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第16話
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王城の敷地内とはいえかなりの広さを誇る騎士団の鍛錬場は、普段と形を変え王族用の見学席が設えられていた。今日はこの区域のみ一般開放をして、剣術大会が行われるのだ。
この大会は騎士団所属の者が模擬戦を行うことを主としているが、将来騎士を目指す少年を対象に施設見学と簡単な指導も行っているので、平民にも人気の催し物のひとつだ。
貴族と平民で入れる場所は区切られているものの、観覧者は階段状になっている客席にてめいめいに楽しむことになっている。
屋外ということもあり、淑女の方々は日傘をさしてオペラグラスを覗いたりして、開催を待ちわびている。殿方は友人と語らいながら、今回はどの騎士が有望なのかなど剣技の方に関心を寄せている。人々がそれぞれに賑やかに過ごしている中を、リアーナはマリーとともに出場選手の控室に向かって歩いていた。
「ハンクス様のお部屋はここで良かったかしら?」
ひとつの部屋の前にたどり着き、近くにいた新人騎士に確認すると、「リアさん! そうなのですが、今は······」と言葉を濁されてしまう。扉周りに待機する人の多さから色々と察するが、敢えて気づかないふりをする。
「どなたかいらしているの?」
「ええ、そのようでして」
「構わないわ。待たせていただきましょう」
目を彷徨わせる新人騎士に笑顔を向け、扉の前で立っていると、マリーがしれっとノックをした。
中から「はい」と応答に答えた声と、「ではわたくし達は会場に向かいますわね」という可愛らしい声が聞こえて、ようやく扉が開かれた。
やはり先客はビクトリア王女だったようだ。ミリアンという侍女がこちらに気づいて、またすごい顔で睨まれた。
「先客を待つことも出来ないのですか! まったく何てことなの」
「侍女様、失礼いたしました。うちの侍女が気づかずノックしてしまったのですわ」
リアーナがことさら丁寧に謝ると、鼻白んだようで彼女はそれ以上何も言ってこなかった。その中を「カールソン嬢なの? お入りになって」という華やかな声が届いた。
「ごめんなさいね、先にお邪魔していたわ」
「ビクトリア王女殿下にご挨拶申し上げます」
「いいのよ、それより手紙のことだけれど」
「ええ、その件につきましては先程国王陛下にハンクス家並びにカールソン家ともにご拝謁いたしまして、陛下にご返答もうしあげたところですの」
「そうなのね! 嬉しいわ! では手続きは?」
「陛下がお進めになるかと」
「アルフレッド! 良かったわね、これで二人で幸せになれるわ! カールソン嬢には申し訳なかったけれど、良い方が見つかるようお祈りしているわね」
アルフレッドはもらったばかりらしい剣帯を手に、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべている。
「リア······」
「いやね、もうカールソン嬢をそのように呼んでは駄目だわ。『リア』はわたくしでしょう? では先に見学席に行くわね。カールソン嬢どうもありがとう」
薔薇のように頬を染めて、ビクトリア王女が控室を出ていかれた。すれ違う時にも香るあの濃厚な花の匂い。王女が退室してもなお部屋にはこの香りが籠もっている。
「空気を変えよう」
忌々しそうに舌打ちをしながら窓を開けようとするアルフレッドを止めて、リアーナは微笑んだ。
「これってこないだ殿下に付き添って行かれた花屋の横のお店の匂いね。殿下はよくここにいらっしゃるの?」
「ああ、女性の間で流行っているらしいな。リアーナも興味があるのか? 常連客の紹介を受けると特別なサービスが受けられるらしいが」
「特別なサービス?」
「店頭には出ていないものが試せるんだとか。でも······」
「私は欲しくないわ。アルフレッドはこの匂い好き?」
「男にはちょっと強すぎるというか······頭が痛くなるから好みではないな。それよりリアーナ」
優しくリアーナの左手を取って、ブレスレットを撫でて来る。アイビーグリーンの石が存在感を示すようにきらりと光った。
「着けてくれているんだな」
