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第16話_土留め工事と白蟻のビッグファミリー
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さて、本日は梅雨時期に発覚した我が庭キャンプ場の弱点を補う工事をやろうと思う。
オレはスコップとアメリカンレーキを担ぎ庭キャンプ場の一角に向かう。穴空きの長方形ブロックを5個のせたニケがその後をついてきた。
梅雨の間、この場所は高低差と水の流れの関係で【土流れ】が発生し、土嚢が3つは作れそうな土がキャンプエリア外に流れでてしまったのだ。まずはスコップで流れた土を回収し、キャンプエリアの引くなった所に適当にのっける。オレが流れた土を運んでいる間に、台車をロックしたニケが、アメリカンレーキで流していく。
今日は気温が高くで天気がいいので、このまま半日干しておけばいい感じで乾くだろう。2人とも帽子は被っているが、熱いので上着を脱いでの作業だ。オレはインナーレオタードの上半身が丸出し、ニケはチューブトップ一枚のなかなか大胆な格好だ。しかしそれはあくまでも日本での感性であって、祖国のオリジンハイドでは【普通に着込んでいる】恰好という認識だ。
流れた土を回収したあとは、いよいよ土留め工事に取り掛かる。この工事をしていた時期はまだ梅雨が完全に開けておらず、数日間晴れる合間を利用しての突貫工事だった。
「ブロックって、よく見かけるこの穴あきでよかったの?」
目的は土留なのだが、完全に止めてしまうと今度は水はけが悪くなってしまう。ただでさえ、キャンプエリアの地面は乾きにくい。この点もいずれは改良したいが、今は土留めが優先だ。
穴あきブロックの穴を立てず、横に倒すように置く予定だ。このように置くことで土留めをしながら、余分な水は向こう側に流してしまおうと言う考えだ。土留の高さが低めでも十分に機能するのは、適当な石で検証済みだ。
「とりあえず、ブロックおく場所均しちゃう?」
アメリカンレーキを地面に引っ掛けようとしたニケにストップをかける。
ここは均す・・・・・・というよりも、ちょっとだけ掘り下げてブロックを少しめり込ませるように固定したい。
ニケを土留め予定地付近においた台車横で待機させ、スコップで深さ1cmもないくらいの浅く細長いを掘っていく。ブロック5個分を見越して細ながーく、置いたブロックが不自然に浮かないようにできるだけ水平に・・・・・・。まあ、あとでぜったい微調整いるだろうな。
と・・・・・・ここで工事範囲の近くに、明らかに土の色が違う箇所・・・30cm四方くらいの地面が気になった・・・・・・。
気になっただけでやめておけばよかったのだが、【我が右手がうずいて】うっかり掘ってしまった。のちにニケから『中二レベルの言い訳をするな!』と言われることになった事件の始まりであった・・・・・・。
スコップをさした感覚が柔らかかったので、思い切ってごっそり掘ってしまった。さらにそれがまずかったのだ。そこにあったものは・・・・・・。
「@:][\.\^;lpp;::@.,lpo@:,;p\[@[!!」
台車から飛び跳ねるように離れたニケの口から、地球の言葉とは思えない悲鳴があがった。オレですら、全力バックステップしてしまったほどだ・・・。
そこはなんと・・・・・・ビッグファミリーな白蟻の巣だったのだ。見つけてしまった以上、このままというわけにもいかず、オレはニケにこう叫んだ。
ここはオレに任せて先に行けぇ!!(※意訳:はよ全速力で殺虫剤もってこい。)
洗濯籠台の巨大な白蟻の巣に新品の殺虫剤をほぼ1本使いきる勢いでぶっかけ、掘った土をかぶせたあと、2人で踏み固めて、地中の悪魔を封印したのだった。地面を踏みしめるニケの姿に、殺意の波動を感じたのは気のせいだろう。
細長く掘った溝に台車から下したブロックを並べて置く。この時のニケは悪魔の巣の残党に怯えながら、台車の近くで作業をオレの見ていた。
若干ガタつきや斜め置きになる箇所があるので、そこは都度、微調整して置き直す。
何とか形になったところで・・・・・・自己評価で80点くらい・・・・・・まあ、これでよかろうな仕上げでうちきる。
