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3章
Part 125 『笑顔で冷たいお姉ちゃん』
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よろずと筆で書かれたようなデザインの大きな看板がかけられた店は、木製の建築ではあったが、ガラス窓などが使われており、店内の灯りが漏れていた。
窓の向こうには、ペンやランプなどの小物や何かの妖怪をデザインしたのか、カエルの下半身をした猿の姿の彫刻など奇妙なものもちらほら見て取れた。
店の奥には片目にモノクルを付けた男性とトカゲのような黒みがかった長い尻尾を持った緑色の髪の女性の姿が見える。男性の方には、特に遠目からでは肉体的に人間と違いは感じられないが、女性の方は、尻尾意外にも所々、人間との違いが見られる。鱗のびっしりと付いた腕は、やはり、人間とはかけ離れているし、時折、見える細く長い舌は、爬虫類系の生き物を彷彿とさせる。
粉雪は、「おっじゃましまーす!」と遠慮なく店のドアを開けて、中に入っていく。
「あら? 粉雪じゃない。いらっしゃい。今日は、サボりじゃないの?」
緑の髪の女性は、粉雪を見て意外そうな声を上げる。彼女の口ぶりだと、どうやら、サボりでよくここに訪れているようだ。
「ちょっと、・・・ナギちゃん、私、お仕事サボったことなんてないよ? や、やだなぁ」
粉雪は、真冬さんの様子を一瞥してすぐに訂正を試みる。おそらくは、無駄なことだが・・・。冷たい笑顔を向ける真冬さんは「粉雪、お仕事をいつもサボってるんですか?」と不自然なほどに優しく問いかける。
「サボってない! サボってない! 確かにちょっと寄ってお茶を飲んでアニメ見てたりするけど、それぐらいで全然、サボってない!」
「粉雪、それは世間的にはサボりっていうのよ。」
呆れるようにナギと呼ばれる緑髪の女性は粉雪に訂正を加える。
「嘘だ!」
「いや、嘘の要素ないわよ?」
「まあ、その話は今からゆっくり話しましょうね。粉雪」
粉雪の背中に軽く手を置き身の毛もよだつ冷たい声でいう真冬さんに粉雪は涙目になりながら「はい。」とうな垂れた。
「ナギさんでしたっけ? こちらのお二人は、こちらの世界に来て間もないので色々と教えてあげてもらえますか?」
「ええ、構わないわよ。」
「ありがとうございます。では、粉雪、ちょっと来ていただけますか?」
返事を待つことなく粉雪の首根っこを掴んで真冬さんは、店の外へと出て言ってしまった。引きずられる粉雪の助けを求める視線に俺は咄嗟に目を逸らしてしまった。
無理です。あの状態の真冬さんを止められる人間なんていないです。
窓の向こうには、ペンやランプなどの小物や何かの妖怪をデザインしたのか、カエルの下半身をした猿の姿の彫刻など奇妙なものもちらほら見て取れた。
店の奥には片目にモノクルを付けた男性とトカゲのような黒みがかった長い尻尾を持った緑色の髪の女性の姿が見える。男性の方には、特に遠目からでは肉体的に人間と違いは感じられないが、女性の方は、尻尾意外にも所々、人間との違いが見られる。鱗のびっしりと付いた腕は、やはり、人間とはかけ離れているし、時折、見える細く長い舌は、爬虫類系の生き物を彷彿とさせる。
粉雪は、「おっじゃましまーす!」と遠慮なく店のドアを開けて、中に入っていく。
「あら? 粉雪じゃない。いらっしゃい。今日は、サボりじゃないの?」
緑の髪の女性は、粉雪を見て意外そうな声を上げる。彼女の口ぶりだと、どうやら、サボりでよくここに訪れているようだ。
「ちょっと、・・・ナギちゃん、私、お仕事サボったことなんてないよ? や、やだなぁ」
粉雪は、真冬さんの様子を一瞥してすぐに訂正を試みる。おそらくは、無駄なことだが・・・。冷たい笑顔を向ける真冬さんは「粉雪、お仕事をいつもサボってるんですか?」と不自然なほどに優しく問いかける。
「サボってない! サボってない! 確かにちょっと寄ってお茶を飲んでアニメ見てたりするけど、それぐらいで全然、サボってない!」
「粉雪、それは世間的にはサボりっていうのよ。」
呆れるようにナギと呼ばれる緑髪の女性は粉雪に訂正を加える。
「嘘だ!」
「いや、嘘の要素ないわよ?」
「まあ、その話は今からゆっくり話しましょうね。粉雪」
粉雪の背中に軽く手を置き身の毛もよだつ冷たい声でいう真冬さんに粉雪は涙目になりながら「はい。」とうな垂れた。
「ナギさんでしたっけ? こちらのお二人は、こちらの世界に来て間もないので色々と教えてあげてもらえますか?」
「ええ、構わないわよ。」
「ありがとうございます。では、粉雪、ちょっと来ていただけますか?」
返事を待つことなく粉雪の首根っこを掴んで真冬さんは、店の外へと出て言ってしまった。引きずられる粉雪の助けを求める視線に俺は咄嗟に目を逸らしてしまった。
無理です。あの状態の真冬さんを止められる人間なんていないです。
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