幸せの方法を

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1章

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セドリック殿下からパーティーの話が出た数日後公爵邸に荷物が届いた。

「アラン様。旦那様がお呼びです。」
「父上が?すぐに行く。」

コンコン

「父上。失礼します。」
「急に呼んでしまってすまないね。」
「いえ、全然大丈夫です。それで何かありましたか?」
「いやぁそれがね…。」
軽い挨拶を交わしたあと俺が父に呼んだ理由を聞くと父は何故だか言いずらそうに目を逸らした。

「えっと、え。悪い話ですか?」
その様子にまさか何か悪いことでもあったのかと恐る恐る聞くと

「いやぁ。実はアランにパーティーにつけて欲しいとプレゼントが届いてるんだよ。」
「プレゼント…ですか。ちなみに誰から?」
「…。」
そう俺が父に聞くと父は真剣な顔で僕の顔をじーっと見てくる。

「あ、なんかわかりました。はい。」
言いずらそうにしてた理由に気づき俺が名前を言われる前に誰だか分かったと言うと父は少しホッとした顔をした。
そんなに名前を出すのも気まずかったらしい。

「そうなんだよ。そこでなんだが…。」
「はい。」
「これをつけるかどうかはアランの判断に任せようかと思っているんだ。」
「…でも皇族からの贈り物をつけないのはあまりに失礼ではないですか?」
「いや婚約が正式に決まってる訳でもないし、それにこれは殿下からの希望でもあるんだ。付けるかどうかは任せるから僕の気持ちだけでも受け取って欲しい。と」
父はそう言うと座っていた椅子から立ち上がり届けられたであろうプレゼントの箱を俺のところまで持ってくる。

「そう…ですか。」
「失礼とかそういうのはあまり気にせずアランがどうしたいかで決めなさい。」
そう優しい顔で笑うと父は俺の頭を優しく撫でた。


「はぁ。」
自分の部屋に戻りベットに横になる。
父から受け取った箱を手に大きめのため息を着いた。

「判断を任せると言われてもなぁ。」
セドリック殿下のことだ付けなかったからと言って何を言われるでもないのは本当なんだろう。
だからといってすぐに付けないと決めるのは難しいものだ。

「とりあえず見てみるだけ…。」
見ないで決めるのはそれは失礼だなと思い俺は体を起こし箱のリボンに手をかける。
スルスルとリボンを解き高そうな箱を開けた。

「はっ。俺の事好きすぎだろ。」
箱を開けるとそこには俺の髪の色のクォーツの宝石と
セドリック殿下の髪の色をしたゴールドの2つが並んだ胸につけれるバッヂが入っていた。

パーティーで付けるアクセサリーは基本的に婚約者の男側が相手の女性に対して自分イメージの色のおそろいのアクセサリーを送るというのが普通だ。
そして男性側は相手の女性のイメージの色を付けるそれが周りにこの人が私の婚約者だと主張するものになる。

だが俺が殿下から送られたアクセサリーには殿下の色でも俺の色でもなく2人の色が入ったアクセサリーだった。

それがまるで
ずっと一緒にいたい。と言われているようで何故か心の奥の方がムズムズしているような感覚になった。
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