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竜の炎
竜の炎(1)
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食事の精算を終えると3人はアメノの運転する車に乗って再び検閲所を抜け、城門を潜った。
アメノが「王都の外に行くなら会った時に言え。二度手間だ」と苦情を言うもヤタは「彼女を落ち着かせてあげないとと思ったんですよ」と穏やかに返す。
ちなみに検閲所には先ほど、絡んできた兵士たちはいなかった。交代したのか、敢えて出てこなかったのか?
それからヤタに誘導されるままに車を走らせ、辿り着いたのは王都の裏に広がる巨大な崖であった。
巨人の身すらも超える大鉈で太刀割られたような深く、大きな崖。
凸凹の岩の地面から直角に落ちた先には何も見えず、光届かぬ暗い澱みが広がっているだけだ。
3人は、車から降りる。
冷気とは明らかに違う何かが露出した肌を震わせ、目元の鱗が縮むような錯覚に襲われる。
ロシェは、自分の身を守るように両手で自分の身体を抱きしめる。
「瘴気ですよ」
ヤタがロシェの左後ろに立って崖を指差す。
「あそこをよく見てください」
ロシェは、言われるがままに崖を見る。
歪な岩の地面から切り落とされたような崖。そこに広がる暗い澱み。
しかし、それはよく見ると光が届かないで出来た闇ではなかった。
暗い澱みは、水面のように静かに波打つ。
その中で無数の人の形をした何かが積み重なるように蠢いている。
そのあまりの不気味さにロシェは背筋を震わせて後退さる。
「やはり半竜は目がいいですね」
ヤタは、小さく笑う。
ロシェは、顔を引き攣らせ、目を震わせてヤタを見る。
「ヤタ様・・あれは・・」
ヤタは、崖に目を向ける。
「アレは崖に落とされた罪人の死骸ですよ」
「死骸?」
ロシェは、大きく目を向く。
「あの崖はね。断罪の崖と呼ばれる王都で罪を犯し、極刑に処された罪人の遺体を放置する場所。簡単に言えばゴミ捨て場です」
ヤタの淡々と放たれた言葉にロシェは息すらも出来なくなる。
「あの崖の下には腐肉を貪る獣や魔獣が棲んでいて処理には最適だったらしいんですがここ最近、まるで食べられた形跡がない。それどころか獣が激減し、骨や死体が歩き出しているとまで言われ始め、そしてついに・・」
「不死の王らしきものが現れた」
アメノは、ロシェの隣を離れて車の後ろに行く。
ヤタは、首だけをアメノに向けて頷く。
「不確かな情報ですが明らかに動く死体とは違うものがいたという話しです」
「だから、ギルドを通さずに直接、お前に依頼が来た訳か」
アメノは、車の後部座席に鍵を差し込む。
ヤタは、頷く。
「はいっ。正確には王都の神殿に頼ることが出来ず私に依頼が来た」
ヤタは、眼鏡の奥をきつく細める。
「公式の依頼ではないので勇者様は動けません。私に対処して欲しい。それが依頼主の願いです」
ヤタの言葉の意味が理解出来ずロシェは首を傾げる。
公式の依頼でない?
勇者様は動けない?
こういった邪を始末することこそ勇者の仕事ではないのか?
