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第24話 部活?!
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ボルストンへは何のトラブルも無く到着した。
途中で魔物や獣も出たが、オレのストーンバレットでほぼ退治する事ができた。
遠距離攻撃は最高です!
「みんな元気だった?」
教会に着いたニャミーさんはみんなに声をかけると、元気良く飛びついてくる子供達に笑顔を向けていた。
「シスターイザベラ。遅くなってしまい申し訳ありません。実は相談があるんです。わ、私は美鈴さんと……」
ニャミーさんが話しかけると、シスターイザベラは目を閉じて、横に数回顔を振る。
「でも……良いんですか?」
シスターイザベラは微笑みながら頷いた。
「シスターイザベラ……あ、ありがとうございます……うっ、うっ……」
正直全く分からないが、ニャミーさんとシスターイザベラは通じあっている様だ。
2人ともすごいな。
「ニャミーちゃんがいない間は、私達が交代で子供達を見ますよ!」
そう言ってくれたのは、ニャミーさんを小さい頃から良く知るイーナさん。
初めて会った時は普通の主婦だったのに、奥さんのエステとシャンプーで大変身した人だ。
なんと言うか、某ラピュ◯に出てくるドー◯みたいな感じ(見た目は全然違いますが)だったけど、今では百貨店で化粧品を販売してる人みたいになっちゃってる。
喋り方や姿勢まで変わっちゃったな。
「ニャミーちゃんは私達の娘みたいなものです。やりたい事があるなら手助けするのが親でしょう?」
「そうね!」
「任せておいて!」
うーん、3人とも心強い! 確かイーナさんの息子さんはニャミーさんの1つ年下の14歳だったな。
エステを覚える為に、かなり頑張ってると聞いたけどそっちは大丈夫かな?
「イーナさんはもう少しで1人でもエステが出来ると思う。エルダさんとルシアさんも良いところまで来てるから、3人でお店を始められたらお客さんもきっとたくさん来てくれるよ」
エルダさんとルシアさんはイーナさんと仲が良くて、3人が揃うとかなりバランスが良いのはオレでも分かる。
「教会の敷地にエステが出来る所をつくれば、子供のいる主婦も来やすいし、教会の子供達も目の届く所にいるから良いと思うんだよね!」
なるほど! 教会なら井戸からも近いし、ポンプを使えれば水も準備し易い。
ある程度大きい子供なら、水運びの仕事も出来るかも。
「ホフマン商会の従業員2人も、エステのレベルがかなり良いところまできてるから、ステラさんに任せて見て貰えば良いと思う」
ステラさんはクリス夫人へのエステで奥さんからお墨付きを貰ったから、自分のお店や指導をしても良いと言われている。
奥さんからOK貰ったときのステラさんは、嬉しくてしばらく泣いてたなぁ。
「ホフマンさんたちもお店に戻ってるはずだから、会って話をして来よう」
ニャミーさんを残して、オレと奥さんはホフマン商会に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私が指導ですか?!」
「はい。ステラさんは十分なレベルになっていると思います。前にもお話しした、許可証を作りましょう。あと2日イーナさん達に指導するので、その後はお任せしたいんです」
「私に出来るでしょうか? それにお客さんをウチとイーナさん達とで奪い合ってしまうのが怖いんです。絶対に喜んで貰えるのは分かるんですが、まだ自信がありません……」
ステラさんはまだ自分に自信が持てていないようだ。
それにいきなり指導と言われても、まだ親密にはなっていない3人を教えるのは難しいだろう。
「ステラさんなら大丈夫です。クリス夫人を大変身させたときのことを思い出してください。それと……住み分けを考えています」
『住み分け?』とステラさんは首を傾げている。
「イーナさんのエステは低所得層、ホフマンさん達は富裕層をターゲットにするんです。シャンプーや化粧品で差を付けるのもそうですが、お店の内装や雰囲気でも差を付けることで住み分けができます。それに低所得層の人達も、たまには高級なエステをしてみたいと思うでしょう」
「す、素晴らしい!」
今まで空気だったホフマンさんが、急に声を上げた。
ホフマンさんも居たんですね……はい、オレも空気になってましたね。
「素晴らしい発想です! 美鈴さんは商人でも成功しますよ! 私も是非手伝わせてください!」
「貴方は美鈴さん達とグレイ男爵様の所に行くのでしょう? こちらは私に任せて和馬さんとすべき事をしてください」
「「はい……」」
オレとホフマンさんは濡れた子犬のように項垂れて、覇気のない返事をした。
何だかステラさんが奥さんみたいになって来ちゃった様な……
「ステラ……素敵だ……」
ホフマンさん目がハートマークになってるな。
これ、逆じゃない?
