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019 警告
久し振りにスープ以外の物を口にしてホッと一息ついたが、バリバリドンドンと煩い。
《アッシュ、未だ居るの?》
《ああ、時々近寄ってくるので、警告している》
《ランディに教えてもらった、炎と音だけのファイヤーボールも射ってるよ》
《後から来た奴等は攻撃してこなかったので、脅すだけにしているわ》
《今度近寄って来たら警告せずに此処まで来させてよ》
《どうするの?》
《追っ手でないのなら、此の地の領主の配下だと思う。それなら話をして通してもらえないかと思ってね》
《無理なら?》
《強行突破というか、隠形で姿を隠して逃げるさ》
《私やグレイは姿を消せないよ》
《ああ、アッシュ達は堂々と逃げてもらうよ。アッシュとグレイが此の地を離れたら、俺も居ないと思われるからな》
《ん、ランディは一人になるよ》
《夜になったら迎えに来てくれればいいよ》
《今の貴方じゃゴブリンすら倒せないのに、そんな事はさせられないわ》
《グレイが土魔法を使えれば簡単だけど、覚える気がなさそうだし。逃げ出すのは、もう少し体力が戻ってからの話だよ》
《なに、土魔法が使えたら逃げられるの? 此処でじっとしているのも飽きたよ》
《逃げるってより、結界のドームと同じ物が作れるしトンネルや落とし穴も作れるぞ。それにファイヤーボールや雷撃の様な音がしない攻撃もできるな》
《音のしない攻撃?》
《ああ、俺の弓と同じで、獲物が黒焦げになったりしないよ》
《それじゃー覚えるよ!》
現金な奴だ。
ファイヤーボールを作れるのでストーンバレットは直ぐに出来た。
なので自分を包むドームが作れるかやらせてみると、あっさりと小さなドームが出来上がった。
《へへーん、簡単だよ》
《あーグレイ。此の儘だと死んじゃうので出ておいで》
《何故なの?》
《アッシュ、土魔法でドームを作ったら穴を開けておかないと、口を塞いだのと同じ事になるんだ。結界のドームだって煙が出ていかないだろう》
《ええ、煙くて大変だったわね》
《土魔法だと、もっと酷い事になるが死ぬまで気がつかないのさ。おかしいと思ったときには身体が動かなくなっているんだ》
日本の常識だよ、教えられないけどね。
* * * * * * *
《ランディス、近づいて来るわよ》
《何人くらいいるの?》
《五人ね》
「隊長、今日は静かですね」
「ああ、いきなり雷撃されたりしないだろうな」
「あれっ、あの子が立って此方を見ていますよ」
「本当だ。タイガーキャットにもたれて立っているぞ」
「どうやら、俺達を待っている様だな。お前達は一切口を開くな。そしてよく観察していろ」
慎重に近づいて来るが、武器の類いを身に付けていないので話し合いの余地はありそうだ。
「もう怪我は治ったのか?」
「何とか立てる様になったけれどね。俺を見張っている様だが?」
「捕らえた奴等から話は聞いた。ランディス、御領主様が君に依頼したいことが有るそうだ」
「依頼?」
「正確には、君の従えている幻獣にだな。治癒魔法の能力を確かめたいそうだ。君の指示に従ってその能力を発揮できるのなら、君と幻獣を相応の給金で雇いたいとの仰せだ」
キリング達に確り見られていたので、奴等を取り調べたのなら俺やグレイの事は知っていて当然か。
「御領主様って誰?」
「マンフレート・ホールデンス公爵閣下だ」
そういえば、此処って公爵領だったな。
「俺の事も調べているのなら、俺が貴族を信用していないのは判っているよな」
「詳しくは聞いていない、何しろ現場指揮官なものでな。命じられているのは、逃がすなと依頼を伝える事だけだ」
