5 / 18
初転生&見習い冒険者編
初の異世界は上空10000メートルからのスタート
しおりを挟む
どこでもドア…もとい、どこで門を通った俺とアテナは、上空10000メートルの空中に出た。
タマヒュンとかそんなの比ではない。
全身の血の気がサッと引いて、今までの記憶が走馬灯のようによぎった。
「いいいいやあああああああぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
声帯が壊れるぐらい大きな悲鳴をあげる。
風圧で唇やまぶたがめくれ上がり顔が大変な事になってそうだがそれどころじゃ無い。
地面がちょっとずつ近づいてくるこの恐怖はただ事では無い。
「あーあ…今回は空中に転移しちゃったか。たまにあるのよねぇ」
アテナは冷静にそう言った。
「なに冷静にしてるんですか!? 早くなんとかしてくださいよ!! 地面が…地面がぁぁぁ!!!!」
「落ち着きなさい大丈夫よ。あなたには私が授けた能力があるでしょ」
「まず発動の仕方も知らないしッ!! 仮に発動できても透明になるだけだからどのみち助からないでしょうが!!」
「ああー確かにー(棒読み)」
この女神ッ!!
知ってて言ってるだろ!!
「アア嫌だぁー!! 転生して数秒で死ぬなんて絶対に!!」
「それにしても…プヒャヒャヒャなにその顔~風圧で超絶ブサイクなんですけどーww」
お前は随分と楽しそうだなオイ!!
あんなに小さかった地上の山々や建造物がどんどん大きくなっていく。
地面到着まで秒読みのカウントダウンが始まる。
「いいいいやあああああああオワタぁぁぁぁこれ完全にオワタ!!!!」
「心を込めて私の名前を叫べば助けてあげるわよ」
このタイミングで言いますかそれ!?
「神様仏様アテナ様ぁぁぁぁ!! お助けオオオオオオオオ!!」
「まったく…しょうがないなぁ」
やれやれといった表情で、しかしまんざらでもなさそうなアテナ。
パチンッ!!
アテナの指ぱっちんがあたりに響き渡る。
すると、数百キロは出ていた落下速度が途端に遅くなった。
俺の体は、上空500メートルの地点で、まるでパラシュートでも開いたかのようにゆっくりと落下を始めた。
「落下速度を遅くしたわよ。これで地面にも悠々着地できるわね」
「…………はい」
指ぱっちん一つで何でもかんでも…チート過ぎますよアテナさん!!
いくら神様だからってぶっ壊れ性能過ぎる!!
「あそこにちょうどいい丘があるからあそこに着地しましょ」
「…………はい」
ここで俺は思った。
これ…別に俺いらなくね?
指ぱっちんで龍だって魔王だって倒せるだろ!?
こんな怖い思いするぐらいなら生まれ変わった方がましなんだが!?
~~~~~~~~~~~~~
タンポポの綿毛が地面に着くように、俺たちはゆっくりと着地した。
「んんー到着!! なかなかにスリリングだったわね」
背筋を伸ばしそう笑うアテナ。
「スリリング過ぎて走馬灯見ちゃいましたけどね」
「こんな事で走馬灯なんて見てたらこの先生きてけないわよ。あんたはこれからもっと危険な場面に直面するんだから」
先が思いやられるな。
「それにしても…魔王に支配された世界と言っていたのでてっきり荒野が広がっているものだと思ってましたけど、案外自然豊かですね」
魔王に侵略された土地=荒野、という俺のイメージは間違っていたのだろうか?
俺たちの周りには見渡す限りのどかな自然が広がっている。
「たぶんここは魔王の城から離れた場所なんだと思うわ。だから影響がそれほど出てないんでしょ」
「なるほど…確かに上空から見た感じ魔王のそれっぽい建物はなにもありませんでしたしね」
「そうそ…まあ今回は焦るような仕事じゃ無いしゆっくりとまったりといきましょ」
「でも…魔王と戦わないといけないんですよね。急がなくていいからって楽な仕事ではないですよね」
「なに言ってんのよ楽な仕事に決まってるじゃない」
「え!?」
「今回の仕事は“ただ魔王を倒すだけ”の簡単なお仕事よ。倒すだけなんだから相手の事情もなにも関係ないから楽勝よ」
「でも相手は魔王ですよ?」
「だからなによ。私は女神様よ!? 私にかかれば魔王もスライムも大差無いわ!!」
なにそのチート過ぎる発言!?
