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第23話 聖女が現れた?!
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「酷い……」
採掘場の惨状は予想以上だった。
「痛てぇ……」
「ゔゔ……」
「助けてくれぇ……」
頭から血が流れている者、腕が折れている者、折れた骨がスネを突き破っている者、それに意識が無い者も大勢いた。
洞窟内にいる負傷者を合わせれば300人以上はいるのでは無いだろうか?
「こ、こんな大規模の負傷者は初めてです。ど、どうしたら……」
「リックさん落ち着いてください。重篤や重体の人は私とニャミーちゃんで対応しますので、リックさんは比較的軽症の人をお願いします。和馬は水を用意して。ニャミーちゃんは一緒にきて!」
「はい! 美鈴お姉様!」
奥さんとニャミーさんは意識の無い人や、骨が見える程の怪我人に、ヒールをかけまくっていた。
「いくら初級聖魔法のヒールとはいえ、あんなペースではすぐに魔力が枯渇こかつしてしまうは……ず……?!」
奥さんは1人10秒程度で怪我人をヒールで1~2回かけると全回復させていた。
ニャミーさんは奥さん程では無かったが、4~5回のヒールで怪我を回復させていた。
これでもリックさんからしたら驚きだと思う。
本来、ここまでの重篤者を1回で治すには、上級聖魔法 エクストラヒールが必要で、初級のヒールなら20回は使用しても治せない可能性が高い。
それに奥さんの魔力は底が見えない。
ニャミーさんは30人を超えた所で目眩めまいを起こして倒れてしまった。
「美鈴お姉様ごめんなさい……苦しんでいる方々がたくさんいるのに……うっ、うっ……」
「ニャミーちゃん泣かないで。貴方は30人を救ったんだよ。後は私に任せて!」
奥さんは目を潤ませるニャミーさんを抱きしめた後、ペースを上げながら100人以上治していく。
オレは落盤した岩を土魔法『ロックバレット』で破壊して、アイテムボックスに入れていく。
合間で樽に水魔法『ウォーターボール』で水を補充して行った。
土魔法も水魔法も大活躍だ。
流石にオレの魔力も尽きかけた。
その時、周りの様子がおかしい事に気がついた。
怪我人の血や泥に汚れる事など気にする事なく、治癒魔法をかけ続ける奥さんにみんな跪いて涙を流している。
「おお……奇跡だ……」
「聖女様……」
「聖女様だ……」
あれ、奥さんが聖女様になっちゃってるぞ!
ニャミーちゃんが聖女候補のはずじゃ……
「美鈴お姉様……聖女様……」
ニャミーさ~ん。
奥さんは元女神で、聖女になるのはアナタですよね?!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
怪我人の治療が全員終わった頃、グレイ男爵が奥さんの所へやってきた。
「聖女殿、本当に感謝する。貴女がこの場にいなければ、半数は亡くなっていただろう。謝礼したいのだがどうだろうか?」
「ありがとうございます。でも、私はただの主婦です。それに謝礼は怪我をされた方やご家族の方にあげてください」
怪我が治っても、血液が元に戻るには数日かかってしまいそれまで仕事は出来ない。
それにしても、ここまでしてしまったらただの主婦は通用しない気がするけど……
「そうですか……では、ただの主婦という事で」
いいの?!
「そうして欲しいと言うことですね。ただ、人の口に戸は立てられないものです。ここの鉱夫から話が漏れてしまうと思いますが、大丈夫でしょうか?」
グレイ男爵の口調が、上司に話してるみたいになっちゃってるけど……まぁしょうがないか。
奥さんが『ただの主婦』って言った時に、黒いオーラが出てた気がするもんな。
元女神なのにね……
「美鈴様の聖魔法はとても初級とは思えません。おそらく上級『エクストラヒール』では……」
「リックさんもありがとうございました。ですけど、私が使っていたのは初級聖魔法のヒールです。これからもっとレベルを上げて、上位の聖魔法を覚えて行きたいと思ってます」
「わかりました。美鈴さんが言うならそうなのでしょう。」
あれ、リックさんもそれで良いん……ですよね! 僕も良いと思います!
笑顔だけど、奥さんからの視線がイタイ、イタイ!
グレイ男爵の屋敷に戻ると、クリス夫人は心配そうな表情で出迎えてくれた。
「貴方、大丈夫でしたか? お召し物が血で汚れてしまって……」
「ああ……美鈴殿達がいなければ、数百人は亡くなっていただろうな」
「そんなに……美鈴さんありがとうございました……」
奇跡的に死者は出なかった。
奥さんが完全に治してしまったので、大怪我だった人も数日後には働ける様になるはずだ。
「和馬が岩をどけてくれなかったら、治療が出来なかった人もいます。それにニャミーちゃんやリックさんも治癒魔法でサポートしてくれたので、目の前の怪我をされた方に集中できたんです」
覚えたばっかりの魔法だったけど、役に立って良かった。
ニャミーさんもリックさんも魔力が尽きるまで治療をしたから助かった命もある。
もっと魔法が使える人がいたら……と考えてしまう。
「グレイ男爵様、今回はたまたま魔法を使える人がいたから良かったと思うのですが……」
やっぱり奥さんもそう思ってたのか。
そうだよね、もっと使える人がいればーー
「『ステータスオープン』と言っていただけますか?そうすればご自分の魔法の適性がわかります」
「ブフォー!!」
それって言っちゃっていいの?!