にやりと笑ってのうのうと言ってのけた。
「体力が戻るまで此処に居るので、治療を受けたいのであれば此処に連れて来ればよい。だが呼びつけられて出向く気はないし、力ずくなら・・・力を見せようか」
ランディスは坦々と喋っているが、力を、と言った時に微笑んだ笑顔が恐ろしかった。
「どうする気だ?」
「行く手を阻むのなら容赦はしない。俺を殺そうとした奴の後ろに誰がいるのか見当はついているが、喋らせる前に俺の身体が保たなかったからな。奴等を取り調べたのなら糸を引いている奴に伝えてくれ、これ以上手出しをするのなら館もろとも消滅させてやる。とな」
「出来るのか?」
《グレイ、指差す方へ魔力を4、矢一本分を使ってファイヤーボールを射ってくれる》
《あい、良いよ》
《出来るだけ遠くへ5連発でお願い》
ランディスが草原を指差すので見てみると〈ドオォォォーン〉〈ドオォォォーン〉と、いきなり大爆発が連続して起きた。
〈ウワァーァァァ〉
〈ヒョーェェェ〉
〈攻撃だ!〉
〈伏せろ!〉
連続した大爆発は五度で収まったが、此が館もろとも消滅させると言った意味かと理解した。
此の少年は魔法を授かっていないので、従える幻獣の魔法の筈だが途轍もない威力だ。
こんな奴が相手では、公爵閣下の全部隊相手でも勝ち目がない。
それに、今まで音だけだと高を括っていたファイヤーボールだが、あれは俺達が近づかない様にとの警告だったのか。
爆風で舞い上がった埃や草を払い落としながら立ち上がったが、膝の震えが止まらない。
ランディスには何にも言わずに自分達の野営地に戻ったが、彼の話した内容と見せられたファイヤーボールの威力が凄まじいことを書面にすると、自分では手に負えないので上位者を要請する旨を記した急送文を送る事にした。
夜明けと共に早馬を送り出したが、以後上位者が現れるまでは遠くからの監視だけを部下に命じた。
* * * * * * *
「公爵閣下、エリンザスで監視をしておりますクラウス警備隊長から急報が届きました」
「あれか、何と書いてある?」
「ランディスと申します少年は、立ち上がれる迄に回復したそうです。ただ公爵様の申し出を拒否した上、治療を依頼するのなら彼の野営地まで連れて来るようにと申したそうです。それと彼の命を狙う者達に警告する様にと言い、これ以上の攻撃には反撃するとの事です。その為に彼は幻獣に命じて火魔法を射たせたそうですが、少年の籠もる結界のドームから70~80m離れた場所に着弾したファイヤーボールの爆風で、クラウスと部下達は吹き飛ばされそうになったと書かれています」
「それ程の火魔法を使うのか」
「父上、判っているだけでも、結界に雷撃・治癒・収納にそれ程の威力の有る火魔法となれば、我々の戦力でも勝てるかどうか」
「使役している幻獣も頭が良さそうだし、それだけの力があれば儂の命も撥ね付けるか。だが若いな。何の後ろ盾もない冒険者一人では、出来る事は限られている」
「ですが、放置するには惜しい能力です」
「我が領地内に居るのに、他の貴族共や王家に取り込まれては面目丸潰れになる。ヘイラート、警備兵如きでは手に負えまい。お前が行って交渉しろ、取り逃がすことになっても絶対に敵に回すなよ」
「承知致しております」
* * * * * * *
クラウスと名乗った警備隊の隊長に警告をしてから三日後に、新たな客が現れた様だぞとアッシュが教えてくれた。
この先のエリンザスから領都のハイムントの街迄は、ミュルヌを挟んで往復四日掛かるはずだ。
さぞや早馬が駆け回っているのだろうな。
クラウスに案内されてファイヤーボールの爆発地点に向かったと聞き、クラウスの上位者に違いないと思った。
* * * * * * *
「ヘイラート様、此処がファイヤーボールの爆発地点で御座います」
「此の焼け跡はどれ位の大きさだ?」
「直径にして約30m程で御座います。此を連続五発射ちましたが、何方のタイガーキャットも何かをした様子はなかったそうです」
「何方が火魔法を使っていたのか判らないのか」
「部下にはよく見ている様に命じていましたが、判らなかったそうです」
「タイガーキャットの仔が、治癒魔法と収納魔法を使うのは間違いないのだな」
「部下が収納魔法を使うところを見たそうです。治癒魔法は捕らえた者達が見ていたそうです」
「此程破壊力のある魔法が射てるのなら、館もろとも消滅させるのは簡単だろうな。あの結界のドームはどうだ?」
「彼を襲った奴等が相当攻撃した様ですが、幻獣達に無視されたそうです」
「お前達は攻撃しなかったのか?」
「我々は領内で不穏な動きをしている者達を見張っていた部隊でありまして、大掛かりな攻撃力は持ち合わせていません。このファイヤーボールの爆風にもなんなく耐えていましたが、此程の魔法が射てるのなら、結界の防御力も推して知るべしかと」
「そうだな。彼を紹介してくれ」
《ランディス、お客さんだよ》
《ランディ、知らない奴だよ。沢山いるよ。あっ・・・》
《どうした?》
《たくさん来たけど、後ろが止まっちゃった》
クラウスと新しい客人にその護衛が六名やって来たが、結界を繁々と見て頷いている。
「ランディス、マンフレート・ホールデンス公爵様の御嫡男であられる、ヘイラート・ホールデンス様だ。君に話があるそうだ」
やれやれ、ご立派な肩書きをお持ちの様なので座っていては怒鳴られそうだ。
アッシュに助けられて立ち上がり、じっくりとご尊顔を拝する。
長兄のエラートの様な、冷たく見下す目付きとは少し違うな。
「公爵閣下の御嫡男様が、冒険者の俺に何か御用ですか?」
おっ、背後に控える騎士達の気配が変わったが、誰も何も言わない。
「ふむ、君の使役獣が放った、ファイヤーボールの威力を見せてもらいたくて来たのだが、お願い出来るかな」
《アッシュ、未だ居るの?》
《ああ、時々近寄ってくるので、警告している》
《ランディに教えてもらった、炎と音だけのファイヤーボールも射ってるよ》
《後から来た奴等は攻撃してこなかったので、脅すだけにしているわ》
《今度近寄って来たら警告せずに此処まで来させてよ》
《どうするの?》
《追っ手でないのなら、此の地の領主の配下だと思う。それなら話をして通してもらえないかと思ってね》
《無理なら?》
《強行突破というか、隠形で姿を隠して逃げるさ》
《私やグレイは姿を消せないよ》
《ああ、アッシュ達は堂々と逃げてもらうよ。アッシュとグレイが此の地を離れたら、俺も居ないと思われるからな》
《ん、ランディは一人になるよ》
《夜になったら迎えに来てくれればいいよ》
《今の貴方じゃゴブリンすら倒せないのに、そんな事はさせられないわ》
《グレイが土魔法を使えれば簡単だけど、覚える気がなさそうだし。逃げ出すのは、もう少し体力が戻ってからの話だよ》
《なに、土魔法が使えたら逃げられるの? 此処でじっとしているのも飽きたよ》
《逃げるってより、結界のドームと同じ物が作れるしトンネルや落とし穴も作れるぞ。それにファイヤーボールや雷撃の様な音がしない攻撃もできるな》
《音のしない攻撃?》
《ああ、俺の弓と同じで、獲物が黒焦げになったりしないよ》
《それじゃー覚えるよ!》
現金な奴だ。
ファイヤーボールを作れるのでストーンバレットは直ぐに出来た。
なので自分を包むドームが作れるかやらせてみると、あっさりと小さなドームが出来上がった。
《へへーん、簡単だよ》
《あーグレイ。此の儘だと死んじゃうので出ておいで》
《何故なの?》
