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森の精霊と紅き竜人
第76話
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一夜明けてロロルーシェ達は浮遊大陸に戻ってきたルルル達と共に、エルフの森へと向かう。
「リンとシャンは、森の周囲を回って異常が無いか確認してこい。単独で湖には近づくなよ、死ぬからな」
「はっはい!」
「了解です!」
二人はしっかりと返事をして森の左右へと分かれて行動を始める。
エルフの国の灰色城から街の反対側を見下ろせば広がるその大きな森は、樹齢数千年とも言える大木が無数に生い茂り、その中央には透き通る様な宝石を連想させる程の大きな湖がある。
森の入り口に向かうとそこには昨日エルフの国で会ったルイナが、背筋を伸ばしソワソワしながらロロルーシェ達を待っていた。
「待たせたか?」
「いえ! 全く待っておりません!」
「ふふ、そんなに硬くなるな。ニンフに会った時に動揺させてしまうぞ。仲が良いんだろう?」
「はい! 小さな頃からこの森で共に遊び、色々な魔法を教えてもらい過ごしました!」
「そうか、精霊が人をそれ程大事にするとは余程気に居られていたんだな」
「そう言って頂けると誠に光栄であります!」
しかし、ガチガチに緊張していたルイナに清々しい風が緩やかに吹き、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてくれる。
「この森に居るニンフはユキと同じ精霊なんだろ?」
「そうだな、どちらも水を司る精霊だが、ユキは水を凍らせる事で力を維持する水の精霊の亜種と要った所か、だが精霊たちは自分のテリトリーに他の精霊が無断で入って来るのを非常に嫌がる。ユキは出さない様にな」
「了解だ。いきなり襲われたら困るからな」
イサムは浮遊大陸に戻った直後、何処にでも付いて来るユキに流石に困って、イサムの中に待機させていた。
それからしばらく森の中を進むと、そこにまるで人の手など入っていない自然そのものの風景が目の前に飛び込んでくる。透き通るような湖に感嘆の声を上げるイサムに、ルイナも気を良くしたのか緊張など無くなったかのように胸を張りイサムに答える。
「凄いだろう! この大陸で一番美しい湖だ! ニンフ様が管理されている場所でこれ以上に綺麗な場所など無い!」
「確かに凄く綺麗だな!」
そこに水を差すようにロロルーシェが口を挟む。
「もともとはこの半分くらいの湖だったんだが、イシュナとの戦いでこれ程大きく広がったんだ」
「おいおい……どれ程激しかったんだよ…!」
「そっそれが本当ならば、ニンフ様が怖がられるのも仕方ありませんね……想像もできません、どの様に戦えば湖を倍に出来るのか……」
そんな湖を眺めていると、水面に渦が出来始める。それが徐々に大きくなり、竜巻の様に水が激しく上昇しその中から綺麗な女性が現れる。
『よく来たなルイナ、古代種を連れて来たか………』
透き通るようなエメラルドの髪と体にフィットした緑のドレスに身を包んだ女性は、ルイナとロロルーシェを見た後にイサムの前で目を止める。そして急に鬼の様な形相に変わり、イサムに襲い掛かって来る。
『お前はアイツと同じ匂いがする! 何故連れてきた古代種よ!』
「え!?」
突如襲い掛かって来るニンフがイサムの目の前で障壁にぶつかる。そしてニンフの敵意を感じ、イサムの中から強制的にユキが出て来る。
『おい! 主様に攻撃を仕掛けて来るなんて! 貴様覚悟は出来てるんだろうな!』
『ジヴァか! こいつの僕になったとはな!』
「おいユキ! 勝手に出て来るなよ!」