それからの2日間は奥さんのスパル……ゲフン、ゲフン。
熱意のある指導で、目の下に隈を作りながらイーナさん達も奥さんからお墨付きを貰ったのであった。
「シャンプーと化粧品を2か月分納品していきます。代金は戻ってからで大丈夫なので心配しないでください」
オレはスキル『百均』から100ギルと300ギルの化粧品とシャンプーを300セット購入した。
ちなみに『百均』はこの2か月でLv.8になっていた。
ちょっとした野菜や肉も買える。
そして何と600ギル(円)商品も購入出来る様になったのだ。
実際の百均も高額商品があるから気にしない、気にしちゃいけない。
『百均』じゃないじゃんなんて言わないでね。
「これでアイザスの町の女性を輝かせて見せます。美鈴さん達は安心して王都へ向かってください」
「「「私達も頑張ります」」」
何だか部活の様な空気が感じられる……
食糧の心配が少なくなった事もあり、教会やその周囲の人達の表情は明るい。
オレが『百均』で購入した肥料もそうだが、レベルアップして買ったジャガイモ・サツマイモや野菜の種(ナス、ニンジン)の成長が通常の4~5倍で成長している。
特にジャガイモはアコートの世界には無い野菜だが、飢えを凌ぐには最高の野菜だろう。
確かヨーロッパの飢饉を救い、人工が急増したのはジャガイモのおかげだったはずだ。
美容による精神安定でのエステは女性の為ではあるが、男性も妻がキレイになっていく事によって、夫婦円満になり心が安らいでいく。
ポンプやチェス、リバーシは説明の必要は無いだろう。
それと、アコートの世界は美形が多い様な気がする。
ロンド商会のバカ息子は、お世辞話にも美形とは言えなかったが、全体的なレベルは日本より上では無いだろうか?
そう言えばバカ息子のウワサ自体を全く聞かない。
とりあえず人が宙を舞う所を見ちゃったから、しばらくは大丈夫だろう……たぶん。
翌日、アイザスへ向かうことになる。
ニャミーさんとホフマンさん、『紅の鷹』も一緒だ。
ステラさんはエステと指導があるので、ボルストンに残ってもらう。
もしかしたら、ロンド商会の嫌がらせがあるかもしれないが……
「ステラ、私がいない間は冒険者ギルドから日中の護衛を依頼しているが、気をつけるんだよ。君は美しくなりすぎているから心配だよ」
「貴方、心配しないで。私には初級雷魔法『ライトニングボルト』があるんだから」
初級っぽく無い名前だけど、初級の様だ。
ただ、威力は森の木を一撃で黒コゲにしてたなぁ……
実はホフマンさんとステラさんは、グレイ男爵と奥さんが話しているときにその場にいたので自分のステータスが見る事ができる。
一応、グレイ男爵からはドマス伯爵に報告するまでは他言しないで欲しかったようだが、奥さんの『何故?』の一言で初級魔法を覚える事が出来た。
ちなみにホフマンさんは水魔法の適性がありました。
水と雷か……夫婦喧嘩したら、文字通り雷を落とされて感電死しちゃいそうだなーー
美鈴ちゃんに雷魔法の適性が現れませんように……
途中で魔物や獣も出たが、オレのストーンバレットでほぼ退治する事ができた。
遠距離攻撃は最高です!