なんか本当に指ぱっちんで魔王倒しちゃいそうな雰囲気なんですが!?
魔王も形無しだな…
かわいそうに………
「ええええええええええええええええええええええええ!!!!」
誰かの驚く声が聞こえた。
当然俺とアテナの声では無い。
「なにこの音…サイレン?」
「いや違うでしょ!!」
声は後ろから…
振り向くとほっぺを泥で汚し背中に籠を背負ったロリっ子が立っていた。
歳は10歳そこそこで、頭には手ぬぐいを巻いている。
ロリっ子は俺たちの姿を目を丸くして見ている。
「どうやら農民の女の子みたいね…」
「みたいですね…可愛らしいです」
まだあどけない少女を見てほっこりする俺。
「…………ロリコン」
「いや違いますが!?」
「あわわわわわわ…」
女の子は酸欠の魚のように口をパクパクとしている。
なんでこの子は、こんなに驚いているんだ?
「………お空から………人が降っでぎました!! 今日の天気は曇りのち晴れのはずだのに…人が降っでぎました!!」
…見られてたのか。
じゃあ今この子の心情は“天空の城ラ○ュタ”のパ○ーと同じ感じか。
親方空から女の子が!? 状態か…
「あ、えーと君」
「ヒィ…おだすげを~!!」
女の子は凄まじいスピードで走り去ってしまった。
「あーあ行っちゃった…どうしますかアテナ様。見られちゃいましたけど大丈夫なんですか?」
「そうね…面倒な事になる前にあの子を消しましょう」
「そうですね消しま…えええええええええ!!?」
女神様の決断がもはや女神じゃなくて魔王なんだが!?
タマヒュンとかそんなの比ではない。
全身の血の気がサッと引いて、今までの記憶が走馬灯のようによぎった。
「いいいいやあああああああぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
声帯が壊れるぐらい大きな悲鳴をあげる。
風圧で唇やまぶたがめくれ上がり顔が大変な事になってそうだがそれどころじゃ無い。
地面がちょっとずつ近づいてくるこの恐怖はただ事では無い。
「あーあ…今回は空中に転移しちゃったか。たまにあるのよねぇ」
アテナは冷静にそう言った。
「なに冷静にしてるんですか!? 早くなんとかしてくださいよ!! 地面が…地面がぁぁぁ!!!!」
「落ち着きなさい大丈夫よ。あなたには私が授けた能力があるでしょ」
「まず発動の仕方も知らないしッ!! 仮に発動できても透明になるだけだからどのみち助からないでしょうが!!」
「ああー確かにー(棒読み)」
この女神ッ!!
知ってて言ってるだろ!!
「アア嫌だぁー!! 転生して数秒で死ぬなんて絶対に!!」
「それにしても…プヒャヒャヒャなにその顔~風圧で超絶ブサイクなんですけどーww」
お前は随分と楽しそうだなオイ!!
あんなに小さかった地上の山々や建造物がどんどん大きくなっていく。
地面到着まで秒読みのカウントダウンが始まる。
「いいいいやあああああああオワタぁぁぁぁこれ完全にオワタ!!!!」
「心を込めて私の名前を叫べば助けてあげるわよ」
このタイミングで言いますかそれ!?
「神様仏様アテナ様ぁぁぁぁ!! お助けオオオオオオオオ!!」
「まったく…しょうがないなぁ」
やれやれといった表情で、しかしまんざらでもなさそうなアテナ。
パチンッ!!
