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第17話 僕も頑張ろうと思ったんです?!
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ロンド商会の事が少し落ち着いたので、オレはレベルを上げる事にした。
また襲撃があるとも限らないし、奥さんに頼ってばかりだとカッコ悪いしね。
今までの戦いは対人だったけど、獣や魔物と戦ってもレベルが上がるのか試してみたい。
こちらの世界にはレベルの概念は無いようだがオレたちの場合は数字で確認出来るので力が付いたかが分かり易い。
町の近くの森ならそれほど強くて大きな動物はいないようだが、やはり危険は伴う。
狩りをするなら武器や防具を揃えないと……
「こんにちは。武器と防具が欲しいんですが」
鍛冶屋のギムルさんの店はクワから大剣まで扱っている。
「デカイ街や王都ほど品揃えはねぇが、品質は負けてねぇ。ボルストンでウチより良い武具はねぇぞ。どんなのが欲しいんだ?」
本当は日本刀のようなのが欲しいんだよね。
剣道は中学高校と部活でやっていて2段まで取ってる。
剣道には木刀を使った型もあるから、日本刀なら扱いやすいんだが……
「う~ん、反そりのある剣かぁ。ワシの所には置いてないな。ロングソードならどうだ?」
何度か素振りをしたが悪くは無いな。
この手の剣は切ると言うより叩き潰すタイプが多いが、ギムルさんの打った剣は斬れ味も鋭い。
格闘技経験を生かしたいので、盾は小型のものを、鎧は買わずにレザーアーマーにした。
なかなか良い金額になったが、ホフマンさんに卸した商品のお陰でだいぶ余裕がある。
1人ではさすがに危険か?ホフマンさんに聞いた冒険者ギルドに行ってみるか……
「は、初めまして。受付をしているアシュリーです!今日はどのようなご用件でしょうか?」
クリクリおめめで金髪セミロングの可愛い女の子だ。
年は15~6歳くらいかな?
「獣や魔物を狩ろうと思っています。この町に来てまだ日が浅いので情報を教えて頂けますか?」
「それでしたら、冒険者登録をした方が良いと思います!も、もちろん登録をしなくても狩りは出来ますけど、ランクに応じての狩場を教えられますし、他の冒険者の方の情報も提供することが出来ますよっ!」
アシュリーさんはまだギルドに勤めて7ヶ月ほどで、ようやく受付を任せて貰えるようになったそうだ。
まだ少し慌てている感じがあるなぁ。
冒険者になろうとは思っていないが、今のままだと無職になっちゃうし……登録した方がメリットがありそうだな。
「冒険者について教えて頂けますか?」
「わかりました。和馬さんはとても話し方が丁寧で……すっすみません。そんなことより説明をさせて頂きます!」
冒険者ランク
・Sランク《プラチナ》
現在世界に5人しかいない。ドラゴンクラスの魔物を1人で討伐できる。
・Aランク《ゴールド》
国からの指名依頼を受ける。大型の魔物5匹ほどの群れを1人で討伐できる。
・Bランク《シルバー》
冒険者ギルドからの指名依頼がある。熊ほどの大型の魔物を1人で討伐できる。
・C、Dランク《ブロンズ》
冒険者として一人前と呼ばれるようになってくる。小型の魔物であれば1人で討伐できる。
ほとんどの冒険者がこのランクに位置する。
・E、Gランク《アイアン》
駆け出し冒険者。薬草採取や小動物の狩りがメインとなる。小型の魔物に苦戦する。
ちなみにこの町にいる最高ランクはCブロンズランクだそうだ。
町の北にある森ならばそこまで強い動物はいないらしい。
魔物も出るようだが、Eランク3人ほどのパーティでも討伐出来るくらいなのでオレ1人でも奥まで行かなければ何とかなりそうだ。
この前の手下は元Cランクくらいだったようだから、オレはこの世界で言えば一人前の冒険者よりは強いと言える。
奥さんが倒した用心棒は元Bランクだったみたいだけどね……
