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124 大量捕獲
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「本当に夜の街道を行くのか?」
「ああ、夜明けと共にウルフの群れを攻撃するつもりだ」
「だが夜道の危険性は知っているだろう。無茶が過ぎないか」
「サブマス、俺はアッシュ達がいて街道を昼に移動すれば常に騒ぎになり、うんざりしているんだ。それで陽が落ちてから、夜道を使って旅をする事を覚えたのさ。俺には六頭の幻獣がついているので、夜の方が静かで安全なんだよ」
「六頭と言うが、そのちっこい奴が役に立つのか?」
「フラッグは土魔法と結界魔法が使えるんだ。流石にストーンランスは無理だが、ストーンアローのぶっといのなら打ち出せるし結界も頑丈だぞ」
風と牙の七人を連れていく訳にはいかずに残して行くが、フレアには教えた魔力操作の練習を続けろと命じておいた。
* * * * * * *
遠くに野獣の気配が濃厚な手前で止まり、群れが動き出したら戻っておいでとファングを偵察に送り出す。
万が一見張りに見つかっても、転移魔法があるので逃げるのに問題はない。
さて、群れの中に幻獣が居るので、無差別殺戮は問題外。
となるとアッシュ、グレイ、ブラックの雷撃を主体に、シルバーとファングにフラッグのアロー攻撃か。
夜明け前の空が白み始めるとファングに念話で問いかけると、ブラックウルフの群れだと返事が返ってきた。
群れは50m以上の範囲にわたってそれぞれの場所で寝ているので、それぞれの配置を決めて待機させる。
一番遠い所でも間に誰かを中継すれば念話が通じるので助かる。
グレイには、群れの中心上空に魔力は四つまでのファイヤーボールを、三連発射ち込んで叩き伏せろと命じる。
それを合図に、三方向から群れの外周部に雷撃攻撃を始めると同時に、三方向の間に潜むシルバーとファングに俺・・・フラッグがアロー攻撃だ。
俺も久し振りに弓を手にするが、大丈夫かな。
準備万端、夜明けを待ってアッシュに攻撃開始の雷撃を群れの中心に撃ち込んでもらう。
〈バリバリバリドォォーン〉と強烈な雷撃音に、眠っていたブラックウルフが飛び起きた。
次の瞬間、群れの中心より少し外れた上空でファイヤーボールが炸裂した。
〈ドオォォーン〉〈ドオォォーン〉〈ドオォォーン〉
赤い閃光と爆発音が連続すると、飛び起きたブラックウルフに爆風が襲い掛かった。
爆発に備えて伏せ強烈な爆風に耐えて群れの方を見ると、少しずつ位置をずらしたファイヤーボールの爆発により。地面に叩きつけられたり吹き飛ばされるウルフが見えた。
ファイヤーボールの三連発が終わると群れの周囲に向かって雷撃が始まったが、爆発音で耳が聞こえず雷撃音がよく聞こえない。
《良し、射て》の掛け声と共に立あがり、よろめき慌てるウルフに向けて弓を引き絞り放つ。
フラッグも俺の肩に掴まりながらストーンアローを射ちだしていて、俺より早い連続攻撃だ。
《ファング、逃がすな!》
グレイの声に見渡せば、グレイが逃げようとするブラックウルフの側にジャンプして、猫パンチで叩き伏せている。
それを見てファングも、逃げるウルフの近くにジャンプしアイスアローを射ち込んでいる。
五分も掛からずにブラックウルフの墓場の様になった。
爆発の中心地近くは流石に生きているウルフはいないが、その周辺から外周は怪我を負って逃げられないウルフの呻き声で溢れている。
面倒だが一頭ずつ鑑定して、魔法を持たないウルフを刺殺していく。
俺の後に続くシルバーが、刺殺したウルフを空間収納に放り込んでいく。
多数の魔法を授かっていても、魔力が低いものも刺殺したのでテイム出来たのは五頭だけとなった。
〔鑑定、・・・、♂、8才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)風魔法、治癒魔法、空間収納魔法、魔力94〕
