人生の絵の具を混ぜろ

日々4

ため息をつき
ラーメンに箸を伸ばす

豪快にすすり、スープが跳ねる

あっという間にラーメンがなくなった

半チャーハンも同様に荒々しく口に放り込む

腹が満たされ上機嫌になる

「ごちそうさまでしたー」

会計を済ませ店を出た

「さぁ帰るか」

いつもの改札を抜け電車に乗った

中吊り広告の中に週刊誌の広告がある

芸能界のゴシップは好きなほうで嫌な話だが不倫や三角関係などドロドロした話は好物だ

縦書きで書かれたゴシップを左から右へと読み最寄り駅に着くのを待った

まもなく最寄り駅だ

席を立ちドアの前で待つ

なんとなく路線図の下の電光掲示板に
目を奪われた

横にスクロールする文字を目で追っていく

駅前の整形外科の情報など正直興味はない

営業時間AM10:00-PM7:00と流れてきた

そんなこんなで駅に着いたようだ

電車を降りようとした時

電光掲示板に

あなたの人.....

と表記していた

降りながら目で追っていたがギリギリ全文は見れなかった。

しかし見なくても俺にはわかる

できれば思い出したくない言葉だった

気になって仕方がない

そんな気持ちを抱えドアノブを握りひねる

「ただいま」 一人暮らしの男が暗闇で発する声はどこか虚しい

ボフッ

スーツのままベッドに飛び込んだ

そのまま寝れたらいいなって思った

「クソッ！」掛け布団を思い切り蹴り飛ばす

「スヤスヤ寝てる奴らが羨ましいわ」

スマホを手に取り
寝れない原因のサイトを再び見る

こんなサイトいつ見ても胸糞悪くなるものだ

知ってしまった以上忘れることはできない

ならば気持ちとは裏腹とはなるが納得のいくまで知ればいいのでは？

という結論にたどり着いた夜10時

明日は日曜、もちろん休みだ

「仕方ない見てくるか」

と決めたらなぜかすぐに眠りにつけた。