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134 テイマー達
ルシアンの再生治療の練習は三日で終了。
肘からから指六本減らした状態から魔力を指一本ずつ増やしていき、腕一本程度なら指三本増やした状態で再生出来る様になった。
足も膝から切り落としても、指四本に増やせば再生可能と判った。
傑作なのは、エルクの片足を切り落として再生させた時に、手首から肘まで溜めた魔力では再生出来なかったが、みっちりと魔力を溜めて治療すれば完璧に治せる事。
どうしてそんな事をするのかと聞けば、恐い侯爵様の治療の時に近寄りたくなかったので、思いっきり魔力を溜めたら一発で治ったそうだ。
それ以後、治療が難しそうな時は魔力を腕にみっちりと溜めて治療していると言った。
王都に戻る前に、父親の腕の傷痕を治し、仲間達の古傷も全て治させると、ルシアンが凄腕の治癒魔法使いだと皆理解した様だ。
* * * * * * * *
ルシアンをミレーネ様の所へ送り届けてから、お願いしてアーマーバッファローのステーキと串焼き肉を大量に作って貰った。
勿論ミレーネ様や糞親父は言うに及ばず、末端の使用人に至るまで夕食はステーキの食べ放題として喜ばれた。
ミーナも10才になり一端のお嬢様を気取っているが、ブルーを膝に乗せて夢中でステーキに没頭しているのには笑えた。
ミレーネ様の所をお暇した後は、ひたすら食料調達に励む。
空間収納があるので、ランク8-360の物は獲物用とし、5-360の物は装備品や食料買い出し時の一時保存用とする。
ランク1-5は完全なお財布代わりで、ミレーネ様から貰ったランク5-90と3-60はお役御免となり二つは空にして予備とした。
タンザを目指して旅立ったのは春の盛りで、ハニービーにお願いして花蜜を集めながらの旅となった。
* * * * * * * *
花々が開き始めた3月の半ば、漸くウルファング王国から国王崩御の知らせが届き、同時に警戒厳重だった国境の警備も緩んだ。
ウィランドール王国からの弔問団は派遣されず、ウィランドール王国派遣公使が国王名代としてウルファングの王城へ弔問に訪れたが、何も言われずに葬儀は粛々と執り行われた。
半年ほど前から封鎖に近い状態で過ごし、本国からの通信も途切れ途切れではあった。
しかし、何が起きたかを知らされていた派遣公使は、素知らぬ顔で国王名代としての役目を果たした。
ウルファング王国国王崩御の知らせが届いた十日後、モーラン子爵は王城に呼び出されて伯爵位を賜る事になった。
授爵の儀に立ち会った貴族達は、彼女が何故子爵から伯爵へと短期間で陞爵したのか判らずに噂が飛び交ったが、確たる事も判らず憶測だけが乱れ飛んだ。
* * * * * * * *
4月の半ば、春の宴に集う貴族や豪商達でごった返す大広間で、一人浮かない顔のナザレス・グレンセン伯爵。
王家の通達を読み誤り、王妃の御用係を示す身分証を持つ男が急ぐと言った返書を、通常報告に紛れさせて送ったことをキツく咎められた。
王妃の御用係を示す身分証を見せられて一瞬腰を浮かせたが、冒険者相手に立つ事はプライドが許さず、ぞんざいに扱ったツケが今頃帰って来るとは思わなかった。
そして、半年にも及ぶ厳戒態勢は、あの男の行動故に起きた事らしいと知り、背筋を冷たくした。
その上、今話題の魔法の手引き書はあの男が記し、王家に公開することを許したと聞かされ一時は降格かと震え上がった。
あの男と繋がりが深いと噂される女伯爵は王妃の傍らに控え、背後には特級治癒魔法師の制服を着た少女が控えている。
しかも、王国の特級治癒魔法師の制服を着てはいるが、胸の紋章は女伯爵のものだ。
時流を見誤ったのか運が悪かったのか大失態だと、周囲の華やかさの中で一人落ち込んでいた。
* * * * * * * *