「みんな元気だった?」
教会に着いたニャミーさんはみんなに声をかけると、元気良く飛びついてくる子供達に笑顔を向けていた。
「シスターイザベラ。遅くなってしまい申し訳ありません。実は相談があるんです。わ、私は美鈴さんと……」
ニャミーさんが話しかけると、シスターイザベラは目を閉じて、横に数回顔を振る。
「でも……良いんですか?」
シスターイザベラは微笑みながら頷いた。
「シスターイザベラ……あ、ありがとうございます……うっ、うっ……」
正直全く分からないが、ニャミーさんとシスターイザベラは通じあっている様だ。
2人ともすごいな。
「ニャミーちゃんがいない間は、私達が交代で子供達を見ますよ!」
そう言ってくれたのは、ニャミーさんを小さい頃から良く知るイーナさん。
初めて会った時は普通の主婦だったのに、奥さんのエステとシャンプーで大変身した人だ。
なんと言うか、某ラピュ◯に出てくるドー◯みたいな感じ(見た目は全然違いますが)だったけど、今では百貨店で化粧品を販売してる人みたいになっちゃってる。
喋り方や姿勢まで変わっちゃったな。
「ニャミーちゃんは私達の娘みたいなものです。やりたい事があるなら手助けするのが親でしょう?」
「そうね!」
「任せておいて!」
うーん、3人とも心強い! 確かイーナさんの息子さんはニャミーさんの1つ年下の14歳だったな。
エステを覚える為に、かなり頑張ってると聞いたけどそっちは大丈夫かな?
「イーナさんはもう少しで1人でもエステが出来ると思う。エルダさんとルシアさんも良いところまで来てるから、3人でお店を始められたらお客さんもきっとたくさん来てくれるよ」
エルダさんとルシアさんはイーナさんと仲が良くて、3人が揃うとかなりバランスが良いのはオレでも分かる。
「教会の敷地にエステが出来る所をつくれば、子供のいる主婦も来やすいし、教会の子供達も目の届く所にいるから良いと思うんだよね!」
なるほど! 教会なら井戸からも近いし、ポンプを使えれば水も準備し易い。
ある程度大きい子供なら、水運びの仕事も出来るかも。
「ホフマン商会の従業員2人も、エステのレベルがかなり良いところまできてるから、ステラさんに任せて見て貰えば良いと思う」
ステラさんはクリス夫人へのエステで奥さんからお墨付きを貰ったから、自分のお店や指導をしても良いと言われている。
奥さんからOK貰ったときのステラさんは、嬉しくてしばらく泣いてたなぁ。
「ホフマンさんたちもお店に戻ってるはずだから、会って話をして来よう」
ニャミーさんを残して、オレと奥さんはホフマン商会に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私が指導ですか?!」
「はい。ステラさんは十分なレベルになっていると思います。前にもお話しした、許可証を作りましょう。あと2日イーナさん達に指導するので、その後はお任せしたいんです」
「私に出来るでしょうか? それにお客さんをウチとイーナさん達とで奪い合ってしまうのが怖いんです。絶対に喜んで貰えるのは分かるんですが、まだ自信がありません……」
ステラさんはまだ自分に自信が持てていないようだ。
それにいきなり指導と言われても、まだ親密にはなっていない3人を教えるのは難しいだろう。
「ステラさんなら大丈夫です。クリス夫人を大変身させたときのことを思い出してください。それと……住み分けを考えています」
『住み分け?』とステラさんは首を傾げている。
「イーナさんのエステは低所得層、ホフマンさん達は富裕層をターゲットにするんです。シャンプーや化粧品で差を付けるのもそうですが、お店の内装や雰囲気でも差を付けることで住み分けができます。それに低所得層の人達も、たまには高級なエステをしてみたいと思うでしょう」
「す、素晴らしい!」
今まで空気だったホフマンさんが、急に声を上げた。
ホフマンさんも居たんですね……はい、オレも空気になってましたね。
「素晴らしい発想です! 美鈴さんは商人でも成功しますよ! 私も是非手伝わせてください!」
「貴方は美鈴さん達とグレイ男爵様の所に行くのでしょう? こちらは私に任せて和馬さんとすべき事をしてください」
「「はい……」」
オレとホフマンさんは濡れた子犬のように項垂れて、覇気のない返事をした。
何だかステラさんが奥さんみたいになって来ちゃった様な……
「ステラ……素敵だ……」
ホフマンさん目がハートマークになってるな。
これ、逆じゃない?
