63 / 131
063 佐山邸で調査再開④
しおりを挟む
再び佐山邸に着く。
江藤弁護士の指示通り、今度はセキュリティも一時解除のみにして、外からの侵入対策はしておく。
今度は真っ先に地下室に向かう。比江島氏の倒れていた痕跡は何も残っておらず、床も綺麗に拭かれている。
改めて確認するとスチール製の入口のドアにはパワージャッキがついていたり、室内には空気清浄機までつけられていることに気付く。
「田代、まず全てを撮影してくれるか?」
田代主任が全ての棚や作業台なども漏れなく動画で押さえておく。
「撮影しました」
「よし。じゃあ日比野さんはパソコン立ち上げておいて。先に目録がないか調べよう」
本棚に「私家本 校正関連」というファイルを見つける。
パラパラと眺めると、この本を作った時のデータが入っているらしき四角いディスクが綴じられていた。
「これって何でしょう? 何かのディスクっぽいんですけど」
「あー、それ! 懐かしい、MOディスクってやつだよ。フロッピーディスクの次に使ってた記憶媒体。そんなに長くは普及しなかったんじゃないかな」
「2000年前半くらいまではこれにデータ入れて印刷所に持って行ってたんだ。見たことない?」
西村課長と尾崎係長は盛り上がっているが、私は全然ピンとこない。
「本当に全然ですね。初めましての感じです」
「これが私家本のところにあるってことは、相当前から出版に向けて動いてたんだろうねえ」
「あの本の発行は2016年ですものね」
「ここでは見られないけど、館に戻れば外付けのMOドライブがあるから、それで開けると思う。このデータの中に、私家本に選別する前の所蔵リストが入ってるかもしれない」
それではひとまず持ち帰りですね、と私は持ち込んだ文書保存箱を一つ組み立てて、その中に入れておく。資料に付箋で番号を振り、パソコンにも入力する。
「あっ、ありました! 作業台の引出しにまた当館寄贈品リスト用と書かれたノートパソコンが! これを起動してみましょう」
慌てて田代主任が発見したノートパソコンを立ち上げる。中には所蔵目録の他に、当館と同じYAGIシステムのデータベースアイコンがある。
江藤弁護士の指示通り、今度はセキュリティも一時解除のみにして、外からの侵入対策はしておく。
今度は真っ先に地下室に向かう。比江島氏の倒れていた痕跡は何も残っておらず、床も綺麗に拭かれている。
改めて確認するとスチール製の入口のドアにはパワージャッキがついていたり、室内には空気清浄機までつけられていることに気付く。
「田代、まず全てを撮影してくれるか?」
田代主任が全ての棚や作業台なども漏れなく動画で押さえておく。
「撮影しました」
「よし。じゃあ日比野さんはパソコン立ち上げておいて。先に目録がないか調べよう」
本棚に「私家本 校正関連」というファイルを見つける。
パラパラと眺めると、この本を作った時のデータが入っているらしき四角いディスクが綴じられていた。
「これって何でしょう? 何かのディスクっぽいんですけど」
「あー、それ! 懐かしい、MOディスクってやつだよ。フロッピーディスクの次に使ってた記憶媒体。そんなに長くは普及しなかったんじゃないかな」
「2000年前半くらいまではこれにデータ入れて印刷所に持って行ってたんだ。見たことない?」
西村課長と尾崎係長は盛り上がっているが、私は全然ピンとこない。
「本当に全然ですね。初めましての感じです」
「これが私家本のところにあるってことは、相当前から出版に向けて動いてたんだろうねえ」
「あの本の発行は2016年ですものね」
「ここでは見られないけど、館に戻れば外付けのMOドライブがあるから、それで開けると思う。このデータの中に、私家本に選別する前の所蔵リストが入ってるかもしれない」
それではひとまず持ち帰りですね、と私は持ち込んだ文書保存箱を一つ組み立てて、その中に入れておく。資料に付箋で番号を振り、パソコンにも入力する。
「あっ、ありました! 作業台の引出しにまた当館寄贈品リスト用と書かれたノートパソコンが! これを起動してみましょう」
慌てて田代主任が発見したノートパソコンを立ち上げる。中には所蔵目録の他に、当館と同じYAGIシステムのデータベースアイコンがある。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる