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第18話 今までで1番の衝撃?!
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「……うん。私が女神だったからーー」
奥さんの言葉は45年生きてきて、一番の衝撃だった。
「ど、ど、ど、どういう%⌘∞‰……」
「和馬落ち着いて!」
奥さんに抱きしめられ……やっぱり奥さんの胸のボリュームはハンパ無……ゲフンゲフン。
おかげですぐ落ち着いたので疑問を聞いてみる。
「美鈴ちゃんが女神ってどう言う事???」
「……私は『元』女神なの……」
「『元』ってことは今は女神では無いってことかな?」
「あのね、日本での私は人間なの。こっちの世界では女神の力が少し戻ってるみたい……それはーー」
奥さんは涙を浮かべながら、ゆっくり話し出した……
「私はこの世界で女神だった。創造神様からこの『アコート』の世界を任されたの。生命の誕生、人々の成長。何もかもが希望に満ち溢れていたわ。人々は私を崇あがめ、敬ってくれた。でもある日思ったの。それは私が女神だからだと。人々は恋をし、子を宿し、誕生し、成長することを繰り返していく。人々は大人になりながら苦難を乗り越え、そして周りの人々に尊敬されたり敬って貰えるようになる。それなのに、初めから女神だった私は何も無かった」
「そんな事……それに全ての人から尊敬される訳では無いと思うけど……」
「それはわかってるわ。ただ、何もしていないのに初めから敬ってもらう事に疑問を持っていたの。その時人々は戦争を始めてしまった。互いの正義がぶつかり合う事を、私は止める事が出来なかった。大勢の人が死んでしまった。何も悪いことをしていない、恋をしていただけの女の子も。また明日、彼に会えたらそれだけで幸せだったのに……」
「それは……」
「私は教会を通じて神託を伝える事しかできない、そう相談した時に創造神様は『お前が女神として成長する為に、別の世界で人間に転生させる事にした。アコートでは人間になっても女神の力が現れてしまうかもしれない。お前の言葉には重みが無いのだ』そう言われてしまったわ」
「それで日本で生まれたって事?自分が女神だって知ってたの?」
「ううん。私が日本で転生した時には記憶は無かったわ。貴方に出逢って、女神だと言うことを思い出したの」
「オレに会った時?何で?」
奥さんは頬を染めながらまた話し始めた。
「貴方に出逢って恋をしたから。私も一目惚れだったの。初めて恋をしたの」
「……」
「その時、女神であることを全て思いだしたわ。それからは毎日が幸せだった。あの少女もこんな風に、彼を想って過ごしていたのかなって。『湊と咲』が生まれて、あの恋したまま死んでしまった少女達も、生きていたら本当はこんなにも幸せだったのかなって……うっ、うっ……」
涙が溢れ、言葉に詰まる奥さんを抱きしめて『大丈夫だよ』そう言って背中を撫でてあげる。
「『声』が聞こえたの……『助けて、助けて』って。初めは小さい声だったけど、だんだん大きくなってきてーーその時にタイムスリップしてしまったの。貴方に恋をした、あの瞬間に戻る必要があったんだと思う」
「そっか……」
「次の日、アコートに転移した時にハッキリ分かったわ。ニャミーちゃんに呼ばれたんだって。あの娘は『聖女』になる。まだ覚醒はしてないけど、たくさんのことを経験する事で目覚めるはずよ」
「ニャミーさんが『聖女』……」
もう奥さんの涙は止まっている。
森にも静寂が戻っている。
「私は日本に生まれて幸せになれたわ。女神に戻るにはまだ足りないけど、それでもたくさんの経験ができた。これから和馬と過ごして、湊と咲を育てて、そして人間の生涯を閉じた時、初めて女神に戻れる気がするの」
「良かった」
「ありがとう。私、頑張るね。ちゃんとした女神になれるように……」
「それもあるけど……」
「なに?ちがうの……」
不思議そうにオレを見つめる奥さんの潤んだ瞳を見つめ返してこう言った。
「オレが一目惚れしたのは女神だからじゃなくって」
「~~~?!」
「女神じゃない、美鈴ちゃんに一目惚れしたんだね」
真っ赤になった奥さんを抱き寄せ、そっと唇を重ねた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
傷だらけで戻ると、ニャミーさん達にかなり心配されてしまった。
特にニャミーさんからは『聖魔法』で傷を治せなくてごめんなさいと謝られてしまった。
こちらこそ申し訳ない気持ちでいっぱいだ……
そして奥さんの倒したビーストベアーのおかげで、5レベルも上がってしまった。
こっちは情けない気持ちでいっぱいだ……
良かった事もあり、レベルが上がった事でスキル『アイテムボックス』が発現した。
奥さんにも同じスキルと『聖魔法』が発現していた。
奥さんが元女神である事は誰にも話していない。
正直、聞きたい事もたくさんあるけど、自分から話してくれるまではそのままでいい。
あれから高熱を出して、3日ほど意識が無くなってしまったが、何とか回復できた。
「和馬さんもう大丈夫なんですか?」
「ニャミーさん心配かけちゃってゴメンなさい。もう大丈夫です」
「美鈴お姉様が付きっきりで看病してましたもんね……でもちょっと羨ましかったです」
「えっ?お姉様って呼び方で固定なの……それと羨ましかったって……ニャミーさんキャラ変わって無い?」
何だかニャミーさんの雰囲気が変わったような気がするなぁ。
「はい。『きゃら』って言うのがよく分かりませんが、自分に素直になろうって決めました!」
「それは良い事だと思うけど……」
「それに美鈴お姉様から、自分は女神様だって教えて貰いましたし」
「ブフォー!!」
薬草と水を飲もうと思ったら全部吐き出しちゃったよ!!
