美味しい……!」
「ほんとに? よかった。瞳子さんの料理には敵わないけど」
「ううん、そんなことない。すっごく美味しいよ」
湯気の向こう側で、笑みが重なる。他愛のないこの時間が、なによりも愛おしい。
この日も、ふたりだけの夜は、穏やかに更けていった。
深夜。
ベッドシーツに身を沈めた瞳子が、くすりと笑った。これに気づいた明日馬が、きょとんと首を傾ぐ。
「どうかした?」
「ううん。なんだか、不思議だなって。……こんなふうに誰かと過ごせるようになるなんて、夢にも思わなかったから」
そう言うと、瞳子は明日馬の胸に頬を寄せた。爽やかなボディソープと、彼自身の甘い香りが、鼻孔をくすぐる。
「今日、絢子に話したの。明日馬くんのこと」
「……なんて?」
「わたしなんかよりずっとしっかりしてる大学生の子って。九歳差だって言ったら、すごい顔してた」
楽しそうに妹との会話を思い返す瞳子に対し、明日馬が不安そうに口を開く。
「反対、されなかった……?」
「全然。むしろ、応援してくれた。……絢子がね、こんなふうに言ってくれたの。『その子が、瞳子の殻を破ってくれたんだね』って」
その言葉を改めて口にしたとたん、瞳子の胸奥に、じわりとあたたかさが広がった。
「わたし、ずっと自分が嫌いだった。周りの目ばかり気にして、言いたいこと我慢して……それって、自分で自分のことを、信じてなかったからなんだよね」
年の差のことも、世間体のことも……すべては「自分は愛される価値がないのではないか」という、瞳子自身の恐怖が生み出した壁だった。
——でも。
「明日馬くんのおかげで変われたの。わたしがわたしでいることを、認めてくれたから」
瞳子は、彼の逞しい右腕に刻まれた鷹の翼のタトゥーに、そっと唇を押し当てた。
その肌の熱を、全身で感じ取る。
「明日馬くん」
「ん?」
「わたし、もう迷わないよ。……あなたを愛するわたしを信じる」
「……——っ」
決意を湛えた瞳子の眼差しに、明日馬は何も言わず、ただその細い身体を強く抱き締めた。
灼けつくような口づけ。激情を帯びた彼の吐息が、呼吸を通して瞳子の肺腑へと流れ込む。これに理性を溶かされた瞳子は、彼のTシャツの裾に手を這わせると、勢いよく引き上げた。
寸分の隙間もないほどに、肌を密着させる。触れ合う箇所から伝わる熱が、瞳子の行動をより大胆なものへと変貌させた。
剥き出しになったふたつの身体が、夜の空気に晒される。
皮膚がこすれ合う。甘く湿った摩擦音が鼓膜を刺激する。
狂おしいほどの愛おしさに、瞳子は彼の背中に腕を回し、その精悍な体躯を自分のほうへと引き寄せた。
そしてまた、口づけ。
「ぅ、ん……っ、あ」
頬を、首筋を、胸の尖端を——彼の濡れた唇が這うたびに、洩れ出る嬌声。全身がびくんと弾け、腰が勝手に浮き上がる。
それから、彼は瞳子の下へ潜り込むと、熟れたその舌先で、愛の渇きを容赦なく満たしはじめた。
「あぁ……っ!」
骨の髄まで彼に委ねる。彼の愛撫は瞳子のすべてを燃やし尽くし、快楽の激流へといざなった。
愛してる。
もう、何も怖くない——。
「瞳子さん……」
明日馬の声音は、今や純粋な歓喜と情欲にざらついていた。瞳子の太腿に硬くなったペニスを押し当て、潤んだ瞳子を見下ろす。
瞳子は、乱れた呼吸のままゆっくりと肯くと、そのまま彼の腰に脚を絡ませた。
「ん……、は、ぁ……っ」
粘ついた熱い塊が、とろけた膣内へと挿し込まれる。快感とも痛みともつかないその衝撃に、瞳子の理性は完全に砕け散った。
滴る汗と蜜が混ざり合う。明日馬が深く腰を沈めるたびに、瞳子の全身に電流が駆け巡った。
快感だけを求めるように、艶かしく身を捩る。それに応えんと、明日馬は瞳子の腰を抱え上げ、己の劣情をさらに奥へと叩きつけた。
湿気た衝突音が、室内に反響する。
「あすまく……好き……っ、もっと、んっ、もっと——!」
空気を引っ掻くような、愛と悦楽の切ない悲鳴。それを聞いた明日馬の動きは、一瞬、張り詰めたように止まり——荒々しく、貪欲に、最後の抽送を繰り出した。
ベッドを軋ませながら、瞳子の内壁を乱暴に掻き回す。
そうして。
「俺も……っ、愛してる……!」
どつん、と。
極限まで膨張した彼のものが、子宮めがけて猛然と突き立てられた。
刹那。
「ああぁぁぁ……っ!!」
瞳子は激しく痙攣し、そのしなやかな身体をのけ反らせた。どくどくと吐き出される彼の精を一滴も逃すまいと、蜜洞がすさまじい勢いで収縮する。
荒く濁ったふたつの呼吸音だけが、静謐な部屋を満たしていた。
やがて。
果てた身体を折り重ねたふたりは見つめ合い、どちらからともなくキスをした。
汗ばんだ指をそっと絡ませ、笑みを交わす。
これから先の未来は、きっと。
隣にあるぬくもりと同じだけ、やさしく、あたたかい。
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