「ええ。使い方が分からないけれど」
「これは危機に発動するから使い方とかは気にしなくていい。それより謁見は大丈夫だったか?」
「陛下がビクトリア殿下に諭すから何もしなくていいとおっしゃったわ。隣国との縁談は継続だって」
「良かった······!」
「ねえ、アルフレッド。体調に変わりはない? ご飯食べられてないんじゃなくて?」
「適当に摘んでいるから問題ないよ。このゴタゴタが終わったら休みをもらうつもりだ。会ってくれるか?」
「······ええ」
「何か様子がいつもと違うな。本当に陛下は王女とのことをゴリ押しとかしなかったのだよな? 王女が狙われていることを本人や周囲に悟られないために、恋人のように振る舞って警護しろと命じて来ただけでも嫌だったのに······」
「してないわ。ねえ、もうすぐ時間よね? 頑張って」
大丈夫だというように彼の手はリアーナの頭を軽く叩き、そのまま頬に触れた。
「リアーナ。俺はリアーナのこれからの人生を全てそばで見ていたい。その権利を他の人に譲る気はないんだ。そのためにも今日は本気で勝ちに行くよ」
「アルフレッド······」
アルフレッドの美麗な顔がゆっくりと近づいてきて、自身のそれと重なり合うかと思った時、外から「まもなく開会式です」との声が聞こえてきた。
「時間切れか」
「私も応援席に向かうわね。頑張って」
頬を赤らめて慌てて離れようとしたリアーナを嬉しそうに見ていたアルフレッドが、右手に目をやった途端、眉間にしわを寄せた。
「その指輪は何だ? 魔道具······?」
「お父様がくれたのよ。さあ準備があるのでしょう、私はもう行くわ」
ひらりと身を翻してリアーナが扉に向かうと、背後からアルフレッドが抱き締めてきた。
「これが終わったら、たくさん話そう。逃げるなよ、リア」
◇ ◇ ◇
「あっ、リアーナさん。来ていたんですね!」
応援席に向かって足早に歩いていたリアーナ達を呼び止める声の方に向くと、赤銅色の髪を光らせた第三騎士団員がにこにこと立っていた。
「フレッチャー様、その節はお世話になりましたわ」
この間の第三騎士団の帰還に同行させてもらった時もそうだったが、この人はいつもにこやからしい。
「副団長の応援ですか?」
「ええ。フレッチャー様は今日は······」
「僕はまだ実力が伴っていませんから、ちびっこ達の案内役をしていたんですよ。試合が始まるので無事に放免となりましたが」
「そうでしたか、お疲れ様でした」
いくら憧れていても、子供達の相手に筋骨隆々の騎士達では怖がってしまう子もいるだろう。そういった意味では、騎士らしからぬ細身の肢体に柔和な笑みを湛えた彼は適任と言える。それでも他人の子供を預かるのは違う体力が要ったかもしれない。
「しかしリアーナさんも大変みたいですね」
「······ええと、何かあったかしら?」
「ホフマン隊長ですよ。彼も出場するんです」
「そうなの。頑張ってほしいわね」
「いいんですか?」
「どういう事でしょう」
いたずらっぽく聞いてくるが、フレッチャーの問いかけに思い当たることはない。首を傾げていると彼はさらに言葉を重ねてきた。
「彼は気に入りませんでしたか? 贈り物も使っていないようですし」
「贈り物?」
「僕、相談されたんですよ。落ち込んでいるリアーナさんに何かプレゼントしたいって。彼、いま流行りの匂い袋――サシェを用意してましたけど」
そういえば以前にもらった覚えがある。そのまま引き出しに押し込んでしまったが、あれからゴタゴタが続いて礼状を出しそびれていた。
「そうでしたの。お目にかかった際にお礼は申し上げるわ」
リアーナが話を打ち切って立ち去ろうという仕草を見せても、フレッチャーはのんきにしている。
「ホフマン隊長はリアーナさんに一目惚れをしたんだと思います。試合で私怨を晴らすようなことしないといいですよね」
「······彼をあまり存じ上げませんが、騎士として立派に戦われるのではないかしら? 観戦を楽しみにしているわ」
ふうん、とおどけるような口ぶりでフレッチャーが笑顔を見せた。
「あなたを賭けて男達が戦うと聞いたら、普通喜びません?」
「人によるのじゃないかしら? あなたは女性に取り囲まれて、自分のために血みどろの争いをしてほしいタイプなの?」