〔鑑定、・・・、♀、13才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)水魔法、氷結魔法、空間収納魔法、魔力106〕
〔鑑定、・・・、♂、5才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)火魔法、雷撃魔法、魔力91〕
〔鑑定、・・・、♂、19才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)土魔法、空間収納魔法、魔力114〕
〔鑑定、・・・、♀、8才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)治癒魔法、空間収納魔法、結界魔法、魔力121〕
名付けは面倒なのでワンからファイブまでの番号順としておいた。
* * * * * * *
昼過ぎにはプラシドに戻れたが一騒動、何しろブラックウルフ五頭が俺達の後に従っていて大注目。
「侯爵殿、何やら数が増えている様に見えるのだが。まさか討伐に行ってテイムして戻ってきたとか」
「サブマス、遠回しな嫌味は止めろ。取り敢えず五頭の使役獣登録するので係員を呼んでくれ」
「ブラックウルフの群れだったのか?」
「そうだよ。報告通り魔法を使える幻獣様ご一行だ」
「取り敢えず聞いておくが、群れは?」
「殲滅した。多少取りこぼしは有るだろうけどな」
〈見ろよ、ブラックウルフが五頭も増えているぞ〉
〈あれって幻獣か?〉
〈幻獣に決まってらぁな。幻獣使いが普通の野獣をテイムしても旨味がないだろう〉
〈凄ぇなぁ〉
「サブマス、解体場を開けてくれ」
「何をする気だ?」
「討伐したブラックウルフを持って来てしまったので引き取ってくれ。大して金にならないと思うけど、この騒ぎで集められた奴らに飲み食いさせてやってくれ」
解体場にはサブマスと解体係以外の者を放り出してから、シルバーの空間収納に溜め込んでいたブラックウルフ出させた。
「何とまぁ、空間収納魔法が使える幻獣とはなぁ」
「黒焦げの奴から雷撃を喰らっている奴や、アロー系に・・・短槍は止めか」
「侯爵殿の幻獣は働きもの揃いの様だな」
「しかし、この光景は他の奴等には見せられんな」
「と言うか、半数は使い物にならんぞ。こんなに大量に討伐する奴がいるとは思わなかったな」
「アーマーバッファローとブッシュバッファローにも驚いたが、それ以上だぞ」
「主任、全部で133頭、これどうするんですか」
解体係のうんざりした声に振り向けば、恨みがましいジト目で見つめられてしまった。
* * * * * * *
ランディスが五頭のブラックウルフを連れ戻り、噂になった三日後にはヒューヘン宰相の執務室に急報が届いた。
同時にラルフ・ツアイス伯爵から、プラシドの隣りオルソンの東で複数の野獣の群れが集結しているとの報告も届けられた。
冒険者ギルドは此の討伐に冒険者達を派遣したが、冒険者達の被害が酷く伯爵家の警備隊をオルソンの防衛に差し向けているとの事だった。
大規模繁殖の文字が頭に浮かび、前回から60年ほどしか経っていないが前回同様プラシドの近くから騒ぎが始まった。
この調子だとフルンベルト伯爵領だけでなく、ツアイス伯爵領も大繁殖の被害が出そうだ。
フルンベルト伯爵領の三つの街と南のオルソン、杞憂であれば良いが大規模繁殖に備える必要が出てきたので、王国軍や魔法師団の派遣が必要で、陛下の許しを得る為に国王陛下の執務室に向かった。
* * * * * * *
「どうした、ヒューヘン」
「陛下、フルンベルト伯爵領のアレット、ウルフレント、プラシドに加え、南隣のオルソンにも大繁殖の被害が出始めています。これ以上隣接の街に被害が出る様なら、60数年前の様な被害が出る恐れがあります。早めに王国軍と魔法部隊の派遣を検討した方が良さそうです」
「グレイン侯爵がオルソン辺りに居たはずだが」
「現在、プラシドを拠点に野獣の討伐に参加しております。報告ではアーマーバッファロー、ブッシュバッファロー、グレイトバッファロー、バッファローの大規模な四つの群れの討伐と、ブラックウルフの群れの討伐を成しています」
