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15.婚約者
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浮ついた心のまま自宅へ戻った遼佑は、リビングに入るとすぐに違和感に気が付いた。
三日ほど家に帰っていなかったが、あからさまにこの場に人が居た形跡があるのだ。
消したはずのエアコンが付いているし、飲みかけのペットボトルがテーブルの上に置かれている。
留守の間に志貴が帰ってきていたという事実に、遼佑は重たい溜め息を吐きながらその場に蹲った。
下手に外に出かけず家に居ればと後悔が襲ってくる。だがそれでは自分の本当の気持ちに気づけはしなかっただろう。
「タイミングが悪すぎるだろ……」
深く息を吐き出しながら顔を覆い、自身の間の悪さに落胆する。
だが未だスマホで連絡が取れなくとも、志貴がこの家に帰ってきているのということに心が軽くなるのだった。
「アイツが好きな飲み物とお菓子と……色々ストックしとくか」
志貴が帰ってきた時に居心地が良くなるように――
そう考えて部屋の掃除もしようと立ち上がった瞬間、玄関が開く音がした。
慌てて廊下へ続く扉を開ければ、そこに居るはずのない人物が目の前に居て、遼佑は固まってしまう。
「は、え? 結衣、なんでお前ここにーー」
「あれ、えっなんでいるの遼佑さん!」
靴を乱雑に脱ぎ、パタパタと走り寄ってくる結衣に遼佑は頭が痛くなる。
志貴ではなかったことの落胆も凄まじいが、何よりもこの場に従姉妹である結衣がいることが不快で仕方ない。
鍵はしっかり締めていた。それなのに何故家の中まで入ってこれたのか。
結衣の手元を見れば、この家の鍵だと思わしきものを手にしている。
「これ、なに?」
「やだちょっと、痛い痛い!!」
華奢な手首を捻り上げ、手にしていた物を落とさせ拾いあげればやはりこの家の鍵だった。
この家の鍵は家主である遼佑と、そして志貴しか持っていない。それを持っているという事実に言い知れぬ気持ち悪さと怒りが湧いてくる。
その気持ちのまま結衣を睨みつければ、怯えを見せて一歩後ずさった。
「そ、それは叔父さんが倒れて集まった時に叔母さんから渡されたのよ!!」
「あのババァ……」
「本当はサプライズしたかったのよね? 先に私が知ってて怒ってるんでしょ? そうそう、それと遼佑さんもダメでしょ、流石に遊び過ぎだと思うのよね。叔母さんが心配するのもわかるわ。だから私にそれを渡してきたのよ」
「そんなことお前に関係あるか? それにサプライズだのなんだの、なんの話だよ」
冷めた目で結衣を見ると、びくりと体を跳ねさせたたが引くことはせず、寧ろ遼佑を強く見てくる。
たがその視線も不愉快だった。
「関係あるわよッ!! 私は貴方の婚約者だもの! だから度々ここに来て様子を見に来てたの。それに女に飽き足らず男にまで手を出すだなんて流石に許容できないというかーー」
「ちょっと待て、婚約者ってなんのことだ? それにここに来てた? 男にまでってまさか……」
結衣の話にザッと一気に血の気が引く。
今までの話の噛み合わなさもそうだが、男にまで手を出しているのを知っているとなると、この場所で志貴に会ったのだろう。
「叔母さんが、遼佑さんの嫁には私だって昔から。だから鍵も渡されたのよ? あとここに来た時に男の人がベッドで寝てたから、そんなの追い出したに決まってるわ。だってここは私と住むために買った家なんでしょ? 指輪だってくれたじゃない!」
言われた瞬間、引いていた血の気がカッと上り怒りで脳が沸騰する。
この家は遼佑が母親の過干渉から逃げるために静馬が用意してくれた家だ。
決して目の前の従姉妹と住むためではない。
それに婚約者だの指輪だの、遼佑は今まで一言も結衣に言ったこともなければ、仄めかしたりしたこともない。
おおかた母親が勝手に暴走し、遼佑を縛りつけるために昔から猫可愛がりしてきた結衣に白羽の矢を立て、まるで遼佑が結衣のことを好きなのだと思い込ませたのだろう。
昔から虫唾が走るほど母親も、そしてそのコピーのような従姉妹も嫌いで仕方なかった。