ユキの言葉遣いの変化にも驚くが、湖がみるみるうちに凍っていき周囲に雪が降り始める。やれやれとロロルーシェは間に入り、いがみ合っている精霊達を見えない大きな手で掴む。
『グギィィィ!』
『がはっ! 離せ!』
「黙れ。喧嘩しに来たのかお前ら」
このまま喧嘩すれば握り潰すと言わないばかりに見えない手に力を入れる。それを見ながらニンフにイサムが答える。
「ニンフ、匂いは同じか分からないが争う気は無い。もしそいつが居たら連れ帰るから怒りを鎮めてくれないか? じゃないとこいつも落ち着かない」
イサムはユキを指さして怒りを抑えてくれと頭を下げる。下手に出るイサムを見て、ニンフも少し落ち着いて顔の表情も穏やかになってくる。
「ユキも落ち着いてくれ。別に攻撃されても問題ない」
『主様がそう仰るなら……』
ニンフの敵意が無くなっていくと同時にユキも周囲に降らしている雪が小さくなっていく。黙って見ているノルとラルとルルルの頭の上には雪が積もったままで、一言も話さずにロロルーシェの次の行動を見ている。イサムは隣に居るノルの頭の上の雪だけは払い落す。オートマトンでは無くなったノルは寒かったらしく、鼻の頭が少し赤くなっている。
「寒ければ雪落とせばいいじゃないか」
「ずびまぜん。オートマトンだったら寒くないんですが……まだ慣れてなくて…」
それを見たラルもイサムの方に頭を下げる。それを見たユキが更にラルの頭に雪を降らせる。それに気が付いたラルは両手で雪を払い落とし、ユキを睨む。
「貴方の主がイサム様だろうが、私は貴方を滅する事が出来るのよ」
『やってみれば良いわ。私は主様に色目を使う者に容赦はしないわよ』
「ほう、たかが精霊一体に私が臆すると思っているのか?」
ユキとラルが目から火花を飛ばし威嚇し合っているのを無視してロロルーシェはニンフと話を進める。
「それで、ルイナに話したお前が恐れているモノとは何だ?」
『……分からない……かれこれ一月ほどになるが、姿は見えずその場所を動かない……だから恐ろしい。あの女と同じ匂いがするが、あの女では無い……』
ニンフは自分の肩を抱き身震いする。ロロルーシェは腕を組みながら考えているが、安心させれる程の答えは出ない。
「取り敢えずその場所を教えろ、私達が調べて来よう」
『分かった……この湖を更に進んだ場所だ…二千年前にあの女が現れた場所に何かがある……』
「ふむ……では行ってみるか……」
ロロルーシェはそのまま歩を進め湖の上を歩いて行く。イサム達もそれに続くが、ルイナは移動補助魔法が苦手らしく湖の岸辺から足が進まない。
「ん? ルイナは移動補助がまだ出来ないのか?」
「うっうるさいな! そっそのうち出来るようになる!」
「俺もつい最近出来るようになったんだ」
嬉しそうにイサムが話すが、未だに出来ないルイナは悔しそうだ。そこへニンフがやって来てルイナの足に魔法を掛ける。
『ルイナ、これで大丈夫だ。進みなさい』
「有難う御座いますニンフ様!」
そのまま湖へと足を伸ばし、沈まないのを確認すると数回ジャンプして満面の笑みでニンフを見る。ニンフは頷き歩を進めろと目を先に進むロロルーシェへと向ける。対岸まで三十分程歩きその後森の中へと入って行くと、ロロルーシェ達が止まっているのをイサムが確認する。
「どうしたんだ? 何かあったのか?」
「イサム様、この先を見て下さい」
ノルが先を指さすと、大木の下に大きく開いた空洞があり高さ二メートル程だろうか、虹色の靄がただユラユラと動いている。ロロルーシェも何やら考えているが答えには辿り着けていない。
「初めて見るものだな……それ程、魔素は感じないが……何だ…確かにイシュナの気配は感じる…」
