Eternal Dear2

堂宮ツキ乃

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2章

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 昼食の片付けが終わって一段落してから、台所で寮長と麓の弁当の準備が始まった。

「お酒を呑むでしょうから、簡単につまめるものをたくさん作りましょう」

 寮長の提案で弁当箱に詰めたのは、おにぎりに稲荷寿司、ウインナーに卵焼き、からあげ、枝豆など。

 卵焼きは麓が作った。その手際の良さを寮長に褒められた。

「ではこれからは食事の支度は麓様に手伝って頂きましょう。女同士で台所に立てるなんて嬉しいですわ」

「私で良ければいつでも呼んで下さい」

 弁当の準備が終わった後、麓は寮長の着せ替え人形になっていた。

 寮長は嬉々とした様子で何着もの服を、姿見の前に立つ麓に重ねてはああでもないこうでもないと選んでいる。部屋には足場が無くなりそうなほど服が広がりつつある。

 その様子に麓が苦笑いをしている間に、コーディネートは終わった。

「いかがでしょうか?」

「わぁ…!」

 クリーム色のワンピースにピンクのボレロ。寮長いわく、ポイントはボレロの萌袖らしい。

 くるりとその場で回転すると、ワンピースの裾が綺麗に翻った。

「ありがとうございます!」

「いえ、私も楽しかったのでありがとうございます。やはり可愛らしい女性のコーディネートは特に楽しいものでございます。私の目に狂いはありませんでしたわ」

 にこにことご機嫌な寮長は麓を鏡台の前に座らせ、萌黄色の髪の毛をいつものリボンでまとめた。

 ハンドバッグに必要なものを入れた麓は、寮長に貸してもらったリボンが付いたピンクのパンプスを履いて寮を出た。

「来たか」

 外には既に、麓以外の風紀委員がそろっている。凪は昼食の時に宣言した通り、着流しから洋服に変わっていた。鎖骨がのぞく白いVネックのシャツにジーンズという、彼らしいラフな出で立ちだ。

「おおーっ! 麓ちゃん可愛い! ナイス寮長だな」

「ありがとうございます…」

 麓の洋服姿に真っ先に目を輝かせたのは、やはり扇と霞。焔と光とあおいだって例外じゃない。

  凪は麓に見とれている男たちにため息をついた。

「ンなの、着ているモンが変わっただけだろーが。何をそこまで感動してんだよ」

「分かってないな凪は! 例えばだ。ここに普通に可愛い女の子がいるとするよ? いつもの制服じゃなく、見慣れない私服はグッと来るだろう?」

「あっそ」

 仰々しく語る霞に無感動な声で返す凪。

 すると、寮長も寮から出てきた。

「皆様~、お待たせしました。参りましょうか」

「わお! 寮長もオシャレだね!」

 寮から出てきた寮長も私服に着替えていた。髪もいつもと違って下ろしてある。

「ふふ、外出ですからね。鎧は脱ぎたいものですわよ」

 …なんて言いつつ、ヘアピンは胸元に健在だ。
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