咲かない桜

御伽 白

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3章

Part 124 『魔法の道具を売るお店』

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 「観光って勢いで出て来ましたけど、良いんですか? ご家族に挨拶とか・・・」

 元々、真冬さんの目的は帰省だったはずなので、俺達の観光に付き合わせるのは申し訳ない。実際、マコトさんは、家の人達に報告してくると俺たちにはついてこなかったのだ。

 「ええ、大丈夫ですよ。それに現当主の母も今は外に出ていると思いますし・・・」

 「お母さん、今、外に出てて居ないはずです。私、確認してからゲームしてましたから!」

 現当主はどうやら、真冬さん達の母親にあたる人らしい。粉雪さんは、母親を怖がっているようで「お母さんがいたらうちの嫁達も部屋で待機しておいてもらわないとです。」と言っていた。

 「ところでどこに向かってるんですか?」

 「アニメグッツ売り場です。」

 「峰さん、サクヤさん、私が案内しますね。粉雪、あなた帰って良いですよ。」

 「そんな! うぅ、あんまりだぁぁぁ!」そういって、演技がかった仕草で泣き真似をする。

 「昔はそんな変な喋り方はしませんでしたよ。」

 「ありゃ、通じてない。そっか、日本にいても皆が皆、見てるわけじゃないのか・・・ちょっと、自重しよう。やり過ぎた布教は、逆効果ですし・・・」

 粉雪は、何か1人納得した様子でぶつぶつと喋ると「気をつけます。」と真冬さんに頭を下げた。

 「冗談ですよ。お姉ちゃん! 大体、アニメグッツなんて絶対、本場の日本の方が種類も多いので紹介する意味ないです。こっちにしかないものを紹介するのが案内の基本ですよ!」

 「まあ、分かってるなら良いんですけどね。」

 「お姉ちゃん、魔法具のお店に行こうかと思ってるけど良いよね?」

 「ああ、良いじゃないですか。なんだ。粉雪、やればできるじゃないですか」

 明らかに褒めてはいない様子で真冬さんはそんな事を言うが粉雪は気にした様子もなく「えへへ~」と照れた表情を浮かべていた。

 「魔法具ってリューが持ってるようなやつですよね。市販されてるんですか?」

 「リューが持ってるのは集めてるのは特別製ですけど、グレードの低いものなんかは安価で取引されてたりしますよ。」

 真冬さんは、魔法具に関しての説明をしてくれた。どうやら、リューが使っているものは、魔法具の中でもトップクラスに品質の良いもので、何度も使用できるものらしい。魔法具は、出来ることに制限がある代わりに魔力の消費を別の媒体で変換する事が可能らしい。そして、基本的に消耗品であるらしい。

 この世界では、かなり一般的なものらしく、魔法のように記憶を失う事もほとんどないので便利だという。

 「着きました。ここが『魔法具店 よろず』です!」
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