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84 満足の朝
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*微妙に背後注意です
翌朝痛む体で昼を迎えた春輝は、起き上がろうとしたところで違和感に気が付いた。がっしりと背後からガベルトゥスに抱き込まれているのはいつものことだが、それ以上に感じる違和感。
その正体はなんだと眉間に皺を作りながら探せば、ピタリとくっついた下半身同士に気が付いた。
霞んでいた頭がさっと冴えていく。ガベルトゥスの質量を持ったそれが、未だ春輝の中に入り込んでいたのだ。
僅かにでも体を動かせば、明け方まで散々嬲られ後孔が微かな刺激にも快楽を拾おうとして震えてしまう。
ぐっと眉を寄せ抜け出そうと試みるが、やはり抜け出せはしなかった。諦めたように春輝は力を抜きベッドに沈み込む。
体中に付けられた歯形はガベルトゥスの所有欲の表れなのだろうが、血が出る程に噛まれあちこちが痛くて仕方がない。
だが、と春輝は思う。春輝の嫉妬を感じ取り、それを塗りつぶさんほどに求められれば溜飲も下がると言う物だった。
情事の最中ギラつくガベルトゥスの目が、ただただ春輝自身に注がれるのが堪らない。歪んだものをぶつけても返ってくると言うのは奇跡に近い。
純粋無垢な妹には決して向けられはしない物を、遠慮なくぶつけられる安心感は春輝には心地が良すぎる。まるで親に甘える子供のようだと思わなくはないが。
「おい、いい加減起きろ」
「なんだ、もう起きたのか?」
くぐもった色気のある声にぞくりとし、思わず腰が重たくなる感覚が駆けた。
「早くそれを抜け」
「んん? わからせるためにはまだ足りないんじゃないのか?」
「んっんあ、っとに早く抜けって」
硬度を増したそれで中をぐりっと突かれ、思わず甘い声が漏れた。抗議するように振り返り睨みつけるが、ガベルトゥスはどこ吹く風だ。
そのまま弱い所を緩慢な動きで擦られてしまえば、寝て冷めた熱はすぐにぶり返した。耳元で聞こえる気怠く熱い吐息が更に春輝を高め、あっけなく果てる。
とんだ寝起きに春輝の機嫌は急降下したが、対照的にガベルトゥスは上機嫌だ。呆れを多分に含んだ溜息を漏らしながら、春輝は早々にベッドから抜け出しシャワーを浴び着替えた。
部屋に戻れば、既にトビアスとトゥーラが控え昼食の準備が終わっていた。ガベルトゥスはと言えば、ガウンをゆるく羽織った姿で寛いでいる。
「ハルキ、さっそくアイツがこれを持ってきたぞ」
ことりとテーブルに置かれた小さな箱に、春輝はなんとはなしに手に取ることを躊躇ってしまいガベルトゥスに問いかける。
「中身は?」
「王女が産んだ虫だとさ」
春輝は思わず伸ばした手を引っ込め、トビアスに視線を向ければその箱はすぐに回収され、目の届かない場所へとしまわれた。
「危うく飯の前に見るところだっただろうが」
「凄かったぞ、新しい妖精は。なぁトビアス」
「えぇそうですね、前のより大きさも形も気持ちの悪さが増してましたね」
「あれが増えてると思うと怖いですね。それでなくとも領地に居たような妖精は沢山いるでしょうし」
止めようにも繰り広げられる会話に、春輝は諦めたように目の前の食事に手を付けた。
トゥーラは王都に来てから度々偵察で居なくなる。今日珍しく昼食の場に居るのは諸々の報告を兼ねてなのだろうから会話を止めることはできない。
教会はやはり表向きおかしい所はまるでないようだ。出入りしている人間を注意深く観察しても、やはり精霊族とただの人間との見分けがつかない。
しかし王宮の人間をよくよく見ていれば、オーバンのように妖精の粉を吸っている者達が居るようだった。
みな一様に国の中枢に関わる文官や、中には高位貴族も含まれているようだった。洗脳され使われているのだろう。
精霊族に支配されているのだろうこの国は、やはり全てを消した方が良いと春輝は決意を更に深めた。
「ハルキ殿、あの箱はどうしますか」
春輝達が食べ終えれば、トビアスが元々離宮で用意されていた昼食を暖炉で燃やしている所だった。サイモンから齎された妖精を一緒に燃やそうとしてくれているのだろう。
しかし春輝はそんなトビアスを止め、虫が死なないように瓶に移させた。箱のままでもいいのだが、アルバロは瓶に入れ保管していたようだったので、それが適切なのかもしれないと思ったが故の指示だ。
「そんな物どうするんだ。まさか飼うのか?」
「まぁ、結果的にそうなるか? できるだけその虫を集めておいたら後で使えそうだと思ったんだよ。あぁトビアス、瓶に布でもかけて見えない所に保管しておいて」
怪訝そうな顔をする三人に、春輝は意味深に笑みを向け食後の紅茶を飲むばかりだった。
翌朝痛む体で昼を迎えた春輝は、起き上がろうとしたところで違和感に気が付いた。がっしりと背後からガベルトゥスに抱き込まれているのはいつものことだが、それ以上に感じる違和感。
その正体はなんだと眉間に皺を作りながら探せば、ピタリとくっついた下半身同士に気が付いた。
霞んでいた頭がさっと冴えていく。ガベルトゥスの質量を持ったそれが、未だ春輝の中に入り込んでいたのだ。
僅かにでも体を動かせば、明け方まで散々嬲られ後孔が微かな刺激にも快楽を拾おうとして震えてしまう。
ぐっと眉を寄せ抜け出そうと試みるが、やはり抜け出せはしなかった。諦めたように春輝は力を抜きベッドに沈み込む。
体中に付けられた歯形はガベルトゥスの所有欲の表れなのだろうが、血が出る程に噛まれあちこちが痛くて仕方がない。
だが、と春輝は思う。春輝の嫉妬を感じ取り、それを塗りつぶさんほどに求められれば溜飲も下がると言う物だった。
情事の最中ギラつくガベルトゥスの目が、ただただ春輝自身に注がれるのが堪らない。歪んだものをぶつけても返ってくると言うのは奇跡に近い。
純粋無垢な妹には決して向けられはしない物を、遠慮なくぶつけられる安心感は春輝には心地が良すぎる。まるで親に甘える子供のようだと思わなくはないが。
「おい、いい加減起きろ」
「なんだ、もう起きたのか?」
くぐもった色気のある声にぞくりとし、思わず腰が重たくなる感覚が駆けた。
「早くそれを抜け」
「んん? わからせるためにはまだ足りないんじゃないのか?」
「んっんあ、っとに早く抜けって」
硬度を増したそれで中をぐりっと突かれ、思わず甘い声が漏れた。抗議するように振り返り睨みつけるが、ガベルトゥスはどこ吹く風だ。
そのまま弱い所を緩慢な動きで擦られてしまえば、寝て冷めた熱はすぐにぶり返した。耳元で聞こえる気怠く熱い吐息が更に春輝を高め、あっけなく果てる。
とんだ寝起きに春輝の機嫌は急降下したが、対照的にガベルトゥスは上機嫌だ。呆れを多分に含んだ溜息を漏らしながら、春輝は早々にベッドから抜け出しシャワーを浴び着替えた。
部屋に戻れば、既にトビアスとトゥーラが控え昼食の準備が終わっていた。ガベルトゥスはと言えば、ガウンをゆるく羽織った姿で寛いでいる。
「ハルキ、さっそくアイツがこれを持ってきたぞ」
ことりとテーブルに置かれた小さな箱に、春輝はなんとはなしに手に取ることを躊躇ってしまいガベルトゥスに問いかける。
「中身は?」
「王女が産んだ虫だとさ」
春輝は思わず伸ばした手を引っ込め、トビアスに視線を向ければその箱はすぐに回収され、目の届かない場所へとしまわれた。
「危うく飯の前に見るところだっただろうが」
「凄かったぞ、新しい妖精は。なぁトビアス」
「えぇそうですね、前のより大きさも形も気持ちの悪さが増してましたね」
「あれが増えてると思うと怖いですね。それでなくとも領地に居たような妖精は沢山いるでしょうし」
止めようにも繰り広げられる会話に、春輝は諦めたように目の前の食事に手を付けた。
トゥーラは王都に来てから度々偵察で居なくなる。今日珍しく昼食の場に居るのは諸々の報告を兼ねてなのだろうから会話を止めることはできない。
教会はやはり表向きおかしい所はまるでないようだ。出入りしている人間を注意深く観察しても、やはり精霊族とただの人間との見分けがつかない。
しかし王宮の人間をよくよく見ていれば、オーバンのように妖精の粉を吸っている者達が居るようだった。
みな一様に国の中枢に関わる文官や、中には高位貴族も含まれているようだった。洗脳され使われているのだろう。
精霊族に支配されているのだろうこの国は、やはり全てを消した方が良いと春輝は決意を更に深めた。
「ハルキ殿、あの箱はどうしますか」
春輝達が食べ終えれば、トビアスが元々離宮で用意されていた昼食を暖炉で燃やしている所だった。サイモンから齎された妖精を一緒に燃やそうとしてくれているのだろう。
しかし春輝はそんなトビアスを止め、虫が死なないように瓶に移させた。箱のままでもいいのだが、アルバロは瓶に入れ保管していたようだったので、それが適切なのかもしれないと思ったが故の指示だ。
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「まぁ、結果的にそうなるか? できるだけその虫を集めておいたら後で使えそうだと思ったんだよ。あぁトビアス、瓶に布でもかけて見えない所に保管しておいて」
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