「アシュリーさん、ありがとうございます。とりあえず北の森へ行ってみます」
「い、いえ、魔物の買取も行ってますので。よろしくお願いします」
よし、魔物を倒してレベルがどのくらい上がるのか確認してこよう。
「アシュリー、あれは誰だ?」
「あっ、ギルドマスター。先程登録した和馬さんです。他の町でも登録した事が無く、Gランクからスタートなので、北の森をお勧めしました」
「昨日、森の奥で大型の魔物が出たのは伝えたか?」
「え?!……あわわ、伝えて無かったです……」
「まぁ、奥まで行かなければ大丈夫だろうが、また来たときにしっかり話さないとダメだぞ!」
「わかりました。すみません」
『森の奥には行かないって言ってたから大丈夫だよね……』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
北の森はボルストンから歩いて1時間ほどだった。
「さすがギムルさんの剣は切れ味が良いな」
結論から言うと、森に入ってすぐくらいの魔物なら、問題なく倒せた。
ドラ◯エに出てくるようなモンスターではなく、地球にいる動物に角や羽が生えている感じかな。
さっき出てきたホーンラビットもウサギっぽい魔物だが、熊くらいなら倒してしまうらしい。
獣と魔物の大きな違いは、魔石と呼ばれる石があるかどうか。
魔石は魔力を蓄える事が出来て、大きな街では生活用のコンロや灯りに使われるらしい。
ただ、ボルストンには高ランクの冒険者がいないので魔石もかなり高価になってしまうそうだ。
E、Gランク《アイアン》ならこのホーンラビットも倒すのに3人は必要だから、高価になるのは仕方ないよな。
かれこれ2時間くらいだろうか、オレのレベルも2上がってLv.5になった。
全体的なステータスは2割くらい上がった。
途中で鹿なども倒したが、魔物の方が上がりやすい。
アシュリーさんの話を鵜呑みにしてしまったのと、小型の魔物をあっさり倒せた事で油断していたんだと思う。
「はぁ、はぁ、はぁ……あんなのが出てくるなんて……」
まだ森の奥とは言えない場所だったが、熊のような獣が現れた。
オレの実力と武器があれば、ただの熊なら倒せるはずなのだが、その熊には角と羽が付いている。
ビーストベアーと言う熊タイプの魔物だ。
今のオレの実力では手も足も出ない。
「熊なのに飛べるとか反則だよな……」
飛ぶだけではなく、剣での攻撃も全く傷をつける事が出来ず、盾は一発で破壊されてしまった。
オレも出血がかなりあり、力が入らなくなってきた。
「マジでヤバいかも……」
「ヴォォォ!」
『バギィ』『ズゥゥン』
木の陰に隠れていたオレに、ビーストベアーの咆哮とイヤな音が聞こえる。
『大木を一撃でへし折るとか……見つかったら死ぬな。こっちの世界でちょっと強いからって調子に乗ってた。美鈴ちゃんゴメン……』
ビーストベアーの近づいてくる音が聞こえる。
諦めかけた時にその声は聞こえた。
「和馬!!」
『ドゥガーン!』
「ギャウウ」
奥さんがビーストベアーに飛び蹴りを喰らわせたようだ。
ビーストベアーの右腕は曲がらない方向に曲がっている。
「和馬ちょっと待ってて」
奥さんはビーストベアーに近づくと、左手で薙ぎ払う攻撃をしゃがんで躱し、カウンターでボディーブローを叩き込む。
くの字になったビーストベアーの吐瀉物をサイドステップで避けると、下がった頭にカカト落としを叩き込む。
ビーストベアーの頭部は陥没して、ゆっくり崩れ落ちるようにして絶命した。
「……美鈴ちゃんありがとう。どうしてここが……」
「胸騒ぎがして、冒険者ギルドに聞いて森に来たの。そうしたら和馬の生命が危ないのが分かったから……」
「オレの生命が危ないのがよくわかったね。でも、本当に助かったよ。マジで死んだと思ったから」
「和馬を危険な目に合わせてしまってごめんなさい」
「??美鈴ちゃんのせいじゃないよ。オレが1人で森の奥まで来ちゃったから……むしろ謝るのはオレの方だよ。ごめんね」
「ううん、私のせいなの。この世界に来てしまったのはきっと私のせいだから……」