久し振りにタンザの冒険者ギルドへ顔を出したが、三年経ったが変わらずに獲物が多いのか食堂も人が多い。
買い取りの親父に解体場へ行くと断り中へ入る。
解体場も混んでいて順番待ちの行列が出来ているが、獲物は小振りになった様で大物が見当たらない。
顔見知りの解体係のところへ向かうと〈てめぇー、順番を守れ!〉と声が掛かる。
「獲物を売りに来たんじゃないので心配するな。知り合いにちょっと近況を尋ねに来ただけだ」
「おう、シンヤ、獲物は何だ?」
「タンザにきたばかりで何も無いよ。タンザの楯に合いに来たんだけど、様子はどうかな」
「今は落ち着いているな。タンザの楯はこの間来たので、もう少し後になると思うぞ」
「顔を見たら、俺が会いに来ていると伝えてよ」
それだけ頼んで食堂へ向かい、列に並んでエールを手にする。
空いた席はと見渡せば「シンヤ、良く来たな」と声が掛かった。
見ればザルムがジョッキを掲げて呼んでいるので相席させて貰う。
「久しく見なかったが、稼ぎに来たのか?」
「タンザの楯に会いに来たんだ。家に行っても会えるとは限らないので、出入り口から近いギルドに寄ってみたのさ」
「おー、彼奴らか。強制依頼の時にあんたと組んで名を売ったから、ちょっとした有名人だぞ。あれが攻撃系の魔法なら、タンザでトップクラスになれるんだけどな」
「でも、安全確実に稼いでいるんだろう」
「ああ、皆羨ましがっているぞ。でも魔法の指南書が出ただろう、あれが出て以来攻撃系の奴等が練習に必死でよ、で、自慢の魔法でアリエラの結界を射ち抜くのを目標にしているんだが、だーれも打ち抜けなくてよ。タンザの楯がギルドに顔を出すと、訓練場にシールドを作って貰い賭けの始まりさ」
「それじゃ、タンザで攻撃魔法使いを抱えるパーティーは、確り稼いでいるだろうな」
「羨ましい限りさ」
「で、あんたはどうなんだ」
「キルザと近場でちまちまとやっているよ」
* * * * * * * *
アリエラ達に会えるまで町の外で野営をするつもりなのでギルドの外へ出ると、RとLの側で数人の男女が屯していた。
「やっと会えたわね。あんたの噂は随分聞かされたけど、今もテイマーの方が本業なの」
「出来ればフォレストウルフの動かし方とか、ウルフを使っての狩りの仕方とかを教えてもらえないか」
そうだった、以前支配を増やす為に街を出る時に会った連中だ。
次に会った時と言って別れたが、タンザの楯と出会った後で強制招集に引っ掛かり、あれっきりになっていたな。
「グレイウルフとカリオンは、あんた達の使役獣なのか」
「グレイウルフは俺だけと、中々思い通りにいかなくてな」
「私はカリオンだけど、頭の良い番犬程度ね」
「あの~、私もテイマーなんですけど能力が19しかなくてテイム出来ないんですが、何かいい方法はありますか」
「此処で教え辛いので町の外へ出られるかい」
「薬草採取で生活しているので野営はした事がないのですが」
「俺もです。他のパーティーの手伝いに行った時に、経験した程度です」
「私は薬草採取しかしないので野営の経験もありません」
「俺もタンザの楯を待っているので2、3日で良ければ知っていることは教えるが、俺の加護は特殊なのであまり参考にはならないと思うよ。でも基本的な事なら教えられるし、野営の心配はしなくていいよ」
「お願い出来ますか」
「頼みます!」
「私もいいですか?」
「構わないよ。町の外と言っても、10分か20分程度離れるだけだから」
三人と共に北門から出るが、うっかり何時もの様に貴族専用通路に踏み込んでしまい、三人に驚かれてしまった。
出入り口はそこそこ混み合っていて、三人が出て来るのを待つのが面倒なので、警備兵に断って俺と共に通してもらう。
「ふぇー、貴族様用通路なんて初めて通りました」
「シンヤは相当な伝がある様だな」
「まぁな、貴族の使用人の身分証が手に入ったので使わせてもらっているよ」