「不思議な現象ですね……私も初めて見ました」
「どれどれ……ん? あの虹の靄……どっかで見た様な……」
ロロルーシェとラルが虹色の靄に近づき確認するが、頭を抱えている。イサムだけは必死に思い出していた、だが何処かで見た気がするが全く思い出せない。右へ左へと腕を組みながら歩くイサムの頭の中にうっすらと記憶の断片が見え隠れしている。
「何処だったかな……ゲーム……そう! ゲーム! 確かイシュナを過去に突入させた時に見た靄にそっくりだ」
イサムが近づき良く眺めようとした時だった。虹色の靄が目を開けれない程の眩い輝きを放ちロロルーシェ達が居るエリアを包む。
「眩しっ! なんだ! ロロルーシェ何が起こった!」
「分からん! だが攻撃的なものではない様だ!」
「ロロ様! 魔素の上昇を感じます!」
ドサッ
突然の閃光に目を奪われた一行はゆっくりと目を開けるが、そこには虹色の靄は既に無かった。そしてその傍らにイサムが倒れている。
『主様!?』
「イサム様? どうかされましたか! イサム様!」
「まてノル! 触れるな!」
気が付いたら倒れていたイサムを介抱しようと近づくノルにロロルーシェは止める。そしてイサムの体に触れない様に手を伸ばすと、眉をひそめる。
「ふむ、どうやら先程の虹色の靄に何か影響を受けたらしい……体の中からあれと同じものを感じ取れる」
「どうしましょう……気を失われたのですか?」
『気を失ったなら、私も姿を維持できない。でもこうして外にいるのだから違うだろう』
「何かの記憶を見せられている様だな……だが内容は分からん……取りあえずここでは可哀想だ。迷宮に戻るぞ」
「えっあっあの! 私は!」
「しょうがない、お前も連れて行ってやろう」
「かかかか感謝致します!」
突然倒れたイサムを大迷宮に連れて帰る為に転移魔法を唱えるロロルーシェ。呼び戻したリンとシャンも直ぐに合流し全員で大迷宮に飛んだ。
だがイサムは、目を覚ますこと無くただ静かに眠り続けていた。
「リンとシャンは、森の周囲を回って異常が無いか確認してこい。単独で湖には近づくなよ、死ぬからな」
「はっはい!」
「了解です!」
二人はしっかりと返事をして森の左右へと分かれて行動を始める。
エルフの国の灰色城から街の反対側を見下ろせば広がるその大きな森は、樹齢数千年とも言える大木が無数に生い茂り、その中央には透き通る様な宝石を連想させる程の大きな湖がある。
森の入り口に向かうとそこには昨日エルフの国で会ったルイナが、背筋を伸ばしソワソワしながらロロルーシェ達を待っていた。
「待たせたか?」
「いえ! 全く待っておりません!」
「ふふ、そんなに硬くなるな。ニンフに会った時に動揺させてしまうぞ。仲が良いんだろう?」
「はい! 小さな頃からこの森で共に遊び、色々な魔法を教えてもらい過ごしました!」
「そうか、精霊が人をそれ程大事にするとは余程気に居られていたんだな」
「そう言って頂けると誠に光栄であります!」
しかし、ガチガチに緊張していたルイナに清々しい風が緩やかに吹き、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてくれる。
「この森に居るニンフはユキと同じ精霊なんだろ?」
「そうだな、どちらも水を司る精霊だが、ユキは水を凍らせる事で力を維持する水の精霊の亜種と要った所か、だが精霊たちは自分のテリトリーに他の精霊が無断で入って来るのを非常に嫌がる。ユキは出さない様にな」
「了解だ。いきなり襲われたら困るからな」
イサムは浮遊大陸に戻った直後、何処にでも付いて来るユキに流石に困って、イサムの中に待機させていた。