スコップとアメリカンレーキを洗って干している間に、縁側でカップアイスを食べて一息ついたのだった。
オレはスコップとアメリカンレーキを担ぎ庭キャンプ場の一角に向かう。穴空きの長方形ブロックを5個のせたニケがその後をついてきた。
梅雨の間、この場所は高低差と水の流れの関係で【土流れ】が発生し、土嚢が3つは作れそうな土がキャンプエリア外に流れでてしまったのだ。まずはスコップで流れた土を回収し、キャンプエリアの引くなった所に適当にのっける。オレが流れた土を運んでいる間に、台車をロックしたニケが、アメリカンレーキで流していく。
今日は気温が高くで天気がいいので、このまま半日干しておけばいい感じで乾くだろう。2人とも帽子は被っているが、熱いので上着を脱いでの作業だ。オレはインナーレオタードの上半身が丸出し、ニケはチューブトップ一枚のなかなか大胆な格好だ。しかしそれはあくまでも日本での感性であって、祖国のオリジンハイドでは【普通に着込んでいる】恰好という認識だ。
流れた土を回収したあとは、いよいよ土留め工事に取り掛かる。この工事をしていた時期はまだ梅雨が完全に開けておらず、数日間晴れる合間を利用しての突貫工事だった。
「ブロックって、よく見かけるこの穴あきでよかったの?」
目的は土留なのだが、完全に止めてしまうと今度は水はけが悪くなってしまう。ただでさえ、キャンプエリアの地面は乾きにくい。この点もいずれは改良したいが、今は土留めが優先だ。
穴あきブロックの穴を立てず、横に倒すように置く予定だ。このように置くことで土留めをしながら、余分な水は向こう側に流してしまおうと言う考えだ。土留の高さが低めでも十分に機能するのは、適当な石で検証済みだ。
「とりあえず、ブロックおく場所均しちゃう?」
アメリカンレーキを地面に引っ掛けようとしたニケにストップをかける。
ここは均す・・・・・・というよりも、ちょっとだけ掘り下げてブロックを少しめり込ませるように固定したい。
ニケを土留め予定地付近においた台車横で待機させ、スコップで深さ1cmもないくらいの浅く細長いを掘っていく。ブロック5個分を見越して細ながーく、置いたブロックが不自然に浮かないようにできるだけ水平に・・・・・・。まあ、あとでぜったい微調整いるだろうな。
と・・・・・・ここで工事範囲の近くに、明らかに土の色が違う箇所・・・30cm四方くらいの地面が気になった・・・・・・。
気になっただけでやめておけばよかったのだが、【我が右手がうずいて】うっかり掘ってしまった。のちにニケから『中二レベルの言い訳をするな!』と言われることになった事件の始まりであった・・・・・・。
スコップをさした感覚が柔らかかったので、思い切ってごっそり掘ってしまった。さらにそれがまずかったのだ。そこにあったものは・・・・・・。
「@:][\.\^;lpp;::@.,lpo@:,;p\[@[!!」
台車から飛び跳ねるように離れたニケの口から、地球の言葉とは思えない悲鳴があがった。オレですら、全力バックステップしてしまったほどだ・・・。
そこはなんと・・・・・・ビッグファミリーな白蟻の巣だったのだ。見つけてしまった以上、このままというわけにもいかず、オレはニケにこう叫んだ。
ここはオレに任せて先に行けぇ!!(※意訳:はよ全速力で殺虫剤もってこい。)
洗濯籠台の巨大な白蟻の巣に新品の殺虫剤をほぼ1本使いきる勢いでぶっかけ、掘った土をかぶせたあと、2人で踏み固めて、地中の悪魔を封印したのだった。地面を踏みしめるニケの姿に、殺意の波動を感じたのは気のせいだろう。
細長く掘った溝に台車から下したブロックを並べて置く。この時のニケは悪魔の巣の残党に怯えながら、台車の近くで作業をオレの見ていた。
若干ガタつきや斜め置きになる箇所があるので、そこは都度、微調整して置き直す。
何とか形になったところで・・・・・・自己評価で80点くらい・・・・・・まあ、これでよかろうな仕上げでうちきる。
スコップとアメリカンレーキを洗って干している間に、縁側でカップアイスを食べて一息ついたのだった。
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