アテナの指ぱっちんがあたりに響き渡る。
すると、数百キロは出ていた落下速度が途端に遅くなった。
俺の体は、上空500メートルの地点で、まるでパラシュートでも開いたかのようにゆっくりと落下を始めた。
「落下速度を遅くしたわよ。これで地面にも悠々着地できるわね」
「…………はい」
指ぱっちん一つで何でもかんでも…チート過ぎますよアテナさん!!
いくら神様だからってぶっ壊れ性能過ぎる!!
「あそこにちょうどいい丘があるからあそこに着地しましょ」
「…………はい」
ここで俺は思った。
これ…別に俺いらなくね?
指ぱっちんで龍だって魔王だって倒せるだろ!?
こんな怖い思いするぐらいなら生まれ変わった方がましなんだが!?
~~~~~~~~~~~~~
タンポポの綿毛が地面に着くように、俺たちはゆっくりと着地した。
「んんー到着!! なかなかにスリリングだったわね」
背筋を伸ばしそう笑うアテナ。
「スリリング過ぎて走馬灯見ちゃいましたけどね」
「こんな事で走馬灯なんて見てたらこの先生きてけないわよ。あんたはこれからもっと危険な場面に直面するんだから」
先が思いやられるな。
「それにしても…魔王に支配された世界と言っていたのでてっきり荒野が広がっているものだと思ってましたけど、案外自然豊かですね」
魔王に侵略された土地=荒野、という俺のイメージは間違っていたのだろうか?
俺たちの周りには見渡す限りのどかな自然が広がっている。
「たぶんここは魔王の城から離れた場所なんだと思うわ。だから影響がそれほど出てないんでしょ」
「なるほど…確かに上空から見た感じ魔王のそれっぽい建物はなにもありませんでしたしね」
「そうそ…まあ今回は焦るような仕事じゃ無いしゆっくりとまったりといきましょ」
「でも…魔王と戦わないといけないんですよね。急がなくていいからって楽な仕事ではないですよね」
「なに言ってんのよ楽な仕事に決まってるじゃない」
「え!?」
「今回の仕事は“ただ魔王を倒すだけ”の簡単なお仕事よ。倒すだけなんだから相手の事情もなにも関係ないから楽勝よ」
「でも相手は魔王ですよ?」
「だからなによ。私は女神様よ!? 私にかかれば魔王もスライムも大差無いわ!!」
なにそのチート過ぎる発言!?
なんか本当に指ぱっちんで魔王倒しちゃいそうな雰囲気なんですが!?
魔王も形無しだな…
かわいそうに………
「ええええええええええええええええええええええええ!!!!」
誰かの驚く声が聞こえた。
当然俺とアテナの声では無い。
「なにこの音…サイレン?」
「いや違うでしょ!!」
声は後ろから…
振り向くとほっぺを泥で汚し背中に籠を背負ったロリっ子が立っていた。
歳は10歳そこそこで、頭には手ぬぐいを巻いている。
ロリっ子は俺たちの姿を目を丸くして見ている。
「どうやら農民の女の子みたいね…」
「みたいですね…可愛らしいです」
まだあどけない少女を見てほっこりする俺。
「…………ロリコン」
「いや違いますが!?」
「あわわわわわわ…」
女の子は酸欠の魚のように口をパクパクとしている。
なんでこの子は、こんなに驚いているんだ?
「………お空から………人が降っでぎました!! 今日の天気は曇りのち晴れのはずだのに…人が降っでぎました!!」
…見られてたのか。
じゃあ今この子の心情は“天空の城ラ○ュタ”のパ○ーと同じ感じか。
親方空から女の子が!? 状態か…
「あ、えーと君」
「ヒィ…おだすげを~!!」
女の子は凄まじいスピードで走り去ってしまった。
「あーあ行っちゃった…どうしますかアテナ様。見られちゃいましたけど大丈夫なんですか?」
「そうね…面倒な事になる前にあの子を消しましょう」
「そうですね消しま…えええええええええ!!?」
女神様の決断がもはや女神じゃなくて魔王なんだが!?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる