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「何故フリードリヒ殿下がここに?」
私はフリードリヒ殿下の腕に手を添えながら聞く。
「実は昨日隣国から帰ってきたんだよ。それで今日は夜会なんだ」
フリードリヒ殿下はなんでもないように答えた。
フリードリヒ殿下と私は実は幼馴染だ。
三年前フリードリヒ殿下が隣国に留学するまではよく一緒に遊んだりお茶会をしていた。
そして密かに私の初恋の相手でもある。
三年ぶりのフリードリヒ殿下は随分と背が伸びて凛々しく大人っぽくなっていた。
「あれが噂の婚約者…じゃなくて元婚約者かい?」
ふいにフリードリヒ殿下に聞かれる。
私は首を傾げながら
「噂とは?」
と尋ねると
「リリアナを蔑ろにして浮気ばかりしてるって噂。私はリリアナのことなら隣国にいても分かるんだよ」
と苦笑いをした。
恥ずかしい。
イヴァン様との婚約は一年前。
その頃はフリードリヒ殿下は既に隣国にいたはずなのに。
それに私のことならって、それだけ私が頼りないってこと?
私は思わず真っ赤になる。
するとフリードリヒ殿下はクスクスと笑って
「何を思ってるかなんとなく分かるけど、そんなことないよ」
と言った。
何故か私の思っていることが分かったようだ。
私は頭を下げて
「せっかくの夜会であんな騒ぎを起こしてしまい申し訳ありません」
と謝った。
フリードリヒ殿下はそんな私に
「リリアナが謝ることはないよ」
と優しく言ってくれた。
私はフリードリヒ殿下の腕に手を添えながら聞く。
「実は昨日隣国から帰ってきたんだよ。それで今日は夜会なんだ」
フリードリヒ殿下はなんでもないように答えた。
フリードリヒ殿下と私は実は幼馴染だ。
三年前フリードリヒ殿下が隣国に留学するまではよく一緒に遊んだりお茶会をしていた。
そして密かに私の初恋の相手でもある。
三年ぶりのフリードリヒ殿下は随分と背が伸びて凛々しく大人っぽくなっていた。
「あれが噂の婚約者…じゃなくて元婚約者かい?」
ふいにフリードリヒ殿下に聞かれる。
私は首を傾げながら
「噂とは?」
と尋ねると
「リリアナを蔑ろにして浮気ばかりしてるって噂。私はリリアナのことなら隣国にいても分かるんだよ」
と苦笑いをした。
恥ずかしい。
イヴァン様との婚約は一年前。
その頃はフリードリヒ殿下は既に隣国にいたはずなのに。
それに私のことならって、それだけ私が頼りないってこと?
私は思わず真っ赤になる。
するとフリードリヒ殿下はクスクスと笑って
「何を思ってるかなんとなく分かるけど、そんなことないよ」
と言った。
何故か私の思っていることが分かったようだ。
私は頭を下げて
「せっかくの夜会であんな騒ぎを起こしてしまい申し訳ありません」
と謝った。
フリードリヒ殿下はそんな私に
「リリアナが謝ることはないよ」
と優しく言ってくれた。
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