「……どう言う事?タイムスリップしたり、異世界に来た理由を知ってるの?」
沈黙が暫く訪れ、奥さんの口から溢れた事実はーー
「……うん。私が女神だったからーー」
また襲撃があるとも限らないし、奥さんに頼ってばかりだとカッコ悪いしね。
今までの戦いは対人だったけど、獣や魔物と戦ってもレベルが上がるのか試してみたい。
こちらの世界にはレベルの概念は無いようだがオレたちの場合は数字で確認出来るので力が付いたかが分かり易い。
町の近くの森ならそれほど強くて大きな動物はいないようだが、やはり危険は伴う。
狩りをするなら武器や防具を揃えないと……
「こんにちは。武器と防具が欲しいんですが」
鍛冶屋のギムルさんの店はクワから大剣まで扱っている。
「デカイ街や王都ほど品揃えはねぇが、品質は負けてねぇ。ボルストンでウチより良い武具はねぇぞ。どんなのが欲しいんだ?」
本当は日本刀のようなのが欲しいんだよね。
剣道は中学高校と部活でやっていて2段まで取ってる。
剣道には木刀を使った型もあるから、日本刀なら扱いやすいんだが……
「う~ん、反そりのある剣かぁ。ワシの所には置いてないな。ロングソードならどうだ?」
何度か素振りをしたが悪くは無いな。
この手の剣は切ると言うより叩き潰すタイプが多いが、ギムルさんの打った剣は斬れ味も鋭い。
格闘技経験を生かしたいので、盾は小型のものを、鎧は買わずにレザーアーマーにした。
なかなか良い金額になったが、ホフマンさんに卸した商品のお陰でだいぶ余裕がある。
1人ではさすがに危険か?ホフマンさんに聞いた冒険者ギルドに行ってみるか……
「は、初めまして。受付をしているアシュリーです!今日はどのようなご用件でしょうか?」
クリクリおめめで金髪セミロングの可愛い女の子だ。
年は15~6歳くらいかな?
「獣や魔物を狩ろうと思っています。この町に来てまだ日が浅いので情報を教えて頂けますか?」
「それでしたら、冒険者登録をした方が良いと思います!も、もちろん登録をしなくても狩りは出来ますけど、ランクに応じての狩場を教えられますし、他の冒険者の方の情報も提供することが出来ますよっ!」
アシュリーさんはまだギルドに勤めて7ヶ月ほどで、ようやく受付を任せて貰えるようになったそうだ。
まだ少し慌てている感じがあるなぁ。
冒険者になろうとは思っていないが、今のままだと無職になっちゃうし……登録した方がメリットがありそうだな。
「冒険者について教えて頂けますか?」
「わかりました。和馬さんはとても話し方が丁寧で……すっすみません。そんなことより説明をさせて頂きます!」
冒険者ランク
・Sランク《プラチナ》
現在世界に5人しかいない。ドラゴンクラスの魔物を1人で討伐できる。
・Aランク《ゴールド》
国からの指名依頼を受ける。大型の魔物5匹ほどの群れを1人で討伐できる。
・Bランク《シルバー》
冒険者ギルドからの指名依頼がある。熊ほどの大型の魔物を1人で討伐できる。
・C、Dランク《ブロンズ》
冒険者として一人前と呼ばれるようになってくる。小型の魔物であれば1人で討伐できる。
ほとんどの冒険者がこのランクに位置する。
・E、Gランク《アイアン》
駆け出し冒険者。薬草採取や小動物の狩りがメインとなる。小型の魔物に苦戦する。
ちなみにこの町にいる最高ランクはCブロンズランクだそうだ。
町の北にある森ならばそこまで強い動物はいないらしい。
魔物も出るようだが、Eランク3人ほどのパーティでも討伐出来るくらいなのでオレ1人でも奥まで行かなければ何とかなりそうだ。
この前の手下は元Cランクくらいだったようだから、オレはこの世界で言えば一人前の冒険者よりは強いと言える。
奥さんが倒した用心棒は元Bランクだったみたいだけどね……
「アシュリーさん、ありがとうございます。とりあえず北の森へ行ってみます」
「い、いえ、魔物の買取も行ってますので。よろしくお願いします」
よし、魔物を倒してレベルがどのくらい上がるのか確認してこよう。