それからしばらく森の中を進むと、そこにまるで人の手など入っていない自然そのものの風景が目の前に飛び込んでくる。透き通るような湖に感嘆の声を上げるイサムに、ルイナも気を良くしたのか緊張など無くなったかのように胸を張りイサムに答える。
「凄いだろう! この大陸で一番美しい湖だ! ニンフ様が管理されている場所でこれ以上に綺麗な場所など無い!」
「確かに凄く綺麗だな!」
そこに水を差すようにロロルーシェが口を挟む。
「もともとはこの半分くらいの湖だったんだが、イシュナとの戦いでこれ程大きく広がったんだ」
「おいおい……どれ程激しかったんだよ…!」
「そっそれが本当ならば、ニンフ様が怖がられるのも仕方ありませんね……想像もできません、どの様に戦えば湖を倍に出来るのか……」
そんな湖を眺めていると、水面に渦が出来始める。それが徐々に大きくなり、竜巻の様に水が激しく上昇しその中から綺麗な女性が現れる。
『よく来たなルイナ、古代種を連れて来たか………』
透き通るようなエメラルドの髪と体にフィットした緑のドレスに身を包んだ女性は、ルイナとロロルーシェを見た後にイサムの前で目を止める。そして急に鬼の様な形相に変わり、イサムに襲い掛かって来る。
『お前はアイツと同じ匂いがする! 何故連れてきた古代種よ!』
「え!?」
突如襲い掛かって来るニンフがイサムの目の前で障壁にぶつかる。そしてニンフの敵意を感じ、イサムの中から強制的にユキが出て来る。
『おい! 主様に攻撃を仕掛けて来るなんて! 貴様覚悟は出来てるんだろうな!』
『ジヴァか! こいつの僕になったとはな!』
「おいユキ! 勝手に出て来るなよ!」
ユキの言葉遣いの変化にも驚くが、湖がみるみるうちに凍っていき周囲に雪が降り始める。やれやれとロロルーシェは間に入り、いがみ合っている精霊達を見えない大きな手で掴む。
『グギィィィ!』
『がはっ! 離せ!』
「黙れ。喧嘩しに来たのかお前ら」
このまま喧嘩すれば握り潰すと言わないばかりに見えない手に力を入れる。それを見ながらニンフにイサムが答える。
「ニンフ、匂いは同じか分からないが争う気は無い。もしそいつが居たら連れ帰るから怒りを鎮めてくれないか? じゃないとこいつも落ち着かない」
イサムはユキを指さして怒りを抑えてくれと頭を下げる。下手に出るイサムを見て、ニンフも少し落ち着いて顔の表情も穏やかになってくる。
「ユキも落ち着いてくれ。別に攻撃されても問題ない」
『主様がそう仰るなら……』
ニンフの敵意が無くなっていくと同時にユキも周囲に降らしている雪が小さくなっていく。黙って見ているノルとラルとルルルの頭の上には雪が積もったままで、一言も話さずにロロルーシェの次の行動を見ている。イサムは隣に居るノルの頭の上の雪だけは払い落す。オートマトンでは無くなったノルは寒かったらしく、鼻の頭が少し赤くなっている。
「寒ければ雪落とせばいいじゃないか」
「ずびまぜん。オートマトンだったら寒くないんですが……まだ慣れてなくて…」
それを見たラルもイサムの方に頭を下げる。それを見たユキが更にラルの頭に雪を降らせる。それに気が付いたラルは両手で雪を払い落とし、ユキを睨む。
「貴方の主がイサム様だろうが、私は貴方を滅する事が出来るのよ」
『やってみれば良いわ。私は主様に色目を使う者に容赦はしないわよ』
「ほう、たかが精霊一体に私が臆すると思っているのか?」
ユキとラルが目から火花を飛ばし威嚇し合っているのを無視してロロルーシェはニンフと話を進める。
「それで、ルイナに話したお前が恐れているモノとは何だ?」
『……分からない……かれこれ一月ほどになるが、姿は見えずその場所を動かない……だから恐ろしい。あの女と同じ匂いがするが、あの女では無い……』