「いやあリアーナさんは面白いですね。僕もあなたが好きになりそうですよ。参戦は出来ないけど!」
口角を更に上げたフレッチャーに礼をして、リアーナは今度こそその場から立ち去った。
この大会は騎士団所属の者が模擬戦を行うことを主としているが、将来騎士を目指す少年を対象に施設見学と簡単な指導も行っているので、平民にも人気の催し物のひとつだ。
貴族と平民で入れる場所は区切られているものの、観覧者は階段状になっている客席にてめいめいに楽しむことになっている。
屋外ということもあり、淑女の方々は日傘をさしてオペラグラスを覗いたりして、開催を待ちわびている。殿方は友人と語らいながら、今回はどの騎士が有望なのかなど剣技の方に関心を寄せている。人々がそれぞれに賑やかに過ごしている中を、リアーナはマリーとともに出場選手の控室に向かって歩いていた。
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ひとつの部屋の前にたどり着き、近くにいた新人騎士に確認すると、「リアさん! そうなのですが、今は······」と言葉を濁されてしまう。扉周りに待機する人の多さから色々と察するが、敢えて気づかないふりをする。
「どなたかいらしているの?」
「ええ、そのようでして」
「構わないわ。待たせていただきましょう」
目を彷徨わせる新人騎士に笑顔を向け、扉の前で立っていると、マリーがしれっとノックをした。
中から「はい」と応答に答えた声と、「ではわたくし達は会場に向かいますわね」という可愛らしい声が聞こえて、ようやく扉が開かれた。
やはり先客はビクトリア王女だったようだ。ミリアンという侍女がこちらに気づいて、またすごい顔で睨まれた。
「先客を待つことも出来ないのですか! まったく何てことなの」
「侍女様、失礼いたしました。うちの侍女が気づかずノックしてしまったのですわ」
リアーナがことさら丁寧に謝ると、鼻白んだようで彼女はそれ以上何も言ってこなかった。その中を「カールソン嬢なの? お入りになって」という華やかな声が届いた。
「ごめんなさいね、先にお邪魔していたわ」
「ビクトリア王女殿下にご挨拶申し上げます」
「いいのよ、それより手紙のことだけれど」
「ええ、その件につきましては先程国王陛下にハンクス家並びにカールソン家ともにご拝謁いたしまして、陛下にご返答もうしあげたところですの」
「そうなのね! 嬉しいわ! では手続きは?」
「陛下がお進めになるかと」
「アルフレッド! 良かったわね、これで二人で幸せになれるわ! カールソン嬢には申し訳なかったけれど、良い方が見つかるようお祈りしているわね」
アルフレッドはもらったばかりらしい剣帯を手に、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべている。
「リア······」
「いやね、もうカールソン嬢をそのように呼んでは駄目だわ。『リア』はわたくしでしょう? では先に見学席に行くわね。カールソン嬢どうもありがとう」
薔薇のように頬を染めて、ビクトリア王女が控室を出ていかれた。すれ違う時にも香るあの濃厚な花の匂い。王女が退室してもなお部屋にはこの香りが籠もっている。
「空気を変えよう」
忌々しそうに舌打ちをしながら窓を開けようとするアルフレッドを止めて、リアーナは微笑んだ。
「これってこないだ殿下に付き添って行かれた花屋の横のお店の匂いね。殿下はよくここにいらっしゃるの?」
「ああ、女性の間で流行っているらしいな。リアーナも興味があるのか? 常連客の紹介を受けると特別なサービスが受けられるらしいが」
「特別なサービス?」
「店頭には出ていないものが試せるんだとか。でも······」
「私は欲しくないわ。アルフレッドはこの匂い好き?」
「男にはちょっと強すぎるというか······頭が痛くなるから好みではないな。それよりリアーナ」
優しくリアーナの左手を取って、ブレスレットを撫でて来る。アイビーグリーンの石が存在感を示すようにきらりと光った。
「着けてくれているんだな」
「ええ。使い方が分からないけれど」
「これは危機に発動するから使い方とかは気にしなくていい。それより謁見は大丈夫だったか?」
「陛下がビクトリア殿下に諭すから何もしなくていいとおっしゃったわ。隣国との縁談は継続だって」
