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9章 祝福
ガラクタ研究室
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「レクス、初授業、どうだった?」
「トラブルも多少あって、最初はどうなることかと思ったけど…………まあ、どうにかなったよ」
レクスははぁ…………と少し溜め息をつく。初授業ということもあって疲れたような様子だ。
「そっか……………まあ、お疲れ様」
ナタリアは詳しいことは聞かず、労いの言葉だけかけた。
因みに今はどのクラスでも授業中だ。レクスとナタリアは互いに授業がない時間が丁度合ったので、今こうして廊下を一緒に歩いているわけだが。
「ここが研究室よ」
レクスは研究室に案内してもらっていたのだ。希望した教師はこうして研究室を貸し与えてもらえるのだ。
ナタリアが研究室のドアを開けて、先行して入っていく。
「うわっ……………結構いろんな器具があるね」
「そう。ここの研究室、器具が多いのよ……………多すぎて自分の座る場所がないくらいには」
レクス達の目の前には──────山積みの実験器具があった。これは…………結構やばい。
「全く…………研究室くらい、綺麗にしておいて欲しいわよね」
「う、うん……………」
ついでに言うなら、誰かが実験した後なのかどうかはわからないが、中から異臭が漂ってきた。
「うわっ、くっさ!?」
後から漂ってくる臭いに思わず顰めっ面で鼻を押さえるナタリア。レクスも堪えきれず、鼻を押さえる。このままでは研究もクソもないので、とりあえず片付けから始めた方がよさそうだ。
「『取る』!」
レクスは研究室の中のガラクタじみた物を取ろうと試みる。しかし──────
「あれ…………?」
発動…………しなかった。おかしい。発動しないなんてことがあるはずがない。自分の身体の一部だとすら思っているスキル。発動して欲しかった。
「…………? どうしたの? 急に固まって」
ナタリアから追い討ちのパンチ。手を突き出したまま固まっているその姿を見られるのは、レクスが顔を真っ赤にするのに十分だった。
「い、いや……………」
レクスはもう一度、今度は心の中で唱えてみる。されど、スキルが発動する様子はない。──────と。
◇私達は基本雑食ですが、あれだけは受け付けられません! 絶対です! ですから、発動は控えてください! 私の口が勝手に開くのを閉じるのにすごい苦労するんです! なので、私を使うのはやめてください!
「……………そういうことかぁ」
ついに『取る』にまで意識が宿り始めたらしい。臭いのはどうも受け付けないらしい。雑食だとかいう事実は初めて知った。
「………………ナタリア。片付けるの手伝ってもらっていい?」
「……………も、勿論、手伝うわよ」
ナタリアもあまりやりたくはないようだ。まあ、こんなごみ溜めみたいな場所を掃除したいなんて人がいたら、喜んで譲りたいくらいである。
「じゃあ、まずは袋から……………って、あっ」
レクスは楽に片付けられるかもしれないであろう方法を思い付いてしまった。これならいけるかもしれない。
「……………うっ。レクス……………」
片付けようと積んであるガラクタに近づいたが、臭いに堪えきれずすぐに引き返してきたナタリア。顔も真っ青である。
「………………とりあえず」
思い付いた方法を試してみよう、とレクスは思った。多分、あれには意識は宿らない…………と思うが。断定できないのが、これまた悩ましいレクスであった。
「トラブルも多少あって、最初はどうなることかと思ったけど…………まあ、どうにかなったよ」
レクスははぁ…………と少し溜め息をつく。初授業ということもあって疲れたような様子だ。
「そっか……………まあ、お疲れ様」
ナタリアは詳しいことは聞かず、労いの言葉だけかけた。
因みに今はどのクラスでも授業中だ。レクスとナタリアは互いに授業がない時間が丁度合ったので、今こうして廊下を一緒に歩いているわけだが。
「ここが研究室よ」
レクスは研究室に案内してもらっていたのだ。希望した教師はこうして研究室を貸し与えてもらえるのだ。
ナタリアが研究室のドアを開けて、先行して入っていく。
「うわっ……………結構いろんな器具があるね」
「そう。ここの研究室、器具が多いのよ……………多すぎて自分の座る場所がないくらいには」
レクス達の目の前には──────山積みの実験器具があった。これは…………結構やばい。
「全く…………研究室くらい、綺麗にしておいて欲しいわよね」
「う、うん……………」
ついでに言うなら、誰かが実験した後なのかどうかはわからないが、中から異臭が漂ってきた。
「うわっ、くっさ!?」
後から漂ってくる臭いに思わず顰めっ面で鼻を押さえるナタリア。レクスも堪えきれず、鼻を押さえる。このままでは研究もクソもないので、とりあえず片付けから始めた方がよさそうだ。
「『取る』!」
レクスは研究室の中のガラクタじみた物を取ろうと試みる。しかし──────
「あれ…………?」
発動…………しなかった。おかしい。発動しないなんてことがあるはずがない。自分の身体の一部だとすら思っているスキル。発動して欲しかった。
「…………? どうしたの? 急に固まって」
ナタリアから追い討ちのパンチ。手を突き出したまま固まっているその姿を見られるのは、レクスが顔を真っ赤にするのに十分だった。
「い、いや……………」
レクスはもう一度、今度は心の中で唱えてみる。されど、スキルが発動する様子はない。──────と。
◇私達は基本雑食ですが、あれだけは受け付けられません! 絶対です! ですから、発動は控えてください! 私の口が勝手に開くのを閉じるのにすごい苦労するんです! なので、私を使うのはやめてください!
「……………そういうことかぁ」
ついに『取る』にまで意識が宿り始めたらしい。臭いのはどうも受け付けないらしい。雑食だとかいう事実は初めて知った。
「………………ナタリア。片付けるの手伝ってもらっていい?」
「……………も、勿論、手伝うわよ」
ナタリアもあまりやりたくはないようだ。まあ、こんなごみ溜めみたいな場所を掃除したいなんて人がいたら、喜んで譲りたいくらいである。
「じゃあ、まずは袋から……………って、あっ」
レクスは楽に片付けられるかもしれないであろう方法を思い付いてしまった。これならいけるかもしれない。
「……………うっ。レクス……………」
片付けようと積んであるガラクタに近づいたが、臭いに堪えきれずすぐに引き返してきたナタリア。顔も真っ青である。
「………………とりあえず」
思い付いた方法を試してみよう、とレクスは思った。多分、あれには意識は宿らない…………と思うが。断定できないのが、これまた悩ましいレクスであった。
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