ニンフは自分の肩を抱き身震いする。ロロルーシェは腕を組みながら考えているが、安心させれる程の答えは出ない。
「取り敢えずその場所を教えろ、私達が調べて来よう」
『分かった……この湖を更に進んだ場所だ…二千年前にあの女が現れた場所に何かがある……』
「ふむ……では行ってみるか……」
ロロルーシェはそのまま歩を進め湖の上を歩いて行く。イサム達もそれに続くが、ルイナは移動補助魔法が苦手らしく湖の岸辺から足が進まない。
「ん? ルイナは移動補助がまだ出来ないのか?」
「うっうるさいな! そっそのうち出来るようになる!」
「俺もつい最近出来るようになったんだ」
嬉しそうにイサムが話すが、未だに出来ないルイナは悔しそうだ。そこへニンフがやって来てルイナの足に魔法を掛ける。
『ルイナ、これで大丈夫だ。進みなさい』
「有難う御座いますニンフ様!」
そのまま湖へと足を伸ばし、沈まないのを確認すると数回ジャンプして満面の笑みでニンフを見る。ニンフは頷き歩を進めろと目を先に進むロロルーシェへと向ける。対岸まで三十分程歩きその後森の中へと入って行くと、ロロルーシェ達が止まっているのをイサムが確認する。
「どうしたんだ? 何かあったのか?」
「イサム様、この先を見て下さい」
ノルが先を指さすと、大木の下に大きく開いた空洞があり高さ二メートル程だろうか、虹色の靄がただユラユラと動いている。ロロルーシェも何やら考えているが答えには辿り着けていない。
「初めて見るものだな……それ程、魔素は感じないが……何だ…確かにイシュナの気配は感じる…」
「不思議な現象ですね……私も初めて見ました」
「どれどれ……ん? あの虹の靄……どっかで見た様な……」
ロロルーシェとラルが虹色の靄に近づき確認するが、頭を抱えている。イサムだけは必死に思い出していた、だが何処かで見た気がするが全く思い出せない。右へ左へと腕を組みながら歩くイサムの頭の中にうっすらと記憶の断片が見え隠れしている。
「何処だったかな……ゲーム……そう! ゲーム! 確かイシュナを過去に突入させた時に見た靄にそっくりだ」
イサムが近づき良く眺めようとした時だった。虹色の靄が目を開けれない程の眩い輝きを放ちロロルーシェ達が居るエリアを包む。
「眩しっ! なんだ! ロロルーシェ何が起こった!」
「分からん! だが攻撃的なものではない様だ!」
「ロロ様! 魔素の上昇を感じます!」
ドサッ
突然の閃光に目を奪われた一行はゆっくりと目を開けるが、そこには虹色の靄は既に無かった。そしてその傍らにイサムが倒れている。
『主様!?』
「イサム様? どうかされましたか! イサム様!」
「まてノル! 触れるな!」
気が付いたら倒れていたイサムを介抱しようと近づくノルにロロルーシェは止める。そしてイサムの体に触れない様に手を伸ばすと、眉をひそめる。
「ふむ、どうやら先程の虹色の靄に何か影響を受けたらしい……体の中からあれと同じものを感じ取れる」
「どうしましょう……気を失われたのですか?」
『気を失ったなら、私も姿を維持できない。でもこうして外にいるのだから違うだろう』
「何かの記憶を見せられている様だな……だが内容は分からん……取りあえずここでは可哀想だ。迷宮に戻るぞ」
「えっあっあの! 私は!」
「しょうがない、お前も連れて行ってやろう」
「かかかか感謝致します!」
突然倒れたイサムを大迷宮に連れて帰る為に転移魔法を唱えるロロルーシェ。呼び戻したリンとシャンも直ぐに合流し全員で大迷宮に飛んだ。
だがイサムは、目を覚ますこと無くただ静かに眠り続けていた。
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