だから物理的に距離を置いたというのに。
怒りで頭がどうにかなりそうだった。その感情のまま、目の前の結衣を殴り倒してしまいたいほどに。
だがどこかで冷静な頭がそれを止めていた。そうしたことで責任を取らされるなど真っ平ごめんだ。
遼佑が望むのは、志貴との幸せな未来のみ。
荒ぶる心を落ち着けるために壁を拳で思い切り殴り、肺の中の空気を全て吐き出す。
結衣はすでに怯えきっており、涙を流してへたり込んでいた。
「お前は本当にバカだよなぁ。あのババァに騙されてるのも気付かない。この部屋は志貴のためにあるし、未来を考えるのもアイツだけだ。お前じゃない」
その後、部屋に結衣を閉じ込めた遼佑は母親が一番苦手としている叔父に連絡を入れ、数時間後には結衣を回収をさせた。
その際結衣の指に嵌っていた母親から貰ったと言う指輪を外させ、道路に放った。
運良く大型トレーラーがその指輪を引いていき、石は粉々に砕かれいい気味だった。
そして母親のことも叔父の元に連れて行くよう頼めば、叔父は任せろと請け負ってくれた。
常識人の兄、父がいるというのに、ここまでおかしくなる妹とその子供には頭が痛い。
次の日には部屋の鍵も新しい物に取り替え、不快さを払拭するために清掃業者も呼んで、家中を綺麗にしてもらった。
静まり返った部屋の中、遼佑はスマホを見る。まだ志貴からの連絡はない。
唯一連絡を取れる手段は静馬しかいないなかった。
顔を両手で叩き気合を入れた遼佑は静馬の部屋に向かう。
「あらあら、遼佑ちゃんいらっしゃい。今他にもお客さんがいるけどいいかしら?」
「突然来たのは俺の方なので」
快く招き入れられるが、志貴のことを向こうから聞いてこないことに違和感を覚えたが気にしている余裕はなかった。
「静馬さん、志貴帰ってきました? 追加で買ってきてほしいもの連絡してたんですけどーー」
リビングの扉を開けば見知らぬ男が居て、尚且つ志貴の名前を出すではないか。
遼佑は嫉妬で頭がどうにかなりそうだった。
志貴の男友達は遼佑しか居ない。それにもかかわらず、目の前の男は親しげに志貴の名前を呼んでいるのだから。
「お前、志貴のなに?」
思わず睨み付けていれば、きょとんとした顔をした男が途端に意地悪い笑みを浮かべ、挑発するように言葉を発する。
「君こそ……僕の志貴のなんなのかな?」
三日ほど家に帰っていなかったが、あからさまにこの場に人が居た形跡があるのだ。
消したはずのエアコンが付いているし、飲みかけのペットボトルがテーブルの上に置かれている。
留守の間に志貴が帰ってきていたという事実に、遼佑は重たい溜め息を吐きながらその場に蹲った。
下手に外に出かけず家に居ればと後悔が襲ってくる。だがそれでは自分の本当の気持ちに気づけはしなかっただろう。
「タイミングが悪すぎるだろ……」
深く息を吐き出しながら顔を覆い、自身の間の悪さに落胆する。
だが未だスマホで連絡が取れなくとも、志貴がこの家に帰ってきているのということに心が軽くなるのだった。
「アイツが好きな飲み物とお菓子と……色々ストックしとくか」
志貴が帰ってきた時に居心地が良くなるように――
そう考えて部屋の掃除もしようと立ち上がった瞬間、玄関が開く音がした。
慌てて廊下へ続く扉を開ければ、そこに居るはずのない人物が目の前に居て、遼佑は固まってしまう。
「は、え? 結衣、なんでお前ここにーー」
「あれ、えっなんでいるの遼佑さん!」
靴を乱雑に脱ぎ、パタパタと走り寄ってくる結衣に遼佑は頭が痛くなる。
志貴ではなかったことの落胆も凄まじいが、何よりもこの場に従姉妹である結衣がいることが不快で仕方ない。
鍵はしっかり締めていた。それなのに何故家の中まで入ってこれたのか。
結衣の手元を見れば、この家の鍵だと思わしきものを手にしている。
「これ、なに?」
「やだちょっと、痛い痛い!!」
華奢な手首を捻り上げ、手にしていた物を落とさせ拾いあげればやはりこの家の鍵だった。
この家の鍵は家主である遼佑と、そして志貴しか持っていない。それを持っているという事実に言い知れぬ気持ち悪さと怒りが湧いてくる。
その気持ちのまま結衣を睨みつければ、怯えを見せて一歩後ずさった。
「そ、それは叔父さんが倒れて集まった時に叔母さんから渡されたのよ!!」