《アッシュ、土魔法でドームを作ったら穴を開けておかないと、口を塞いだのと同じ事になるんだ。結界のドームだって煙が出ていかないだろう》
《ええ、煙くて大変だったわね》
《土魔法だと、もっと酷い事になるが死ぬまで気がつかないのさ。おかしいと思ったときには身体が動かなくなっているんだ》
日本の常識だよ、教えられないけどね。
* * * * * * *
《ランディス、近づいて来るわよ》
《何人くらいいるの?》
《五人ね》
「隊長、今日は静かですね」
「ああ、いきなり雷撃されたりしないだろうな」
「あれっ、あの子が立って此方を見ていますよ」
「本当だ。タイガーキャットにもたれて立っているぞ」
「どうやら、俺達を待っている様だな。お前達は一切口を開くな。そしてよく観察していろ」
慎重に近づいて来るが、武器の類いを身に付けていないので話し合いの余地はありそうだ。
「もう怪我は治ったのか?」
「何とか立てる様になったけれどね。俺を見張っている様だが?」
「捕らえた奴等から話は聞いた。ランディス、御領主様が君に依頼したいことが有るそうだ」
「依頼?」
「正確には、君の従えている幻獣にだな。治癒魔法の能力を確かめたいそうだ。君の指示に従ってその能力を発揮できるのなら、君と幻獣を相応の給金で雇いたいとの仰せだ」
キリング達に確り見られていたので、奴等を取り調べたのなら俺やグレイの事は知っていて当然か。
「御領主様って誰?」
「マンフレート・ホールデンス公爵閣下だ」
そういえば、此処って公爵領だったな。
「俺の事も調べているのなら、俺が貴族を信用していないのは判っているよな」
「詳しくは聞いていない、何しろ現場指揮官なものでな。命じられているのは、逃がすなと依頼を伝える事だけだ」
にやりと笑ってのうのうと言ってのけた。
「体力が戻るまで此処に居るので、治療を受けたいのであれば此処に連れて来ればよい。だが呼びつけられて出向く気はないし、力ずくなら・・・力を見せようか」
ランディスは坦々と喋っているが、力を、と言った時に微笑んだ笑顔が恐ろしかった。
「どうする気だ?」
「行く手を阻むのなら容赦はしない。俺を殺そうとした奴の後ろに誰がいるのか見当はついているが、喋らせる前に俺の身体が保たなかったからな。奴等を取り調べたのなら糸を引いている奴に伝えてくれ、これ以上手出しをするのなら館もろとも消滅させてやる。とな」
「出来るのか?」
《グレイ、指差す方へ魔力を4、矢一本分を使ってファイヤーボールを射ってくれる》
《あい、良いよ》
《出来るだけ遠くへ5連発でお願い》
ランディスが草原を指差すので見てみると〈ドオォォォーン〉〈ドオォォォーン〉と、いきなり大爆発が連続して起きた。
〈ウワァーァァァ〉
〈ヒョーェェェ〉
〈攻撃だ!〉
〈伏せろ!〉
連続した大爆発は五度で収まったが、此が館もろとも消滅させると言った意味かと理解した。
此の少年は魔法を授かっていないので、従える幻獣の魔法の筈だが途轍もない威力だ。
こんな奴が相手では、公爵閣下の全部隊相手でも勝ち目がない。
それに、今まで音だけだと高を括っていたファイヤーボールだが、あれは俺達が近づかない様にとの警告だったのか。
爆風で舞い上がった埃や草を払い落としながら立ち上がったが、膝の震えが止まらない。
ランディスには何にも言わずに自分達の野営地に戻ったが、彼の話した内容と見せられたファイヤーボールの威力が凄まじいことを書面にすると、自分では手に負えないので上位者を要請する旨を記した急送文を送る事にした。
夜明けと共に早馬を送り出したが、以後上位者が現れるまでは遠くからの監視だけを部下に命じた。
* * * * * * *