「アシュリー、あれは誰だ?」
「あっ、ギルドマスター。先程登録した和馬さんです。他の町でも登録した事が無く、Gランクからスタートなので、北の森をお勧めしました」
「昨日、森の奥で大型の魔物が出たのは伝えたか?」
「え?!……あわわ、伝えて無かったです……」
「まぁ、奥まで行かなければ大丈夫だろうが、また来たときにしっかり話さないとダメだぞ!」
「わかりました。すみません」
『森の奥には行かないって言ってたから大丈夫だよね……』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
北の森はボルストンから歩いて1時間ほどだった。
「さすがギムルさんの剣は切れ味が良いな」
結論から言うと、森に入ってすぐくらいの魔物なら、問題なく倒せた。
ドラ◯エに出てくるようなモンスターではなく、地球にいる動物に角や羽が生えている感じかな。
さっき出てきたホーンラビットもウサギっぽい魔物だが、熊くらいなら倒してしまうらしい。
獣と魔物の大きな違いは、魔石と呼ばれる石があるかどうか。
魔石は魔力を蓄える事が出来て、大きな街では生活用のコンロや灯りに使われるらしい。
ただ、ボルストンには高ランクの冒険者がいないので魔石もかなり高価になってしまうそうだ。
E、Gランク《アイアン》ならこのホーンラビットも倒すのに3人は必要だから、高価になるのは仕方ないよな。
かれこれ2時間くらいだろうか、オレのレベルも2上がってLv.5になった。
全体的なステータスは2割くらい上がった。
途中で鹿なども倒したが、魔物の方が上がりやすい。
アシュリーさんの話を鵜呑みにしてしまったのと、小型の魔物をあっさり倒せた事で油断していたんだと思う。
「はぁ、はぁ、はぁ……あんなのが出てくるなんて……」
まだ森の奥とは言えない場所だったが、熊のような獣が現れた。
オレの実力と武器があれば、ただの熊なら倒せるはずなのだが、その熊には角と羽が付いている。
ビーストベアーと言う熊タイプの魔物だ。
今のオレの実力では手も足も出ない。
「熊なのに飛べるとか反則だよな……」
飛ぶだけではなく、剣での攻撃も全く傷をつける事が出来ず、盾は一発で破壊されてしまった。
オレも出血がかなりあり、力が入らなくなってきた。
「マジでヤバいかも……」
「ヴォォォ!」
『バギィ』『ズゥゥン』
木の陰に隠れていたオレに、ビーストベアーの咆哮とイヤな音が聞こえる。
『大木を一撃でへし折るとか……見つかったら死ぬな。こっちの世界でちょっと強いからって調子に乗ってた。美鈴ちゃんゴメン……』
ビーストベアーの近づいてくる音が聞こえる。
諦めかけた時にその声は聞こえた。
「和馬!!」
『ドゥガーン!』
「ギャウウ」
奥さんがビーストベアーに飛び蹴りを喰らわせたようだ。
ビーストベアーの右腕は曲がらない方向に曲がっている。
「和馬ちょっと待ってて」
奥さんはビーストベアーに近づくと、左手で薙ぎ払う攻撃をしゃがんで躱し、カウンターでボディーブローを叩き込む。
くの字になったビーストベアーの吐瀉物をサイドステップで避けると、下がった頭にカカト落としを叩き込む。
ビーストベアーの頭部は陥没して、ゆっくり崩れ落ちるようにして絶命した。
「……美鈴ちゃんありがとう。どうしてここが……」
「胸騒ぎがして、冒険者ギルドに聞いて森に来たの。そうしたら和馬の生命が危ないのが分かったから……」
「オレの生命が危ないのがよくわかったね。でも、本当に助かったよ。マジで死んだと思ったから」
「和馬を危険な目に合わせてしまってごめんなさい」
「??美鈴ちゃんのせいじゃないよ。オレが1人で森の奥まで来ちゃったから……むしろ謝るのはオレの方だよ。ごめんね」
「ううん、私のせいなの。この世界に来てしまったのはきっと私のせいだから……」
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