「な、な、な、なんだこれは~?!
そりゃ驚くよね……
-----------
「では『ステータスオープン』と唱えれば、魔法の適性や自分の魔力が、数値で表示されると言うことか……しかも体力や攻撃力に加えてスキルまで表示されると……」
「はい。魔法の適性が判るようになれば、生活も向上すると思いますし、身の危険を守る為にも役立つと思います」
それはオレもそう思うけど、良い人ばかりじゃ無いからな……
「しかし、悪人が魔法を覚えて悪用すれば、今までと比べようが無いほどの被害が出てしまう」
やっぱりそうだよな……
「だからこそ、貴族様に管理して頂きたいのです。魔法は適性があっても、魔導書が無ければ使えるようにはなりません。問題はスキルですが……私はこの世界の人達なら、良い方向に使ってくれると信じています」
「そうか……私達を信じている……か……。美鈴殿、私と王都まで来てくれないか。もちろん和馬殿もだ」
グレイ男爵は覚悟を決めた男の目だった。
オレが格闘技で日本代表になった選手を見た時も同じ目を見た事がある。
努力を継続した人が出来る目だ。
奥さんはグレイ男爵の目を通して、この人なら任せられると思ったんだろう。
それを、今の目を見る前から信じられるなんて……流石、奥さん。
「って事だよね」
「う~ん。和馬って時々めんどくさいよね……」
今のオレは絶望した男の目をしていただろう……
このまま寄り親であるドマス伯爵へ報告してから王都に行く流れだったが、落盤事故の調査と報告書の作成があり出発は10日後となった。
ニャミーさんも奥さんに付いて行きたいらしく、シスターイザベラに相談したい為にボルストンに戻ることになった。
往復で6日の道のりだから、来る時よりレベルも上がって魔法も使える様になった今なら、問題なく戻ってこれるだろう。
ただ、教会の事を解決しないとニャミーさんは王都へは一緒に行けないが……
そんな思いを胸に、ボルストンへ向かうのだった……
採掘場の惨状は予想以上だった。
「痛てぇ……」
「ゔゔ……」
「助けてくれぇ……」
頭から血が流れている者、腕が折れている者、折れた骨がスネを突き破っている者、それに意識が無い者も大勢いた。
洞窟内にいる負傷者を合わせれば300人以上はいるのでは無いだろうか?
「こ、こんな大規模の負傷者は初めてです。ど、どうしたら……」
「リックさん落ち着いてください。重篤や重体の人は私とニャミーちゃんで対応しますので、リックさんは比較的軽症の人をお願いします。和馬は水を用意して。ニャミーちゃんは一緒にきて!」
「はい! 美鈴お姉様!」
奥さんとニャミーさんは意識の無い人や、骨が見える程の怪我人に、ヒールをかけまくっていた。
「いくら初級聖魔法のヒールとはいえ、あんなペースではすぐに魔力が枯渇こかつしてしまうは……ず……?!」
奥さんは1人10秒程度で怪我人をヒールで1~2回かけると全回復させていた。
ニャミーさんは奥さん程では無かったが、4~5回のヒールで怪我を回復させていた。
これでもリックさんからしたら驚きだと思う。
本来、ここまでの重篤者を1回で治すには、上級聖魔法 エクストラヒールが必要で、初級のヒールなら20回は使用しても治せない可能性が高い。
それに奥さんの魔力は底が見えない。
ニャミーさんは30人を超えた所で目眩めまいを起こして倒れてしまった。
「美鈴お姉様ごめんなさい……苦しんでいる方々がたくさんいるのに……うっ、うっ……」
「ニャミーちゃん泣かないで。貴方は30人を救ったんだよ。後は私に任せて!」
奥さんは目を潤ませるニャミーさんを抱きしめた後、ペースを上げながら100人以上治していく。
オレは落盤した岩を土魔法『ロックバレット』で破壊して、アイテムボックスに入れていく。
合間で樽に水魔法『ウォーターボール』で水を補充して行った。
土魔法も水魔法も大活躍だ。
流石にオレの魔力も尽きかけた。
その時、周りの様子がおかしい事に気がついた。
怪我人の血や泥に汚れる事など気にする事なく、治癒魔法をかけ続ける奥さんにみんな跪いて涙を流している。
「おお……奇跡だ……」
「聖女様……」
「聖女様だ……」
あれ、奥さんが聖女様になっちゃってるぞ!