それからの2日間は奥さんのスパル……ゲフン、ゲフン。
熱意のある指導で、目の下に隈を作りながらイーナさん達も奥さんからお墨付きを貰ったのであった。
「シャンプーと化粧品を2か月分納品していきます。代金は戻ってからで大丈夫なので心配しないでください」
オレはスキル『百均』から100ギルと300ギルの化粧品とシャンプーを300セット購入した。
ちなみに『百均』はこの2か月でLv.8になっていた。
ちょっとした野菜や肉も買える。
そして何と600ギル(円)商品も購入出来る様になったのだ。
実際の百均も高額商品があるから気にしない、気にしちゃいけない。
『百均』じゃないじゃんなんて言わないでね。
「これでアイザスの町の女性を輝かせて見せます。美鈴さん達は安心して王都へ向かってください」
「「「私達も頑張ります」」」
何だか部活の様な空気が感じられる……
食糧の心配が少なくなった事もあり、教会やその周囲の人達の表情は明るい。
オレが『百均』で購入した肥料もそうだが、レベルアップして買ったジャガイモ・サツマイモや野菜の種(ナス、ニンジン)の成長が通常の4~5倍で成長している。
特にジャガイモはアコートの世界には無い野菜だが、飢えを凌ぐには最高の野菜だろう。
確かヨーロッパの飢饉を救い、人工が急増したのはジャガイモのおかげだったはずだ。
美容による精神安定でのエステは女性の為ではあるが、男性も妻がキレイになっていく事によって、夫婦円満になり心が安らいでいく。
ポンプやチェス、リバーシは説明の必要は無いだろう。
それと、アコートの世界は美形が多い様な気がする。
ロンド商会のバカ息子は、お世辞話にも美形とは言えなかったが、全体的なレベルは日本より上では無いだろうか?
そう言えばバカ息子のウワサ自体を全く聞かない。
とりあえず人が宙を舞う所を見ちゃったから、しばらくは大丈夫だろう……たぶん。
翌日、アイザスへ向かうことになる。
ニャミーさんとホフマンさん、『紅の鷹』も一緒だ。
ステラさんはエステと指導があるので、ボルストンに残ってもらう。
もしかしたら、ロンド商会の嫌がらせがあるかもしれないが……
「ステラ、私がいない間は冒険者ギルドから日中の護衛を依頼しているが、気をつけるんだよ。君は美しくなりすぎているから心配だよ」
「貴方、心配しないで。私には初級雷魔法『ライトニングボルト』があるんだから」
初級っぽく無い名前だけど、初級の様だ。
ただ、威力は森の木を一撃で黒コゲにしてたなぁ……
実はホフマンさんとステラさんは、グレイ男爵と奥さんが話しているときにその場にいたので自分のステータスが見る事ができる。
一応、グレイ男爵からはドマス伯爵に報告するまでは他言しないで欲しかったようだが、奥さんの『何故?』の一言で初級魔法を覚える事が出来た。
ちなみにホフマンさんは水魔法の適性がありました。
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