アメノは、ため息を吐く。
「依頼元は法務局か警ら担当の騎士団ってところか?」
「ご想像にお任せします」
ヤタは、頭を下げる。
「臭いものに蓋をしたい輩は貴方が思うよりも多いのですよ」
「ふんっ」
アメノは、トランクを開ける。
その中に収められているのは大量の鞘に収められた刀だ。
「大方、そいつらが隠したいのは動く死体が出現したことではなく、遺体を崖の下に投棄していたことだろう?罪人だろうがなんだろうが死者を無碍に扱えばそいつもまた罪人だ」
「・・・ご明答」
ヤタは、小さな声で言って笑う。
「遺体の遺棄は神の法に背く大罪。だから神殿に協力を仰ぐことも勇者に依頼することも出来ない」
「お前はなんで引き受けた?」
アメノは、刀を一本選び腰に差す。
「内密に依頼を受けることで多額の研究費を魔法学院に寄付してくれるそうです」
「極悪魔法使いが」
アメノは、小さな背嚢を取り出し、腰に巻き付ける。
「学院長として未来ある生徒の力になれるなら何でもしますよ。それに・・」
ヤタは、ロシェに目を向ける。
「その研究が巡り巡って貴方たちの助けになる。でしょう?」
アメノは、何も言わない。
車のトランクを閉じると足音一つ立てずに2人の前を通り過ぎ、前に立つ。
「手筈は?」
「私が清浄の魔法を組んでる間、奴らの相手をしてください。神の奇跡を人為的に行うので法式が複雑です。しかも崖全体規模なので相当時間が掛かります」
「分かった」
アメノは、刀の柄に右手を添える。
「ご存知のことですが動く死体は普通に斬ったくらいじゃ死にません。浄化するか炎で燃やすかしないと」
「聖水ならたんまり持ってる」
アメノは、腰に巻いた背嚢から小さなガラス瓶を1本取り出す。
「魔法の剣なら楽なのに」
ヤタは、肩を竦める。
「魔法の防御されたら途端にナマクラ以下だ」
アメノは、ゆっくりと刀を抜く。
鈍色の刃が艶やかに輝く。
アメノは、柄の先端を外し、そこに聖水の入ったガラス瓶の蓋を開けて差し込む。
ガラス瓶がごぼっと音を立てて、中身が吸い上げられ、刀身が雨に触れたように濡れていく。
「ロシェ」
アメノは、振り返らないままにロシェの名を呼ぶ。
ロシェは、一瞬、何のことだか分からなかったがそれが自分の名前であると思い出し、慌てて「はいっ」と返事する。
「なるべくお前のところには行かせないようにするがどんな物にも絶対はない。奴らが迫ってきたら火を吹いて対処しろ。それだけで奴らは近寄ってこない」
アメノの言葉にロシェは何度も瞬きする。
「火・・ですか?」
「ああっ。半竜なら並の人間種よりは筋力もあるし、火を吹けば自分の身くらい守れるだろう?」
しかし、ロシェの顔は途端に青ざめる。
それに気づいたヤタが眉を顰める。
「私・・火吹けないです」
その言葉にヤタは眼鏡の奥で何度も瞬きし、アメノも猛禽類のような目を大きく開く。
その反応にロシェは申し訳なさそうに身体を小さくする。
「お父様が言うには私・・お母様の血を強く継いだようで・・火どころか力も人間並みで・・再生力もほとんど無くて・・」
自分で言っていて情けなくなってくる。
「それはそれは・・」
ヤタは、頬を掻く。
「やはり個体差と言うのはあるものなのですね」
「申し訳・・ありません」
ロシェは、力なく頭を下げる。
アメノの猛禽類のような目がロシェを見据える。
その目の色が、がっかりとしたような、失望したように
ロシェには見え、涙ぐみそうになる。
しかし・・・。
「まあ、ないものはしょうがない」
アメノは、あっけらかんと答え、崖の方を向く。
「それなら尚のことヤタの側を離れるなよ。曲がりなりにも大魔法使いなんて呼ばれてるんだ。詠唱にかまけてお前を守れなかったなんて言い訳はしないはずだ」
「嫌な振りですね」
ヤタは、長衣の袖から一枚の紙を取り出す。その表面には複雑な紋様が描かれていた。
ヤタは、その紙を自分の左頬に真横に貼り付ける。
その瞬間、紙の真ん中に大きな切れ目が走り、ぱっくりと開く。
まるで口のように。
「ロシェさん」
その声は、ヤタの口から出た。
『私の後ろに隠れて前に出ないでください』
その声は、ヤタの頬に貼られた紙の口から漏れた。
紙の口の中には歯どころか舌も見える。
「これで清浄の魔法を準備しながら貴方を守れます」
『魔力の消費は倍増しますがね』
2つの口から二重に同じ声が発せられ、ロシェは混乱しそうになる。
ヤタの眼鏡の奥が細まる。
「どうやら騒がしかったようですね」
『来ますよ』
2つの口から言葉が漏れる。
アメノは、猛禽類のような目を細める。
アメノが「王都の外に行くなら会った時に言え。二度手間だ」と苦情を言うもヤタは「彼女を落ち着かせてあげないとと思ったんですよ」と穏やかに返す。
ちなみに検閲所には先ほど、絡んできた兵士たちはいなかった。交代したのか、敢えて出てこなかったのか?