門を出てほんの10分程歩き、草原に入ると街道から見えない場所に野営用結界を展開する。
「これって・・・」
「ふぇー」
「すごーいぃぃ」
「この中なら少々の野獣の攻撃に耐えられるので気楽にしてくれ」
春とはいえ、夜は冷えるので寝床にする草を刈らせて野営の準備をさせ、早めの食事を済ませてから彼等三人の能力を聞き出す。
ゴランは能力57で、グレイウルフをテイムして四年半。
マリエンは能力44で、カリオンをテイムして三年ちょい。
エライザは能力19で使役獣はいない。
「ゴランとマリエンはテイムの経験者だけど、成獣をテイムした経験はないって言ったよな」
「俺は親を亡くしたグレイウルフの仔をもらってのテイムだからな」
「私もそうよ。そもそも成獣をテイムって出来るの?」
「俺のテイマーとしての知識は、テイマーの能力より強い個体はテイム出来ない。って事だな。このテイマーの能力より強いってのは、闘いでの強さではなくテイマーとしての能力が野獣より高いか低いかって事だ」
「そこからよく判らないんだけど、仔犬ならテイム出来るからと言われて、テイムを二回唱えろと言われてテイム出来ただけなの」
「俺の時もそう言われたな」
「テイムは弱っている野獣相手なら比較的楽にテイムできるが、この弱っているとか弱いってのが問題だ。ゴブリンをテイム出来ると思うか?」
「ゴブリンくらいなら出来ると思うけど・・・」
「あんなに臭い奴はいらないよな。ゴブリンは7~15位で、ハイゴブリンになると15~24」
「その7~15とか15~24ってのは何だい?」
「俺の能力1に対してだと思うので、あんた達には当てはまらないと思う。つまり、ゴランは能力57でゴブリンより強い。マリエンも44だから強いしエライザも19だからゴブリンをテイム出来る。問題は此処からだ、ゴブリンをテイム出来る条件は持っているが、テイムしようとしてもテイムは出来ない」
「言ってる事がおかしくないか?」
肘からから指六本減らした状態から魔力を指一本ずつ増やしていき、腕一本程度なら指三本増やした状態で再生出来る様になった。
足も膝から切り落としても、指四本に増やせば再生可能と判った。
傑作なのは、エルクの片足を切り落として再生させた時に、手首から肘まで溜めた魔力では再生出来なかったが、みっちりと魔力を溜めて治療すれば完璧に治せる事。
どうしてそんな事をするのかと聞けば、恐い侯爵様の治療の時に近寄りたくなかったので、思いっきり魔力を溜めたら一発で治ったそうだ。
それ以後、治療が難しそうな時は魔力を腕にみっちりと溜めて治療していると言った。
王都に戻る前に、父親の腕の傷痕を治し、仲間達の古傷も全て治させると、ルシアンが凄腕の治癒魔法使いだと皆理解した様だ。
* * * * * * * *
ルシアンをミレーネ様の所へ送り届けてから、お願いしてアーマーバッファローのステーキと串焼き肉を大量に作って貰った。
勿論ミレーネ様や糞親父は言うに及ばず、末端の使用人に至るまで夕食はステーキの食べ放題として喜ばれた。
ミーナも10才になり一端のお嬢様を気取っているが、ブルーを膝に乗せて夢中でステーキに没頭しているのには笑えた。
ミレーネ様の所をお暇した後は、ひたすら食料調達に励む。
空間収納があるので、ランク8-360の物は獲物用とし、5-360の物は装備品や食料買い出し時の一時保存用とする。
ランク1-5は完全なお財布代わりで、ミレーネ様から貰ったランク5-90と3-60はお役御免となり二つは空にして予備とした。
タンザを目指して旅立ったのは春の盛りで、ハニービーにお願いして花蜜を集めながらの旅となった。
* * * * * * * *
花々が開き始めた3月の半ば、漸くウルファング王国から国王崩御の知らせが届き、同時に警戒厳重だった国境の警備も緩んだ。