「良かった······!」
「ねえ、アルフレッド。体調に変わりはない? ご飯食べられてないんじゃなくて?」
「適当に摘んでいるから問題ないよ。このゴタゴタが終わったら休みをもらうつもりだ。会ってくれるか?」
「······ええ」
「何か様子がいつもと違うな。本当に陛下は王女とのことをゴリ押しとかしなかったのだよな? 王女が狙われていることを本人や周囲に悟られないために、恋人のように振る舞って警護しろと命じて来ただけでも嫌だったのに······」
「してないわ。ねえ、もうすぐ時間よね? 頑張って」
大丈夫だというように彼の手はリアーナの頭を軽く叩き、そのまま頬に触れた。
「リアーナ。俺はリアーナのこれからの人生を全てそばで見ていたい。その権利を他の人に譲る気はないんだ。そのためにも今日は本気で勝ちに行くよ」
「アルフレッド······」
アルフレッドの美麗な顔がゆっくりと近づいてきて、自身のそれと重なり合うかと思った時、外から「まもなく開会式です」との声が聞こえてきた。
「時間切れか」
「私も応援席に向かうわね。頑張って」
頬を赤らめて慌てて離れようとしたリアーナを嬉しそうに見ていたアルフレッドが、右手に目をやった途端、眉間にしわを寄せた。
「その指輪は何だ? 魔道具······?」
「お父様がくれたのよ。さあ準備があるのでしょう、私はもう行くわ」
ひらりと身を翻してリアーナが扉に向かうと、背後からアルフレッドが抱き締めてきた。
「これが終わったら、たくさん話そう。逃げるなよ、リア」
◇ ◇ ◇
「あっ、リアーナさん。来ていたんですね!」
応援席に向かって足早に歩いていたリアーナ達を呼び止める声の方に向くと、赤銅色の髪を光らせた第三騎士団員がにこにこと立っていた。
「フレッチャー様、その節はお世話になりましたわ」
この間の第三騎士団の帰還に同行させてもらった時もそうだったが、この人はいつもにこやからしい。
「副団長の応援ですか?」
「ええ。フレッチャー様は今日は······」
「僕はまだ実力が伴っていませんから、ちびっこ達の案内役をしていたんですよ。試合が始まるので無事に放免となりましたが」
「そうでしたか、お疲れ様でした」
いくら憧れていても、子供達の相手に筋骨隆々の騎士達では怖がってしまう子もいるだろう。そういった意味では、騎士らしからぬ細身の肢体に柔和な笑みを湛えた彼は適任と言える。それでも他人の子供を預かるのは違う体力が要ったかもしれない。
「しかしリアーナさんも大変みたいですね」
「······ええと、何かあったかしら?」
「ホフマン隊長ですよ。彼も出場するんです」
「そうなの。頑張ってほしいわね」
「いいんですか?」
「どういう事でしょう」
いたずらっぽく聞いてくるが、フレッチャーの問いかけに思い当たることはない。首を傾げていると彼はさらに言葉を重ねてきた。
「彼は気に入りませんでしたか? 贈り物も使っていないようですし」
「贈り物?」
「僕、相談されたんですよ。落ち込んでいるリアーナさんに何かプレゼントしたいって。彼、いま流行りの匂い袋――サシェを用意してましたけど」
そういえば以前にもらった覚えがある。そのまま引き出しに押し込んでしまったが、あれからゴタゴタが続いて礼状を出しそびれていた。
「そうでしたの。お目にかかった際にお礼は申し上げるわ」
リアーナが話を打ち切って立ち去ろうという仕草を見せても、フレッチャーはのんきにしている。
「ホフマン隊長はリアーナさんに一目惚れをしたんだと思います。試合で私怨を晴らすようなことしないといいですよね」
「······彼をあまり存じ上げませんが、騎士として立派に戦われるのではないかしら? 観戦を楽しみにしているわ」
ふうん、とおどけるような口ぶりでフレッチャーが笑顔を見せた。
「あなたを賭けて男達が戦うと聞いたら、普通喜びません?」
「人によるのじゃないかしら? あなたは女性に取り囲まれて、自分のために血みどろの争いをしてほしいタイプなの?」
「いやあリアーナさんは面白いですね。僕もあなたが好きになりそうですよ。参戦は出来ないけど!」
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