それからヤタに誘導されるままに車を走らせ、辿り着いたのは王都の裏に広がる巨大な崖であった。
巨人の身すらも超える大鉈で太刀割られたような深く、大きな崖。
凸凹の岩の地面から直角に落ちた先には何も見えず、光届かぬ暗い澱みが広がっているだけだ。
3人は、車から降りる。
冷気とは明らかに違う何かが露出した肌を震わせ、目元の鱗が縮むような錯覚に襲われる。
ロシェは、自分の身を守るように両手で自分の身体を抱きしめる。
「瘴気ですよ」
ヤタがロシェの左後ろに立って崖を指差す。
「あそこをよく見てください」
ロシェは、言われるがままに崖を見る。
歪な岩の地面から切り落とされたような崖。そこに広がる暗い澱み。
しかし、それはよく見ると光が届かないで出来た闇ではなかった。
暗い澱みは、水面のように静かに波打つ。
その中で無数の人の形をした何かが積み重なるように蠢いている。
そのあまりの不気味さにロシェは背筋を震わせて後退さる。
「やはり半竜は目がいいですね」
ヤタは、小さく笑う。
ロシェは、顔を引き攣らせ、目を震わせてヤタを見る。
「ヤタ様・・あれは・・」
ヤタは、崖に目を向ける。
「アレは崖に落とされた罪人の死骸ですよ」
「死骸?」
ロシェは、大きく目を向く。
「あの崖はね。断罪の崖と呼ばれる王都で罪を犯し、極刑に処された罪人の遺体を放置する場所。簡単に言えばゴミ捨て場です」
ヤタの淡々と放たれた言葉にロシェは息すらも出来なくなる。
「あの崖の下には腐肉を貪る獣や魔獣が棲んでいて処理には最適だったらしいんですがここ最近、まるで食べられた形跡がない。それどころか獣が激減し、骨や死体が歩き出しているとまで言われ始め、そしてついに・・」
「不死の王らしきものが現れた」
アメノは、ロシェの隣を離れて車の後ろに行く。
ヤタは、首だけをアメノに向けて頷く。
「不確かな情報ですが明らかに動く死体とは違うものがいたという話しです」
「だから、ギルドを通さずに直接、お前に依頼が来た訳か」
アメノは、車の後部座席に鍵を差し込む。
ヤタは、頷く。
「はいっ。正確には王都の神殿に頼ることが出来ず私に依頼が来た」
ヤタは、眼鏡の奥をきつく細める。
「公式の依頼ではないので勇者様は動けません。私に対処して欲しい。それが依頼主の願いです」
ヤタの言葉の意味が理解出来ずロシェは首を傾げる。
公式の依頼でない?
勇者様は動けない?
こういった邪を始末することこそ勇者の仕事ではないのか?
