君と終わりがある未来を。

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出会い 秋人side

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俺が君と出会ったのは桜の花びらがふわふわと風に乗って遊ぶある春の日だった。

当日酷く人見知りだった俺は母に無理矢理連れていく形でお隣さんに引越しの挨拶に行くことになった。

母がチャイムの音を鳴らす。
母の後ろに隠れて少し待つと母と同じくらいの女の人と綺麗な顔をした男の子が現れた。



そこで俺はまっすぐ俺を見て離さない君と出会った。

吸い込まれそうなほどまっすぐこちらを見てくるその目を俺はその時チラチラと見ることしかできなくて。

話したくてでも酷い人見知りで声が出ない。

そんなもどかしさと格闘している時
「初めまして。春斗って言います。君の名前は?」

優しく手を差し伸べながら聞いてくれた君に少しだけビクッと肩を揺らしながら
「秋人…です。」
そう小さな声で答えた僕の手を君は少し冷たい手で優しく握って笑いかけてくれた。
この子と仲良くなりたい!そう強く思った。


初めは子供たちがと言うよりも母親たちが意気投合したのもあり、
ほぼ毎日のようにお互いの家を行き来してはおしゃべりをする毎日。
当然子供である俺達も連れていかれるわけで。

毎日よく話すこと尽きないなぁと子供ながらに思いながら
俺は春斗と毎日のように遊ぶようになった。
仲良くなりたいと思ったとはいえすぐに人見知りが消える訳でもなくね最初はそんなに話せてなかったと思う。

でもどれだけ人見知りでも毎日のように会うとそんなものあってなくなるようなもので、
想像よりも早くに俺と春斗は仲良くなった。

引越しの片付けがある程度落ち着くと俺は幼稚園に通うことになった。
当然春斗も同じ場所だったので毎日のように一緒に行っては幼稚園でもずっと一緒に過ごして毎日のように一緒に帰る。
そんな毎日を過ごすようになった。
元々その園に通っていた春斗はお友達も結構多かったけど、それでも春斗は俺とずっと一緒にいてくれた。

そんな俺は人見知りだったこともあり友達と呼べる子はほぼいない。

でも春斗と2人でいられたから幼稚園での生活はとても楽しく好きな時間だった。

あまりにも2人の世界な俺たちに先生たちは何度か声をかけてくれたり、
「遊んだことのない子とも遊んでみない??」

母達にもお話をしてくれたりしたけれど
「実は~。」
「まぁ。そうなんですか~!」

両親はむしろ
「好きなようにしたらいいのよ。」
と僕たちの過ごし方を否定することはなく。
それは春斗の両親も同じだったようでむしろ家同士の交流が増えたりもして。

そんなこんなで俺たちは卒園までずっと2人仲良く過ごした。

結局俺は春斗以外に友達ができることもなく。

そんな俺に母は
「本当に秋人は春斗くんが大好きなのねぇ。」
そうふわふわ笑う母と父に頭を撫でられながら
俺と春斗は幼稚園を卒園した。


【出会い~幼稚園まで】

°・*:.。.☆°・*:.。.☆°・*:.。.☆°・*:.。.☆°・*:.。.☆

春斗目線で終わらせようと思いましたが
秋人の感情が頭から流れ込んでくるように止まらなくなったのでここから春斗より少し長めの秋人sideが始まります。

どんどん重くなっていきます。

最終的にはリバの表現も出るので苦手な方はこのまま回れ右でお願いいたします。
(でも攻める方と攻められてる方が変わるようなリバではないのでそこもご了承ください 。語彙力っっ!!)


R18の話を見なければその表現もみなくても話が繋がるように作ろうとも思ってるのでその話を飛ばすように見ていただいても構いません。
嬉しいです。


よろしくお願いいたします🙇‍♀️!
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