ウィランドール王国からの弔問団は派遣されず、ウィランドール王国派遣公使が国王名代としてウルファングの王城へ弔問に訪れたが、何も言われずに葬儀は粛々と執り行われた。
半年ほど前から封鎖に近い状態で過ごし、本国からの通信も途切れ途切れではあった。
しかし、何が起きたかを知らされていた派遣公使は、素知らぬ顔で国王名代としての役目を果たした。
ウルファング王国国王崩御の知らせが届いた十日後、モーラン子爵は王城に呼び出されて伯爵位を賜る事になった。
授爵の儀に立ち会った貴族達は、彼女が何故子爵から伯爵へと短期間で陞爵したのか判らずに噂が飛び交ったが、確たる事も判らず憶測だけが乱れ飛んだ。
* * * * * * * *
4月の半ば、春の宴に集う貴族や豪商達でごった返す大広間で、一人浮かない顔のナザレス・グレンセン伯爵。
王家の通達を読み誤り、王妃の御用係を示す身分証を持つ男が急ぐと言った返書を、通常報告に紛れさせて送ったことをキツく咎められた。
王妃の御用係を示す身分証を見せられて一瞬腰を浮かせたが、冒険者相手に立つ事はプライドが許さず、ぞんざいに扱ったツケが今頃帰って来るとは思わなかった。
そして、半年にも及ぶ厳戒態勢は、あの男の行動故に起きた事らしいと知り、背筋を冷たくした。
その上、今話題の魔法の手引き書はあの男が記し、王家に公開することを許したと聞かされ一時は降格かと震え上がった。
あの男と繋がりが深いと噂される女伯爵は王妃の傍らに控え、背後には特級治癒魔法師の制服を着た少女が控えている。
しかも、王国の特級治癒魔法師の制服を着てはいるが、胸の紋章は女伯爵のものだ。
時流を見誤ったのか運が悪かったのか大失態だと、周囲の華やかさの中で一人落ち込んでいた。
* * * * * * * *
久し振りにタンザの冒険者ギルドへ顔を出したが、三年経ったが変わらずに獲物が多いのか食堂も人が多い。
買い取りの親父に解体場へ行くと断り中へ入る。
解体場も混んでいて順番待ちの行列が出来ているが、獲物は小振りになった様で大物が見当たらない。
顔見知りの解体係のところへ向かうと〈てめぇー、順番を守れ!〉と声が掛かる。
「獲物を売りに来たんじゃないので心配するな。知り合いにちょっと近況を尋ねに来ただけだ」
「おう、シンヤ、獲物は何だ?」
「タンザにきたばかりで何も無いよ。タンザの楯に合いに来たんだけど、様子はどうかな」
「今は落ち着いているな。タンザの楯はこの間来たので、もう少し後になると思うぞ」
「顔を見たら、俺が会いに来ていると伝えてよ」
それだけ頼んで食堂へ向かい、列に並んでエールを手にする。
空いた席はと見渡せば「シンヤ、良く来たな」と声が掛かった。
見ればザルムがジョッキを掲げて呼んでいるので相席させて貰う。
「久しく見なかったが、稼ぎに来たのか?」
「タンザの楯に会いに来たんだ。家に行っても会えるとは限らないので、出入り口から近いギルドに寄ってみたのさ」
「おー、彼奴らか。強制依頼の時にあんたと組んで名を売ったから、ちょっとした有名人だぞ。あれが攻撃系の魔法なら、タンザでトップクラスになれるんだけどな」
「でも、安全確実に稼いでいるんだろう」
「ああ、皆羨ましがっているぞ。でも魔法の指南書が出ただろう、あれが出て以来攻撃系の奴等が練習に必死でよ、で、自慢の魔法でアリエラの結界を射ち抜くのを目標にしているんだが、だーれも打ち抜けなくてよ。タンザの楯がギルドに顔を出すと、訓練場にシールドを作って貰い賭けの始まりさ」
「それじゃ、タンザで攻撃魔法使いを抱えるパーティーは、確り稼いでいるだろうな」
「羨ましい限りさ」
「で、あんたはどうなんだ」
「キルザと近場でちまちまとやっているよ」
* * * * * * * *
アリエラ達に会えるまで町の外で野営をするつもりなのでギルドの外へ出ると、RとLの側で数人の男女が屯していた。