「公爵閣下、エリンザスで監視をしておりますクラウス警備隊長から急報が届きました」
「あれか、何と書いてある?」
「ランディスと申します少年は、立ち上がれる迄に回復したそうです。ただ公爵様の申し出を拒否した上、治療を依頼するのなら彼の野営地まで連れて来るようにと申したそうです。それと彼の命を狙う者達に警告する様にと言い、これ以上の攻撃には反撃するとの事です。その為に彼は幻獣に命じて火魔法を射たせたそうですが、少年の籠もる結界のドームから70~80m離れた場所に着弾したファイヤーボールの爆風で、クラウスと部下達は吹き飛ばされそうになったと書かれています」
「それ程の火魔法を使うのか」
「父上、判っているだけでも、結界に雷撃・治癒・収納にそれ程の威力の有る火魔法となれば、我々の戦力でも勝てるかどうか」
「使役している幻獣も頭が良さそうだし、それだけの力があれば儂の命も撥ね付けるか。だが若いな。何の後ろ盾もない冒険者一人では、出来る事は限られている」
「ですが、放置するには惜しい能力です」
「我が領地内に居るのに、他の貴族共や王家に取り込まれては面目丸潰れになる。ヘイラート、警備兵如きでは手に負えまい。お前が行って交渉しろ、取り逃がすことになっても絶対に敵に回すなよ」
「承知致しております」
* * * * * * *
クラウスと名乗った警備隊の隊長に警告をしてから三日後に、新たな客が現れた様だぞとアッシュが教えてくれた。
この先のエリンザスから領都のハイムントの街迄は、ミュルヌを挟んで往復四日掛かるはずだ。
さぞや早馬が駆け回っているのだろうな。
クラウスに案内されてファイヤーボールの爆発地点に向かったと聞き、クラウスの上位者に違いないと思った。
* * * * * * *
「ヘイラート様、此処がファイヤーボールの爆発地点で御座います」
「此の焼け跡はどれ位の大きさだ?」
「直径にして約30m程で御座います。此を連続五発射ちましたが、何方のタイガーキャットも何かをした様子はなかったそうです」
「何方が火魔法を使っていたのか判らないのか」
「部下にはよく見ている様に命じていましたが、判らなかったそうです」
「タイガーキャットの仔が、治癒魔法と収納魔法を使うのは間違いないのだな」
「部下が収納魔法を使うところを見たそうです。治癒魔法は捕らえた者達が見ていたそうです」
「此程破壊力のある魔法が射てるのなら、館もろとも消滅させるのは簡単だろうな。あの結界のドームはどうだ?」
「彼を襲った奴等が相当攻撃した様ですが、幻獣達に無視されたそうです」
「お前達は攻撃しなかったのか?」
「我々は領内で不穏な動きをしている者達を見張っていた部隊でありまして、大掛かりな攻撃力は持ち合わせていません。このファイヤーボールの爆風にもなんなく耐えていましたが、此程の魔法が射てるのなら、結界の防御力も推して知るべしかと」
「そうだな。彼を紹介してくれ」
《ランディス、お客さんだよ》
《ランディ、知らない奴だよ。沢山いるよ。あっ・・・》
《どうした?》
《たくさん来たけど、後ろが止まっちゃった》
クラウスと新しい客人にその護衛が六名やって来たが、結界を繁々と見て頷いている。
「ランディス、マンフレート・ホールデンス公爵様の御嫡男であられる、ヘイラート・ホールデンス様だ。君に話があるそうだ」
やれやれ、ご立派な肩書きをお持ちの様なので座っていては怒鳴られそうだ。
アッシュに助けられて立ち上がり、じっくりとご尊顔を拝する。
長兄のエラートの様な、冷たく見下す目付きとは少し違うな。
「公爵閣下の御嫡男様が、冒険者の俺に何か御用ですか?」
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