「な、な、な、何だって?!」
「ですから、美鈴お姉様から自分は女神様である事を打ち明けて頂きました!やはり美鈴お姉様は女神様だったんですね!あの慈愛に満ちたお姿はただの人では無いと思ってました!」
ニャミーさんが『ドヤァ!』てなっちゃってるけど……初めから分かってました的に。
「あ、美鈴お姉様!」
「和馬大丈夫??」
奥さんは心配そうに走ってきて、オレに抱きついてきた。
ニャミーさんは目を手で隠して頬を染めてるけど、指の間から見てない?
「美鈴ちゃん、ニャミーさんに女神の事話しちゃったの?!」
「うん!」
「『うん』て簡単に言っちゃってるけど大丈夫なの?」
「和馬に打ち明けて、女神じゃない私を好きになってくれたって言ってくれたから、私もこれからは素直になろうって決めたの!」
「さっきニャミーさんにも似たような事言われた様な……」
「「素直が1番だよねー♡」」
ハモるほど仲が良くなって良かったね。
「もちろん女神の事は誰にでも打ち明ける訳じゃ無いよ。ニャミーちゃんは本当の妹みたいだから……ねっ♡」
「美鈴ちゃんの本当の歳を考えたら娘なんじゃ……」
「何か言った?」
「言ってません!!」
ヤバい、奥さんの背後にドラゴンが見えたぞ……
「あのね、和馬が寝込んでる間に色々あって、ホフマンさんとステラさんが領主様に会いに行くことになったんだけど……」
ボルストンの女性たちが見違えるほど美しくなったと、領主の奥方の耳まで届き直接エステをする事になったそうだ。
「私も一緒に行くことになったからね」
「え?ステラさんだけじゃダメなの?」
「貴族様に1人でって言うのは不安みたい。それに領主様の街、アイザスには魔導書があるみたいだから、聖魔法の回復魔法ヒールを覚えたいの。和馬が心配だから……」
オレの為なら付いて行きますとも!
という訳で、2日後に出発する事になったのだ……
奥さんの言葉は45年生きてきて、一番の衝撃だった。
「ど、ど、ど、どういう%⌘∞‰……」
「和馬落ち着いて!」
奥さんに抱きしめられ……やっぱり奥さんの胸のボリュームはハンパ無……ゲフンゲフン。
おかげですぐ落ち着いたので疑問を聞いてみる。
「美鈴ちゃんが女神ってどう言う事???」
「……私は『元』女神なの……」
「『元』ってことは今は女神では無いってことかな?」
「あのね、日本での私は人間なの。こっちの世界では女神の力が少し戻ってるみたい……それはーー」
奥さんは涙を浮かべながら、ゆっくり話し出した……
「私はこの世界で女神だった。創造神様からこの『アコート』の世界を任されたの。生命の誕生、人々の成長。何もかもが希望に満ち溢れていたわ。人々は私を崇あがめ、敬ってくれた。でもある日思ったの。それは私が女神だからだと。人々は恋をし、子を宿し、誕生し、成長することを繰り返していく。人々は大人になりながら苦難を乗り越え、そして周りの人々に尊敬されたり敬って貰えるようになる。それなのに、初めから女神だった私は何も無かった」
「そんな事……それに全ての人から尊敬される訳では無いと思うけど……」
「それはわかってるわ。ただ、何もしていないのに初めから敬ってもらう事に疑問を持っていたの。その時人々は戦争を始めてしまった。互いの正義がぶつかり合う事を、私は止める事が出来なかった。大勢の人が死んでしまった。何も悪いことをしていない、恋をしていただけの女の子も。また明日、彼に会えたらそれだけで幸せだったのに……」
「それは……」
「私は教会を通じて神託を伝える事しかできない、そう相談した時に創造神様は『お前が女神として成長する為に、別の世界で人間に転生させる事にした。アコートでは人間になっても女神の力が現れてしまうかもしれない。お前の言葉には重みが無いのだ』そう言われてしまったわ」
「それで日本で生まれたって事?自分が女神だって知ってたの?」
「ううん。私が日本で転生した時には記憶は無かったわ。貴方に出逢って、女神だと言うことを思い出したの」
「オレに会った時?何で?」
奥さんは頬を染めながらまた話し始めた。
「貴方に出逢って恋をしたから。私も一目惚れだったの。初めて恋をしたの」
「……」
「その時、女神であることを全て思いだしたわ。それからは毎日が幸せだった。あの少女もこんな風に、彼を想って過ごしていたのかなって。『湊と咲』が生まれて、あの恋したまま死んでしまった少女達も、生きていたら本当はこんなにも幸せだったのかなって……うっ、うっ……」
涙が溢れ、言葉に詰まる奥さんを抱きしめて『大丈夫だよ』そう言って背中を撫でてあげる。
