3 / 10
3
しおりを挟む
私が途方に暮れているとノックの音がして侍女らしき女の人が入ってきた。
名前はマリー。
あれ?
名前が分かる。
私は不思議に思いながら記憶を思い出してみた。
するとどうやら私は今まで生きてきた分の記憶があるようだ。
私はそのことにホッとしつつマリーをチラリと見た。
ローゼリアの記憶の通り茶色の髪を緩く片三つ編みにして前に垂らした琥珀色の瞳のお姉さんだ。
うん、記憶は大丈夫そうだ。
マリーは今からお茶会の支度をしますねと言って準備に取り掛かる。
私はその間に記憶を整理することに。
が、いくら記憶と照らし合わせてもやはり小説のタイトルは分からない。
どうやらあの毛玉は私が読んだことのない小説の世界に私を転生させたようだ。
仕方ない。
それでも転生してしまったのだ。
しかもあの毛玉は私の願いを叶えると言っていた。
じゃあ開き直って婚約者様に溺愛してもらおうではないか。
私はそう意気込んでお茶会の支度に取り掛かった。
…………。
なぜ?
レスラント公爵家の庭で銀髪と碧の瞳が美しいユーリ様とお茶会をしながら内心で首を傾げる。
理由は簡単。
私の願いは溺愛なのにこの婚約者様はろくに会話をしない。
それどころか私から目を逸らす始末だからだ。
もしかしてあの毛玉嘘ついた?
神様なのに?
私は少し腹立たしい気分で再びユーリ様を見た。
チラリと目が合うとまた直ぐに目を逸らされた。
なんでよっ!
私はムッとして目を逸らしたユーリ様を見る。
すると何故か耳が赤いことに気が付いた。
もしかして熱?
具合が悪いからこの態度なの?
私は慌ててユーリ様に
「ユーリ様のお耳が赤いようですがもしかして体調がお悪いのでは?」
と声を掛けた。
するとユーリ様は焦ったように耳を隠して
「大丈夫だ。なんでもない」
と言った。
私は
「それならいいですがあまりご無理はされないでくださいね」
と言いこの日は早めに帰宅した。
熱とかじゃないといいけど…
帰宅後少しゆっくりしてから夕食や湯浴みを済ませ一息つく。
私は一日を通して言葉遣いから作法まで記憶と身体が覚えているらしいことが分かり安堵していた。
そしてふと昼間のことを思い返す。
もし体調が悪くないのであればユーリ様のあれは何だったのだろうか?
しかもあれだけ会話もなく目も合わないのにまた来週お茶に誘われたのだ。
まあ嫌いなら誘わないだろうから嫌われてはないようだが私にはある意味拷問だ。
今までのローゼリアは何も思わなかったのだろうか?
私は今までのローゼリアの記憶を思い出す。
するとローゼリアはあんなユーリ様を可愛いと思っているようだった。
何故?
恋愛経験値ゼロの私には全く分からなかった。
名前はマリー。
あれ?
名前が分かる。
私は不思議に思いながら記憶を思い出してみた。
するとどうやら私は今まで生きてきた分の記憶があるようだ。
私はそのことにホッとしつつマリーをチラリと見た。
ローゼリアの記憶の通り茶色の髪を緩く片三つ編みにして前に垂らした琥珀色の瞳のお姉さんだ。
うん、記憶は大丈夫そうだ。
マリーは今からお茶会の支度をしますねと言って準備に取り掛かる。
私はその間に記憶を整理することに。
が、いくら記憶と照らし合わせてもやはり小説のタイトルは分からない。
どうやらあの毛玉は私が読んだことのない小説の世界に私を転生させたようだ。
仕方ない。
それでも転生してしまったのだ。
しかもあの毛玉は私の願いを叶えると言っていた。
じゃあ開き直って婚約者様に溺愛してもらおうではないか。
私はそう意気込んでお茶会の支度に取り掛かった。
…………。
なぜ?
レスラント公爵家の庭で銀髪と碧の瞳が美しいユーリ様とお茶会をしながら内心で首を傾げる。
理由は簡単。
私の願いは溺愛なのにこの婚約者様はろくに会話をしない。
それどころか私から目を逸らす始末だからだ。
もしかしてあの毛玉嘘ついた?
神様なのに?
私は少し腹立たしい気分で再びユーリ様を見た。
チラリと目が合うとまた直ぐに目を逸らされた。
なんでよっ!
私はムッとして目を逸らしたユーリ様を見る。
すると何故か耳が赤いことに気が付いた。
もしかして熱?
具合が悪いからこの態度なの?
私は慌ててユーリ様に
「ユーリ様のお耳が赤いようですがもしかして体調がお悪いのでは?」
と声を掛けた。
するとユーリ様は焦ったように耳を隠して
「大丈夫だ。なんでもない」
と言った。
私は
「それならいいですがあまりご無理はされないでくださいね」
と言いこの日は早めに帰宅した。
熱とかじゃないといいけど…
帰宅後少しゆっくりしてから夕食や湯浴みを済ませ一息つく。
私は一日を通して言葉遣いから作法まで記憶と身体が覚えているらしいことが分かり安堵していた。
そしてふと昼間のことを思い返す。
もし体調が悪くないのであればユーリ様のあれは何だったのだろうか?
しかもあれだけ会話もなく目も合わないのにまた来週お茶に誘われたのだ。
まあ嫌いなら誘わないだろうから嫌われてはないようだが私にはある意味拷問だ。
今までのローゼリアは何も思わなかったのだろうか?
私は今までのローゼリアの記憶を思い出す。
するとローゼリアはあんなユーリ様を可愛いと思っているようだった。
何故?
恋愛経験値ゼロの私には全く分からなかった。
28
あなたにおすすめの小説
【完結】マッチョ大好きマチョ村(松村)さん、異世界転生したらそこは筋肉パラダイスでした!
櫻野くるみ
恋愛
松村香蓮はマッチョが大好きな女子高校生。
しかし、学校には納得できるマッチョがいないことに不満を抱えていた。
細マッチョくらいでは満足できない香蓮は、友人にマッチョ好きを揶揄われ、『松村』をもじって『マチョ村』と呼ばれているのだが、ある日不注意による事故で死んでしまう。
転生した先は異世界だった。
頭をぶつけた衝撃で前世でマチョ村だった記憶を取り戻したカレンだったが、騎士団の寮で働いている彼女のまわりはマッチョだらけで……?
新人騎士の幼馴染みも加わって、マッチョ好きには堪らない筋肉パラダイスに悶絶するマチョ村さんのお話です。
小説家になろう様にも投稿しています。
『文官貴族令嬢は、マッチョな騎士に首ったけ。』がエンジェライト文庫様より電子書籍で配信されています。
こちらもマッチョに惹かれる女の子のハッピーエンドのお話なので、よろしかったら各配信サイトからお願いいたします。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
前世は有名コーヒーチェーン店で働いてたので、異世界で再現してみようという話
くじら
恋愛
王立学園の薬学科には、いつも白衣を着て調合室でコーヒーを淹れている女学生がいる。
彼女の淹れるコーヒー(という回復薬)を求めて、今日も学生がやってくる。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる