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3章
Part 123『流れる時間の残酷さ』
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「粉雪・・・?」
真冬さんはゆっくりと事実を確認するように妹の名前を呟く。すると粉雪であろう女性が真冬さんを見て「お、お姉ちゃん!? 帰って来てたの!?」と動揺を見せる。
「お前に街を案内して欲しいんだとよ。」
そう言って、マコトは冷ややかな眼差しで粉雪に状況を説明する。
「え? あの、え? ・・・・・・ちょっと待ってて!」
そう言って粉雪さんは、襖を勢いよく閉じてしまった。そして、中からバタバタと暴れまわるように忙しない音が聞こえる。もしかして、中で着替えているのかもしれない。
約3分後、音が止み襖が開かれ「案内するよ!」と出てきた粉雪さんの姿は何1つ変わっていなかった。
「なんだったんだ。さっきの待ってては?」
「え、そりゃあ、やってる最中のゲームのセーブでしょ。何言ってるの? あんたバカァ?」
マコトさんは普通にムカついたようで「あぁん?」とかなりご立腹の様子で粉雪さんの頬を凄い勢いでつねる。
「ご、ごめんなふぁい。ほっぺたちぎれふ・・・」
粉雪さんは、すぐに謝り解放されると頬をさすりながら「出来心だったのに・・・」と呟いている。
「さて、じゃあ、行きましょう! お姉ちゃん!」
「粉雪、その格好で外に出るんですか?」
真冬さんは、美少女の描かれた服を見つめながら粉雪さんに尋ねる。
「え、いつもそうですけど? ショートパンツはやっぱり足出し過ぎですか?」
「いえ、まあ、あなたがそれで良いと言うのなら私は口出ししませんけど・・・」
諦めの混じった声音で真冬さんは「案内よろしくお願いしますね。」と溜息混じりに言った。
「かしこまりました! ところでそこのお二方は?」
「えっと、俺は、峰 日向で、こっちは、サクヤといいます。真冬さんの友人です。」
軽く自己紹介をすると粉雪さんは「よろしく! 日向さんに、サクヤさんね! 私のことは粉雪って呼んでね。タメ口でいいよ~」と俺達にそう返した。
「お姉ちゃんの友達って、もしかして、人間? 日本人!? 日本人だったりする!?」
俺に詰め寄るようにそう問いただしてくる粉雪の姿に少々困惑するが俺が頷くと手を大きく広げながら感動を表現していた。
「日本人だ! 本物だ! 私にいつも娯楽をありがとうございます。日向さん、萌えをそして、燃えをありがとう」
「いや、俺は作ってないから・・・」
俺が助けを求めて真冬さんに視線を送ると真冬さんは、すぐに察してくれたのか「粉雪・・・案内してくれますか?」と再び声をかける。
「あ、ごめんなさい。お姉ちゃん、案内するよ!」
粉雪は、そう言いって俺達を連れて外へと向かったのだった。
真冬さんはゆっくりと事実を確認するように妹の名前を呟く。すると粉雪であろう女性が真冬さんを見て「お、お姉ちゃん!? 帰って来てたの!?」と動揺を見せる。
「お前に街を案内して欲しいんだとよ。」
そう言って、マコトは冷ややかな眼差しで粉雪に状況を説明する。
「え? あの、え? ・・・・・・ちょっと待ってて!」
そう言って粉雪さんは、襖を勢いよく閉じてしまった。そして、中からバタバタと暴れまわるように忙しない音が聞こえる。もしかして、中で着替えているのかもしれない。
約3分後、音が止み襖が開かれ「案内するよ!」と出てきた粉雪さんの姿は何1つ変わっていなかった。
「なんだったんだ。さっきの待ってては?」
「え、そりゃあ、やってる最中のゲームのセーブでしょ。何言ってるの? あんたバカァ?」
マコトさんは普通にムカついたようで「あぁん?」とかなりご立腹の様子で粉雪さんの頬を凄い勢いでつねる。
「ご、ごめんなふぁい。ほっぺたちぎれふ・・・」
粉雪さんは、すぐに謝り解放されると頬をさすりながら「出来心だったのに・・・」と呟いている。
「さて、じゃあ、行きましょう! お姉ちゃん!」
「粉雪、その格好で外に出るんですか?」
真冬さんは、美少女の描かれた服を見つめながら粉雪さんに尋ねる。
「え、いつもそうですけど? ショートパンツはやっぱり足出し過ぎですか?」
「いえ、まあ、あなたがそれで良いと言うのなら私は口出ししませんけど・・・」
諦めの混じった声音で真冬さんは「案内よろしくお願いしますね。」と溜息混じりに言った。
「かしこまりました! ところでそこのお二方は?」
「えっと、俺は、峰 日向で、こっちは、サクヤといいます。真冬さんの友人です。」
軽く自己紹介をすると粉雪さんは「よろしく! 日向さんに、サクヤさんね! 私のことは粉雪って呼んでね。タメ口でいいよ~」と俺達にそう返した。
「お姉ちゃんの友達って、もしかして、人間? 日本人!? 日本人だったりする!?」
俺に詰め寄るようにそう問いただしてくる粉雪の姿に少々困惑するが俺が頷くと手を大きく広げながら感動を表現していた。
「日本人だ! 本物だ! 私にいつも娯楽をありがとうございます。日向さん、萌えをそして、燃えをありがとう」
「いや、俺は作ってないから・・・」
俺が助けを求めて真冬さんに視線を送ると真冬さんは、すぐに察してくれたのか「粉雪・・・案内してくれますか?」と再び声をかける。
「あ、ごめんなさい。お姉ちゃん、案内するよ!」
粉雪は、そう言いって俺達を連れて外へと向かったのだった。
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