「『声』が聞こえたの……『助けて、助けて』って。初めは小さい声だったけど、だんだん大きくなってきてーーその時にタイムスリップしてしまったの。貴方に恋をした、あの瞬間に戻る必要があったんだと思う」
「そっか……」
「次の日、アコートに転移した時にハッキリ分かったわ。ニャミーちゃんに呼ばれたんだって。あの娘は『聖女』になる。まだ覚醒はしてないけど、たくさんのことを経験する事で目覚めるはずよ」
「ニャミーさんが『聖女』……」
もう奥さんの涙は止まっている。
森にも静寂が戻っている。
「私は日本に生まれて幸せになれたわ。女神に戻るにはまだ足りないけど、それでもたくさんの経験ができた。これから和馬と過ごして、湊と咲を育てて、そして人間の生涯を閉じた時、初めて女神に戻れる気がするの」
「良かった」
「ありがとう。私、頑張るね。ちゃんとした女神になれるように……」
「それもあるけど……」
「なに?ちがうの……」
不思議そうにオレを見つめる奥さんの潤んだ瞳を見つめ返してこう言った。
「オレが一目惚れしたのは女神だからじゃなくって」
「~~~?!」
「女神じゃない、美鈴ちゃんに一目惚れしたんだね」
真っ赤になった奥さんを抱き寄せ、そっと唇を重ねた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
傷だらけで戻ると、ニャミーさん達にかなり心配されてしまった。
特にニャミーさんからは『聖魔法』で傷を治せなくてごめんなさいと謝られてしまった。
こちらこそ申し訳ない気持ちでいっぱいだ……
そして奥さんの倒したビーストベアーのおかげで、5レベルも上がってしまった。
こっちは情けない気持ちでいっぱいだ……
良かった事もあり、レベルが上がった事でスキル『アイテムボックス』が発現した。
奥さんにも同じスキルと『聖魔法』が発現していた。
奥さんが元女神である事は誰にも話していない。
正直、聞きたい事もたくさんあるけど、自分から話してくれるまではそのままでいい。
あれから高熱を出して、3日ほど意識が無くなってしまったが、何とか回復できた。
「和馬さんもう大丈夫なんですか?」
「ニャミーさん心配かけちゃってゴメンなさい。もう大丈夫です」
「美鈴お姉様が付きっきりで看病してましたもんね……でもちょっと羨ましかったです」
「えっ?お姉様って呼び方で固定なの……それと羨ましかったって……ニャミーさんキャラ変わって無い?」
何だかニャミーさんの雰囲気が変わったような気がするなぁ。
「はい。『きゃら』って言うのがよく分かりませんが、自分に素直になろうって決めました!」
「それは良い事だと思うけど……」
「それに美鈴お姉様から、自分は女神様だって教えて貰いましたし」
「ブフォー!!」
薬草と水を飲もうと思ったら全部吐き出しちゃったよ!!
「な、な、な、何だって?!」
「ですから、美鈴お姉様から自分は女神様である事を打ち明けて頂きました!やはり美鈴お姉様は女神様だったんですね!あの慈愛に満ちたお姿はただの人では無いと思ってました!」
ニャミーさんが『ドヤァ!』てなっちゃってるけど……初めから分かってました的に。
「あ、美鈴お姉様!」
「和馬大丈夫??」
奥さんは心配そうに走ってきて、オレに抱きついてきた。
ニャミーさんは目を手で隠して頬を染めてるけど、指の間から見てない?
「美鈴ちゃん、ニャミーさんに女神の事話しちゃったの?!」
「うん!」
「『うん』て簡単に言っちゃってるけど大丈夫なの?」
「和馬に打ち明けて、女神じゃない私を好きになってくれたって言ってくれたから、私もこれからは素直になろうって決めたの!」
「さっきニャミーさんにも似たような事言われた様な……」
「「素直が1番だよねー♡」」
ハモるほど仲が良くなって良かったね。
「もちろん女神の事は誰にでも打ち明ける訳じゃ無いよ。ニャミーちゃんは本当の妹みたいだから……ねっ♡」
「美鈴ちゃんの本当の歳を考えたら娘なんじゃ……」
「何か言った?」
「言ってません!!」
ヤバい、奥さんの背後にドラゴンが見えたぞ……
「あのね、和馬が寝込んでる間に色々あって、ホフマンさんとステラさんが領主様に会いに行くことになったんだけど……」
ボルストンの女性たちが見違えるほど美しくなったと、領主の奥方の耳まで届き直接エステをする事になったそうだ。
「私も一緒に行くことになったからね」
「え?ステラさんだけじゃダメなの?」
「貴族様に1人でって言うのは不安みたい。それに領主様の街、アイザスには魔導書があるみたいだから、聖魔法の回復魔法ヒールを覚えたいの。和馬が心配だから……」
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