「あのババァ……」
「本当はサプライズしたかったのよね? 先に私が知ってて怒ってるんでしょ? そうそう、それと遼佑さんもダメでしょ、流石に遊び過ぎだと思うのよね。叔母さんが心配するのもわかるわ。だから私にそれを渡してきたのよ」
「そんなことお前に関係あるか? それにサプライズだのなんだの、なんの話だよ」
冷めた目で結衣を見ると、びくりと体を跳ねさせたたが引くことはせず、寧ろ遼佑を強く見てくる。
たがその視線も不愉快だった。
「関係あるわよッ!! 私は貴方の婚約者だもの! だから度々ここに来て様子を見に来てたの。それに女に飽き足らず男にまで手を出すだなんて流石に許容できないというかーー」
「ちょっと待て、婚約者ってなんのことだ? それにここに来てた? 男にまでってまさか……」
結衣の話にザッと一気に血の気が引く。
今までの話の噛み合わなさもそうだが、男にまで手を出しているのを知っているとなると、この場所で志貴に会ったのだろう。
「叔母さんが、遼佑さんの嫁には私だって昔から。だから鍵も渡されたのよ? あとここに来た時に男の人がベッドで寝てたから、そんなの追い出したに決まってるわ。だってここは私と住むために買った家なんでしょ? 指輪だってくれたじゃない!」
言われた瞬間、引いていた血の気がカッと上り怒りで脳が沸騰する。
この家は遼佑が母親の過干渉から逃げるために静馬が用意してくれた家だ。
決して目の前の従姉妹と住むためではない。
それに婚約者だの指輪だの、遼佑は今まで一言も結衣に言ったこともなければ、仄めかしたりしたこともない。
おおかた母親が勝手に暴走し、遼佑を縛りつけるために昔から猫可愛がりしてきた結衣に白羽の矢を立て、まるで遼佑が結衣のことを好きなのだと思い込ませたのだろう。
昔から虫唾が走るほど母親も、そしてそのコピーのような従姉妹も嫌いで仕方なかった。
だから物理的に距離を置いたというのに。
怒りで頭がどうにかなりそうだった。その感情のまま、目の前の結衣を殴り倒してしまいたいほどに。
だがどこかで冷静な頭がそれを止めていた。そうしたことで責任を取らされるなど真っ平ごめんだ。
遼佑が望むのは、志貴との幸せな未来のみ。
荒ぶる心を落ち着けるために壁を拳で思い切り殴り、肺の中の空気を全て吐き出す。
結衣はすでに怯えきっており、涙を流してへたり込んでいた。
「お前は本当にバカだよなぁ。あのババァに騙されてるのも気付かない。この部屋は志貴のためにあるし、未来を考えるのもアイツだけだ。お前じゃない」
その後、部屋に結衣を閉じ込めた遼佑は母親が一番苦手としている叔父に連絡を入れ、数時間後には結衣を回収をさせた。
その際結衣の指に嵌っていた母親から貰ったと言う指輪を外させ、道路に放った。
運良く大型トレーラーがその指輪を引いていき、石は粉々に砕かれいい気味だった。
そして母親のことも叔父の元に連れて行くよう頼めば、叔父は任せろと請け負ってくれた。
常識人の兄、父がいるというのに、ここまでおかしくなる妹とその子供には頭が痛い。
次の日には部屋の鍵も新しい物に取り替え、不快さを払拭するために清掃業者も呼んで、家中を綺麗にしてもらった。
静まり返った部屋の中、遼佑はスマホを見る。まだ志貴からの連絡はない。
唯一連絡を取れる手段は静馬しかいないなかった。
顔を両手で叩き気合を入れた遼佑は静馬の部屋に向かう。
「あらあら、遼佑ちゃんいらっしゃい。今他にもお客さんがいるけどいいかしら?」
「突然来たのは俺の方なので」
快く招き入れられるが、志貴のことを向こうから聞いてこないことに違和感を覚えたが気にしている余裕はなかった。
「静馬さん、志貴帰ってきました? 追加で買ってきてほしいもの連絡してたんですけどーー」
リビングの扉を開けば見知らぬ男が居て、尚且つ志貴の名前を出すではないか。
遼佑は嫉妬で頭がどうにかなりそうだった。
志貴の男友達は遼佑しか居ない。それにもかかわらず、目の前の男は親しげに志貴の名前を呼んでいるのだから。
「お前、志貴のなに?」
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