「やっと会えたわね。あんたの噂は随分聞かされたけど、今もテイマーの方が本業なの」
「出来ればフォレストウルフの動かし方とか、ウルフを使っての狩りの仕方とかを教えてもらえないか」
そうだった、以前支配を増やす為に街を出る時に会った連中だ。
次に会った時と言って別れたが、タンザの楯と出会った後で強制招集に引っ掛かり、あれっきりになっていたな。
「グレイウルフとカリオンは、あんた達の使役獣なのか」
「グレイウルフは俺だけと、中々思い通りにいかなくてな」
「私はカリオンだけど、頭の良い番犬程度ね」
「あの~、私もテイマーなんですけど能力が19しかなくてテイム出来ないんですが、何かいい方法はありますか」
「此処で教え辛いので町の外へ出られるかい」
「薬草採取で生活しているので野営はした事がないのですが」
「俺もです。他のパーティーの手伝いに行った時に、経験した程度です」
「私は薬草採取しかしないので野営の経験もありません」
「俺もタンザの楯を待っているので2、3日で良ければ知っていることは教えるが、俺の加護は特殊なのであまり参考にはならないと思うよ。でも基本的な事なら教えられるし、野営の心配はしなくていいよ」
「お願い出来ますか」
「頼みます!」
「私もいいですか?」
「構わないよ。町の外と言っても、10分か20分程度離れるだけだから」
三人と共に北門から出るが、うっかり何時もの様に貴族専用通路に踏み込んでしまい、三人に驚かれてしまった。
出入り口はそこそこ混み合っていて、三人が出て来るのを待つのが面倒なので、警備兵に断って俺と共に通してもらう。
「ふぇー、貴族様用通路なんて初めて通りました」
「シンヤは相当な伝がある様だな」
「まぁな、貴族の使用人の身分証が手に入ったので使わせてもらっているよ」
門を出てほんの10分程歩き、草原に入ると街道から見えない場所に野営用結界を展開する。
「これって・・・」
「ふぇー」
「すごーいぃぃ」
「この中なら少々の野獣の攻撃に耐えられるので気楽にしてくれ」
春とはいえ、夜は冷えるので寝床にする草を刈らせて野営の準備をさせ、早めの食事を済ませてから彼等三人の能力を聞き出す。
ゴランは能力57で、グレイウルフをテイムして四年半。
マリエンは能力44で、カリオンをテイムして三年ちょい。
エライザは能力19で使役獣はいない。
「ゴランとマリエンはテイムの経験者だけど、成獣をテイムした経験はないって言ったよな」
「俺は親を亡くしたグレイウルフの仔をもらってのテイムだからな」
「私もそうよ。そもそも成獣をテイムって出来るの?」
「俺のテイマーとしての知識は、テイマーの能力より強い個体はテイム出来ない。って事だな。このテイマーの能力より強いってのは、闘いでの強さではなくテイマーとしての能力が野獣より高いか低いかって事だ」
「そこからよく判らないんだけど、仔犬ならテイム出来るからと言われて、テイムを二回唱えろと言われてテイム出来ただけなの」
「俺の時もそう言われたな」
「テイムは弱っている野獣相手なら比較的楽にテイムできるが、この弱っているとか弱いってのが問題だ。ゴブリンをテイム出来ると思うか?」
「ゴブリンくらいなら出来ると思うけど・・・」
「あんなに臭い奴はいらないよな。ゴブリンは7~15位で、ハイゴブリンになると15~24」
「その7~15とか15~24ってのは何だい?」
「俺の能力1に対してだと思うので、あんた達には当てはまらないと思う。つまり、ゴランは能力57でゴブリンより強い。マリエンも44だから強いしエライザも19だからゴブリンをテイム出来る。問題は此処からだ、ゴブリンをテイム出来る条件は持っているが、テイムしようとしてもテイムは出来ない」
「言ってる事がおかしくないか?」
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