「バッファローの群れ?」
「グレイトバッファローとバッファローは共に百頭以上の群れだったそうです。アーマーバッファローとブッシュバッファローは41頭と34頭を幻獣を使って一人で壊滅させています。その前には100頭以上のグレイトバッファローの群れを追い散らして冒険者達に討伐させています。最近話題になりました、大量のバッファローの肉は、彼が関わって大量討伐した結果です。今回届いた報告書には、プラシドとオルソンの中間地点付近に集まったブラックウルフの群れを、彼と幻獣だけで殲滅したと有りますが、その数130頭以上だそうです」
「幻獣を使っての成果とは言え、凄まじいものだな」
「はい、まさに〔幻獣を従える者〕と、言わざるを得ません。それが今回ブラックウルフ討伐と同時に、五頭の幻獣を従えて戻って来たそうです」
「それで、彼が幻獣を譲った二人、魔法大会では抜群の腕を見せたが・・・」
「あの二人はアレットとウルフレントに赴き、それぞれ抜群の働きをしているそうです」
「やはり魔法巧者が必要か」
「はい。少数の群れなら通常の冒険者達でも十分に対処出来ますが、大きな群れともなると魔法、特に強力なファイヤーボールに勝るものは御座いません」
「彼が幻獣を譲った者は他にも居ないのか?」
「グレインに一人居ますが、幻獣の使える魔法は氷結魔法と雷撃でして、大した成果は望めません」
「では、アルベール街道沿いの領主にはアレットからオルソンの街に魔法部隊の派遣を命じろ。王国の魔法部隊は・・・ウルフレントにて待機し、必要な所へ何時でも送り込める様にしておけ」
* * * * * * *
噂を聞きつけて有象無象がテイマーを引き連れてやって来るが、テイマーさえ居れば使役獣を譲って貰えるものと思っている。
例え幻獣を譲っても長い訓練期間を必要とするし、幻獣がどれ程魔法を持っていても、訓練をしなければ使えるのは一つ有るか無しかだと判っていない。
魔法を授かった者を鍛えて、パーティーに組み込んだ方が手っ取り早いし意思の疎通も簡単だ。
いっそ俺が魔法使いを鍛えて即戦力にしようと思ったが、国の軍事バランスを崩しかねないので諦めた。
「ああ、夜明けと共にウルフの群れを攻撃するつもりだ」
「だが夜道の危険性は知っているだろう。無茶が過ぎないか」
「サブマス、俺はアッシュ達がいて街道を昼に移動すれば常に騒ぎになり、うんざりしているんだ。それで陽が落ちてから、夜道を使って旅をする事を覚えたのさ。俺には六頭の幻獣がついているので、夜の方が静かで安全なんだよ」
「六頭と言うが、そのちっこい奴が役に立つのか?」
「フラッグは土魔法と結界魔法が使えるんだ。流石にストーンランスは無理だが、ストーンアローのぶっといのなら打ち出せるし結界も頑丈だぞ」
風と牙の七人を連れていく訳にはいかずに残して行くが、フレアには教えた魔力操作の練習を続けろと命じておいた。
* * * * * * *
遠くに野獣の気配が濃厚な手前で止まり、群れが動き出したら戻っておいでとファングを偵察に送り出す。
万が一見張りに見つかっても、転移魔法があるので逃げるのに問題はない。
さて、群れの中に幻獣が居るので、無差別殺戮は問題外。
となるとアッシュ、グレイ、ブラックの雷撃を主体に、シルバーとファングにフラッグのアロー攻撃か。
夜明け前の空が白み始めるとファングに念話で問いかけると、ブラックウルフの群れだと返事が返ってきた。
群れは50m以上の範囲にわたってそれぞれの場所で寝ているので、それぞれの配置を決めて待機させる。
一番遠い所でも間に誰かを中継すれば念話が通じるので助かる。
グレイには、群れの中心上空に魔力は四つまでのファイヤーボールを、三連発射ち込んで叩き伏せろと命じる。
それを合図に、三方向から群れの外周部に雷撃攻撃を始めると同時に、三方向の間に潜むシルバーとファングに俺・・・フラッグがアロー攻撃だ。
俺も久し振りに弓を手にするが、大丈夫かな。
準備万端、夜明けを待ってアッシュに攻撃開始の雷撃を群れの中心に撃ち込んでもらう。
〈バリバリバリドォォーン〉と強烈な雷撃音に、眠っていたブラックウルフが飛び起きた。
次の瞬間、群れの中心より少し外れた上空でファイヤーボールが炸裂した。
〈ドオォォーン〉〈ドオォォーン〉〈ドオォォーン〉
赤い閃光と爆発音が連続すると、飛び起きたブラックウルフに爆風が襲い掛かった。
爆発に備えて伏せ強烈な爆風に耐えて群れの方を見ると、少しずつ位置をずらしたファイヤーボールの爆発により。地面に叩きつけられたり吹き飛ばされるウルフが見えた。
ファイヤーボールの三連発が終わると群れの周囲に向かって雷撃が始まったが、爆発音で耳が聞こえず雷撃音がよく聞こえない。
《良し、射て》の掛け声と共に立あがり、よろめき慌てるウルフに向けて弓を引き絞り放つ。
フラッグも俺の肩に掴まりながらストーンアローを射ちだしていて、俺より早い連続攻撃だ。
《ファング、逃がすな!》
グレイの声に見渡せば、グレイが逃げようとするブラックウルフの側にジャンプして、猫パンチで叩き伏せている。
それを見てファングも、逃げるウルフの近くにジャンプしアイスアローを射ち込んでいる。
五分も掛からずにブラックウルフの墓場の様になった。
爆発の中心地近くは流石に生きているウルフはいないが、その周辺から外周は怪我を負って逃げられないウルフの呻き声で溢れている。
面倒だが一頭ずつ鑑定して、魔法を持たないウルフを刺殺していく。
俺の後に続くシルバーが、刺殺したウルフを空間収納に放り込んでいく。
多数の魔法を授かっていても、魔力が低いものも刺殺したのでテイム出来たのは五頭だけとなった。
〔鑑定、・・・、♂、8才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)風魔法、治癒魔法、空間収納魔法、魔力94〕
〔鑑定、・・・、♀、13才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)水魔法、氷結魔法、空間収納魔法、魔力106〕
〔鑑定、・・・、♂、5才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)火魔法、雷撃魔法、魔力91〕
〔鑑定、・・・、♂、19才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)土魔法、空間収納魔法、魔力114〕
〔鑑定、・・・、♀、8才、ブラックウルフ(ランディスの使役獣)治癒魔法、空間収納魔法、結界魔法、魔力121〕
名付けは面倒なのでワンからファイブまでの番号順としておいた。
* * * * * * *
昼過ぎにはプラシドに戻れたが一騒動、何しろブラックウルフ五頭が俺達の後に従っていて大注目。
「侯爵殿、何やら数が増えている様に見えるのだが。まさか討伐に行ってテイムして戻ってきたとか」
「サブマス、遠回しな嫌味は止めろ。取り敢えず五頭の使役獣登録するので係員を呼んでくれ」
「ブラックウルフの群れだったのか?」
「そうだよ。報告通り魔法を使える幻獣様ご一行だ」
「取り敢えず聞いておくが、群れは?」
「殲滅した。多少取りこぼしは有るだろうけどな」
〈見ろよ、ブラックウルフが五頭も増えているぞ〉
〈あれって幻獣か?〉
〈幻獣に決まってらぁな。幻獣使いが普通の野獣をテイムしても旨味がないだろう〉
〈凄ぇなぁ〉
「サブマス、解体場を開けてくれ」
「何をする気だ?」
「討伐したブラックウルフを持って来てしまったので引き取ってくれ。大して金にならないと思うけど、この騒ぎで集められた奴らに飲み食いさせてやってくれ」
解体場にはサブマスと解体係以外の者を放り出してから、シルバーの空間収納に溜め込んでいたブラックウルフ出させた。
「何とまぁ、空間収納魔法が使える幻獣とはなぁ」
「黒焦げの奴から雷撃を喰らっている奴や、アロー系に・・・短槍は止めか」
「侯爵殿の幻獣は働きもの揃いの様だな」
「しかし、この光景は他の奴等には見せられんな」
「と言うか、半数は使い物にならんぞ。こんなに大量に討伐する奴がいるとは思わなかったな」