アメノは、ため息を吐く。
「依頼元は法務局か警ら担当の騎士団ってところか?」
「ご想像にお任せします」
ヤタは、頭を下げる。
「臭いものに蓋をしたい輩は貴方が思うよりも多いのですよ」
「ふんっ」
アメノは、トランクを開ける。
その中に収められているのは大量の鞘に収められた刀だ。
「大方、そいつらが隠したいのは動く死体が出現したことではなく、遺体を崖の下に投棄していたことだろう?罪人だろうがなんだろうが死者を無碍に扱えばそいつもまた罪人だ」
「・・・ご明答」
ヤタは、小さな声で言って笑う。
「遺体の遺棄は神の法に背く大罪。だから神殿に協力を仰ぐことも勇者に依頼することも出来ない」
「お前はなんで引き受けた?」
アメノは、刀を一本選び腰に差す。
「内密に依頼を受けることで多額の研究費を魔法学院に寄付してくれるそうです」
「極悪魔法使いが」
アメノは、小さな背嚢を取り出し、腰に巻き付ける。
「学院長として未来ある生徒の力になれるなら何でもしますよ。それに・・」
ヤタは、ロシェに目を向ける。
「その研究が巡り巡って貴方たちの助けになる。でしょう?」
アメノは、何も言わない。
車のトランクを閉じると足音一つ立てずに2人の前を通り過ぎ、前に立つ。
「手筈は?」
「私が清浄の魔法を組んでる間、奴らの相手をしてください。神の奇跡を人為的に行うので法式が複雑です。しかも崖全体規模なので相当時間が掛かります」
「分かった」
アメノは、刀の柄に右手を添える。
「ご存知のことですが動く死体は普通に斬ったくらいじゃ死にません。浄化するか炎で燃やすかしないと」
「聖水ならたんまり持ってる」
アメノは、腰に巻いた背嚢から小さなガラス瓶を1本取り出す。
「魔法の剣なら楽なのに」
ヤタは、肩を竦める。
「魔法の防御されたら途端にナマクラ以下だ」
アメノは、ゆっくりと刀を抜く。
鈍色の刃が艶やかに輝く。
アメノは、柄の先端を外し、そこに聖水の入ったガラス瓶の蓋を開けて差し込む。
ガラス瓶がごぼっと音を立てて、中身が吸い上げられ、刀身が雨に触れたように濡れていく。
「ロシェ」
アメノは、振り返らないままにロシェの名を呼ぶ。
ロシェは、一瞬、何のことだか分からなかったがそれが自分の名前であると思い出し、慌てて「はいっ」と返事する。
「なるべくお前のところには行かせないようにするがどんな物にも絶対はない。奴らが迫ってきたら火を吹いて対処しろ。それだけで奴らは近寄ってこない」
アメノの言葉にロシェは何度も瞬きする。
「火・・ですか?」
「ああっ。半竜なら並の人間種よりは筋力もあるし、火を吹けば自分の身くらい守れるだろう?」
しかし、ロシェの顔は途端に青ざめる。
それに気づいたヤタが眉を顰める。
「私・・火吹けないです」
その言葉にヤタは眼鏡の奥で何度も瞬きし、アメノも猛禽類のような目を大きく開く。
その反応にロシェは申し訳なさそうに身体を小さくする。
「お父様が言うには私・・お母様の血を強く継いだようで・・火どころか力も人間並みで・・再生力もほとんど無くて・・」
自分で言っていて情けなくなってくる。
「それはそれは・・」
ヤタは、頬を掻く。
「やはり個体差と言うのはあるものなのですね」
「申し訳・・ありません」
ロシェは、力なく頭を下げる。
アメノの猛禽類のような目がロシェを見据える。
その目の色が、がっかりとしたような、失望したように
ロシェには見え、涙ぐみそうになる。
しかし・・・。
「まあ、ないものはしょうがない」
アメノは、あっけらかんと答え、崖の方を向く。
「それなら尚のことヤタの側を離れるなよ。曲がりなりにも大魔法使いなんて呼ばれてるんだ。詠唱にかまけてお前を守れなかったなんて言い訳はしないはずだ」
「嫌な振りですね」
ヤタは、長衣の袖から一枚の紙を取り出す。その表面には複雑な紋様が描かれていた。
ヤタは、その紙を自分の左頬に真横に貼り付ける。
その瞬間、紙の真ん中に大きな切れ目が走り、ぱっくりと開く。
まるで口のように。
「ロシェさん」
その声は、ヤタの口から出た。
『私の後ろに隠れて前に出ないでください』
その声は、ヤタの頬に貼られた紙の口から漏れた。
紙の口の中には歯どころか舌も見える。
「これで清浄の魔法を準備しながら貴方を守れます」
『魔力の消費は倍増しますがね』
2つの口から二重に同じ声が発せられ、ロシェは混乱しそうになる。
ヤタの眼鏡の奥が細まる。
「どうやら騒がしかったようですね」
『来ますよ』
2つの口から言葉が漏れる。
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