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一章 降って湧いた災難

夢か現か

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 ◆◆◆


 美しい金と銀の色違いの瞳からぼろぼろ涙が溢れている。
 僕を抱きしめ慟哭するお前。 

 その美しい、僕の大好きな顔に…お前の頬に手をやり呟く。

『泣かないで、僕のあかい鬼。お前の昏い顔も、哀しい、苦しい顔もそんなの見たくない。
ずっと、お前に与えた【てん】の色のように、にこにこ笑っていなきゃ僕は嫌だ………』


 最期に見る空の下、僕の夫は最後まで笑うことはなかった───



 
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