「アーマーバッファローとブッシュバッファローにも驚いたが、それ以上だぞ」
「主任、全部で133頭、これどうするんですか」
解体係のうんざりした声に振り向けば、恨みがましいジト目で見つめられてしまった。
* * * * * * *
ランディスが五頭のブラックウルフを連れ戻り、噂になった三日後にはヒューヘン宰相の執務室に急報が届いた。
同時にラルフ・ツアイス伯爵から、プラシドの隣りオルソンの東で複数の野獣の群れが集結しているとの報告も届けられた。
冒険者ギルドは此の討伐に冒険者達を派遣したが、冒険者達の被害が酷く伯爵家の警備隊をオルソンの防衛に差し向けているとの事だった。
大規模繁殖の文字が頭に浮かび、前回から60年ほどしか経っていないが前回同様プラシドの近くから騒ぎが始まった。
この調子だとフルンベルト伯爵領だけでなく、ツアイス伯爵領も大繁殖の被害が出そうだ。
フルンベルト伯爵領の三つの街と南のオルソン、杞憂であれば良いが大規模繁殖に備える必要が出てきたので、王国軍や魔法師団の派遣が必要で、陛下の許しを得る為に国王陛下の執務室に向かった。
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「どうした、ヒューヘン」
「陛下、フルンベルト伯爵領のアレット、ウルフレント、プラシドに加え、南隣のオルソンにも大繁殖の被害が出始めています。これ以上隣接の街に被害が出る様なら、60数年前の様な被害が出る恐れがあります。早めに王国軍と魔法部隊の派遣を検討した方が良さそうです」
「グレイン侯爵がオルソン辺りに居たはずだが」
「現在、プラシドを拠点に野獣の討伐に参加しております。報告ではアーマーバッファロー、ブッシュバッファロー、グレイトバッファロー、バッファローの大規模な四つの群れの討伐と、ブラックウルフの群れの討伐を成しています」
「バッファローの群れ?」
「グレイトバッファローとバッファローは共に百頭以上の群れだったそうです。アーマーバッファローとブッシュバッファローは41頭と34頭を幻獣を使って一人で壊滅させています。その前には100頭以上のグレイトバッファローの群れを追い散らして冒険者達に討伐させています。最近話題になりました、大量のバッファローの肉は、彼が関わって大量討伐した結果です。今回届いた報告書には、プラシドとオルソンの中間地点付近に集まったブラックウルフの群れを、彼と幻獣だけで殲滅したと有りますが、その数130頭以上だそうです」
「幻獣を使っての成果とは言え、凄まじいものだな」
「はい、まさに〔幻獣を従える者〕と、言わざるを得ません。それが今回ブラックウルフ討伐と同時に、五頭の幻獣を従えて戻って来たそうです」
「それで、彼が幻獣を譲った二人、魔法大会では抜群の腕を見せたが・・・」
「あの二人はアレットとウルフレントに赴き、それぞれ抜群の働きをしているそうです」
「やはり魔法巧者が必要か」
「はい。少数の群れなら通常の冒険者達でも十分に対処出来ますが、大きな群れともなると魔法、特に強力なファイヤーボールに勝るものは御座いません」
「彼が幻獣を譲った者は他にも居ないのか?」
「グレインに一人居ますが、幻獣の使える魔法は氷結魔法と雷撃でして、大した成果は望めません」
「では、アルベール街道沿いの領主にはアレットからオルソンの街に魔法部隊の派遣を命じろ。王国の魔法部隊は・・・ウルフレントにて待機し、必要な所へ何時でも送り込める様にしておけ」
* * * * * * *
噂を聞きつけて有象無象がテイマーを引き連れてやって来るが、テイマーさえ居れば使役獣を譲って貰えるものと思っている。
例え幻獣を譲っても長い訓練期間を必要とするし、幻獣がどれ程魔法を持っていても、訓練をしなければ使えるのは一つ有るか無しかだと判っていない。
魔法を授かった者を鍛えて、パーティーに組み込んだ方が手っ取り早いし意思の疎通も簡単だ。
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