ニャミーちゃんが聖女候補のはずじゃ……
「美鈴お姉様……聖女様……」
ニャミーさ~ん。
奥さんは元女神で、聖女になるのはアナタですよね?!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
怪我人の治療が全員終わった頃、グレイ男爵が奥さんの所へやってきた。
「聖女殿、本当に感謝する。貴女がこの場にいなければ、半数は亡くなっていただろう。謝礼したいのだがどうだろうか?」
「ありがとうございます。でも、私はただの主婦です。それに謝礼は怪我をされた方やご家族の方にあげてください」
怪我が治っても、血液が元に戻るには数日かかってしまいそれまで仕事は出来ない。
それにしても、ここまでしてしまったらただの主婦は通用しない気がするけど……
「そうですか……では、ただの主婦という事で」
いいの?!
「そうして欲しいと言うことですね。ただ、人の口に戸は立てられないものです。ここの鉱夫から話が漏れてしまうと思いますが、大丈夫でしょうか?」
グレイ男爵の口調が、上司に話してるみたいになっちゃってるけど……まぁしょうがないか。
奥さんが『ただの主婦』って言った時に、黒いオーラが出てた気がするもんな。
元女神なのにね……
「美鈴様の聖魔法はとても初級とは思えません。おそらく上級『エクストラヒール』では……」
「リックさんもありがとうございました。ですけど、私が使っていたのは初級聖魔法のヒールです。これからもっとレベルを上げて、上位の聖魔法を覚えて行きたいと思ってます」
「わかりました。美鈴さんが言うならそうなのでしょう。」
あれ、リックさんもそれで良いん……ですよね! 僕も良いと思います!
笑顔だけど、奥さんからの視線がイタイ、イタイ!
グレイ男爵の屋敷に戻ると、クリス夫人は心配そうな表情で出迎えてくれた。
「貴方、大丈夫でしたか? お召し物が血で汚れてしまって……」
「ああ……美鈴殿達がいなければ、数百人は亡くなっていただろうな」
「そんなに……美鈴さんありがとうございました……」
奇跡的に死者は出なかった。
奥さんが完全に治してしまったので、大怪我だった人も数日後には働ける様になるはずだ。
「和馬が岩をどけてくれなかったら、治療が出来なかった人もいます。それにニャミーちゃんやリックさんも治癒魔法でサポートしてくれたので、目の前の怪我をされた方に集中できたんです」
覚えたばっかりの魔法だったけど、役に立って良かった。
ニャミーさんもリックさんも魔力が尽きるまで治療をしたから助かった命もある。
もっと魔法が使える人がいたら……と考えてしまう。
「グレイ男爵様、今回はたまたま魔法を使える人がいたから良かったと思うのですが……」
やっぱり奥さんもそう思ってたのか。
そうだよね、もっと使える人がいればーー
「『ステータスオープン』と言っていただけますか?そうすればご自分の魔法の適性がわかります」
「ブフォー!!」
それって言っちゃっていいの?!
「な、な、な、なんだこれは~?!
そりゃ驚くよね……
-----------
「では『ステータスオープン』と唱えれば、魔法の適性や自分の魔力が、数値で表示されると言うことか……しかも体力や攻撃力に加えてスキルまで表示されると……」
「はい。魔法の適性が判るようになれば、生活も向上すると思いますし、身の危険を守る為にも役立つと思います」
それはオレもそう思うけど、良い人ばかりじゃ無いからな……
「しかし、悪人が魔法を覚えて悪用すれば、今までと比べようが無いほどの被害が出てしまう」
やっぱりそうだよな……
「だからこそ、貴族様に管理して頂きたいのです。魔法は適性があっても、魔導書が無ければ使えるようにはなりません。問題はスキルですが……私はこの世界の人達なら、良い方向に使ってくれると信じています」
「そうか……私達を信じている……か……。美鈴殿、私と王都まで来てくれないか。もちろん和馬殿もだ」
グレイ男爵は覚悟を決めた男の目だった。
オレが格闘技で日本代表になった選手を見た時も同じ目を見た事がある。
努力を継続した人が出来る目だ。
奥さんはグレイ男爵の目を通して、この人なら任せられると思ったんだろう。
それを、今の目を見る前から信じられるなんて……流石、奥さん。
「って事だよね」
「う~ん。和馬って時々めんどくさいよね……」
今のオレは絶望した男の目をしていただろう……
このまま寄り親であるドマス伯爵へ報告してから王都に行く流れだったが、落盤事故の調査と報告書の作成があり出発は10日後となった。
ニャミーさんも奥さんに付いて行きたいらしく、シスターイザベラに相談したい為にボルストンに戻ることになった。
往復で6日の道のりだから、来る時よりレベルも上がって魔法も使える様になった今なら、問題なく戻ってこれるだろう。
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